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モモブトカミキリモドキ

2014年7月8日(火) 日付と曜日を変更する
モモブトカミキリモドキ   撮影年:2014 場所:勿来の関

 カミキリモドキ科のモモブトカミキリモドキを紹介します。
 5月5日,タンポポの花を覗くと,黒緑色の小さくて細長い昆虫がもぞもぞ動いていました。どんな昆虫なのか写真を撮って確かめることにしました。
 画像を見て驚きました。足が異様に太かったからです。外の個体を撮ってみたら,何と細い足のものもいました。
モモブトカミキリモドキ
後ろ足が異様に太く驚いた雄のモモブトカミキリモドキ。 撮影日05/08
 最初に太い足の個体に会えていなければ,この昆虫に興味を持つことは無かっただろうと思うと,私は何と幸運だったのだろうと感じました。
 なかなか名前は分かりませんでしたが,後ろ足が太い特徴を手がかりにモモブトカミキリモドキと分かりました。

モモブトカミキリモドキ
どの足も細い雌のモモブトカミキリモドキ。 撮影日05/08
 モモブトカミキリモドキを観察していると,花の奥に頭を突っ込んでいるものと花の表面で頭部をちょこちょこ動かしているものがいることに気がつきました。
 おそらく前者は花の蜜を後者は花粉を食べているのでしょう。でも,タンポポって花の蜜を出しているとは思えないので近いうちになめて確かめようと思っています。

モモブトカミキリモドキ
花粉を食べ食べ歩く雄のモモブトカミキリモドキ。 撮影日05/11
 タンポポの花の時期が終わり,しばらくモモブトカミキリモドキを見られませんでしたが,ハルジオンの花が咲き出すと観察できるようになりました。ただ,ハルジオンは風で揺れやすいので,ぶれて困ってしまいます。
 7月になるとモモブトカミキリモドキは観察できなくなりました。
 尚,モモブトカミキリモドキは8mmに満たない大きさですが,雄か雌かは花の上にいる個体を見ただけで分かります。上から見ても分かるほど雄の後ろ足は太いからです。

 モモブトカミキリモドキのような小さな昆虫が花粉の出でいる花の上を歩き回ってくれるお陰で種子ができるのですから,世の中は持ちつ持たれつ共生の世界であることを感じます。

モモブトカミキリモドキ
花粉を媒介してくれるモモブトカミキリモドキ(雌)のお陰で種子ができます。 撮影日05/09

 科名 カミキリモドキ科
 和名 モモブトカミキリモドキ
 大きさ 体長5.5~8mm
 食餌動植物 幼虫はススキの枯れた茎や朽ち木を成虫は花の蜜や花粉を食べます。
 分布 北海道・本州・四国・九州
 出現月 4~6月
 特徴 後ろ足腿節が雄は太いです。雌は太くありません。
     体液に触れると皮膚炎(水疱)を起こすそうです。

雄だけが 足が太くて 目立ちます


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tag : モモブトカミキリモドキ

コメントの投稿

Secre

こんばんは(^O^)

モモブトと名の着く虫に外れなし!

と、いつも思います。
この虫もその一つとして、良く撮影していました。
最近はめっきり撮影しなくなりましたが、こうして見るとはやり格好よいと思います。

体が固ければもっと好きになるんだけどなぁ…………o(^-^)o
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