ヤママユ 翅の皺が語るもの

2015年8月3(月)
ヤママユ 翅の皺が語るもの 撮影日:2015/08/01~08/03 場所:勿来の関

 ヤママユガ科のヤママユの紹介です。
 柱を見上げると前翅長69mmもある大きな蛾が止まっています。去年は見られなかったヤママユが今年は例年より九日も早く出現していました。
ヤママユ
柱に止まっていたため前翅の重みで後翅の円い紋が少し隠れているヤママユ
 2枚目の写真は,後翅にある円い紋が見えるように前翅を頭部の方にずらしてから撮りました。だから,4つの紋が見えるようになっています。最初の写真のように後翅の紋が隠れるように止まっているのが普通の状態です。
 床に降りているときは重力よる前翅の下がりが無いので全部の円い紋が見えています。
 後翅の黒白の線の様子を見るため,私は更に頭部の方へ前翅をずらしてから3枚目の写真を撮りました。

ヤママユ
前翅をそっと頭部の方へずらし後翅の円い紋を見えるようにされたヤママユ。
 このヤママユを写していて気になったことがありました。それは,前翅翅頂付近から外縁に見られる翅の皺でした。その皺は後翅外縁に沿っても見られます。
 これを解く鍵は前翅後角の歪み(桃矢印)にあります。この歪みは羽化途中,落下したためです。翅が重力で下の方へ引かれて,皺が無いように伸びる作用が途中で中断したからです。もう少しで,皺が全部伸びるというときに不慮の事故に遭ってしまったのです。

ヤママユ
床の上に降りているので後翅の円い紋は見える状態になっていたヤママユ。でも,後翅の黒白線が全部見えるように後翅を頭部の方へずらしました。これらの写真を撮りながら翅にある皺が気になっていました。
 昆虫にとって重力が無くなったら,体全体が皺だらけになってしまい飛ぶことさえ上手く出来なくなるでしょう。目に見えませんが重力は生物にとってありがたい存在なのです。

ヤママユ
最後にこの蛾の性別を確かめるため触角を写されたヤママユ。櫛歯が発達していないので雌だと分かりました。

 科名 ヤママユガ科
 和名 ヤママユ
 大きさ 開張115~150mm 前翅長69mm
 食餌動植物 幼虫はクヌギ、コナラ、カシワ、カシ、クリ、リンゴ、サクラの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月 7~9月 
 特徴 雄の触角は発達しています。前翅にも後翅にもそれぞれ一個ずつ円い紋があります。上は黒く下は白い線が翅頂から後縁まで走っています。

翅の皺は 羽化の半ばの 落下なり


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