ドクガ科で毒のある蛾
ドクガ科で毒のある蛾
ドクガ チャドクガ モンシロドクガ ゴマフリドクガ キドクガ

ドクガ 撮影日:2011/08/06 場所:勿来の関
題を見て,「えっ。」と思われるでしょう。ドクガと名が付くと警戒してしまいますが,害を与えるものは極わずかです。ドクガ科59種類中,危険な毒蛾は10余りです。つまり6分の1だけが危険な毒蛾です。
上の写真の蛾はドクガです。この幼虫や成虫に触れると毒針毛(大きさ0.1mm程度)が刺さり,かゆみの強い赤いぶつぶつが現れます。かくことでさらに悪化するそうです。治癒に約10日かかるそうです。食餌植物はサクラ属,バラ属,キイチゴ属,コナラ属,カキ,イタドリですから至る所に餌があり勿来の関では普通に見られる蛾です。

ゴマフリドクガ 撮影日:2012/05/16 場所:勿来の関
上の写真の蛾はゴマフリドクガです。ゴマを振りかけたような模様から名付けられたのでしょう。この蛾の幼虫は下の写真のように黒や橙・黄橙と奇麗な色をしています。

ゴマフリドクガの幼虫 撮影日:2010/08/29 場所:勿来の関

チャドクガ 撮影日:2012/10/15 場所:勿来の関
上の写真の蛾はチャドクガで櫛歯状の触角があるので雄です。翅頂付近の黒点と白い内横線と外横線があるのでゴマフリドクガと区別がつきます。食餌植物はチャ・ツバキ・サザンカです。チャドクガの雄には翅が黒い個体もいるので注意して下さい。

クロモンドクガ 撮影日:2011/06/24 場所:勿来の関
上の写真の蛾はクロモンドクガの♀です。毛深くて黄色なので毒針毛を持つ毒蛾だと思い込んでしまいがちですが,無毒であるようです。毒を持つゴマフリドクガやチャドクガに擬態していると思われます。不思議にも,灯火に飛来するのは,ほとんど♂が多いのにも拘わらず,このクロモンドクガは♀が飛来して来ます。なぜか♂は目立たないように♀よりずっと黒っぽい色です。♀は擬態しているだけに自信があるのでしょうか。

モンシロドクガ 撮影日:2011/06/20 場所:勿来の関
最後の写真のモンシロドクガはドクガ,チャドクガ同様に,卵~幼虫~繭~成虫と一生の全てを毒針毛で武装しているので触ったら大変です。成虫は卵に毒針毛をなすり付けているので,卵でもうっかり触れません。
食餌植物はサクラ,ウメ,ナシ,リンゴ,クヌギ,コナラ,クリです。勿来の関にはよく見られる植物ですので,大発生しても不思議ではありません。
日本にはガやチョウの仲間(チョウ目)が約6000種生息しています。それらの幼虫の中には体の表面に毒のある毛(毒針毛)などを持ち、それに刺されると皮膚炎などをおこすことがあります。毒針毛などを持つグループとしてドクガ類、カレハガ類、ヒトリガ類、イラガ類などがあります。カレハガ類、ヒトリガ類、イラガ類は幼虫のみ害がありますが、ドクガ類の中には卵から成虫まで全てが害を与える種類がいます。
ドクガ科で毒針毛を持つ蛾は ドクガ・チャドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガ・サカグチキドクガ・フタホシドクガ・マガリキドクガです。ニワトコドクガについては毒針毛が,無いようなことが言われていますが,毒針毛があると書かれている図鑑もあります。
幼虫や成虫に触ると毒針毛(大きさ0.1㎜)が刺さり激しいかゆみと炎症を起こします。毒針毛を持つ蛾に触れたら,水で流すかセロテープや粘着テープで取り除くとよいそうです。毒針毛は,かけばかくほどくい込んでしまうからです。
毒蛾の被害に遭わないように特徴をまとめますので触らないで下さい。
①翅も足も毛深い
②前足を前に伸ばして止まる。
③翅の色は黄や白をしていて黒の斑が入る。
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」 と覚えて下さい。
ただし,チャドクガには,翅が黒い個体もいるのでご気を付けましょう。
ドクガ科の蛾は成虫になると口が退化して口を持たない蛾が多いそうです。
翅や足までふさふさした毛があり前足を前に伸ばして止まることが多いのはシャチホコガ科の蛾と似ています。
五大毒蛾,即ちチャドクガ・ドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガには触らないよう気を付けて下さい。
五七五
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」
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ドクガ チャドクガ モンシロドクガ ゴマフリドクガ キドクガ

