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ゴボウハマキモドキ

2019年7月31日(水)
ゴボウハマキモドキ 撮影日:2019/07/30 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月30日に観察した蛾です。

ゴボウハマキモドキ
①ゴボウハマキモドキ(ハマキモドキガ科)
あまりにも小さく写すのをためらいました。
でも小さな蛾ははっと驚かさせるものを持っているので一枚写しました。


ゴボウハマキモドキ
②ゴボウハマキモドキ
すると,どうでしょう。
胸部には黄橙の地に銀の筋模様,他は白い鱗粉の地に大小幾つかの黒紋(中に銀色の紋)が輪を作るように並んでいるではありませんか。


ゴボウハマキモドキ
③ゴボウハマキモドキ
赤矢印で示した下唇鬚(かしんひげ)を見てキバガ科の仲間と思いました。
ところが,キバガ科の仲間には見当たりません。
つぎに,さまざまな小蛾たちを探しましたが無駄でした。
しばらくしてから,後縁中央付近に隙間がある蛾はハマキモドキガ科に居たことを思い出しやっと見つけました。


科名 ハマキモドキガ科
和名 ゴボウハマキモドキ
開張 8~10㎜
出現月 4~11月
分布  本州,四国,九州,八重山諸島
食餌動植物 幼虫はゴボウ,ハハコグサ,シュンギクの葉を食べます。
特徴 黒紋(中に銀紋がある)が輪を作るように並んでいます。

橙の 胸に銀筋 光りたる


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7月に見られた蛾⑳

2019年7月30日(火)
7月に見られた蛾⑳ 撮影日:2019/07/23,07/24 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月23日と24日に観察した蛾です。

ナガフタオビキヨトウ
①ナガフタオビキヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科キヨトウ類)
不明瞭な内横線と外横線を帯に見立ててフタオビと名付けています。
翅ほぼ中央に不明瞭な腎状紋が有ります。
独特な三つの濃淡が同定ポイントになりました。


クロシオハマキ♂
②クロシオハマキ♂(ハマキガ科)
触角が外に出ていて翅形が釣り鐘型になっているのでハマキガ科と分かります。
赤矢印で示した所に楕円紋が有ります。
雄も雌も同じような場所に楕円紋が有ります。
<雌の画像はこちらです。>


コヨツメエダシャク
③コヨツメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
後翅の中央付近が黒ずんだシャクガ科が止まっています。
地は緑を帯びていますが,全体からアオシャク亜科でなくエダシャク亜科を感じます。
開張が39~43㎜で中くらいの蛾ですが大きく感じる蛾です。
翅中央というより前縁近くにある黒線縁取りの白紋を目に見立ててコヨツメエダシャクと名付けました。
(ヨツメエダシャクという少し大きい蛾が居るので最初にコが付いています。)



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7月に見られた蛾⑲

2019年7月29日(月)
7月に見られた蛾⑲ 撮影日:2019/07/22,07/23 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月22日~23日に観察した蛾です。

ウスヅマカラスヨトウ
①オオウスヅマカラスヨトウ(ヤガ科カラスヨトウ亜科)
開張が32~52㎜の中くらいの蛾ですが大きく感じます。
内横線の外側に淡褐色の縁取りが有る環状紋が見られます。
外横線より外側が薄い褐色になっているので名前にウスヅマが付いています。


ヤマトマダラメイガ
②ヤマトマダラメイガ(メイガ科マダラメイガ亜科)
触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
細長い体に斑模様があるものはメイガ科に相場が決まっています。
マダラメイガ亜科は個体差があるので同定が難しいです。
更に,写すときの条件によって斑模様が違って見えるのも原因となっています。
赤矢印が指している白線と緑矢印が指している黒い線が条件によって全く違うように見えてしまうのです。
青矢印が指している白線の様子や黄矢印が指している紋を頼りに同定しました。


アカフマダラメイガ
③アカフマダラメイガ(メイガ科マダラメイガ亜科)
触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
体が細長く,翅が斑になっていれば,マダラメイガ亜科に相場は決まりです。
不思議にもマダラメイガ亜科の蛾は灯火近くに止まる性質があります。


アカフマダラメイガ
④アカフマダラメイガ
黄矢印で示した白線や赤矢印で示した黒点とその近くの前縁沿いに白紋が広がっています。



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7月に見られた蛾⑱

2019年7月28日(日)
7月に見られた蛾⑱ 撮影日:2019/07/21 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月21日に観察した蛾です。

オオマエベニトガリバ
①オオマエベニトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
前翅前縁沿いは白色で桃色を帯びています。
前翅の地色も淡い紅色を帯びた褐色をしています。
前縁に近い翅中央には腎状紋と環状紋が接触していますが,少しだけ離れた個体もいます。


オオマエベニトガリバ
②オオマエベニトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
開張は37~54㎜の中くらいの蛾です。


カエデシャチホコ
③カエデシャチホコ(シャチホコガ科)
前翅後縁中央を通る横線はヨトウガ亜科に見られる外横線に似ています。
しかし,腹端を外縁から覗かせていますので,シャチホコガ科を予想させます。
幼虫の食草は,カジカエデ,ウリカエデ,イロハカエデ,トチノキです。


