スジモンツバメアオシャク
スジモンツバメアオシャク

スジモンツバメアオシャク さざ波模様が沢山見られます。撮影日:2013/5/31 場所:勿来の関
昨日(2013年5月31日),観察したアオシャク亜科の蛾を紹介します。
外縁線がこの写真のような波形模様のアオシャク蛾は何種類かいて,いつも,頭を悩ませます。そんな中でこのスジモンツバメアオシャクの同定は簡単でした。それは次のような特徴が見られたからです。
①内横線がはっきりしない。
②前後翅とも細かいさざ波が沢山見られる。
③後翅の前縁に丸みが見られる。
④後翅翅頂が小さく出張っている。(後翅に尾状突起がある。)
⑤翅脈が筋のように見える。
この中で特に,②のさざ波模様が決め手になりました。
スジモンツバメアオシャクの食餌植物は,コナラ属(コナラ・ミズナラ・クヌギ・アカガシ・カシワ等)です。勿来の関には,コナラは沢山生育しています。去年は全然見られませんでしたが,2011年と今年は複数回見られています。
1枚目のスジモンツバメアオシャクの前翅長は19mmありました。2枚目のものは,17~18mmありました。アオシャク亜科では大きい方の蛾です。
後翅の尾状突起をツバメの尾羽に見立ててツバメと呼ぶのでしょう。
<追記:2013年6月2日>
ところで,スジモンの筋とは何を指しているのでしょう。昨日までは外横線外側に翅脈の筋が目立って見えているので,その筋を指していると思っていました。ところが,今日になってから,②であげたさざ波模様を指していると思い付きました。

スジモンツバメアオシャク 拡大すると触角に毛が確認できるので雄です。撮影日:2013/6/1 場所:勿来の関

スジモンツバメアオシャク 縁毛が少ないので羽化後時間が経っています。撮影日:2013/6/1 場所:勿来の関
五七五
決め手なり 前翅後翅に さざ波が
ツバメとは 後翅突起を 見立ててる
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