ハングロアツバ
ハングロアツバ

ハングロアツバはヤマガタアツバに似ていますが前翅前縁中央付近に茶色の部分があります。 撮影日:2011/05/21 場所:勿来の関

ハングロアツバは外横線の外側が藤色になっています。胸部からの白い線が茶色の部分で止まります。 撮影日:2011/06/02 場所:勿来の関

驚くことにハングロアツバの左右の下唇鬚(かしんしゅ)が上下にずれています。 撮影日:2013/07/30 場所:勿来の関
ヤガ科アツバ亜科の蛾ハングロアツバを紹介します。
前翅長12-13mm 程度の小さな蛾です。
ヤマガタアツバ,シラクモアツバ,シモフリヤマガタアツバといった,この蛾に似た蛾がいるので迷ってしまいます。
「富山県産蛾類博物館」には次のように書かれてあります。
「シラクモアツバの一部に似てたりする。真ん中の濃色部は前縁側が薄い。内横線は前半出っ張る。基部中央から出る白い線は外横線の手前で後縁の赤褐色部に刺さって消える。」
「みんなで作る日本産蛾類図鑑」には「前翅外側が藤色になる。」と書かれてあります。つまり,外横線の外側が藤色になるということでしょう。
上の二つのサイトが言っていることを踏まえ④を追加して,私はハングロアツバと結論を出しました。
①胸部近くから前翅前縁中央付近まで白い線がある。
②その白い線が止まる所から外横線までの部分が茶色になっている。
③外横線から外側が白っぽい藤色に見える。
④外横線から外側にある黒っぽい斑模様が幾つかのサイトの画像と似ている。
科名 ヤガ科アツバ亜科
和名 ハングロアツバ
大きさ 前翅長12-13mm
出現月 5-8月
食餌植物 ミツバツツジ、ヤマツツジ、サツキ、ウメ、ズミ
特徴
・前翅外側が藤色になる。
・ヤマガタアツバ,シラクモアツバ,シモフリヤマガタアツバに似る。
ヤガ科で語尾にアツバと付く蛾は,これらの写真のように下唇鬚(かしんしゅ)が発達しています。この下唇鬚は先端が左右に分かれているだけで1本だと暫く思っていました。ところが,最後の写真のように下唇鬚が上下に(上から見て左が上で,右が下になっています。)ずれている写真を幾つか見てきました。それらを見てから下唇鬚は左右合わせて2本からなり,上下に動かせるものだと思うようになりました。もしかして,キバガ科のフサキバガ類のように下に折れて飛ぶときに前が見えるようになっているかも知れません。
五七五
迷うたが 決め手合わせて ハングロに
驚いた 下唇鬚動く 上下に
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