タチガシワ
タチガシワ(ガガイモ科) 写真をクリックすると大きくなります。


タチガシワ 花は焦げ茶色で茎頂部に集まって咲く。 撮影日:左右とも2000/05/02
この花との最初の出会いは夏井川渓谷でした。遊歩道を歩いていると見たことがない花が咲いていました。派手な花ではありませんが,茎頂に焦げ茶色の5弁の花が集まって咲いています。しかも,忘れられないのは,対になった葉が二組,茎の上部に着いていたことです。この花と葉の様子を目に焼き付けておいて家に帰りました。
さっそく図鑑で調べましたが,探すことはできませんでした。結局,10年以上もこの花の名前は分かりませんでした。途中,何回か思い出しては図鑑を開きましたが探し出すことはできませんでした。あるとき,ガガイモ科の植物を調べていたら昔,焼き付けていた画像をみつけやっとタチガシワと分かりました。
つる性の植物が多いガガイモ科にあって,タチガシワは茎が直立します。ガガイモ科の実は先がとがった緑色の細長い袋果です。更に大事な特徴として,茎や葉を切ると白い乳液が出ます。名のいわれは葉がカシワのように大きく茎が立つことによるようです。
キキョウ科の植物もガガイモ科の植物と同じく茎や葉を切ると白い乳液を出します。キク科のタンポポ亜科の植物とトウダイグサ科の植物も同様な液が出ます。

タチガシワ 葉は対生。 撮影日:2000/05/02
五七五
会ってから 十余年たち 名前知る
つるでなく 茎が立つので タチガシワ
茎や葉を 切ると中から 白い液
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