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ウスクモエダシャク 雌も灯火に飛来する

2015年7月1(水)
ウスクモエダシャク 雌も灯火に飛来する 撮影日:2012,2013 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のウスクモエダシャクの紹介です。
 クワエダシャクと感じが似た蛾ですが内横線脇の黒点(桃矢印)の有無,外横線半分から後角までの薄褐色紋(以後:亜外縁線紋,黄矢印)の有無で区別がつきます。
ウスクモエダシャク
拡大して触角が櫛歯状だったので雄と分かったウスクモエダシャク。一重タイプです。 2013/05/02撮影
 個体差が大きく次のような2つのタイプに分けられます。
 ①前翅内横線・外横線が一重です。           ・・・一重タイプ
 ②前翅内横線・外横線が二重です。前縁近くは一重です。 ・・・二重タイプ

ウスクモエダシャク
縁毛が揃っていて擦れていないと思われますが,あっさりした紋様のウスクモエダシャク。触角が櫛歯状なので雄と分かります。内横線・外横線が一重タイプの蛾です。 2012/05/11撮影
 更に雄と雌では次のような紋様の違いが見られます。
 ③亜外縁線紋とその周りの色の明度差が大きいです。(雌)
 ④亜外縁線紋とその周りの色の明度差が小さいです。(雄)

ウスクモエダシャク
触角が櫛歯状なので雄と分かるウスクモエダシャク。内横線・外横線が二重タイプの蛾です。 2012/07/28撮影
 このウスクモエダシャクは雌も灯火に飛来するところが外の種と違っています。蛾の多くの種は,灯火に飛来しますが,ほとんど雄ばかりで雌は滅多に飛来することはありません。

ウスクモエダシャク
触角が糸状なので雌のウスクモエダシャク。亜外縁線紋が明るい薄褐色で周囲との明度差が大きいのが雌の特徴です。 2013/08/19撮影

ウスクモエダシャク
桃矢印に黒点があり,クワエダシャクと違うウスクモエダシャク。
前翅の内横線も外横線(青矢印)も二重になっています。 触角が糸状なので雌と分かります。
亜外縁線紋に茶褐色の部分があり上の写真の蛾より目立ちませんが周囲と比べると明るい紋です。 2012/05/11撮影


 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ウスクモエダシャク
 大きさ 開張 28~40mm
 食餌動植物 幼虫はブナ科,カバノキ科,クスノキ科,ムクロジ科,クロウメモドキ,イタドリの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島
 出現月 4~5,7~9月 
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。後翅の外縁中央から後角までの色は薄褐色になりますが雄の方が明度差は小さいです。

雄の方 後翅外縁 ぼんやりと

ウスクモは 雌も灯火に 飛来する



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ウスクモエダシャクは普通種ながら、その風貌はどうどうとしていて好きですね。

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