6月に見られた蛾(24)
2019年6月30日(日)
6月に見られた蛾(24) 撮影日:2019/06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月20日に観察した蛾です。

①ヨツボシホソバ♂(ヒトリガ科コケガ亜科)
雌雄で全く紋様が違う種です。
雌は黄色い地に黒い斑点があります。
でも,マエグロホソバ♀に似ていて同定が難しいです。
しかし,雄は頭胸部が橙色で残りは灰色だから直ぐ見分けが付きます。

②ナミスジコアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
アオシャク亜科の仲間も似ていて同定に苦労します。
その中でもこの種は腹部背に白点が見られるので同定は楽です。

③キスジコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
前翅を開けて後翅が見えているのでシャクガ科のようですが,後翅が紅を帯びているのでヤガ科となります。
後翅の紅を帯びている所に薄黄色の筋が見られるのでキスジコヤガと名付けられたのでしょう。
前翅縁毛の部分で二つの所が黒ずんでいます。

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6月に見られた蛾(24) 撮影日:2019/06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月20日に観察した蛾です。

①ヨツボシホソバ♂(ヒトリガ科コケガ亜科)
雌雄で全く紋様が違う種です。
雌は黄色い地に黒い斑点があります。
でも,マエグロホソバ♀に似ていて同定が難しいです。
しかし,雄は頭胸部が橙色で残りは灰色だから直ぐ見分けが付きます。

②ナミスジコアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
アオシャク亜科の仲間も似ていて同定に苦労します。
その中でもこの種は腹部背に白点が見られるので同定は楽です。

③キスジコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
前翅を開けて後翅が見えているのでシャクガ科のようですが,後翅が紅を帯びているのでヤガ科となります。
後翅の紅を帯びている所に薄黄色の筋が見られるのでキスジコヤガと名付けられたのでしょう。
前翅縁毛の部分で二つの所が黒ずんでいます。

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6月に見られた蛾(23)
2019年6月29日(土)
6月に見られた蛾(23) 撮影日:2019/06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月20日に観察した蛾です。

①ゴマフキエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
壁に張り付くように止まり,後翅がほとんど見えているのでエダシャク亜科と予想がつきます。
黄色の地に小黒点が散在しています。
ご丁寧に縁毛にも小黒点が見られます。
こちらは,規則正しく並んでいます。

②トビイロシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背にして止まっているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
そして更に前翅が小豆色なのでメイガ科と分かります。
後翅に見られる明るい紅色が鮮やかで見る度にシャッターを押してしまいます。
メイガ科の蛾は腹端を上げて上げて止まる傾向があります。

③マメドクガ♂(ドクガ科)
勿来の関には幼虫が餌としているフジ,ウツギ,コナラが多いので複数回観察されます。
ドクガ科の雄は止まるときに体の外に触角を出して止まる傾向があります。
発達した櫛歯状の触角なので♂と分かります。

④マメドクガ♀ こんな貧弱な触角でも外に出しています。
マメドクガも灯火に飛来するのは圧倒的に雄が多いです。
しかし,この日は雌雄いっしょに飛来していました。
見ただけでこちらが大きく感じました。
蛾の世界では雌の方が大きいのでもしかして雌かもしれないと思いながら触角を見ました。
すると,雄の触角と比べたら貧弱な櫛歯状の触角でした。

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6月に見られた蛾(23) 撮影日:2019/06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月20日に観察した蛾です。

①ゴマフキエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
壁に張り付くように止まり,後翅がほとんど見えているのでエダシャク亜科と予想がつきます。
黄色の地に小黒点が散在しています。
ご丁寧に縁毛にも小黒点が見られます。
こちらは,規則正しく並んでいます。

②トビイロシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背にして止まっているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
そして更に前翅が小豆色なのでメイガ科と分かります。
後翅に見られる明るい紅色が鮮やかで見る度にシャッターを押してしまいます。
メイガ科の蛾は腹端を上げて上げて止まる傾向があります。

③マメドクガ♂(ドクガ科)
勿来の関には幼虫が餌としているフジ,ウツギ,コナラが多いので複数回観察されます。
ドクガ科の雄は止まるときに体の外に触角を出して止まる傾向があります。
発達した櫛歯状の触角なので♂と分かります。