ドクガ 撮影日:2011/08/06 場所:勿来の関
題を見て,「えっ。」と思われるでしょう。ドクガと名が付くと警戒してしまいますが,害を与えるものは極わずかです。ドクガ科59種類中,危険な毒蛾は10余りです。つまり6分の1だけが危険な毒蛾です。
上の写真の蛾はドクガです。この幼虫や成虫に触れると毒針毛(大きさ0.1mm程度)が刺さり,かゆみの強い赤いぶつぶつが現れます。かくことでさらに悪化するそうです。治癒に約10日かかるそうです。食餌植物はサクラ属,バラ属,キイチゴ属,コナラ属,カキ,イタドリですから至る所に餌があり勿来の関では普通に見られる蛾です。

ゴマフリドクガ 撮影日:2012/05/16 場所:勿来の関
上の写真の蛾はゴマフリドクガです。ゴマを振りかけたような模様から名付けられたのでしょう。この蛾の幼虫は下の写真のように黒や橙・黄橙と奇麗な色をしています。

ゴマフリドクガの幼虫 撮影日:2010/08/29 場所:勿来の関

チャドクガ 撮影日:2012/10/15 場所:勿来の関
上の写真の蛾はチャドクガで櫛歯状の触角があるので雄です。翅頂付近の黒点と白い内横線と外横線があるのでゴマフリドクガと区別がつきます。食餌植物はチャ・ツバキ・サザンカです。チャドクガの雄には翅が黒い個体もいるので注意して下さい。

クロモンドクガ 撮影日:2011/06/24 場所:勿来の関
上の写真の蛾はクロモンドクガの♀です。毛深くて黄色なので毒針毛を持つ毒蛾だと思い込んでしまいがちですが,無毒であるようです。毒を持つゴマフリドクガやチャドクガに擬態していると思われます。不思議にも,灯火に飛来するのは,ほとんど♂が多いのにも拘わらず,このクロモンドクガは♀が飛来して来ます。なぜか♂は目立たないように♀よりずっと黒っぽい色です。♀は擬態しているだけに自信があるのでしょうか。

モンシロドクガ 撮影日:2011/06/20 場所:勿来の関
最後の写真のモンシロドクガはドクガ,チャドクガ同様に,卵~幼虫~繭~成虫と一生の全てを毒針毛で武装しているので触ったら大変です。成虫は卵に毒針毛をなすり付けているので,卵でもうっかり触れません。
食餌植物はサクラ,ウメ,ナシ,リンゴ,クヌギ,コナラ,クリです。勿来の関にはよく見られる植物ですので,大発生しても不思議ではありません。
日本にはガやチョウの仲間(チョウ目)が約6000種生息しています。それらの幼虫の中には体の表面に毒のある毛(毒針毛)などを持ち、それに刺されると皮膚炎などをおこすことがあります。毒針毛などを持つグループとしてドクガ類、カレハガ類、ヒトリガ類、イラガ類などがあります。カレハガ類、ヒトリガ類、イラガ類は幼虫のみ害がありますが、ドクガ類の中には卵から成虫まで全てが害を与える種類がいます。
ドクガ科で毒針毛を持つ蛾は ドクガ・チャドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガ・サカグチキドクガ・フタホシドクガ・マガリキドクガです。ニワトコドクガについては毒針毛が,無いようなことが言われていますが,毒針毛があると書かれている図鑑もあります。
幼虫や成虫に触ると毒針毛(大きさ0.1㎜)が刺さり激しいかゆみと炎症を起こします。毒針毛を持つ蛾に触れたら,水で流すかセロテープや粘着テープで取り除くとよいそうです。毒針毛は,かけばかくほどくい込んでしまうからです。
毒蛾の被害に遭わないように特徴をまとめますので触らないで下さい。
①翅も足も毛深い
②前足を前に伸ばして止まる。
③翅の色は黄や白をしていて黒の斑が入る。
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」 と覚えて下さい。
ただし,チャドクガには,翅が黒い個体もいるのでご気を付けましょう。
ドクガ科の蛾は成虫になると口が退化して口を持たない蛾が多いそうです。
翅や足までふさふさした毛があり前足を前に伸ばして止まることが多いのはシャチホコガ科の蛾と似ています。
五大毒蛾,即ちチャドクガ・ドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガには触らないよう気を付けて下さい。
五七五
「白と黄の 毛深い蛾には 気を付けて」
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