キスジハナオイアツバ
④キスジハナオイアツバ♂(ヤガ科クルマアツバ亜科)
写したときには気づきませんでしたが,この蛾も下唇鬚(かしんひげ)を背負っていたのでした。
それが分かっていたなら,もっと斜め方向から狙っていました。
黄色の筋模様にばかり気が取られて立派な下唇鬚(かしんひげ)に気づけなかったことに後悔しています。
開張は23~28㎜の小さな蛾ですが,来年も是非会って写真を撮りたいと思っています。



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7月に見られた蛾⑰

2019年7月27日(土)
7月に見られた蛾⑰ 撮影日:2019/07/20 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月20日に観察した蛾です。

ハナオイアツバ
①ハナオイアツバ♂(ヤガ科クルマアツバ亜科)
画像を見た途端俄然撮影に熱中しました。
反り返った下唇鬚(かしんひげ)が大きく格好良いからです。
上手く写すには,真上より少しずれた所から狙わなくてはいけません。
近づき過ぎれば,逃げられてしまいます。
そこで,少し離れた所からフラッシュを焚いて写すことにしました。
最後まで,撮影に協力的してくれたので気に入った写真が撮れました。
♀の下唇鬚(かしんひげ)は,貧弱で細く一目で♂か♀かが分かります。


カラスヨトウ
②カラスヨトウ(ヤガ科カラスヨトウ亜科)
暗い所で観察すると黒く見えます。
それで,その色をカラスの羽の色に見立ててカラスヨトウと名付けたのでしょう。
光の反射具合で,微妙に色調が違ってきます。
翅に付いている紅色の小さな物(三つ)はダニと思われます。
樹木の凹みや樹皮との間に潜っているとき,ダニに寄生されたのでしょう。


ミノオマイマイ
③ミノオマイマイ(ドクガ科)
似た蛾にノンネマイマイが居ます。
両者の違いは地色で次の通りです。
淡い灰色・・・ミノオマイマイ
真っ白 ・・・ノンネマイマイ
この地色の違いは何回も見て感じ取るしか有りません。


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7月に見られた蛾⑯

2019年7月26日(金)
7月に見られた蛾⑯ 撮影日:2019/07/17,07/18,07/19 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月17日から19日に観察した蛾です。

ハガタキスジアオシャク
①ハガタキスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
ずいぶん緑が濃い個体だなと思いながらシャッターを切るとあまり見かけない蛾です。
ぎざぎざした白い外横線を持つアオシャク亜科の蛾は普通に見られますが,四つの目を持つものは珍しいです。
腹部背にも筋紋様があります。


ニジュウシトリバ
②ニジュウシトリバ(ニジュウシトリバガ科)
翅脈と翅脈の隙間を埋めるように小さな羽毛が生えている感じの蛾です。
1枚の翅には6本ずつの翅脈が有り合計24本有るのでニジュウシトリバと名付けられました。
小さくて軽いので隙間があっても飛べるのです。
開張13㎜の小さな蛾です。


コアヤシャク
③コアヤシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
似た紋様の蛾にウスアオアヤシャク・オオアヤシャクが居るので注意が必要です。
しかし,外横線の様子が違うので区別がつきます。
コアヤシャクはアオシャク亜科に属していても緑色がかった個体は未だ見ていません。



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7月に見られた蛾⑮

2019年7月25日(木)
7月に見られた蛾⑮ 撮影日:2019/07/15,07/16,07/17 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月15日から17日に観察した蛾です。

セスジナミシャク
①セスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
黒地に褐色紋を付けているので目立つ存在です。
食草はアケビ,ミツバアケビで勿来の関には広く分布しています。
それから,出現月が4~7,9~10なので暖かい月は観察している蛾です。


アカウスグロノメイガ
② アカウスグロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
この蛾の雄の最大の特徴は,赤矢印で示した後翅後縁近くにそれに沿った膨らみがあることです。
それに加えて,雄の腹部は細長くなっています。
また,前翅前縁の黄矢印付近が少し凹みます。
なお,最近この属は亜種や別種に細分化されています。


ホソスジナミシャク
③ホソスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
最初は,白い壁に止まっていました。
写そうとカメラを近づけた途端,ひらひらと明るい窓の方へ移動してしました。
「どうか暗い窓枠の所へ止まるように。」と願っていました。
願いが通じて写しやすい所へ止まってくれました。
似た種にシロホソスジナミシャク・キホソスジナミシャクがいます。
でも,区別は簡単です。
翅頂から白線が出ないのは,ホソスジナミシャクだけだからです。



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7月に見られた蛾⑬

2019年7月24日(水)
7月に見られた蛾⑬ 撮影日:2019/07/14,07/15 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月14日と15日に観察した蛾です。

アミメマドガ
①アミメマドガ(マドガ科)
開張24㎜の小さい蛾です。
幼虫は勿来の関に沢山分布しているヒサカキを餌としています。
翅の付け根から外縁方向へ走る多くの翅脈が斑模様をはめこんでいるように見えます。


