カシワキボシキリガ

2015年12月24日(木)
カシワキボシキリガ 撮影日:2013/03/10 場所:勿来の関

 ヤガ科キリガ亜科のカシワキボシキリガを紹介します。

 柵の裏側を覗き込みますと窪んだ所に灰色の蛾がじっと動かずに止まっています。この場所は外灯の近くなので灯火に飛来した蛾がそのまま柵に止まったのでしょう。
 2枚目写真を見て驚いたのは,胸部中央の毛が鶏冠のように盛り上がっていることです。
カシワキボシキリガ
寒さを少しでも和らげようと窪んだ所に止まっていたカシワキボシキリガ
 灰色の地に黒い線の紋様がある蛾です。腎状紋や環状紋があるのでヤガ科を探して見つけました。環状紋より後縁に近い方にはワイングラスに似た紋が見られます。見つけるとき,この紋を手掛かりにしました。

カシワキボシキリガ
この写真を見て驚いたのは,カシワキボシキリガの胸部中央付近の毛が鶏冠のように立っていたからです。
 ハンノキリガに似ています。でも,次のような特徴からカシワキボシキリガと同定しました。
 ①地の色が灰色です。  ・・・カシワキボシキリガ
 ②地の色が茶褐色です。 ・・・ハンノキリガ
 ③ハンノキリガの環状紋の中には褐色の輪紋があります。
 出現月を確認すると10~11月となっていて,驚きました。私が見つけたのは3月上旬だったからです。念のために成虫のままで冬を越すのか調べると成虫越冬とあり,安心しました。
 越冬した割に,縁毛が生え揃い紋様がほとんど擦れていないように見えるので不思議です。この事から考えますとカシワキボシキリガは,羽化後はほとんど動かずにいる種なのでしょう。

カシワキボシキリガ
写しやすい所に移動したら,身の危険を感じたのでしょう。羽ばたき運動を始めてしまったカシワキボシキリガ。

 科名 ヤガ科キリガ亜科
 和名 カシワキボシキリガ
 大きさ 開張 32~37mm
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,カシワの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 10~11月 成虫越冬
 特徴 新設したキリガ亜科に移動しています。ハンノキリガに似ています。

ポイントは 灰色の地に 輪紋なし


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カシワキボシキリガ

翅の模様がハッキリしていると、同定も安心出来ますね
こちらの、ハンノキリガは擦れ擦れで悩みました。

メリークリスマスε=ヾ(*~▽~)ノ

札幌でも春先に良くみかけます、渋いキリガです。

ツユヒメ さんへ

おはようございます。
ツユヒメ さんのブログを拝見して,今回初めて,
カシワキボシキリガとハンノキリガが似ていることを知りました。
擦れていると分かるときもありますが,同定するまでいろいろ悩みます。

だんちょう さんへ

勿来の関でカシワキボシキリガを見たのは
2013/03/10のたった一回きりです。
越冬前の姿を見たいです。

シンジュキノカワガの記事,面白く拝見しました。
せっかく蛹までになったのに寄生されるなんてと
自然の摂理の厳しさを思い知りました。

北海道にもシンジュキノカワガがいるなんて思いも寄りませんでした。
北海道にも居るのだから,勿来の関にも居るような気がしてきました。
しかし,食餌植物であるシンジュが勿来の関には分布していません。
幸いなことに隣の北茨城市には分布しているので北茨城にはシンジュキノカワガが
生息している可能性があります。

「シンジュキノカワガの発見」という面白いテーマを
頂くことになりまして感謝申し上げます。



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