ニホンセセリモドキ あっミヤマセセリ?

2014年7月12日(土)
ニホンセセリモドキ あっミヤマセセリ?   撮影年:2014/ 場所:勿来の関

 セセリモドキガ科のニホンセセリモドキを紹介します。
 ルリタテハが樹液を吸いに来ているか「樹液への道」(覚えやすくするために私が愛称を付けました。)を進んでいくと足下から突然昆虫が飛び立ちました。追いかけてパチリとやろうとしたところ逃げられてしまいました。それでもしつこく追い回しやっと写真が撮れました。

「やったあ,スプリング・エフェメラルをとった。」
と写真を見ながら喜んでしまいました。スプリング・エフェメラルの写真は,コツバメに続いて2度目だったからです。
 ところが,ミヤマセセリの画像と比べると似ていますがどっか違っています。大きく違うのは後翅にある黄色い斑紋の数です。ミヤマセセリは10個以上なのに,こちらはたった4つです。
ニホンセセリモドキ
ミヤマセセリとよく似ていたニホンセセリモドキ。でも触角の先端が太くなっていません。写真をクリックすると胸部の近くから左右に何かが出ているのが分かります。 撮影日04/08
 違いはもう一つありました。触角の様子です。
 ミヤマセセリは先端が太くなっていて棍棒のようです。  チョウの特徴
 名前が分からない方は,逆に細くなっています。     ガの特徴
 以上の理由からこの昆虫はガの仲間のだと思いヤガ科シタバガ亜科を探しました。後翅に黄色い紋があったからです。しかし,期待は裏切られ見つかりません。外の科も探しましたが,見つからないので諦めました。

ニホンセセリモドキ
しかも,後翅の黄色い斑紋が4つで少ないニホンセセリモドキ。さらに翅の下から毛が覗いています。上の写真では翅の左右から毛が出ています。 撮影日04/10
 昨日(2014年7月11日),初夏の花2でムラサキシキブを紹介しようとしていたとき,この植物の葉を食べる昆虫はいるのかと思い知りたくなりました。
 そこで,「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の検索を使うことにしました。「食餌植物」の欄にムラサキシキブを入れて検索すると14件の昆虫がヒットしました。一つずつ見ていくと,10番目に私が3ヶ月前に写した昆虫と同じ画像が出てきました。何と名前はニホンセセリモドキというミヤマセセリに似ている昆虫でした。 写真を見て疑問がわきました。翅の下から毛が出ているからです。4月8日(火)には,「なんだこの毛は,地面にあったごみかな。」としか思いませんでした。
 しかし,4月10日(木)に撮ったときも毛が写っています。これはごみではなく何か特別なものだと感じ調べますとヘアペンシルであることが分かりました。
 雌を誘うために匂いを出す器官であることが分かりました。

 ヘアペンシルを持つ昆虫はアサギマダラ・ツマムラサキマダラ・アサギマダラ・オオカバマダラ・オオゴマダラ等が知られています。全部雄の方が持っています。
 しかし,ある図鑑ではヘアペンシルを持つニホンセセリモドキの個体を雌にしています。上の事実から考えて雄と勘違いしていると思われます。

ニホンセセリモドキ
ムラサキシキブを食べる昆虫を検索したら偶然にニホンセセリモドキの画像が出てきて名前が分かりました。 撮影日04/10
 科名 セセリモドキガ科
 和名 ニホンセセリモドキ
 大きさ 前翅長13~15mm
 食餌動植物 幼虫はムラサキシキブ、ヤブムラサキ、コムラサキを食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 7月
 特徴 7月に羽化し夏~冬を過ごし成虫越冬して3月~4月活動します。
     昼行性の蛾です。
     雄はヘアペンシルからフェロモンを出して雌を誘います。
     ニホンセセリモドキはムラサキシキブから毒を作り身を守っていると考えている方がいます。これに擬態しているのがミヤマセセリだというのです。

雄の知恵 ヘアペンシルで 雌誘う



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Secre

No title

こんばんは!
「蛾」は苦手なので 蛾の日は P★!もクリックしないで パスするのですが・・・  >ゼフィルスの写真はコツバメに続いて2度目  ・・・の一文にツラレテ 読み進みました!

次から次へと謎解きする、ミステリーの様で、とても面白かったです!
また、良く調べておられますね!
感心しますヽ(^O^)ノ

素晴らしい記事ですが・・・但し、コツバメはゼフィルスの一群には入っていないと思います(^^)♪

P★ P★!

●白雲 さんへ

おはようございます。
シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属し年1化のチョウの総称がゼフィルスだと分かりました。
記事の文は「スプリング・エフェメラルの写真は,コツバメに続いて2度目だったからです。」と訂正いたしました。ゼフィルスとスプリング・エフェメラルを混同していました。
ご指摘,有り難うございます。

短く纏めたかったのですが,写真を見ているうちに疑問が出てきてしまうのです。
それを解決しようとして調べます。調べて分かったことを書いているうちに長くなりました。

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