クロサンカクモンヒメハマキ
クロサンカクモンヒメハマキ

クロサンカクモンヒメハマキ 黒い三角・白い点・ヒメハマキ模様が全てそろっています。 撮影日:2013/05/04 場所:勿来の関
これら3枚は,クロサンカクモンヒメハマキの写真です。ハマキガ亜科は個体変異が大きく同定が難しい蛾です。ハマキガ科ヒメハマキガ亜科の蛾には独特の模様があります。前翅前縁に黒の縞模様があれば,ヒメハマキガ亜科の蛾と分かります。この模様をヒメハマキ模様と言います。覚えておくと同定が速く進む大事なポイントです。
ところで,この蛾はクロサンカクモンヒメハマキと名付けられているように前翅中央付近に黒い三角の紋があります。更に,その斜め後方にある白点が目印となって同定しやすい蛾といえます。しかし,雌は3枚目の写真のように無地なので同定は難しいです。ただ,白い紋がヒントとなって何とか同定まで漕ぎ着けました。
このクロサンカクモンヒメハマキは,4月頃1回だけ出現する蛾なので,本種と酷似したヘリオビヒメハマキは秋にしか見られない点で区別できます。
「みんなで作る日本産蛾類図鑑」では,幼虫の食餌植物はミズナラの実と書かれてあります。ところが,ここ勿来の関ではコナラはありますが,ミズナラは見られません。ですから,クロサンカクモンヒメハマキはミズナラだけでなくコナラも食べていることになります。
クロサンカクモンヒメハマキは、ドングリではなく、ドングリの樹の葉っぱに産卵するそうです。 孵化したばかりの幼虫は、他の昆虫がドングリに開けた産卵孔等から侵入して、ドングリ を食べて成長するそうです。
詳しく知りたい方は「堅果の中に潜む奇妙な虫 その1」を見て下さい。URLは次の通りです。 http://acorn.hiroimon.com/newpage16-1.htm

クロサンカクモンヒメハマキ 4月下旬から5月上旬に見られました。 撮影日:2013/04/30 場所:勿来の関
小さい頃,ドングリで独楽を作ろうとビニル袋に入れて置いたところやがて白い幼虫が出てきたことがありました。その幼虫が,このクロサンカクモンヒメハマキだったのです。ほとんどのドングリには小さな穴が開いていました。

クロサンカクモンヒメハマキ 無地なので雌と思われます。 撮影日:2011/05/07 場所:勿来の関
五七五
目印は 黒い三角 白い点
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