ヨコヅナサシガメ3


ヨコヅナサシガメ3 写真は全て2013/05/16に撮影したものです。 写真をクリックすると大きくなります。写真の上下の位置は変えていません。

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ヨコヅナサシガメ 今日の羽化の観察は頭を上にするかどうかであった。
 ヨコヅナサシガメ2の記事を書いていて,気になっていたことがありました。それは,羽化するときに頭を下にしたままでいたら,翅だけは皺が伸びないだろうと思ったことです。
 ですから,完全に羽化が終わった後は頭を上にするはずだと思ったのです。そうすれば翅の皺は重力のおかげで伸びることができるからです。
 今日(2013年5月16日)は,それを確かめるためにヨコヅナサシガメが集まっているサクラの木の所に行きました。

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ヨコヅナサシガメ 左側が速く羽化して回転し頭を上にした。予想的中。
幸運にも,昨晩から暖かく朝から晴れていたためか2匹が脱皮中でした。前回の記事では,下に落ちないようにどこの部分で支えているか分からぬままに書いていました。羽化したばかりの赤い足は自由に動いています。ですから,体を支えているのは腹端しかありません。
 羽化したばかりの柔らかい体がある程度固くなるまで,ぶら下がっています。その後,体を前屈みにして前足で体を引っ張りながら支えていた腹端部を脱皮させます。
 このとき,体の内部にあった気管も脱皮しますが,それが5枚目の写真にある白い糸のように見えるものです。

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ヨコヅナサシガメ 脱皮した黒い殻は触角の位置から頭が下になっていることが分かる。
 4枚目の写真でこの成虫はその白い糸のようなものがなかなか取れず少しもたもたしていました。
 この後,成虫の行動をじっと見ていると予想したとおり回転して頭を上にしたまま動かなくなりました。右脇にある黒い物は脱皮した後の殻です。極近い種であるセミとは頭の向きが正反対です。つまり,セミは頭を上にして羽化しますが,このヨコヅナサシガメは下にしたまま羽化します。

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ヨコヅナサシガメ 前屈みになって前足を幹にかけ体を引っ張り脱皮する。
 それで,翅の皺が伸びるように向きを変えるのです。予想が的中したので,私は今日一日,満足した気持ちで過ごせました。

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ヨコヅナサシガメ 遅れていた右側も羽化後,頭を上にした。黒い殻から白い糸のような物が出ているのは気管の殻です。

 白い糸のような物については,そよかぜさんのブログ「そよ風のなかで」に出ていますので紹介します。
http://soyokaze-jp.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_8c6b.html

五七五

 翅の皺を 伸ばすが為に 回転す
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tag : ヨコヅナサシガメ

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Secre

とても勉強になりました

ヨコヅナサシガメの知られざる生態がわかり、とても勉強になりました。
どうもありがとうございました。

Re: とても勉強になりました

ブログを見て頂き有り難うございます。

赤い色の虫を見て驚きました。
近くにヨコヅナサシガメの成虫と幼虫がいたので
脱皮中のヨコヅナサシガメと分かりました。

これからも引き続き見て下さい。
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