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ヒメクビグロクチバ


ヒメクビグロクチバ   撮影場所は全部,勿来の関です。
ヒメクビグロクチバ
黒い紋と内横線の間に白点は見られないヒメクビグロクチバです。 撮影日:2013/07/31

ヒメクビグロクチバ
斜め横前方からも白点は見られないヒメクビグロクチバです。じっとカメラマンを見ていたようです。 撮影日:2013/07/31

ヒメクビグロクチバ
黒い帽子を被っていて愛嬌のある顔のヒメクビグロクチバです。 撮影日:2013/07/31

ヒメクビグロクチバ
白点は無く亜外縁線が最後の脈まではっきりしているヒメクビグロクチバです。 撮影日:2013/08/07

 ヤガ科シタバガ亜科の蛾ヒメクビグロクチバを紹介します。
 ヒメクビグロクチバは昨日,紹介しましたナニワクビグロクチバと大変よく似ていて同定にとても時間がかかりました。それほど注意深く見ないと,区別できませんでした。ヒメクビグロクチバの特徴は2つあって,それが区別する大切なポイントになっています。
 ①前翅にある黒い紋と内横線の間に小さな白点がありません。
  紛らわしく少しずれた所に片方しかないものがあります。すごく小さな点で小さな白点ではないような気がします。
 ②亜外縁線が後縁付近まで明瞭です。
 この2つの観点から見たら,私のHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の中の「シタバガ亜科1 クチバ類」(下から4番目)にあるヒメクビグロクチバはナニワクビグロクチバだったことに気がつきました。(8月中にはヒメクビグロクチバの新しい写真を載せる予定です。)なにしろ小さな白点があり,しかも亜外縁線が後縁近くで不明瞭になっているからです。(小さな白点は画面上でCtrlキーを押しながらマウスのホイールボタンを前に回転させれば大きくなって見えるようになります。元に戻すのには,Ctrlキーを押しながら反対に回して下さい。)
 ヒメクビグロクチバは今年(2013年)7月30日に初めて見つけた蛾でした。そのときは,今まで見てきたナニワクビグロクチバだろうと思ったのできちんと写真を撮りませんでした。ところが,写真を拡大して見ると白点がないことに気がつきました。そこで,次の日も同じ建物の中にいることを期待しながら勿来の関に行きました。運良くガラス窓に止まっていてくれました。今度はいろいろな方向から撮ったり,前翅長を測ったりしました。
 前翅長を測りましたら18mmと昨日紹介したナニワクビグロクチバの20mmより小さいことが分かりました。植物でも昆虫でも小さいものには,ヒメをつけます。しかも,人間でいうと首に当たる部分が黒くなっていますので,ヒメクビグロクチバと呼ばれるのでしょう。

 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 ヒメクビグロクチバ
 大きさ 前翅長18mm 開帳 37-40mm
 出現月 7~10,3月
 食餌植物 ヤブマメ
 特徴
 ・黒い紋と内横線の間に小さい白点がない。
 ・白い亜外縁線は前翅後援近くで不明瞭にならない。
 ・ナニワクビグロクチバより少し小さい。

ヒメの方 白点は無く 最後まで はっきりとした 亜外縁線

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