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真っ赤なヨコヅナサシガメ

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真っ赤なヨコヅナサシガメ
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撮影日2012/5/13  ①幼虫  ②羽化間もない成虫  ③成虫


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羽化間もない成虫

「えっ。こんな真っ赤で大きいヨコヅナサシガメなんかいるの。」
と,思わず声を出してしまいました。毎日,散歩している途中,今日はどんな状態かなと思いながら桜の幹をのぞくと,大きな赤いヨコヅナサシガメがいたからです。今までは①のような幼虫と③のような成虫しかいませんでした。ところが,今朝は,筋だけが赤い透明な翅と鮮やかに赤く輝く胸部のヨコヅナサシガメが居たのです。しばらく,理解できませんでしたが,羽化したばかりだから赤い色をしているのだと気が付きました。
 よく見ると早く羽化したと思われる黒ずんだ赤い色のヨコヅナサシガメもいました。おそらく羽化する時刻や速さに個体差があるのでしょう。

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気温が低いときは集合して生活している

 4月頃は,気温が低いので最初の写真が示しているように桜の幹の窪んだ所に集団で折り重なって過ごしています。昼間暖かければ,ばらばらになっていますが,気温が冷える頃になるとまた,元の場所に集まるようです。

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羽化途中で災難にあい死骸となる④

 前から気になっていたことがありました。それはヨコヅナサシガメの息絶えた個体が少しあったことでした。今日も体が赤いヨコヅナサシガメがいたので写真を撮りました。
 しかし,いつもと様子が違うのです。今までは人が近付いたりカメラを向けたりすると必ず逃げたけれども今日は全然動かないのです。不審に思い赤い腹の部分に触れました。全く動きません。息絶えているのです。昆虫の体液を吸って生きているサシガメといえども,脱皮や羽化の時間帯は全くの無防備です。このときにクモや仲間に襲われたら死んでしまいます。この事実を物語っているのが④のサシガメです。もっと小さい幼虫のときにもこのようなことがあったので息絶えた死骸が集団生活している近くにあったのです。

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「無事成虫になれたよ。」「よかったね。」「はい。」
 体が大きいのでヨコヅナサシガメと呼ばれるのだと思っていました。
 しかし,そうではなく腹部の周りにある白と黒の紋様が横綱が着けるまわしに似ているからだそうです。

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横からのぞくと足の付け根と腹端に赤い斑点が見えます。


《観察ポイント》
 ①窪みのあるサクラの幹:高さは地上から2mくらいまでの幹
 ②雨や風を防げる樹皮がめくれているサクラの幹
 ③幼虫のときは体に赤い斑点がある。
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