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クロギシギシヤガ

2022年6月23日(木)
クロギシギシヤガ 撮影日2022/06/23 撮影場所:勿来の関

今日紹介するのは勿来の関で2022年6月23日に撮影したクロギシギシヤガです。

クロギシギシヤガ
①クロギシギシヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
今日,私にとって珍しい蛾に出会いました。
十年以上,蛾の写真を撮り続けてきましたが,未見の蛾です。
私が見ていないのだから恐らく他の人も見ていないだろうと思いながらTwitterで調べました。
すると,どうでしょう。
驚くことに多くの方々が投稿写真を載せているではありませんか。
写真の説明を纏めてみました。
「灯火よりも糖蜜、訪花、樹液の方がよく取れる。」
「マサキやイボタノキ、クリなどの花に夜行くと出会える。」
というわけで灯火周り専門の私は今日まで出会えなかったのです。

それなのに何故,勿来の関の灯火に飛来したのか考えてみました。
最近,灯火近くのコナラの樹液が盛んに出ていて甘酸っぱい匂いが周りに漂っています。
その匂いに誘われて本種が飛来し,帰る途中灯火目指して飛んで来たのでしょう。


クロギシギシヤガ
②クロギシギシヤガ
ところで同定するときには,ほとんど「四国産蛾類図鑑」を使用させて頂いています。
私が検索したい蛾はほとんど掲載されているからです。
でも,偶に掲載されていない種も有ります。
今回のクロギシギシヤガがそうでした。
図鑑作成のnabeさんはライトトラップ中心なので糖蜜・樹液・訪花に集まる蛾は登場しないからです。


クロギシギシヤガ
③クロギシギシヤガ
未見の蛾だったので同定はなかなか進みませんでした。
赤矢印は腎状紋,矢印は環状紋を指しています。
これらの紋が有るのでヤガ科のヨトウガ亜科やキリガ亜科を探せば見つかるだろうと思いました。
しかし,見つかりません。
検索しながら,モンヤガ亜科には腎状紋がくっきりしているものが居ることに気付きました。
でも先ほどの理由で見つかりません。
そこで,「みんなで作る日本蛾類図鑑」のモンヤガ亜科から見つけ出しました。

同定ポイントとなるものを二つ上げます。
一つ目は青矢印が指している外横線です。
薄褐色で小さいぎざぎざが続いています。
二つ目は黄矢印が指している所にある尖り黒紋です。



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