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ウラギンシジミ

2014年9月26日(金)
ウラギンシジミ   撮影場所:勿来の関

 シジミチョウ科のウラギンシジミを紹介します。
 ウラギンシジミに初めて出会ったのは,福島県いわき市にある四時川渓谷でした。そのときにはこんな山奥に来なければ居ないのだと思ってしまいました。
 けれども,食餌植物がフジ・クズなので勿来の関でも観察されるはずだと思っていましたら予想通り確認することができました。

 いつものように,勿来の関歩道を歩いていると,未だ見たことがないウラギンシジミの雌がクズの葉から飛び立ちすぐ近くに止まりました。秋の彼岸の頃でめっきり涼しくなりました。日光が当たり体を暖めるのによい所に止まったウラギンシジミは,翅をゆっくりと開き始めました。全開したときにパチリパチリと撮り続けました。
ウラギンシジミ♀
青黒い翅の中央に白い紋があるウラギンシジミ雌。ほとんど見かけることはありませんでした。 2014/09/21
 ウラギンシジミの幼虫はクズやフジの葉を食べるのでなく,花・蕾を食べます。シジミチョウ科の多くの幼虫は葉でなく花や蕾を食べる習性があります。
 しかし,勿来の関では花の時期は既に終わっています。ですから,もう産卵は済ましているのでしょう。

ウラギンシジミ♂
普通に見かけるウラギンシジミ雄。狂ったような飛び方をし,白かったらウラギンシジミです。 2014/09/10
 ウラギンシジミの雌を見てから3日後に,今度はヒメコウゾの葉上で,その終齢幼虫を見つけました。尾端には角が2本あります。実は,角がある方が頭でなく,無い方が頭だと知ったのは後からでした。カタツムリに似ているので角がある方が頭に見えてしまいます。

ウラギンシジミ終齢幼虫
カタツムリのように2本の角があるのでこちらが頭に見えるウラギンシジミ終齢幼虫。 2014/09/24
 終齢幼虫は驚くとその角から花火のような突起物を出すのだそうです。それが分かっていれば終齢幼虫の体に触って確かめることが,できたのにと思うと残念でなりません。

ウラギンシジミ終齢幼虫
青矢印で示した所が頭のウラギンシジミ終齢幼虫。驚くとこの角から花火のような突起を出すのだそうです。 2014/09/24

 科名 シジミチョウ科
 和名 ウラギンシジミ
 大きさ 前翅長15~24mm
 食餌動植物 幼虫はフジ・クズなどの花や蕾を食べます。
 分布 本州(関東以西),四国,九州,沖縄
 活動時期3~4,6~10月
 特徴 成虫は腐った果実,獣糞,死骸に集まります。
     成虫で越冬します。

シジミチョウ 花や蕾を 食べ育つ


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tag : ウラギンシジミ

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Secre

おはようございます(^O^)

ウラギンシジミは北海道には分布していませんので憧れますね。ウラキンならいるのですがwwwww


幼虫も特異な形をしているんですね(^O^)

No title

こんにちは!
ウラギンシジミは 今が旬のようですね!
♪(^^)♪
P★! P★!

ウラギンシジミ雌白紋立派

白青色の部分の広いウラギンシジミ雌ですね!
終齢幼虫もクリアーに写されていて素晴らしいです。

だんちょう さんへ

おはようございます。
ウラギンシジミは今が活動の最盛期のようで,よく見かけます。
食餌植物のクズが生い茂っているからでしょう。
ほとんど雄で雌には滅多に会えません。

●白雲 さんへ

おはようございます。
勿来の関の道路法面にはウラギンシジミの食餌植物
クズが生い茂っているので観察できるのだと思います。
気が狂ったような飛び方をすることに気付きました。

ヒメオオ さんへ

滅多に会えない雌に会えて一日良い気分で過ごせました。
ヒメコウゾ葉上の終齢幼虫は,真上にあるクズから落下したのだと考えています。
驚くと角から突起物を出すのを知っていればもっと良い写真になったと悔やんでいます。
広角系のデジタルカメラにしてから,はっきりした写真が多くなりました。
褒めて頂き有り難うございます。
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