ナミスジフユナミシャク 雌をついに
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体長11mmに対して前翅長3mmと短く,飛べないので歩いて移動するナミスジフユナミシャクの雌。午前11時40分撮影。昼間見られるなんて思いませんでした。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

前翅にある黒い筋模様も個体差があるナミスジフユナミシャクの雌。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

腹の脇の丸い紋が特徴であるナミスジフユナミシャクの雌。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

翅の紋様は個体差があるナミスジフユナミシャクの雄。 撮影日:2013/12/25 場所:勿来の関

後翅が前翅の外縁からはみ出て止まることが多いナミスジフユナミシャクの雄。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関
シャクガ科ナミシャク亜科のナミスジフユナミシャクを紹介します。
12月下旬の頃から,ナミスジフユナミシャクは見られます。灯火に飛来してきて,ごく普通に見られる蛾です。
冬に成虫が発生するシャクガ科の総称をフユシャク(冬尺蛾)といいます。
ナミスジフユナミシャクはそのフユシャク(冬尺蛾)に入ります。冬尺蛾に関心がある方は多いと思います。その理由は雌の姿が変わっているからです。翅が体の半分以下だったり,無かったりするからです。私も関心を持っている一人ですが,なかなか見つけることができずにいます。ネットで調べると樹木の幹ばかりでなく木製ではない柵にも雌が止まっている写真がありました。
それから,幹や柵やガードレールを探して2年も経ちますが,見つけることができず諦めかけていました。ところが,念願叶って2013年12月26日にナミスジフユナミシャクの雌を見つけることができたのです。
その日は黒っぽい冬尺蛾を見つけたばかりなので,もしかすると外にも居るかもしれないと辺りを探しました。すると,木の柵の上の方に何やら白くて小さいものが目にとまりました。近づいて見ると正に,翅が体の半分にも満たない冬尺蛾の雌です。二度の発見に思わず嬉しくなって「万歳。万歳。」と声が出てしまいました。
翅の長さと腹の脇の丸い紋を手がかりにして名前を探すとナミスジフユナミシャクの雌だと分かりました。
雄の写真は,早い年で12月23日に撮っています。同じ時期に雄を見ているから間違いないと確信を持ちました。
ところで,このナミスジフユナミシャクはクロオビフユナミシャクと似ていて同定するに苦労しましたが,次のことを覚えていると区別が楽になります。
ナミスジフユナミシャクは翅頂から斜めに立ち上がる黒い線がありません。
一方,よく似ているクロオビフユナミシャク<近いうちに記事にします>には,その黒い線があります。
冬尺蛾については,詳しく載っているフユシャク図鑑<こちら>をご覧下さい。
科名 シャクガ科ナミシャク亜科
和名 ナミスジフユナミシャク
大きさ ♂前翅長18mm前後 ♀前翅長3mm:体長11mm
食餌動植物 幼虫はカバノキ科,ブナ科,クルミ科,バラ科,ニレ科,ムクロジ科,アオイ科,ツツジ科の葉を食べる。
成虫は何も食べないらしい。
特徴 雄は12~1月まで普通に観察される。
雌の翅はフユシャクとしては長いが飛べないので歩いて移動する。
コナミフユナミシャクとオオナミフユナミシャクの2種に分けられていたが,ナミスジフユナミシャクに統一された。
柵の上 雌のフユシャク 見つけたり
木の柵で 飛べない雌が 待っている

体長11mmに対して前翅長3mmと短く,飛べないので歩いて移動するナミスジフユナミシャクの雌。午前11時40分撮影。昼間見られるなんて思いませんでした。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

前翅にある黒い筋模様も個体差があるナミスジフユナミシャクの雌。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

腹の脇の丸い紋が特徴であるナミスジフユナミシャクの雌。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関

