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ダイミョウキマダラハナバチ

2016年6月15日(水)
1217 ダイミョウキマダラハナバチ 撮影日:2014/05/11,2016/05/14 場所:勿来の関

 ハチ目コシブトハナバチ科のダイミョウキマダラハナバチを紹介します。
 ハルジオンの花を覗いて見ると,見たことがない昆虫が止まっています。腹部の縞模様からヒラタアブの仲間だと思いました。
 しかし,ヒラタアブの仲間やアブの仲間を調べても見つかりません。このとき,アブの触角は短くて貧弱であることに気が付きました。この昆虫の長く発達した触角からハチの仲間を探しました。予想通り見つかりました。

ダイミョウキマダラハナバチ
ハルジオンの花の蜜を一心不乱で吸うダイミョウキマダラハナバチ。2匹の細長い昆虫はモモブトカミキリモドキの雄です。
 次のように大変変わったハナバチであることが分かりました。
 ①ヒゲナガハナバチ(地中に巣を作ります。)の巣に卵を産み育ててもらいます。
 ②単為生殖をします。(雄は知られていないようです。)
 ③ハナバチの仲間でありながら、姿が(特に腹部は)アシナガバチのようです。それに擬態しているようです。

ダイミョウキマダラハナバチ
腹部の黄色い縞模様はアシナガバチに擬態しているように思えるダイミョウキマダラハナバチ
 ハナバチの仲間には,このような派手な縞模様を持つハチはいません。
 ダイミョウキマダラハナバチという立派な名前は,大名のように産みっぱなしにしていても家来が育てるので子は育つことを指して名付けたのでしょう。
 昆虫界にホトトギスのように托卵(たくらん)する昆虫がいたなんて驚きです。

ダイミョウキマダラハナバチ
ホトトギスのように托卵するダイミョウキマダラハナバチ。

 科名 ハチ目コシブトハナバチ科
 和名 ダイミョウキマダラハナバチ
 大きさ 体長13㎜
 分布 北海道,本州,四国,九州,沖縄
 出現 4~5月
 食餌動植物 ヒゲナガハナバチの巣に卵を産み育ててもらう。
 特徴 雌だけの単為生殖をします。

上手い手だ 卵預けて 育てさせ


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