オビカギバ 写りが悪い蛾
オビカギバ 写りが悪い蛾

オビカギバ 遠くから見るとこんな風に黒く見える。こんな焦茶色のオビカギバは少ない 撮影日:2013/04/18 場所:勿来の関
この蛾は今年初めて出現しました。見た瞬間こんな格好の真っ黒い蛾には,会ったことがないような気がしました。近付いて翅の様子を見てはじめて未見の蛾であることを確信しました。翅頂が鉤(かぎ)のように曲がっていたからです。こんなふうに曲がっているのはカギバガ科の特徴で黒くて帯のように縞模様がある種類は見たことがありませんでした。
初物の蛾の写真を撮るので,浮き浮きしながらカメラを構えましたが,何か嫌な予感がしました。黒っぽい蛾は光を反射しにくいのか,シャッターが切れないときが度度あったからです。案の定,シャッターは切れません。

オビカギバ 懐中電灯で照らすと帯の縞模様がはっきりしてくる。 撮影日:2013/04/19 場所:勿来の関
こんなとき活躍するのが,いつも,ポケットに入れておく小さな懐中電灯です。蛾に光を当ててからシャッターを押すと上手くピントが合って撮ることができました。この方法は,光を当てても逃げない蛾や場合(気温が15℃以下のとき)しか使えません。更に,これから暑くなると,蛾の体温が高くなっていて,いつでも飛び立てる状態にあるので,光を当てた瞬間逃げられることが多くなります。

オビカギバ 翅頂が鉤(かぎ)のように曲がっているのがカギバガ科の特徴 撮影日:2013/04/20 場所:勿来の関
ところで,このオビカギバは,ずいぶん個体差が大きく翅の色は茶・薄茶・焦げ茶と様様です。更に,私の写真のように色が帯状のものや線だけのものまでいて多様性に富んでいます。
ここに取り上げた写真は4/18~4/20まで同じオビカギバを3日続けて撮った写真です。最初の日には触角を広げて止まっていますが,次の日からは触角を翅の下にして止まっています。

ヤシャブシ a:雌花 b:雄花 c:去年の実
このように開花しているときは甘い匂いが漂っています。 撮影日:2013/03/23 場所:勿来の関
オビカギバの幼虫が食べる植物ヤシャブシは,このオビカギバを見つけた建物の目の前に沢山生育しています。ですから今まで出現しなかったのが不思議です。
五七五
黒い蛾に 見えたが実は 帯模様
写真撮り シャッター切れず 光当て
黒い蛾は 光当て当て 写真撮る
気が付いた 帯の模様に 命名者
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