翅の紋様は個体差があるナミスジフユナミシャクの雄。 撮影日:2013/12/25 場所:勿来の関

後翅が前翅の外縁からはみ出て止まることが多いナミスジフユナミシャクの雄。 撮影日:2013/12/26 場所:勿来の関
シャクガ科ナミシャク亜科のナミスジフユナミシャクを紹介します。
12月下旬の頃から,ナミスジフユナミシャクは見られます。灯火に飛来してきて,ごく普通に見られる蛾です。
冬に成虫が発生するシャクガ科の総称をフユシャク(冬尺蛾)といいます。
ナミスジフユナミシャクはそのフユシャク(冬尺蛾)に入ります。冬尺蛾に関心がある方は多いと思います。その理由は雌の姿が変わっているからです。翅が体の半分以下だったり,無かったりするからです。私も関心を持っている一人ですが,なかなか見つけることができずにいます。ネットで調べると樹木の幹ばかりでなく木製ではない柵にも雌が止まっている写真がありました。
それから,幹や柵やガードレールを探して2年も経ちますが,見つけることができず諦めかけていました。ところが,念願叶って2013年12月26日にナミスジフユナミシャクの雌を見つけることができたのです。
その日は黒っぽい冬尺蛾を見つけたばかりなので,もしかすると外にも居るかもしれないと辺りを探しました。すると,木の柵の上の方に何やら白くて小さいものが目にとまりました。近づいて見ると正に,翅が体の半分にも満たない冬尺蛾の雌です。二度の発見に思わず嬉しくなって「万歳。万歳。」と声が出てしまいました。
翅の長さと腹の脇の丸い紋を手がかりにして名前を探すとナミスジフユナミシャクの雌だと分かりました。
雄の写真は,早い年で12月23日に撮っています。同じ時期に雄を見ているから間違いないと確信を持ちました。
ところで,このナミスジフユナミシャクはクロオビフユナミシャクと似ていて同定するに苦労しましたが,次のことを覚えていると区別が楽になります。
ナミスジフユナミシャクは翅頂から斜めに立ち上がる黒い線がありません。
一方,よく似ているクロオビフユナミシャク<近いうちに記事にします>には,その黒い線があります。
冬尺蛾については,詳しく載っているフユシャク図鑑<こちら>をご覧下さい。
科名 シャクガ科ナミシャク亜科
和名 ナミスジフユナミシャク
大きさ ♂前翅長18mm前後 ♀前翅長3mm:体長11mm
食餌動植物 幼虫はカバノキ科,ブナ科,クルミ科,バラ科,ニレ科,ムクロジ科,アオイ科,ツツジ科の葉を食べる。
成虫は何も食べないらしい。
特徴 雄は12~1月まで普通に観察される。
雌の翅はフユシャクとしては長いが飛べないので歩いて移動する。
コナミフユナミシャクとオオナミフユナミシャクの2種に分けられていたが,ナミスジフユナミシャクに統一された。
柵の上 雌のフユシャク 見つけたり
木の柵で 飛べない雌が 待っている
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tag : ナミスジフユナミシャク
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ナミスジフユナミシャク
こんにちは。
ナミスジフユナミシャク♀との出会い、おめでとうございます。
私もフユシャク類の♀は一昨年に初めて見たので、万歳を叫ぶお気持ち、よく分かります(笑)。
私の主フィールドでは1月に入ってから多く見かけるので、
こちらのフィールドは若干気温が低い、あるいは朝晩の冷え込みが厳しいのではと推測します。
今年はもっとたくさんの♀に出会えると良いですね。
ナミスジフユナミシャク♀との出会い、おめでとうございます。
私もフユシャク類の♀は一昨年に初めて見たので、万歳を叫ぶお気持ち、よく分かります(笑)。
私の主フィールドでは1月に入ってから多く見かけるので、
こちらのフィールドは若干気温が低い、あるいは朝晩の冷え込みが厳しいのではと推測します。
今年はもっとたくさんの♀に出会えると良いですね。