カクモンヒトリ
カクモンヒトリ

カクモンヒトリ 頭部を上にして見るとWの紋が見えます。撮影日:2011/06/23 場所:勿来の関

カクモンヒトリ 頭部を上にして見るとAの紋が見えます。撮影日:2013/06/07 場所:勿来の関
個体変異があるカクモンヒトリ(ヒトリガ科ヒトリガ亜科)を紹介します。
最初の写真は2011/06/23に2枚目3枚目は2013/06/07に写しました。頭を上にしたとき,最初のものにはWの紋が見えますが,後の蛾にはその紋がありません。Web図鑑「四国産蛾類図鑑」には最初の紋様の蛾は出ています。幸い,2枚目の蛾の紋様は「岐阜大学教育学部 理科教育講座(地学)」のWeb図鑑に出ていましたので安心しました。
勿来の関で見られるカクモンヒトリの紋様には,不思議にも頭部を上にすると2011年産にも2013年産にもAの紋様があります。
雌と雄の区別は,地の色が白い方が雌で,薄い橙色が雄のようです。でも,個体差があるので,触角を見て決めるのが一番確実です。3枚目の蛾のように触角が櫛歯状なら雄です。ここに載せたのは,どれも櫛歯状の触角なので全部雄です。
前翅長は16~17mmありました。5~6月に出現する蛾の方が8~9月に出るものより大きいそうです。これは,どの蛾にも当てはまるようです。幼虫食餌植物はサクラ、ナシ、クワ、ヒマだそうです。
私はヒトリガ科の蛾は,どことなく不気味な感じがして好きになれません。翅が透き通るような薄い感じで腹部の赤い色が覗いて見えたり,足が黒かったり,赤かったりする蛾がいるからでしょうか。一見派手に見えますが,不気味なのです。蛾の顔の写真は,たいてい目が大きく可愛く写りますが,最後の写真を見ると不気味さを通り越して怖さを感じます。
以下は「ヒトリガ - Wikipedia」からの引用です。
「成虫は他の多くのガ同様夜行性で、光源の周囲を渦を描くように飛びまわる走光性を持つ。この習性は特に本種に限ったものではなく、他のガや昆虫で普遍的に見られるが、特に本種において目立つ。光源がたき火など直火の場合、最終的にはに火に飛び込んで自ら焼け死ぬ結果となり、和名のヒトリガもここに由来する。また自らを滅ぼすような禍の中に進んで身を投じたり、みすみす敵の餌食になる行為を指す飛んで火に入る夏の虫ということわざも、本種のようなガが見せるこうした習性から生まれたものである。」

カクモンヒトリ 触角が櫛歯状で雄です。 不気味な怖さを感じます。撮影日:2013/06/07 場所:勿来の関
五七五
大きすぎ 翅の紋様が 個体差が
何となく 不気味に見える ヒトリガ科
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