ヤブガラシ
2014年7月30日(火)
ヤブガラシ 撮影日:2014/07/07①,07/30②③ 場所:勿来の関
ブドウ科のヤブガラシを紹介します。
ヤブガラシという名前は,藪を覆って枯らしてしまうほど生い茂るという意味です。
最初写真,ヤブガラシを見て下さい。これは全体を写した写真です。橙色と桃色のものが花です。「えっ。花弁も雄しべも無いのに花なのですか。」と思われたでしょう。

①ヤブガラシ全体を写しました。葉は5枚で,橙色と桃色のものが花です。
拡大したのが2枚目の写真です。ちゃんと花弁(緑色をしたもの)も雄しべもついています。橙色した花盤には溜まっている蜜が光っています。この花はやがて横を向き花盤の色が桃色になります。もう蜜は出さなくなります。
私はどちらの花もなめてみました。先ず,桃色の花からです。ほとんど味はありません。次に,橙色の花です。甘い味がします。

②ヤブガラシの花を拡大すると橙色の花には花弁も雄しべもついているのが分かります。しかし,それらが見られるのは午前中だそうです。花盤の中央に1本突き出ているのが雌しべです。
ヤブガラシは雄しべも花弁もない花だと思っていました。いつ見ても,橙色や桃色の花盤だけしか見られなかったからです。でも,花盤の中央に雌しべだけあって雄しべが無い花など,あるとは思えませんでした。
ところが,ブログを拝見すると雄しべも花弁も付いているではありませんか。不思議に思って「山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花」を読みました。すると何としたことか,「雄しべも花弁も午前中に落ちてしまいます。」と書かれてありました。
そこで,早速午前10時頃確認のためヤブガラシの写真を撮りました。
すると雄しべも花弁も付いていました。これで,長い間の疑問が解決しました。
この花に集まるチョウについては,「ヤブガラシに集まる昆虫」<記事はこちら>で前に取り上げました。スズメバチの仲間も蜜を求めてやってきます。
ヤブガラシは昆虫達にとって魅力あるレストランのようです。つい最近までそう思っていました。ところが,勿来の関で,毎日通る道端のヤブガラシを観察していますが,チョウやスズメバチの仲間が一度も蜜を吸っている姿を見ておりません。それなのに何故,平潟では蜜を吸う姿が見られたのでしょう。狭い地域の平潟でヤブガラシがあるのは1箇所だけなので集まって来たと思っています。

③橙色の花には溜まっている蜜が光っています。しかし,役目を終えた花は桃色になり,蜜を出しません。しかも,横を向いています。蜜をなめてみると甘い味がしました。
ヤブガラシの花は一度に全部は開花せず少しずつ開花して長い間,昆虫に蜜を提供しているようです。
科名 ブドウ科
和名 ヤブガラシ
草本・木本 つる性の草本(多年草)
分布 北海道・本州・四国・九州・沖縄・小笠原
花期 6~8月
特徴 緑色の花弁と雄しべは午前中に落ち,花盤は橙色から桃色に変わります。
花盤は蜜が豊富でハチ・チョウが集まります。
多くは3倍体で実をつけませんが2倍体のものは緑(やがて黒)の実をつけます。
小さいが 蜜は豊富な ヤブガラシ
ヤブガラシ 開花ずらして 虫を呼ぶ
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ヤブガラシ 撮影日:2014/07/07①,07/30②③ 場所:勿来の関
ブドウ科のヤブガラシを紹介します。
ヤブガラシという名前は,藪を覆って枯らしてしまうほど生い茂るという意味です。
最初写真,ヤブガラシを見て下さい。これは全体を写した写真です。橙色と桃色のものが花です。「えっ。花弁も雄しべも無いのに花なのですか。」と思われたでしょう。

①ヤブガラシ全体を写しました。葉は5枚で,橙色と桃色のものが花です。
拡大したのが2枚目の写真です。ちゃんと花弁(緑色をしたもの)も雄しべもついています。橙色した花盤には溜まっている蜜が光っています。この花はやがて横を向き花盤の色が桃色になります。もう蜜は出さなくなります。
私はどちらの花もなめてみました。先ず,桃色の花からです。ほとんど味はありません。次に,橙色の花です。甘い味がします。

②ヤブガラシの花を拡大すると橙色の花には花弁も雄しべもついているのが分かります。しかし,それらが見られるのは午前中だそうです。花盤の中央に1本突き出ているのが雌しべです。
ヤブガラシは雄しべも花弁もない花だと思っていました。いつ見ても,橙色や桃色の花盤だけしか見られなかったからです。でも,花盤の中央に雌しべだけあって雄しべが無い花など,あるとは思えませんでした。
ところが,ブログを拝見すると雄しべも花弁も付いているではありませんか。不思議に思って「山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花」を読みました。すると何としたことか,「雄しべも花弁も午前中に落ちてしまいます。」と書かれてありました。
そこで,早速午前10時頃確認のためヤブガラシの写真を撮りました。
すると雄しべも花弁も付いていました。これで,長い間の疑問が解決しました。
この花に集まるチョウについては,「ヤブガラシに集まる昆虫」<記事はこちら>で前に取り上げました。スズメバチの仲間も蜜を求めてやってきます。
ヤブガラシは昆虫達にとって魅力あるレストランのようです。つい最近までそう思っていました。ところが,勿来の関で,毎日通る道端のヤブガラシを観察していますが,チョウやスズメバチの仲間が一度も蜜を吸っている姿を見ておりません。それなのに何故,平潟では蜜を吸う姿が見られたのでしょう。狭い地域の平潟でヤブガラシがあるのは1箇所だけなので集まって来たと思っています。

③橙色の花には溜まっている蜜が光っています。しかし,役目を終えた花は桃色になり,蜜を出しません。しかも,横を向いています。蜜をなめてみると甘い味がしました。
ヤブガラシの花は一度に全部は開花せず少しずつ開花して長い間,昆虫に蜜を提供しているようです。
科名 ブドウ科
和名 ヤブガラシ
草本・木本 つる性の草本(多年草)
分布 北海道・本州・四国・九州・沖縄・小笠原
花期 6~8月
特徴 緑色の花弁と雄しべは午前中に落ち,花盤は橙色から桃色に変わります。
花盤は蜜が豊富でハチ・チョウが集まります。
多くは3倍体で実をつけませんが2倍体のものは緑(やがて黒)の実をつけます。
小さいが 蜜は豊富な ヤブガラシ
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tag : ヤブガラシ
コメントの投稿
No title
こんばんは!
野草も お詳しいですね!v(^^)
ヤブカラシは 昆虫のレストランですね!
P★ P★!
野草も お詳しいですね!v(^^)
ヤブカラシは 昆虫のレストランですね!
P★ P★!
わらにもすがる思いで連絡しました。
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●白雲 さんへ
こんにちは。
園芸種には弱いですが,野草は少し知っております。
いろいろな生き物に興味を持ったお陰でブログの投稿が続いています。
ヤブガラシのレストランは,場所を選ばないとお客が来ないような気がします。
園芸種には弱いですが,野草は少し知っております。
いろいろな生き物に興味を持ったお陰でブログの投稿が続いています。
ヤブガラシのレストランは,場所を選ばないとお客が来ないような気がします。