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マンサク 観察記から

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マンサク(マンサク科)
   3.3観察
名のいわれは如何に
 マンサクを初めて見たのは,花園渓谷だった。それまでは山奥にひっそりと咲く植物だと思っていた。一度見つけると不思議なもので次々と見つけることができるから面白い。図鑑で見るより本物を見た方が,植物の感じや様子がよくつかめ見つけやすくなる。最初に見つけた場所から,ゆっくりと車を走らせながら眺めていくと,ぽつぽつと何本か見つけることができた。この発見からマンサクは川沿いに部分していることが分かった。これはオニグルミの分布と同じである。オニグルミの実が水で運ばれて,分布が広がったと同様,マンサクの種子も水で運ばれて広がったのだろう。花園渓谷以外の場所でも見つけることができたが,やはり,それらの木も予想を裏付けるように川沿いに分布していた。花園オートキャンプ場入口の橋の上5mの崖には大きなマンサクの木があった。大昔には,そんな上を川が流れていて長い年月を経る内に削られたのだろう。
 マンサクの花咲く頃は3月中旬,まだ寒く草木の芽吹きは,ほとんど見られない。そんな中で花が咲いていれば一目で分かりそうだがそうでもない。小さい花でしかも花びらが細く遠目には目立つ存在ではない。満開の時季に日が当たれば遠目でも人目をひき気が付く程度である。満作という名とは裏腹に,ぱらぱらな感じに咲いているようにしか私には見えない。前もって写真を見て覚えていたからすぐ分かったが,初めて見る人ならば見過ごしたと思う。とにかく注意して見なければ気付かない植物だ。
 マンサクの花を観察しようと,一枝採集してきた。黄色で細い花びらが4つ蕾の中に小さく丸まっている。それが伸びて花となる。花が散り終わっても枯れる様子が無かったので,そのまま花びんに挿しておいた。すると,驚くことに葉が出てきて大きくなったのである。マンサクの生命力の強さに感心した。
 ところで,マンサクの名前の由来には3つある。1つは他の植物に先駆けて真っ先に咲くので「まず咲く」,これがなまってマンサクになったとされている。マンサクと時を同じくして咲く植物は,ザゼンソウ・ツノハシバミ・フクジュソウ・ジンチョウゲ・ヤブツバキなどである。山形県などではフクジュソウをマンサクというそうである。2つめの説は木全体に黄色の花が咲いた様子を満作と見なし豊年満作を願ってマンサクと名付けたという。最後の説はシキミ(樒)の花とよく似ているのを忌み嫌い,縁起を担いで満作としたという。

五七五と短歌にまとめました。

 花びらが 丸く渦巻き 並んでる 
 不思議にも 渓谷沿いに マンサクは 種子が運ばれ 分布している 
 春早く 真っ先に咲く というので 先ず咲くなまり マンサクとなる
 ぱらぱらと 花は咲いても この花に 今年も願う 豊年満作
 驚きだ 花の後には マンサクの 葉が出て育つ 力強さよ 

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雄花が目立つツノハシバミ 撮影日:2000/3/21 場所:北茨城

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赤い柱頭が目立つツノハシバミの雌花 撮影日:2000/3/21 場所:北茨城

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シキミ 悪しき実転じてシキミになったといわれています。 撮影日:2000/3/21 場所:北茨城
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