オオケンモン
②オオケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
写真に写っているオオケンモンは羽化途中に何らかの事故に遭ったと思われます。
それは,前翅前縁が黄矢印から翅頂まで真っ直ぐ伸びていないで内側に曲がっているからです。
後縁も外縁も歪んでいます。
これは恐らく翅が伸びる方向に障害物があって充分に伸びることが出来なかったからです。
赤矢印が指しているのは,剣の形をした黒い筋模様です。
片方に三つの剣の形が見られます。
この形を剣紋(けんもん)といいます。
大きい蛾だと感じながら前翅長を測ると30㎜ありました。


サラサエダシャク
③サラサエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
最初の出会いの頃は,なんだこの蛾は翅を閉じているけど・・・。
翅を開いたときに撮影しようと思っていました。
ところが,いつ見ても閉じています。
これが,この蛾の習性だったのです。



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7月に見られた蛾⑬

2019年7月23日(火)
7月に見られた蛾⑬ 撮影日:2019/07/10~07/14 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月10~14日に観察した蛾です。

ベニモントガリホソガ
①ベニモントガリホソガ(カザリバガ科)
開張12~15㎜の細長い蛾です。
小さい蛾にも関わらず色彩の豊かさに見とれてしまいます。


ベニモントガリホソガ
②真上から写したベニモントガリホソガ


オオツマキトガリホソガ
③オオツマキトガリホソガ(カザリバガ科)
開張約10㎜の細長い蛾です。
下唇鬚(かしんひげ)が目立ちますが,キバガの仲間ではなくカザリバガ科に属します。
何故か小さい蛾には赤目が多いようです。


オオツマキトガリホソガ
④斜め上から写したオオツマキトガリホソガ
体の前半は暗紫色で後半は黄色という目立つ組み合わせになっています。


ウスイロカザリバ
⑤ウスイロカザリバ(カザリバガ科)
開張11~15㎜の細長い蛾です。
小さい体に似合わない大きな下唇鬚(かしんひげ)が目に留まります。
黒ずんだ地色に白い横線が走っています。
黄色の帯の両側には銀帯があります。
黄色の帯でなく橙色の種も居ます。
それで,こちらを薄色と見立ててウスイロカザリバと名付けたのでしょう。
幼虫はネザサ,クマザサ,ヤダケ,スズタケの葉に潜って居ます。



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7月に見られた蛾⑫

2019年7月22日(月)
7月に見られた蛾⑫ 撮影日:2019/07/11~07/14 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月11~14日に観察した蛾です。

オオシラホシアツバ
①オオシラホシアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
前翅に白いV字紋を持つ蛾が止まっています。
下唇鬚(かしんひげ)を見ると後方へ反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
前翅長は22㎜くらいで中くらいの大きさです。


オオシラホシアツバ
②オオシラホシアツバ
真上から写すと紋様の様子はよく写りますが,下唇鬚(かしんひげ)が反り返っているのは分かりません。
幼虫はクヌギの葉を食べます。


コスジシロエダシャク
③コスジシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
白い地に小さい褐色点を散在した蛾です。
黄色い三本の横線がありますが目立ちません。
この蛾は外縁の縁毛よりも後縁の方が長くて目立っています。


フタスジアツバ
④フタスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
後方へ反り返る下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
黒い地に2本の白い横線があります。
下にある横線には円みがある白い紋が接しています。
幼虫の食草はシダ植物のコバノイシカグマです。



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7月に見られた蛾⑪

2019年7月21日(日)
7月に見られた蛾⑪ 撮影日:2019/07/11 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月11日に観察した蛾です。

シマフコヤガ
①シマフコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
前翅長8㎜程度の小さな蛾です。
前方へつんと突き出た下唇鬚(かしんひげ)が見られますが,旧分類ではコヤガ亜科に属していました。
翅色は明るい茶色から暗い茶色まで個体差があります。


シロモンシマメイガ
②交尾中のシロモンシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
似た蛾にトビイロフタスジシマメイガが居て注意が必要です。
しかし,シロモンシマメイガは縁毛が前翅も後翅も小豆色なので区別がつきます。
さて,♀は右と左の内どちらでしょうか。
・普通,蛾の世界では♀の方が体が大きいです。
・♀の腹には卵が沢山入っているので腹部が太いです。
ということで,左の蛾が♀であると思います。


クロフシロエダシャク
③クロフシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
黒の斑模様が白い地にあるのでクロフシロエダシャクと名付けられたのでしょう。
こんな紋様の蛾はエダシャク亜科にもナミシャク亜科にも居ます。
紋様については個体差が大きいのですが,クロフシロエダシャクの差は小さい方です。
緑矢印を付けた所には外横線が,黒円状になって並んでいるように見えます。
赤矢印を付けた所に白紋が有りますが,個体差があって大きさや形はまちまちですが同定のポイントになっています。



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7月に見られた蛾⑩

2019年7月20日(土)
7月に見られた蛾⑩ 撮影日:2019/07/09,07/10 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月9日と10日に観察した蛾です。

