ミヤマツチトリモチ
ミヤマツチトリモチ(キノコではなく花です。) (写真をクリックすると大きくなります。)


ミヤマツチトリモチ 茎の基部から鱗片葉が出ています。 撮影日: 左右とも2000/08/23
この植物はキノコではありません。なぜならキノコには鱗のような鱗片葉が見られないからです。3枚の写真とも茎の基部から出ている鱗片葉が見られます。ミヤマツチトリモチという植物です。これがその花です。
植物に明るい方からミヤマツチトリモチのある場所と写真の写し方を教えて頂いて探しに行きました。あれは8月下旬の頃でした。生育場所を教えて頂いても両者の考えのすれ違いから見つかる可能性は低くなりがちですが,そのときは運良く見つけることができました。
キノコに間違われないように,周りの土を掘って鱗片葉もしっかり写しました。写し終えた後でもっと格好の良い株の写真を撮りたくなりました。このミヤマツチトリモチはカエデ科やイヌシデの樹木の根に寄生するので,それらの根元を中心に探しました。この日は運も勘も良かったのか別の場所で3株ほどミヤマツチトリモチを見つけました。

ミヤマツチトリモチ 周りは薄暗くなりシャッターを切るのに苦労しました。 撮影日:2000/08/23
図鑑によると,ミヤマツチトリモチは雌雄異株で雄株は未発見だそうです。雌株だけで種子を作る単為生殖をするそうです。一週間してからまた,見に行くと黒ずんでいました。
根茎をすりつぶして鳥もちを作ったことからツチトリモチと呼ばれます。
奥深い山で見られるツチトリモチという意味でミヤマツチトリモチ(深山土鳥黐)と呼ばれます。
五七五
これが花 雄株無しでも 種子作る
寄生する 樹木の根元 雌株だけ
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