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勿来の関で見られた蛾2

2014年4月29日(火)
今日,勿来の関で見られた蛾2

 2014年4月29日に勿来の関で見られた蛾の紹介をします。
 今日は児童公園下の建物には蛾がいませんでした。大駐車場脇の建物には,ネットでもほとんど紹介されていない蛾か止まっていました。シャクガ科ナミシャク亜科のナカアオナミシャクです。翅の内側が黒ずんでいます。
ナカアオナミシャク
ネットでもあまり紹介されていないナカアオナミシャク。地味なので目につかないか,出現数が少ないのかどちらでしょう。

 次に電話ボックスの中を覗いてみると2年ぶりの再会となるサカハチトガリバが天上に止まっていました。少し高くて思うように写せません。こんなときにはマツの葉を体の下に入れ,足に掴ませるようにして移動します。ところが,今日は失敗して,床に落ちてしまいました。また,マツの葉を使って移動させようとしたら羽ばたいてから飛び回り始めました。暫くの間,電話ボックスの中を飛び回っていましたが,ときどき止まって休むようになりました。そのときをねらって写したのがこの写真です。
 和名の由来を考えました。このまま前翅を閉じますと片方の紋様は「八の字」になりますが,反対側の紋様は「八の字」を逆さから見たかんじになります。そう考えると何かこじつけているように思われます。そこで閃いたのが次の考えです。昆虫学者たちは標本を作るとき前翅後縁が水平になるまで前翅を上げて標本を作ります。そうすると,左右どちらの紋様も「八の字」が逆さまになります。この状態を見て命名したのだと思っています。
サカハチトガリバ
このサカハチトガリバも紹介者が少ない蛾です。

 サカハチトガリバの脇にはとっても小さな黄色っぽい蛾が止まっていました。「こんな小さな蛾がいるんだ」と思いながら画像を見るとニジュウシトリバです。この蛾も2年ぶりの再会です。画像をクリックして翅の数を数えますと左に12本,右にも12本あります。片方の数が13本になるのは後ろ足が写っているからです。矢羽根に似た翅が24本あるのでニジュウシトリバと名付けられたと思われます。
翅と翅の間を空かして軽くしている創造の素晴らしさに感動します。
サカハチトガリバ
こんな小さな生き物にも,創造の神様が考え抜いて作られたと思われるニジュウシトリバ

 さらに,電話台の脇にはキンイロキリガが止まっていました。昨日の個体と比べたら擦れていない奇麗なキンイロキリガで嬉しくなりました。
ニジュウシトリバ
一見,スギタニキリガに似ているキンイロキリガ

 最後に,外灯脇の東屋に寄って天上を見上げるとウスクモエダシャクが止まっていました。
ウスクモエダシャク
茶色で汚く見えてしまいますが,後翅のさざ波模様に惹かれるウスクモエダシャク。

トリバの翅 わざわざ空けて 軽くする


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