ノコメセダカヨトウ
①ノコメセダカヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)
前翅前縁寄りに腎状紋・環状紋があるのでヤガ科と予想して探しました。
赤矢印で示したように外縁の様子を鋸目に見立ててノコメセダカヨトウと名付けたのでしょう。
幼虫はイタドリ,ギシギシの葉を食べます。


キオビゴマダラエダシャク
②キオビゴマダラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
外縁に沿うように黒円-黄筋-黒円の紋様が並んでいます。
これらを黄帯に見立ててキオビと名付けたのでしょう。
左右で紋様の違いが見られるように,個体によっても多少違いがあります。
幼虫はウルシ,ヌルデの葉を食べます。


フタキボシアツバ
③フタキボシアツバ(ヤガ科亜科不確定)
前方へ突き出た下唇鬚(かしんひげ)からアツバの仲間と予想を付けて探しました。
しかし,予想に反してアツバの仲間には入っていませんでした。
シャクドウクチバのように下唇鬚(かしんひげ)が長くてもクチバの仲間に入っているものが居るのでその仲間を探して見つけました。(古い分類のままだったので)
運が悪いことにこの種は現在亜科不確定になっています。
その上更に,この種は北の方に分布しているので「四国産蛾類図鑑」に載っていません。
そんなこんなで,時間はかかりましたがやっと名前が分かりました。



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7月に見られた蛾⑨

2019年7月18日(木)
7月に見られた蛾⑨ 撮影日:2019/07/06,07/08,07/09 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月6日~9日に観察した蛾です。

ヤマウコギヒラタマルハキバガ
①ヤマウコギヒラタマルハキバガ(ヒラタマルハキバガ科)
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。
赤矢印で示したように上へ立ち上がる下唇鬚(かしんひげ)からキバガの仲間と分かります。
初めて見る蛾です。
幼虫はヤマウコギの葉を食べます。
ネットでは約 27 件と資料が大変少ない蛾です。


チャノウンモンエダシャク
②チャノウンモンエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似た種にキタウンモンエダシャクが居るので注意が必要です。
でも違いがあるので見分けることが出来ます。
赤矢印で示した外横線の様子に次のような違いがあります。
・外横線に「n」字が沢山並んでいる・・・キタウンモンエダシャク
・外横線が滑らかな曲線になっている・・・チャノウンモンエダシャク
<その画像はこちらです。>


クロオビリンガ
③クロオビリンガ(コブガ科)
似た種にアカオビリンガが居ます。
区別は簡単です。
緑矢印の所に黒点列が有るか無いかで見分けられます。
・黒点列が有る・・・クロオビリンガ
・黒点列が無い・・・アカオビリンガ



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7月に見られた蛾⑧

2019年7月18日(木)
7月に見られた蛾⑧ 撮影日:2019/07/06,07/08 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月6日と8日に観察した蛾です。

テンモンシマコヤガ
①テンモンシマコヤガ(ヤガ科カギアツバ亜科)
黄橙色の小さい下唇鬚(かしんひげ)が目を引きます。
「テンモン」とは天文ではなく点紋だと赤矢印が指している紋を見て気が付きました。
翅頂付近が鉤のように曲がっているのでカギアツバ亜科に分類したのでしょう。


マエモンクロヒロズコガ
②マエモンクロヒロズコガ(ヒロズコガ科)
頭が白いものは,ヒロズコガ科に多いことからその科を探していると見つかりました。
前翅前縁後半に台形に似た白紋が見られます。
この白紋の中には少し黒ずんだ部分が見られます。
マエモンクロのマエモンとは前翅前縁に白紋があるからで,次のクロとは地が黒という意味です。
なお科も頭の様子も違いますが,コシロモンヒメハマキに似ています。


フタテンシロカギバ
③フタテンシロカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
この蛾の同定には時間がかかります。
それは誰もこの蛾がカギバガ亜科と予想できないからです。
翅頂付近の形がはっきりと鉤状になっていないのが原因になっています。
このようなはっきりしない種は9種類ほど居ます。
フタテンと名付けられていますが,前翅に黒点は一つしかありません。
本来は赤矢印の所に黒点がはっきり見られますが,この写真には微かに写っています。



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7月に見られた蛾⑦

2019年7月17日(水)
7月に見られた蛾⑦ 撮影日:2019/07/06,07/08 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月6日と8日に観察した蛾です。

アカスジシロコケガ
①アカスジシロコケガ♂(ヒトリガ科コケガ亜科)
この種は雌雄で紋様が少し違います。
緑矢印で示した所に黒点がありますが,雌雄で数が違うのです。
・黒点が一つ・・・雌
・黒点が二つ・・・雄


ウスクモエダシャク
②ウスクモエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
淡褐色の地に茶褐色~焦茶色の短い線が沢山並んでいます。
この感じはクワエダシャクと似たような様子です。
幼虫はブナ科,カバノキ科,クスノキ科,ムクロジ科,クロウメモドキなどの広葉樹や,イタドリの草も食べます。


ナカトビフトメイガ
③ナカトビフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)
触角を背負って止まっています。
だからメイガ科・ツトガ科と分かります。
さらに,翅に厚みを感じさせほとんど開かないので,フトメイガ亜科と予想を付けました。
赤矢印で示したように外縁に黒い三角形が並び,縁毛にある黒の斑模様が綺麗です。


