オオキクチブサガ
オオキクチブサガ

オオキクチブサガ 背に黒紋と白い筋がある。両脇にも白い筋が一本ずつある。撮影日:2013/07/02 場所:勿来の関

オオキクチブサガ 口をふさぐように斜め倒立をしています。撮影日:2013/07/02 場所:勿来の関

オオキクチブサガ 同じ日に外でも見つけました。撮影日:2013/07/02 場所:勿来の関
クチブサガ科の蛾オオキクチブサガを紹介します。
このオオキクチブサガは2枚目の写真のように変わった止まり方をするときがあります。つまり,下唇鬚(かしんしゅ)を止まる面に付けるようにして,腹端をあげ斜め倒立をして止まるのです。
クチブサガ科の蛾にはこのような止まり方をするものが外にもいます。口をふさぐようにしているのでクチブサガと呼ばれるようになったのだろうと私は予想しています。
以前,私は勿来の関で,この蛾らしきものを写していました。そのとき,オオキクチブサガなのか,それともクロテンキクチブサガなのか迷った末に後者にしてしまいました。背の中央に黒紋があったからです。
でも,今この記事を書きながら間違いに気が付きました。両者にはどちらも背の中央に黒紋があるからです。どちらにも背の中央に白い線がありますが,この線に沿った白い線がオオキクチブサガにはあります。私のHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の中の「蛾の図鑑」にある「その他の科」のクロテンキクチブサガをオオキクチブサガに改めなければなりません。そもそも,去年はっきり写さなかった私が悪いのです。
今年は,黄色の蛾なので色が飛んでしまわないように懐中電灯を使って工夫して写しました。だから,白い線がはっきり写り同定が楽でした。この蛾の資料が少ないだけに皆さんの参考資料となれば嬉しいです。
科 クチブサガ科
和名 オオキクチブサガ
大きさ 前翅長 10mm程度
出現月 6-9月
食餌植物 不明
特徴 触角を前方に伸ばして止まる。
前翅後縁近くに黒紋がある。
その黒紋を通る白い筋とその筋に沿うように,もう一本白い筋がある。
口をふさぐように斜め倒立の姿勢で止まることがある。
五七五
白い筋 背と両脇に 一つずつ
口ふさぐ 斜め倒立 不思議なり
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