ナカモンキナミシャク 個体変異の大きい蛾
ナカモンキナミシャク 個体変異の大きい蛾
ここに掲載した7つの画像は全てナカモンキナミシャクです。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2011/04/10 場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は勿来の関で観察されるナカモンキナミシャクです。現在盛んに出現していて建物の壁や床に止まっています。
3年間写真を撮ってきて,まだ,一度もモンキキナミシャクを写したことはありません。今度こそ絶対間違いないと思い確かめてきましたが,いつも期待は裏切られ決まってナカモンキナミシャクでした。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2012/04/11 場所:勿来の関
不思議に思い『みんなで作る日本産蛾類図鑑』から分布を調べました。すると,次のように書かれてありました。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2011/04/30 場所:勿来の関
モンキキナミシャク:分布;本州,四国,九州。食餌植物;コナラ、ミズナラ、 ブナクヌギ、シラカシ、カシワ。開張23-26mm
ナカモンキナミシャク:分布;北海道,本州,九州,対馬,シベリア。食餌植物: ミズナラ。開張22-26mm

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/15 場所:勿来の関
このことから,ナカモンキナミシャクは寒い所にも暖かい所にも生息していて,モンキキナミシャクは暖かい所に生息していることが分かります。
一方,nabeさんが作られた『四国産蛾類図鑑』には両方の蛾が載っています。
それから,北海道におられる『yyzz2』さんの写された画像を拝見しますとナカモンキナミシャクの画像が多いです。中にモンキキナミシャクかと思われる画像がありますが,ナカモンキナミシャク特有の凹みが僅かに感じられます。
従って,モンキキナミシャクは寒い気候の所には棲めなく,勿来の関では観察されない種かと思われます。あるいは,いても極僅かで観察されないのだと思っています。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/15 場所:勿来の関
ところで,ナカモンキナミシャクの特徴は目玉模様の下あたりで外横線が大きく曲がります。でも,いつもそうとは限らず少ししか曲がっていないナカモンキナミシャクもいて苦労します。Wの字を左右に引っ張った感じの 番目の写真の蛾もナカモンキナミシャクです。でも凹みがあっても二つの凹み(波の模様)がある場合はモンキキナミシャクのようです。
ナカモンキナミシャクを漢字で表すと中紋黄波尺となるでしょう。翅の真ん中あたりに紋がある黄色っぽい波尺と解釈しています。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/18 場所:勿来の関
一方,モンキキナミシャクは理解に苦しみました。二つの「キ」があるからですが,二つの「キ」は。どちらも黄だと思います。翅の真ん中あたりに黄色の紋がある黄色っぽい波尺と解釈しました。
従って,漢字で表すと「中紋黄黄波尺」となるでしょう。
ナカモンキナミシャクは個体変異が大きく目玉模様がつながっているものや目玉模様を囲む帯が細いものがいます。
この蛾は同定も撮影も難しくです。フラッシュを焚くと色がとんでしまいます。しかし,フラッシュを焚かないと暗くなってしまい何が写っているか分からなくなります。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/19 場所:勿来の関
そこで,私が工夫して上手くいっている写し方を紹介します。ニコンのデジカメはこの蛾を写そうとするとシャッターが切れないときが多いのです。おそらく光を反射する割合が低いからでしょうが,懐中電灯で蛾を照らしてやるとシャッターが切れます。ところが,このようにして写した画像は明るすぎた画像になり,とても見られません。そこで,シャッターを切るときに灯りを蛾から反らすようにしたら見られる画像になったのです。これは,とても良い方法です。みなさんも,是非試して下さい。懐中電灯の光が強いときはティッシュペーパーで被ってやって下さい。
五七五
寒がりで 南で暮らす モンキキは
折れ曲がる 目玉の下で ナカモンキ
切れるよう 灯りを照らし 写してる
ここに掲載した7つの画像は全てナカモンキナミシャクです。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2011/04/10 場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は勿来の関で観察されるナカモンキナミシャクです。現在盛んに出現していて建物の壁や床に止まっています。
3年間写真を撮ってきて,まだ,一度もモンキキナミシャクを写したことはありません。今度こそ絶対間違いないと思い確かめてきましたが,いつも期待は裏切られ決まってナカモンキナミシャクでした。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2012/04/11 場所:勿来の関
不思議に思い『みんなで作る日本産蛾類図鑑』から分布を調べました。すると,次のように書かれてありました。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2011/04/30 場所:勿来の関
モンキキナミシャク:分布;本州,四国,九州。食餌植物;コナラ、ミズナラ、 ブナクヌギ、シラカシ、カシワ。開張23-26mm
ナカモンキナミシャク:分布;北海道,本州,九州,対馬,シベリア。食餌植物: ミズナラ。開張22-26mm

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/15 場所:勿来の関
このことから,ナカモンキナミシャクは寒い所にも暖かい所にも生息していて,モンキキナミシャクは暖かい所に生息していることが分かります。
一方,nabeさんが作られた『四国産蛾類図鑑』には両方の蛾が載っています。
それから,北海道におられる『yyzz2』さんの写された画像を拝見しますとナカモンキナミシャクの画像が多いです。中にモンキキナミシャクかと思われる画像がありますが,ナカモンキナミシャク特有の凹みが僅かに感じられます。
従って,モンキキナミシャクは寒い気候の所には棲めなく,勿来の関では観察されない種かと思われます。あるいは,いても極僅かで観察されないのだと思っています。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/15 場所:勿来の関
ところで,ナカモンキナミシャクの特徴は目玉模様の下あたりで外横線が大きく曲がります。でも,いつもそうとは限らず少ししか曲がっていないナカモンキナミシャクもいて苦労します。Wの字を左右に引っ張った感じの 番目の写真の蛾もナカモンキナミシャクです。でも凹みがあっても二つの凹み(波の模様)がある場合はモンキキナミシャクのようです。
ナカモンキナミシャクを漢字で表すと中紋黄波尺となるでしょう。翅の真ん中あたりに紋がある黄色っぽい波尺と解釈しています。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/18 場所:勿来の関
一方,モンキキナミシャクは理解に苦しみました。二つの「キ」があるからですが,二つの「キ」は。どちらも黄だと思います。翅の真ん中あたりに黄色の紋がある黄色っぽい波尺と解釈しました。
従って,漢字で表すと「中紋黄黄波尺」となるでしょう。
ナカモンキナミシャクは個体変異が大きく目玉模様がつながっているものや目玉模様を囲む帯が細いものがいます。
この蛾は同定も撮影も難しくです。フラッシュを焚くと色がとんでしまいます。しかし,フラッシュを焚かないと暗くなってしまい何が写っているか分からなくなります。

ナカモンキナミシャク 撮影日:2013/04/19 場所:勿来の関
そこで,私が工夫して上手くいっている写し方を紹介します。ニコンのデジカメはこの蛾を写そうとするとシャッターが切れないときが多いのです。おそらく光を反射する割合が低いからでしょうが,懐中電灯で蛾を照らしてやるとシャッターが切れます。ところが,このようにして写した画像は明るすぎた画像になり,とても見られません。そこで,シャッターを切るときに灯りを蛾から反らすようにしたら見られる画像になったのです。これは,とても良い方法です。みなさんも,是非試して下さい。懐中電灯の光が強いときはティッシュペーパーで被ってやって下さい。
五七五
寒がりで 南で暮らす モンキキは
折れ曲がる 目玉の下で ナカモンキ
切れるよう 灯りを照らし 写してる
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