ナカトビフトメイガ
④ナカトビフトメイガ
前縁中央がふくらみ,それより外にある部分(緑矢印)が凹んでいます。
幼虫はクヌギ,アベマキ,ウラジロガシ,コナラ,ウバメガシ,イチイガシ,アカガシ,アラカシ,シラカシ,クリ,クスノキの葉を食べます。



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7月に見られた蛾⑥

2019年7月16日(火)
7月に見られた蛾⑥ 撮影日:2019/07/05,07/06 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月5日と6日に観察した蛾です。

クワエダシャク
①クワエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
薄い翅に黒い筋模様がある蛾です。
左右に長く前翅長は22㎜程度ですが大きく見えてしまいます。
濃褐色~黒褐色の短い線が沢山並んでいます。
クワと名前にあるように幼虫はクワの葉を食べます。


ウスキモンアツバ
②ウスキモンアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
この写真では下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているようには見えませんがクルマアツバ亜科の蛾です。
開張20~25㎜の小さい蛾です。
前翅に黄橙色の紋があるのでウスキモンアツバと名付けられたのでしょう。


クロマダライラガ
③クロマダライラガ(イラガ科)
左右の翅を立てたままで合わせ腹端を上へ上げていればイラガ科で決まりです。
ネットで資料を見るとほとんど白地に黒紋でした。
この写真のように黒・白・橙のものが「富山県産蛾類博物館」にありましたのでクロマダライラガとして紹介します。


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7月に見られた蛾⑤

2019年7月15日(月)
7月に見られた蛾⑤ 撮影日:2019/07/05 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月5日に観察した蛾です。

ニッコウフサヤガ
①ニッコウフサヤガ(ヤガ科フサヤガ亜科)
勿来の関で見られるフサヤガ亜科はコフサヤガ・フサヤガそしてこのニッコウフサヤガです。
この中で,この種は簡単に区別がつきます。
地が灰色だからです。
さらに白縁取りの環状紋とハート型の腎状紋とがあります。
不思議に感じているのは,腹部をくの字(或いは逆)に曲げて止まることです。


ウスキコヤガ
②ウスキコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
一見シャクガ科の様にも見えますが,翅に厚みがあるように感じるのでヤガ科と分かります。
外横線は沢山の小黒点が帯状に並んでいます。
頭部は焦茶色です。


キマダラオオナミシャク
③キマダラオオナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
緑矢印で示した横線には,「U字形」が並んでいます。
だからナミシャク亜科と分かります。
小さい種が多いナミシャク亜科の中で一際大きい蛾です。
赤矢印で示したように,ナミシャク亜科にも関わらず触角を背負って止まっています。



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6月に見られた蛾(38)

2019年7月14日(日)
6月に見られた蛾(38) 撮影日:2019/07/03,07/05 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月3日と5日に観察した蛾です。

クビワシャチホコ
①クビワシャチホコ(シャチホコガ科)
腹端が外縁から覗いています。
それで,シャチホコガ科の仲間と予想されます。
胸部から外縁近くまで太くて黒い線(赤矢印から赤矢印)が見えます。
これを首輪に見立ててクビワシャチホコと名付けたのでしょう。


クビワシャチホコ
②クビワシャチホコ
こちらは,黒い線が細い(赤矢印から赤矢印)クビワシャチホコです。


マエキオエダシャク
③マエキオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前縁が上の方へ捲(めく)れている蛾です。
顔や前縁が黄色を帯びています。
だから,マエキオエダシャクと名付けられたのでしょう。


オビカクバネヒゲナガキバガ
④オビカクバネヒゲナガキバガ(ヒゲナガキバガ科)
前翅長7㎜程度の小さな蛾です。
針金状の下唇鬚(かしんひげ)が反り返っているのでキバガの仲間と分かります。
さらに触角が長いのでヒゲナガキバガ科と予想が立ちます。



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6月に見られた蛾(37)

2019年7月12日(土)
6月に見られた蛾(37) 撮影日:2019/07/02,07/03 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月2日と3日に観察した蛾です。

マツカレハ
①マツカレハ(カレハガ科)  腹端が見えますが幅広い触角からカレハガ科と分かります。
以前に紹介したマツカレハは茶褐色の色調で焦茶色はありませんでした。
<その画像はこちらです。>
しかし今回のは焦茶色の部分があり目を引きます。
ところがこの色調のものはツガカレハに似ています。
両者をよく見比べている内にツガカレハには次の特徴があることに気づきました。
・緑矢印の部分が短く下の部分(黄矢印)の半分くらいの長さです。
・赤矢印の部分に隙間があります。
・黄矢印の部分が一つだけ出張っています。


モンシロルリノメイガ
②モンシロルリノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっています。
ですからツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに黒地に白紋の紋様ときたらツトガ科に決まりです。
似たような種が居ますが,後翅にある橋のような白紋で区別がつきます。


