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アゲハモドキ

2016年8月21日(日)
アゲハモドキ 撮影日:2016/08/20,08/03 場所:勿来の関

 アゲハモドキガ科のアゲハモドキを紹介します。
 2016年8月20日の午後2時頃勿来の関に行くと黒いチョウのようなものが壁に止まっています。

アゲハモドキ
触角は短い櫛歯状になっているので雄のアゲハモドキと思われます。
水色矢印で示した所には嘴で食われた跡が付いています。
毒のあるジャコウアゲハに擬態していても絶対安全というわけにはいかないことを物語っています。

 後翅に並んでいる赤い斑点を見て「アゲハモドキ」だと分かりました。
 逃げられないように慎重に撮影していました。しかし,逃げる気配がないのでカメラを近付けて写しました。
 写しながら後翅の赤い斑点の鮮やかさに魅了されました。
 そのとき,「もしかして,腹が赤いかもしれない。」と少し脇から覗きました。すかさず赤腹に焦点を合わせてパチリ。

アゲハモドキ
腹部背は黒いですが脇腹には赤い斑模様があるアゲハモドキ。
 毎日通る道端にはミズキの小木があります。ミズキを食べる昆虫はいないのかなと思いながら枝を持ち上げました。するとどうでしょう。真っ白な毛糸のような突起物が何本もある幼虫が見つかりました。これが前から探していたアゲハモドキの幼虫です。
 8月20日に見つけたアゲハモドキの親はこの木から約20m離れている場所に止まっていました。

アゲハモドキ
ミズキの葉の裏には真っ白な毛糸のような突起物があるアゲハモドキの幼虫が居ました。
赤矢印の方が頭です。刺激を与えるとくるっと丸まるからです。突起物が多く付いていて太く見える方が頭だと分かりました。
この木には5匹くらいの幼虫が居ました。


 科名 アゲハモドキガ科
 和名 アゲハモドキ
 大きさ 開張 55~60㎜ 前翅長30㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現 6,8月
 食餌動植物 幼虫はミズキ,クマノミズキ,ヤマボウシの葉を食べます。
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌はほぼ糸状です。雌は昼行性,雄は夕方活動します。
     毒を持つジャコウアゲハに擬態しています。

驚きだ 白い虫から 黒い親


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