キクキンウワバ
キクキンウワバ 写真は全て,撮影日:2013/07/21 場所:最初のみ勿来の関,外は自宅

キクキンウワバ 光の当たり具合によって金色になったり,下のように黄色になったりします。

キクキンウワバ 胸部の上が盛り上がっています。

キクキンウワバ 光の当たり具合によって金色になったり,下のように黄色になったりします。


キクキンウワバ 光の当たり具合によって金色になったり,下のように黄色になったりします。


キクキンウワバ 胸部の上が盛り上がっています。
ヤガ科キンウワバ亜科の蛾キクキンウワバを紹介します。
金色に輝くものは金だけに非ず,蛾にも存在することを今日(2013年7月21日)知りました。キクキンウワバは今日初見の蛾です。
いつもの建物の上の方を見上げますと翅が妖しく光るヤガ科の蛾が止まっていました。良い写真を撮るために上って写しました。画像を見て確かめるとどうやらキクキンウワバのようです。詳しく写したいので棒につかまらせようとしました。つかまるのを嫌がり下に落ちました。シャクガ科やハマキガ科の蛾なら,床に着く前に羽ばたくのですが,屋根形にして止まるヤガ科の蛾は体温を上げてからでないと羽ばたけないようです。床に落ちたキクキンウワバを見ると小刻みに翅を振るわせています。逃げないうちにとカメラを出していたら,外へ飛んで行ってしまいました。すかさず追いかけ行方を見てました。幸い近くの地面に止まりました。でも,翅を小刻みに振るわせ今にも遠くへ飛んでいきそうです。ここで逃げられたら,いつ会えるか分かりません。こんなときのために,用意してあるビニル袋をポケットから出しました。ところがです,袋を開こうとしても内面が粘りついて開きません。キクキンウワバの羽ばたきは速くなっています。焦るとかえって上手くいきません。そのとき,もう1枚ポケットに入れてあることに気が付き,急いで口を開いて蛾を袋の中に入れました。危機一髪でした。
家に帰り,部屋の戸を全て閉めてからキクキンウワバを袋から出しました。案の定,明るい窓に向かって飛んでいきました。写しにくい所だったので移動させたら明るい窓の方ではなく天井近くに止まりました。やっとのことで,明るい光が当たっているカーテンに止まってくれました。今までの蛾は必ず,窓カラスに向かって飛んでいき,気に入った所が見つかるまで羽ばたきながら上下左右に動く蛾ばかりでした。このキクキンウワバの行動パターンは少し違うようです。
キクキンウワバの翅の色は光の当たり具合によって金色になるときと黄色になるときがあります。肉眼で見たときの色は黄色です。ところが,後翅の色は6枚目の写真のように褐色です。この蛾の幼虫は菊を食べます。だから,漢字で表現すれば菊金上羽となるでしょう。つまり,キクを食べる前翅が金色の蛾というのが名のいわれと思っています。
胸部が屋根形のように高く盛り上がっているので,毛が逆立っているように見えてしまいます。
科名 ヤガ科キンウワバ亜科
和名 キクキンウワバ
大きさ 前翅長 14-15mm
出現月 北海道9-10,温暖地4-11月
食餌植物 タンポポ、ハルジオン、キク、エゾギク、ゴボウ、シオン、ヤマアザミ、セリ、ニンジン、イラクサ、オランダイチゴ
特徴 光の当たり具合によって金色に輝くときと黄色のときがある。
五七五
金色に 輝くときときも 黄のときも
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