ヒロバツバメアオシャク
③ヒロバツバメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
小さい種が多い中で,この蛾は少し大きな種です。
赤矢印で示した所がツバメの尾のように出ているのでツバメアオシャクと名付けられたのでしょう。
外横線は前翅も後翅も後縁に近い部分が半円形になっています。
この種は羽化から時間が経つにつれ緑が薄くなっていきます。



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6月に見られた蛾(36)

2019年7月12日(金)
6月に見られた蛾(36) 撮影日:2019/07/02 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で7月2日に観察した蛾です。

オオベニヘリコケガ
①オオベニヘリコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
黄橙の地色に黒い筋が走る綺麗な蛾です。
前縁および外縁が紅を帯び一段と綺麗に見えます。


アカアシアオシャク
②アカアシアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
腹部背背に茶褐色の紋があります。
白い縁毛には褐色の縁取りが有り,班模様が並んでいます。
白い筋模様は個体差があってぎざぎざが多少あるものもいますが円みがあるものが多いです。


クロツヤミノガ
③クロツヤミノガ♂(ミノガ科)
前翅長約11㎜の小さな雄の蛾です。
今回ので2回目の観察です。
交尾時には雄の性器が蓑の中に入っていくようです。
♀は蓑(みの)に入ったまま一生を過ごします。
♀は翅も足も無く,葉を食べたり,移動したりするときは,蓑から少し体を出します。



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6月に見られた蛾(35)

2019年7月11日(木)
6月に見られた蛾(35) 撮影日:2019/06/29,07/01 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月29日と7月1日に観察した蛾です。

ヘリグロヒメアオシャク
①ヘリグロヒメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
前翅後翅ともに緑色をしているのでアオシャク亜科と分かります。
腹部背3箇所に斑模様があり同定しやすい種です。
しかも外縁沿いに小白点があり,黒味を帯びた縁毛があるので区別は簡単です。
この縁毛が黒味を帯びているのでヘリグロと名付けられたのでしょう。


ヘリグロヒメアオシャク
②ヘリグロヒメアオシャク
幼虫はシデコブシ,ハマカズラ,アラカシ,ナワシログミ,ソメイヨシノ,カンヒザクラ,ウスギモクセイの葉や果実,トウゴマの枯れ葉を食べる。


キバラヒメアオシャク
③キバラヒメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
この種もまた前翅後翅ともに緑色をしているのでアオシャク亜科と分かります。
腹部背に縦長の小白点があり縁毛に黒い班模様があるので同定しやすい種です。
幼虫は広食性で,マツ科,ニシキギ科,カバノキ科,ブナ科,クルミ科,ヤナギ科,クワ科,バラ科,ミカン科,ツツジ科,ツバキ科,モクセイ科,ウコギ科,スイカズラ科などの葉を食べます。


conv2757.jpg
④ゴナフキエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
春出現する個体と夏出現する個体では紋様が違います。
夏出現する個体の紋様はこの写真のように内横線と外横線の二つの横線が濃褐色で目立っています。
春出現する個体の紋様は二つの線の間が濃褐色になっています。
<その画像はこちらです。>



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6月に見られた蛾(34)

2019年7月10日(水)
6月に見られた蛾(34) 撮影日:2019/06/23,06/24,07/01 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月23~24日と7月1日に観察した蛾です。

ホソトガリバ
①ホソトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
白矢印が指している翅頂から斜めに立ち上がる黒い筋が大切な同定ポイントです。
これは「トガリバガ斜線」(筆者命名)といってこの亜科特性のものです。
似ている蛾にオオバトガリバが居ます。
区別は次のように簡単です。
緑矢印が指している環状紋が大きければホソトガリバ,小さければオオバトガリバです。


ホソトガリバ
②ホソトガリバ
この種には,オオバトガリバには無い特徴があります。
それは縁毛にあります。
黒い線でほぼ等間隔に縁毛が縁取られています。
これも同定ポイントになります。


ホソトガリバ
③ホソトガリバ


オオバトガリバ
④オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
こちらの蛾にも「トガリバガ斜線」がありトガリバガ亜科の蛾であることが分かります。
赤矢印が指している環状紋が大変小さいので区別がつきます。


オオバトガリバ
⑤オオバトガリバ
どちらの種も平らな面よりも,二つの面が直角に接する所を選んで止まる傾向にあります。


オオバトガリバ
⑥オオバトガリバ
オオバトガリバには,もう一つ同定ポイントがあります。
それは,青矢印で示した横線が明瞭で強く屈曲していることです。



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6月に見られた蛾(33)

2019年7月9日(火)
6月に見られた蛾(33) 撮影日:2019/06/28 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月28日に観察した蛾です。

キバラケンモン
①キバラケンモン(ヤガ科ケンモンキリガ亜科)
白地に黒い筋模様が特徴のキバラケンモンが灯火の枠に止まっていきす。
似た種にニセキバラケンモンが居ます。
でも,簡単な区別方法があるので同定は楽です。
赤矢印で示した黒い線(黒三角形を繋ぐ線)があればキバラケンモンだからです。


クロシタシャチホコ
②クロシタシャチホコ(シャチホコガ科)
太い腹部先端が外縁から覗いています。
この事から,シャチホコガ科と分かります。
成虫になると何も食べずに居ます。


