アケビコノハ
2014年4月19日(土)
アケビコノハ 撮影日:2014/04/17~19 場所:勿来の関等

蛾やチョウの習性通り頭を下にして止まっていたアケビコノハ。

ビニル袋から取り出そうと鋏で切り開いている間に死んだ振りを決め込むアケビコノハ。どこを触ってもぴくりともしません。

上方に伸びた下唇鬚(かしんしゅ)がサイのようで格好良いから手のりにして写したアケビコノハ。

翅を広げるとこのように鮮やかな紋様が現れるアケビコノハです。
画像をクリックすると大きくなります。赤矢印の所は三角形に凹んでいます。それは飛んでいるうちに鳥の嘴で食われたことを物語っています。止まっているときでしたら左右の前翅の同じ箇所に嘴状の傷跡ができます。
アケビコノハはヒメアケビコノハに似ていますが青矢印の所まで黒くなっていないのでアケビコノハだと分かります。
ヤガ科クチバ亜科のアケビコノハを紹介します。
アケビコノハとの出会いは2012/05/11以来,2年ぶりのことです。<以前の記事はこちら>
http://kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
いつも散歩の途中に立ち寄る建物に寄ったときです。蛍光灯を見上げると去年は幼虫に会えましたが成虫には一度も会えなかったそのアケビコノハが止まっていました。最初の写真のように止まっていました。不思議なことに,蛾もチョウも頭を下にして止まる習性があります。
見上げているうちに,採集して木の葉そっくりの様子をまた,撮りたくなりました。さらには黄と黒で鮮やかな後翅の様子も撮りたくなったのです。
早速,車から網を持って来て採集することに決めました。蛾を採集するにはこつがあります。止まっている蛾を下の方から網を近づけすくい上げるようにすると,蛾は網の中に落ちるので簡単に採集できるのです。網を上から下の方に動かすと下に落ちながら羽ばたいて逃げてしまうのです。
次に,こういうときのためにポケットにいつも忍ばせているビニル袋を取り出し採集したアケビコノハを入れて家へ帰りました。
家に帰りアケビコノハを取り出そうとビニル袋を開けているうちに,肝心の主役が,横に倒れ動かなくなりました。天敵に襲われたときのように死んだふりをしているのです。敏感な触角に触れてもぴくりともしません。そのうち活動するだろうとそのままにして置きました。2時間以上過ぎてもまだ死んだふりをしています。
そのうち私の方が忘れてしまい寝てしまいました。朝になって気がつきアケビコノハがどうしているか見ましたら死んだ振りをしていた所から姿を消しています。壁や天上を見回しましたがいません。明るい方向に移動する習性があるので窓を見ると窓枠の下の方に頭を下にして止まっていました。
上に伸びた下唇鬚(かしんしゅ)がサイの牙のようで格好が良いから手に乗せて記念写真を撮りました。
その後,いっこうに飛ぼうとしないので後翅を見ることができません。そこで,埒があかないので翅頂付近の下から指を入れ前翅を広げることにしました。広げると黒い紋様がある黄色の後翅を見ることができました。でも,すぐ翅を閉じてしまいます。何度行っても同じです。
そこで,前翅が閉じないように摩擦力を利用することにしました。つまり,絨毯の上で翅を広げれば摩擦で翅が戻らないだろうと考えたのです。予想通り上手くいき撮れたのが最後の写真です。
アケビコノハと似た蛾にヒメアケビコノハがいます。後者の後翅外側の黒紋は青矢印の所まで黒いので(黄色い所が無く)区別がつきます。
科名 ヤガ科エグリバ亜科
和名 アケビコノハ
大きさ 前翅長48mm
食餌植物 食餌植物はミツバアケビ,アケビ,ムベ,ヒイラギナンテンです。
特徴 前翅には葉脈そっくりの筋があり,薄焦茶色なので枯れ葉そっくりです。
前足・中足の付け根近くに白い紋があります。
左右の先が平たい下唇鬚(かしんしゅ)をずらしていることが多いです。
写真撮り したいけれども 死んだふり
そっくりで 枯れたこの葉に 見間違う
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アケビコノハ 撮影日:2014/04/17~19 場所:勿来の関等

