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ヒメシロモンドクガ

2014年6月28日(土)
ヒメシロモンドクガ   撮影日:2014/06/25 場所:勿来の関

 ドクガ科のヒメシロモンドクガを紹介します。
 一見して,この蛾はドクガ科だと思いました。毛深い前足を前方に突き出し,触角を左右に伸ばしているからです。図鑑でドクガ科を調べるとヒメシロモンドクガの雌と分かりました。
 名前に「ヒメ」が付いているので,大きなシロモンドクガが存在するのか探しましたが,見つかりません。もっと上手に名前を付けて欲しいと思います。
ヒメシロモンドクガ
ドクガ科と分かっても心配がいらないヒメシロモンドクガ。毒針毛を持っていないから安心なのです。前翅翅頂付近にある白紋で雌であることが分かります。
 最初に観察したのは幼虫の方<写真はこちら>でした。その後,成虫を見たのは4年経った今年(2014年)でした。しかも,雄ではなく雌の方です。
 灯火に飛来してくるのは,圧倒的に雄が多いのですが,今回は雌が1匹いました。
 ヒメシロモンドクガ雌の特徴
 ①前翅翅頂に白紋があります。
 ②全体的に薄茶色です。(雄は焦茶色です。)
 ③触角の櫛歯は短く小さいです。
 ④10月に羽化するものは翅が退化しています。

ヒメシロモンドクガ
雌は雄をあちこちと飛び回って探す必要がないので小さな短い櫛歯状の触角を持つヒメシロモンドクガ雌。
 ドクガ科のチャドクガ・ドクガ・モンシロドクガ・キドクガ・ゴマフリドクガは毒針毛を持っているので触ったら赤くなってとてもかゆくなるそうです。
 でも,このヒメシロモンドクガには毒針毛がありませんので大変なことにはなりません。<ドクガ科の記事はこちらです。>
 ドクガ科の多くの成虫は口が無いそうです。成虫になったらいちはやく交尾をして一生を終えるようです。雄の触角が異様に大きく見えるのは,雌をはやく見つけられるようにしているためなのでしょう。

ヒメシロモンドクガ
10月に羽化する雌は翅が退化しているヒメシロモンドクガめす。雄は雌より小さくて焦茶色をしています。

 科名 ドクガ科
 和名 ヒメシロモンドクガ
 大きさ 開張♂21~29mm,♀30~42mm
 食餌植物 幼虫はリンゴ、ウメ、サクラ、スモモ、クワ、クヌギ、ポプラ、ヤナギ科、ハンノキ科、ダイズ、インゲンマメ、ホップ、ハマボウを食べます。
 分布 北海道・本州・四国・九州
 出現月 6月,8月,10月
 特徴 幼虫は毒針毛を持ちませんが,強い接触で軽い発赤を生じ1時間程度で治るそうです。
 10月に出る雌は翅が退化しています。
 口は退化していると思われます。

毛深いな ドクガ特徴 備えてる


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ドクガの割に模様が素晴らしい蛾だとおもいます。

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灯火に飛来するのはほとんど雄なのに,珍しく雌でした。
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