ネグロアツバ
③ネグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が頭部をくるむように反り返っています。
このことから,クルマアツバ亜科と分かります。
翅の付け根が黒いのでネグロアツバと名付けられたのでしょう。



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6月に見られた蛾(32)

2019年7月8日(月)
6月に見られた蛾(32) 撮影日:2019/06/27 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月27日に観察した蛾です。

サッポロチャイロヨトウ
①サッポロチャイロヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
斜めで楕円形の環状紋や微かに分かる腎状紋でヤガ科と分かります。
ヨトウガ亜科には似たような種が居て同定に苦労します。
次のような点から同定しました。
・赤矢印で示したようにほぼ水平の線が見られます。
・前翅後縁中央近くに帯状の焦茶紋(緑矢印)が見られます。
・不明瞭な外横線が腎状紋を囲んでいます。(青矢印)


ヒトツメカギバ
②ヒトツメカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
翅頂付近が鉤状に曲がっていないのでとてもカギバガ科には見えません。
カギバガ科にはこのように鉤状に曲がっていなくてもカギバガ亜科に属するものが居ます。
褐色を帯びた楕円紋を目に見立ててヒトツメカギバと名付けたのでしょう。


キボシオオメイガ
③キボシオオメイガ(ツトガ科オオメイガ亜科)
触角を背にして止まっています。
さらに,白い地に黄色の筋模様とくればツトガ科で決まりです。
外横線の外側にある大小一対の黒点がワニの目を表現しているように見えます。



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6月に見られた蛾(31)

2019年7月7日(日)
6月に見られた蛾(31) 撮影日:2019/06/26,06/27 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月26日と27日に観察した蛾です。

マルシラホシアツバ
①マルシラホシアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が反り返り頭部まで達しているのでクルマアツバ亜科と分かります。
開張42~50㎜と大きく見える蛾です。
白紋の翅頂側に二つ凹みがあれば雄です。
この写真の場合は一つなのですが,詳しい資料が無いので分かりません。


オオウスベニトガリメイガ
②オオウスベニトガリメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
開張15~20㎜と小さな蛾です。
濃淡の小豆色を地色にした蛾はメイガ科です。
止まっているときは犬の「待て」の姿勢に似ています。
この仲間に多く見られるように腹端を曲げて止まります。
前翅前縁に並ぶ黄紋,外縁に平行な亜外縁線,直線に近い内横線が同定ポイントです。


ギンシャチホコ
③ギンシャチホコ(シャチホコガ科)
腹端は覗いていませんが,左右の翅を合わせるように立てて止まっていることからシャチホコガ科或いはイラガ科と分かります。
前翅の胸部から外縁方向へ白い帯状の紋が見られます。
この白い帯状紋を銀に見立ててギンシャチホコと名付けたのでしょう。



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6月に見られた蛾(30)

2019年7月6日(土)
6月に見られた蛾(30) 撮影日:2019/06/25,06/26 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月25日と26日に観察した蛾です。

モンクロシャチホコ
①モンクロシャチホコ(シャチホコガ科)
これからお盆の頃までサクラの木の下を通ると黒くて小さい粒が目に留まるようになります。
それは,このモンクロシャチホコの幼虫が出した糞です。
糞は糞でも,人糞と違いよい香りがします。
道路が黒くなるほど落ちていたら桜の枝を見て下さい。
葉が少なくなっている枝が見つかるはずです。


シロモンシマメイガ
②シロモンシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
似た種にトビイロフタスジシマメイガが居ます。
次の点が違います。
 縁毛がすべて小豆色 ・・・シロモンシマメイガ(赤矢印)
 縁毛に白い部分がある・・・トビイロフタスジシマメイガ
 前翅内横線は前縁近くで太くなる・・・シロモンシマメイガ(緑矢印)
 前翅内横線はどこも同じ太さです・・・トビイロフタスジシマメイガ


ナシイラガ
③ナシイラガ(イラガ科)
腹端を覗かせていますが,シャチホコガ科ではなくイラガ科の蛾です。
頭胸部の毛が雄ライオンの鬣(たてがみ)のようで格好よく見えます。
勿来の関の道沿いに幼虫の餌のソメイヨシノが沢山分布しているため複数回観察されます。



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6月に見られた蛾(29)

2019年7月5日(金)
6月に見られた蛾(29) 撮影日:2019/06/24 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月24日に観察した蛾です。

ギンスジアオシャク
①ギンスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
地が緑なので一目でアオシャク亜科と分かります。
アオシャク亜科は羽化から時間が経つにつれて緑色が褪(あ)せていきます。
いつも残念に思っているのは,縁毛が灰色なので汚く見えることです。


マエジロアツバ
②マエジロアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
幼虫はサルノコシカケ科のカワラタケを食べる変わり種です。
翅の色調がそのキノコに似ている感じがします。
前翅前縁が白いのでマエジロと名付けられたのでしょう。


リンゴツノエダシャク
③リンゴツノエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
櫛歯状の触角から雄と分かります。
似た色調の蛾にフタヤマエダシャクが居るので注意が必要です。
そのフタヤマエダシャクには,赤や緑矢印で示した焦茶紋がありません。
外横線の形状でも区別がつきます。
フタヤマエダシャクには山の部分が三つ,谷の部分が二つあるので区別がつきます。



