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アゲハモドキ チョウに擬態している蛾

アゲハモドキ チョウに擬態している蛾
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アゲハモドキ 撮影日:2012/08/27 場所:勿来の関

 この蛾を見たとき,「なぜチョウがこんな所にいるのだろう。」と思ってしまいました。
 蛾が光に集まってくるのは知っていましたが,チョウも集まって来ることがあるんだと思ってしまうほどチョウに似ています。
 その名はアゲハモドキです。アゲハに似た昆虫という意味です。豆腐を厚く切って油であげた食べ物にガンモドキがあります。ガンの肉に似ていて美味しいという意味です。要するに,「モドキ」とは似ているものという意味です。

 毒のある「ウマノスズクサ」を食草とするジャコウアゲハの腹部や裏側の翅の模様に似ています。ジャコウアゲハはウマノスズクサの毒を体に溜め込みます。天敵の鳥が食べると中毒を起こし吐き出すそうです。こんな酷い目にあった鳥は,二度と食べないことでしょう。

 そのジャコウアゲハに擬態しているので生存率は良くなるでしょう。
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アゲハモドキ 腹部と翅の赤い模様がジャコウアゲハに似ている 撮影日:2012/09/02 場所:勿来の関

 天敵の鳥は夜活動しませんから,アゲハモドキはいつ活動するのか興味を持ったので調べました。
 すると,午後から夕方にかけて飛ぶ昼行性と分かりました。
 でも,夜間灯火に飛来することがあります。私は灯火に飛来してきたアゲハモドキを3回見ています。

 午前中,活動しないのは,おそらく腹をすかせた鳥たちが餌探しに夢中になるのは,夜が明ける朝方から昼前にかけてだと思われるからです。更に,夕方前にも餌探しが盛んになるのでアゲハモドキの活動する時間は長くないと思われます。
 実際,勿来の関で鳥の姿をよく見るのは,朝と夕です。

 ジャコウアゲハ類が生息しない北海道や東北地方にもアゲハモドキは生息しているので,この擬態を疑っている方がいます。
 しかし,餌が少なくなる晩秋から冬季には鳥は餌のある南の方に移動すると考え成虫観察時期を調べました。
 その結果,大阪市付近で5月~11月でした。その鳥たちが11月前に南下するなら上手く説明がつきますが,微妙なところです。

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アゲハモドキ フラッシュをたくと翅の色が黄色みを帯びる 撮影日:2011/06/23 場所:勿来の関

 因みに,「ウマノスズクサ」は福島県との県境に分布していて,ジャコウアゲハの幼虫や成虫が北茨城では見られます。下の写真のようにヤマノイモの葉に形が似ています。
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ウマノスズクサの花と葉 撮影日:2000/07/23

短歌と五七五

 擬態する 食べる鳥たち 吐き出して 中毒起こす ジャコウアゲハに

 活動は 鳥の目避けて 午後からに まれに灯火を 目指し飛来する

 北海道 寒くていない それなのに アゲハモドキは なぜか住んでる
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