蛾やチョウの習性通り頭を下にして止まっていたアケビコノハ。

ビニル袋から取り出そうと鋏で切り開いている間に死んだ振りを決め込むアケビコノハ。どこを触ってもぴくりともしません。

上方に伸びた下唇鬚(かしんしゅ)がサイのようで格好良いから手のりにして写したアケビコノハ。

翅を広げるとこのように鮮やかな紋様が現れるアケビコノハです。
画像をクリックすると大きくなります。赤矢印の所は三角形に凹んでいます。それは飛んでいるうちに鳥の嘴で食われたことを物語っています。止まっているときでしたら左右の前翅の同じ箇所に嘴状の傷跡ができます。
アケビコノハはヒメアケビコノハに似ていますが青矢印の所まで黒くなっていないのでアケビコノハだと分かります。
ヤガ科クチバ亜科のアケビコノハを紹介します。
アケビコノハとの出会いは2012/05/11以来,2年ぶりのことです。<以前の記事はこちら>
http://kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
いつも散歩の途中に立ち寄る建物に寄ったときです。蛍光灯を見上げると去年は幼虫に会えましたが成虫には一度も会えなかったそのアケビコノハが止まっていました。最初の写真のように止まっていました。不思議なことに,蛾もチョウも頭を下にして止まる習性があります。
見上げているうちに,採集して木の葉そっくりの様子をまた,撮りたくなりました。さらには黄と黒で鮮やかな後翅の様子も撮りたくなったのです。
早速,車から網を持って来て採集することに決めました。蛾を採集するにはこつがあります。止まっている蛾を下の方から網を近づけすくい上げるようにすると,蛾は網の中に落ちるので簡単に採集できるのです。網を上から下の方に動かすと下に落ちながら羽ばたいて逃げてしまうのです。
次に,こういうときのためにポケットにいつも忍ばせているビニル袋を取り出し採集したアケビコノハを入れて家へ帰りました。
家に帰りアケビコノハを取り出そうとビニル袋を開けているうちに,肝心の主役が,横に倒れ動かなくなりました。天敵に襲われたときのように死んだふりをしているのです。敏感な触角に触れてもぴくりともしません。そのうち活動するだろうとそのままにして置きました。2時間以上過ぎてもまだ死んだふりをしています。
そのうち私の方が忘れてしまい寝てしまいました。朝になって気がつきアケビコノハがどうしているか見ましたら死んだ振りをしていた所から姿を消しています。壁や天上を見回しましたがいません。明るい方向に移動する習性があるので窓を見ると窓枠の下の方に頭を下にして止まっていました。
上に伸びた下唇鬚(かしんしゅ)がサイの牙のようで格好が良いから手に乗せて記念写真を撮りました。
その後,いっこうに飛ぼうとしないので後翅を見ることができません。そこで,埒があかないので翅頂付近の下から指を入れ前翅を広げることにしました。広げると黒い紋様がある黄色の後翅を見ることができました。でも,すぐ翅を閉じてしまいます。何度行っても同じです。
そこで,前翅が閉じないように摩擦力を利用することにしました。つまり,絨毯の上で翅を広げれば摩擦で翅が戻らないだろうと考えたのです。予想通り上手くいき撮れたのが最後の写真です。
アケビコノハと似た蛾にヒメアケビコノハがいます。後者の後翅外側の黒紋は青矢印の所まで黒いので(黄色い所が無く)区別がつきます。
科名 ヤガ科エグリバ亜科
和名 アケビコノハ
大きさ 前翅長48mm
食餌植物 食餌植物はミツバアケビ,アケビ,ムベ,ヒイラギナンテンです。
特徴 前翅には葉脈そっくりの筋があり,薄焦茶色なので枯れ葉そっくりです。
前足・中足の付け根近くに白い紋があります。
左右の先が平たい下唇鬚(かしんしゅ)をずらしていることが多いです。
写真撮り したいけれども 死んだふり
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