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クロツヤミノガ


クロツヤミノガ
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クロツヤミノガ 翅を立てて止まると前縁の翅頂部分が丸く見える。撮影日:2011/06/23 場所:勿来の関

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クロツヤミノガ 触角が目立つ。撮影日:2011/06/23 場所:勿来の関

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クロツヤミノガ 翅脈や腹部の筋が目立つ。実際はもう少し黒っぽい。撮影日:2013/06/23 場所:勿来の関

 ミノガ科の蛾クロツヤミノガを紹介します。丁度2年前の同じ日にこの蛾の写真を撮っています。
 今朝(2013年6月23日)8時頃建物の入口周辺を2匹の黒い蛾らしい昆虫が,雌を探しているかのように休むことなく飛んでいます。そのうち止まって休むだろう思いながら見ていました。しかし,5分くらい経っても2匹の羽ばたきは止まりません。仕方なく,一回りしてから,また,見に来ることにしました。

 1時間後,来てみると流石に疲れたのか柱に止まっていました。蛾を捕まえるために用意していた網を下からそっとすくい上げるようにして捕まえました。近付いた網に驚いた蛾は必ず下の方に落ちるのですくい上げるようにするのです。壁や柱から離れ羽ばたくまでに少し時間がかかるので重力に引かれて落ちるのです。このクロツヤミノガは羽ばたいて逃げずに網に止まってくれたので楽に捕まえることができました。そのとき撮ったのが最後の写真です。
 
 その羽ばたいているのを見たときから,小さくて黒い昆虫だったのでミノムシの仲間の蛾であることを思い出しました。最初の出会いのときは,白い壁に止まっているところをたった2枚の写真を撮っただけで逃げられてしまいました。小さい蛾であることは見ただけで分かりましたが前翅長を測ることができませんでした。今回は採集したので前翅長11mmであることが分かりました。
 でも,その後の名前調べは難航しました。難航するはずです。体の割りに大きな触角がある黒い蛾でこれといった特徴のある紋様が無いうえに,1つの科にたった4種類しかいない小さな科だったので調べずにいたからです。
 「四国産蛾類図鑑」を掲載しているnabeさんの御陰でやっと名前がクロツヤミノガと分かりました。

「ミノムシ - Wikipedia」から面白い話を抜粋して紹介します。
 『オオミノガの雌は一生蓑の中で暮らし羽化した雄が交尾器を蓑の中に挿入して蓑の中で交尾をする。
 その後,雌は殻の中に1,000個以上の卵を産卵する。
 孵化する頃に,雌はミノの下の穴から出て地上に落下して死ぬ。
 20日前後で孵化した幼虫は蓑の下の穴から糸を垂らして外に出る。』


 詳しくは下のURLを見て下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミノムシ


 科 ミノガ科
 和名 クロツヤミノガ
 前翅長 小さい蛾11mm
 出現月 5月~6月
 食餌植物 ブナ、ニレ、バラ、多くの樹木、灌木、蘚類
 特徴 おそらく雌は一生蓑の中で暮らし,雄のみ羽化する。体の割りに触角が大きい。


短歌

触角が 体の割りに 大きくて 雄が羽ばたき 雌はみの中


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