タコノアシ


タコノアシ 写真をクリックすると大きくなります。
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タコノアシ 撮影日:2010/08/17  

 この花,タコノアシとの最初の出会いは,いわき市の河川敷を歩いているときでした。その後,周辺の田や湿地に生育しているのを確認しています。でも,湿地の運命として近いうちに埋め立てられてしまうだろうと思っています。ある沼の周辺を散策しているときにも見つけました。こちらは,周辺の田に水を送るための灌漑用なので当分大丈夫だと思っています。
 雨が降ると20cmくらい水が溜まるこの場所には赤紫色のミソハギも群生して咲いていました。その群落の端の方に白っぽい花を咲かせている植物を見つけました。図鑑で名前を調べると,タコノアシと分かりました。でも,何故そのような奇妙な名前が付いたのか疑問を持ちましたので,幾つかの図鑑を読みました。
 「花茎の先が外側に反っていて,しかも,白っぽい小さな花がタコの吸盤のようなので名付けられた。」と図鑑には書いてあります。
 私は,それよりも次のように考えを深めています。このタコノアシは実が熟する頃,赤くなります。その様子が茹でられた蛸の足にそっくりだからタコノアシと名付けられたと思っております。形だけでなく色彩豊かに表現したところが,まことに言い得て妙です。この命名者に脱帽です。
 というわけで,実が熟する頃,また,行って写したものが,赤く色づいたタコノアシの写真です。

 このタコノアシはベンケイソウ科から,今はユキノシタ科とする考えが主流になっていますが,そこから独立させて新たにタコノアシ科とする説が出てきました。因みに,ベンケイソウ科の植物とタコノアシは接木が可能であり,類縁は強いと考えられています。

 図鑑には「花弁は無く,萼片は5個で雄しべは10個,雌しべ5個は下半部が合着している。」とタコノアシの花の説明が書いてあります。話を進める前に,ここで簡単に花の説明をします。花の外側にあって緑色をした三角形のものが萼です。黄色く見えるものが雄しべの葯です。一番内側にあって白く見えるものが雌しべです。雄しべは10個と書いてありますが,数があっているのは一番下にある花だけです。外の花はそれより数が多くなっています。雌しべの数も数えましたが,きちんと5個あるのは一番下の花だけです。
 若い頃は教科書に書いてあることは正しいと信じてきました。ところが,このように事実と合わないことに何度か出会うと一般的なことを書いただけで特殊なことには触れていないのだと気付きました。
 ですから,図鑑や本に書いてあることを鵜呑みにせず,自分の目で確かめた事実を基に考えを深めていかないと発見もないし新しい道も開かれません。

 このことからタコノアシは完全に進化した植物ではなく進化途中にある植物であるといえます。それで,ベンケイソウ科にも似ていてユキノシタ科にも似ているところがあるのでしょう。

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タコノアシ 花には花弁無く雄しべ雌しべの数がまちまち。やがて赤くなり蛸の足に。 撮影日:左2000/07/28 右2000/09/23


五七五

色形 言い得て妙な タコノアシ

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違っても 見た事実から 深めよう

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