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ウスベニキリガ 珍しいキリガ

ウスベニキリガ 珍しいキリガ
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ウスベニキリガ 資料が少ない蛾です。 撮影日:2013/04/16 場所:勿来の関

薄紅というよりも明るい茶色の蛾です。外横線が後縁に近づくにつれて頭の方に曲がっていて内横線と囲まれた部分がチョウの格好に似ていると,じっと見ていて感じました。
 私はいつも「四国産蛾類図鑑」で蛾の名前を調べています。環状紋と腎状紋が目立って見えたので,最初にヤガ科のモンヤガ亜科を調べました。しかし,見つかりません。
 次にキリガ類かも知れないと気づきヤガ科キリガ類1を探しました。今までですと,標本にするために翅が開かれた蛾の写真は止まっている蛾のイメージと違ってしまい必ず見過ごしていました。
 ところが,そのときに限って,「あっ。これとそっくり。」とたちまち見つけてしまいました。曲がっている外横線が目に飛び込んできたからです。名前はウスベニキリガでした。

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ウスベニキリガ 薄紅というより明るい茶色です。 撮影日:2013/04/16 場所:勿来の関

 ウスベニキリガで検索すると資料数が10前後と少ない蛾でした。
 テンスジキリガのように脈の筋が奇麗な模様になっている蛾です。ただ,腎状紋・環状紋が白っぽくならず,線や脈の筋だけが白っぽい蛾です。内横線から亜外縁線まで仕切られた範囲が微妙な変化をしています。線の模様と色の変化が楽しめる蛾です。
 2013年4月15日,勿来の関の建物の窓ガラスに止まっているのを見つけ写真を撮りました。
 でも,撮りづらい場所にいて,しかも大きさを測っていなかったので,今日改めて撮り直しをしました。キリガ類は触っても逃げていかないので,安心して窓ガラスから指で剥がすようにして,口を開けた下の袋に落としました。
 その後,塵のない歩道の上にウスベニキリガを置くことにしました。近くに落ちている松の葉を拾って来て,胸の下に松の葉を滑り込ませました。脚に引っかかるように持ち上げながら袋から出しました。

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ウスベニキリガ 小さな下唇鬚が見えます。 撮影日:2013/04/16 場所:勿来の関

 今までなら,斜めにならないように写していました。でもそのようにすると堅い感じがするので,少し頭が上になるよう撮りました。蛾の様子をよく掴むために上からだけでなく横からや正面からも写しています。横から写すと触角・下唇鬚(鼻のように出張っている器官)・口・足の様子が分かりやすくなります。正面から写すと,どんな表情をしているのか掴めます。
 撮影が終わってから松の葉に掴ませながら建物の中に移してあげました。

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ウスベニキリガ つぶらな瞳が可愛いです。 撮影日:2013/04/16 場所:勿来の関

短歌と五七五

 極端に 外横線が 盛り上がる 資料の足しに ブログ記事書く 

 少しずつ 色が変化し 並んでる
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