ドクウツギ 日本三大有毒植物
ドクウツギ 日本三大有毒植物

ドクウツギ 左・中の赤い花柱が見える2つが雌花序。右は雄花序。 撮影日:2000/04/29
これは,職場の仲間といっしょに安達太良山ハイキングの途中で起きたお話しです。その頃は,植物の名前を覚えるのに夢中になっていました。途中,紅色で奇麗な実が幾つも付いている木を見つけたので,家に帰って調べようと一枝折ってロープウェー乗り場に向かって歩いていました。何人もの人とすれ違いましたが,その中の一人の人が私に言ってくれました。
「その赤い実は毒ですよ。気を付けて下さい。」
「えっ。毒なんですか。」
と私は驚いて持っていた枝を放り投げてしまいました。
その赤い実を付けていた植物名は,ドクウツギと分かりました。

ドクウツギ 紅色の美味しそうに見える猛毒の実 撮影日:2000/06/10
「毒の強さから日本三大有毒植物の一つ。近畿地方以北に分布。雌花序と雄花序を葉腋からだす。別名イチロベゴロシ。」と図鑑には書いてありました。
それから30年くらい経って,北茨城でこの花の開花時期に出会うことがありました。実には前に出会って覚えていますが花は未だ見たことがありませんでした。花が雌花と雄花に別れていて花柱が赤いのを手がかりに調べやっとのことでドクウツギだと分かりました。
高山植物とばかり思っていましたら,こんな身近に日本三大毒草があったなんて驚いてしまいました。
多くの毒物植物が不味いのに,このドクウツギの実は汁があって甘いために子どもが食べて死亡するので,農村ではドクウツギ刈りをしたそうです。
花を見つけた年,国営ひたち海浜公園に遊びに行ったところ偶然にドクウツギの実を見つけたました。そのとき写したのが2枚目の写真です。
五七五
奇麗でも 食べたら危険 ドクウツギ
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