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6月に見られた蛾(28)

2019年7月4日(木)
6月に見られた蛾(28) 撮影日:2019/06/23 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月23日に観察した蛾です。

ゴマケンモン
①ゴマケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
似ている蛾にキクビゴマケンモンが居るので注意が必要です。
違いは次の通りです。
・緑矢印が指している横線は途中で途切れます。・・・ゴマケンモン
 (赤矢印の左側)
・緑矢印が指している横線のすぐ外側は焦茶色です。・・・キクビゴマケンモン
・赤矢印が指している部分も焦茶色です。 ・・・キクビゴマケンモン
・正面から胸部を見ると褐色の筋があります。   ・・・キクビゴマケンモン
 (大事な同定ポイントです。)
<次のキクビゴマケンモンの画像と見比べて下さい。>


チョウセンツマキリアツバ
②チョウセンツマキリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
後方へ反り返った下唇鬚(かしんひげ)からアツバの仲間と分かります。
似た蛾にカザリツマキリアツバが居るので注意が必要です。
胸部の周りが濃い色になっています。
この部分に円みが無く三角形に見えるのがチョウセンツマキリアツバです。


ヘリジロキンノメイガ
③ヘリジロキンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっています。
さらに,黄色い地に褐色の筋模様ときたらツトガ科ノメイガ亜科に決まりです。
名前にあるヘリジロは縁毛が白いことに基づくものと思われます。
腹端にある小白紋と小黒筋は同定の目印になります。



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6月に見られた蛾(27)

2019年7月3日(水)
6月に見られた蛾(27) 撮影日:2019/06/22,06/23 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月22日と23日に観察した蛾です。

アカイラガ
①アカイラガ(イラガ科)
前翅長20~27㎜の小さな蛾です。
淡い小豆色から濃い小豆色をしていて翅の中央を白線が走っています。
頭胸部には鶏冠のような毛束があります。
幼虫の餌はチャ,ウメ,カキ,クリ,クワ,ヤナギ,ソメイヨシノ,コナラ,ネジキ等なので毎年複数回観察されます。


マダラツマキリヨトウ
②マダラツマキリヨトウ(ヤガ科ツマキリヨトウ亜科)
似た蛾にムラサキツマキリヨトウ等が居るので同定には注意が必要です。
全体に黒っぽい感じがします。
幼虫の餌は何とシダ植物です。


ウストビイラガ
③ウストビイラガ(イラガ科)
いつも独特の格好で止まっています。
それは腹部を真上に上げて止まる姿です。
腹部には複数の突起物が見られます。
頭部には二つの毛束があり耳のようです。



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6月に見られた蛾(26)

2019年7月2日(火)
6月に見られた蛾(26) 撮影日:2019/06/22 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月22日に観察した蛾です。

オオアヤシャク
①オオアヤシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
前縁に近い部分の筋は黒く,そうでない所は白くなっています。
全体に灰緑色をしていて擦れた感じがします。
ところが,羽化したばかりのものはもっと緑が濃いのです。
というのは,<以前にそのような個体>を見たからです。


カクモンキシタバ
②カクモンキシタバ(ヤガ科シタバガ亜科)
開張60~67㎜で大きな蛾です。
食草のヤマハギは至る所に分布していますが出現に斑(むら)があります。
名前にキシタバとあるように後翅には黄色い紋が見られます。


キヅマアツバ
③キヅマアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
似た蛾に科は違いますがクロオビリンガやアカオビリンガが居るので注意が必要です。
外縁沿いに(端が)黄色味を帯びているのでキヅマアツバと名付けられたのでしょう。



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6月に見られた蛾(25)

2019年7月1日(月)
6月に見られた蛾(25) 撮影日:2019/06/21 撮影場所:勿来の関

今日,紹介するのは勿来の関で6月21日に観察した蛾です。

カレハガ
①カレハガ(カレハガ科)
足下を見ると茶色の枯れ葉のような蛾が止まっています。
赤味を帯びた後翅を左右に広げています。
この後翅の色が素敵で何枚もシャッターを押してしまいました。
でもその素敵な色や輝きは今回も出せませんでした。


ウスイロギンモンシャチホコ
②ウスイロギンモンシャチホコ(シャチホコガ科)
外縁から(何故か二叉の)腹端が飛び出しています。
このことから,シャチホコガ科と予想がつきます。
大小幾つかの銀白色紋が並んでいます。
その中で真ん中辺にある三角形の紋が一番大きいです。


キバラノメイガ
③キバラノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
あまり見かけない蛾が柱に止まっています。
逃げられそうな感じだったので離れた場所からフラッシュを焚いて写しました。
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
見た目には黒い蛾に感じましたが,微かに濃いめの筋模様が見られます。
曲がり具合から,ツトガ科と思いました。
前翅前縁の中央付近の曲がり具合や赤や緑の矢印が指している白い縁毛を手掛かりに探しました。
キバラとあるので腹を見ると黄色ではなくクリーム色でした。



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