ツマキナカジロナミシャク
ツマキナカジロナミシャク 写真をクリックすると大きくなります。

ツマキナカジロナミシャク 白い X の紋様が目印です。 撮影日:2013/05/18場所:勿来の関
1枚目の写真の蛾はツマキナカジロナミシャクといいます。
2枚目の写真の蛾はシロシタトビイロナミシャクといいます。
つい最近まで,この2種類の蛾が同じく見えてしまい区別ができないでいました。
紋様が似たような色なので混同していました。ツマキナカジロナミシャクの特徴を下に書きます。
①前翅前縁の翅頂付近に白い斜めの紋がある。
②内横線と中横線の間が狭く茶色の帯がある。
③前翅後縁の中央下寄りにX字模様の白い紋がある。
一方シロシタトビイロナミシャクには黒い筋がある。
①と②は個体差があり見比べないと違いが分からないので,③の点で区別する方が間違いがないと思います。
勿来の関では,圧倒的にシロシタトビイロナミシャクが多く見られます。それは食餌植物に関係があります。マツの名所で有名な勿来の関にはシロシタトビイロナミシャクの食餌植物であるアカマツが無数に生育しています。ところが,ツマキナカジロナミシャクの食餌植物ホツツジはあまり見かけません。
シロシタトビイロナミシャクのシロシタとは後翅が白いからで,トビイロとは茶色や焦茶色のことをいいます。2枚目の写真から後翅が白いことは分かると思います。
それに対して,ツマキナカジロナミシャクの命名は,さっぱり分かりません。
先ず第一に,ツマとはどの部分をさしているのか分かりません。唯一,黄色く見えるのは外縁の縁毛です。縁毛をさしてツマというのはあまり聞きません。
第二に,中横線と外横線で囲まれた焦茶色の部分が白っぽくなるのでナカジロというのだそうですが,そのような個体に出会ったことがありません。

シロシタトビイロナミシャク 後翅が白いのでシロシタです。 撮影日:2011/05/19場所:勿来の関
五七五
どちらとも トビイロなので 間違えた
中央に 白い紋あり 区別でき
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