④マメドクガ♀ こんな貧弱な触角でも外に出しています。
マメドクガも灯火に飛来するのは圧倒的に雄が多いです。
しかし,この日は雌雄いっしょに飛来していました。
見ただけでこちらが大きく感じました。
蛾の世界では雌の方が大きいのでもしかして雌かもしれないと思いながら触角を見ました。
すると,雄の触角と比べたら貧弱な櫛歯状の触角でした。

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6月に見られた蛾(22)
2019年6月28日(金)
6月に見られた蛾(22) 撮影日:2019/06/19,06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日と20日に観察した蛾です。

①ギンモンシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背負っているこの蛾はメイガ科・ツトガ科と分かります。
さらに,明るい小豆色と暗い小豆色の地があるものはメイガ科で決まりです。
蛾の幼虫はほとんど植物の葉・花を餌にしていますが,この幼虫の餌は驚くことにスズメバチ科の巣です。

②ナミテンアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
大きく発達した下唇鬚(かしんひげ)からアツバ亜科と分かります。
このナミテンアツバは雌です。
それは赤矢印が指している横線が焦茶色だからです。
雄の場合は薄褐色です。

③タイワンモンキノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,暗褐色の地に薄黄色の斑模様ときたらノメイガ亜科で決まりです。
開張34㎜で中くらいの蛾ですが,明るい斑模様が目立ち目に留まります。

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6月に見られた蛾(22) 撮影日:2019/06/19,06/20 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日と20日に観察した蛾です。

①ギンモンシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背負っているこの蛾はメイガ科・ツトガ科と分かります。
さらに,明るい小豆色と暗い小豆色の地があるものはメイガ科で決まりです。
蛾の幼虫はほとんど植物の葉・花を餌にしていますが,この幼虫の餌は驚くことにスズメバチ科の巣です。

②ナミテンアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
大きく発達した下唇鬚(かしんひげ)からアツバ亜科と分かります。
このナミテンアツバは雌です。
それは赤矢印が指している横線が焦茶色だからです。
雄の場合は薄褐色です。

③タイワンモンキノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,暗褐色の地に薄黄色の斑模様ときたらノメイガ亜科で決まりです。
開張34㎜で中くらいの蛾ですが,明るい斑模様が目立ち目に留まります。

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6月に見られた蛾(21)
2019年6月27日(木)
6月に見られた蛾(21) 撮影日:2019/06/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日に観察した蛾です。

①カノコガ(ヒトリガ科カノコガ亜科)
早朝に群がって飛び交う姿が見られます。
今流行の言葉で婚活です。
交尾した状態で葉裏に止まります。
黒い地に半透明の紋があります。
この紋を鹿に見られる「鹿の子」に見立てカノコガと名付けました。

②ヒメエビイロアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
胸部背が白すぎるヒメエビイロアツバです。
後翅に見られる二本の横線が黒眼鏡の様に見えます。
頭巾を被った人のような感じです。

③クロスジアオナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
緑色を帯びていてもアオシャク亜科の蛾ではありません。
それでは何の仲間でしょうか。
緑矢印が指している外横線を見て下さい。
赤矢印付近にはU字形が並んでいます。
ですから,この蛾はナミシャク亜科の仲間になります。

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6月に見られた蛾(21) 撮影日:2019/06/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日に観察した蛾です。

①カノコガ(ヒトリガ科カノコガ亜科)
早朝に群がって飛び交う姿が見られます。
今流行の言葉で婚活です。
交尾した状態で葉裏に止まります。
黒い地に半透明の紋があります。
この紋を鹿に見られる「鹿の子」に見立てカノコガと名付けました。

②ヒメエビイロアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
胸部背が白すぎるヒメエビイロアツバです。
後翅に見られる二本の横線が黒眼鏡の様に見えます。
頭巾を被った人のような感じです。

③クロスジアオナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
緑色を帯びていてもアオシャク亜科の蛾ではありません。
それでは何の仲間でしょうか。
緑矢印が指している外横線を見て下さい。
赤矢印付近にはU字形が並んでいます。
ですから,この蛾はナミシャク亜科の仲間になります。

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6月に見られた蛾⑳
2019年6月26日(水)
6月に見られた蛾⑳ 撮影日:2019/06/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日に観察した蛾です。

①ウスアオヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)
前翅前縁寄りに見られる腎状紋と環状紋からヤガ科と予想されます。
赤矢印で示した白筋や緑矢印の所の黒筋を同定ポイントとしました。
前縁沿いと胸部背に見られる緑色からウスアオヨトウと名付けたのでしょう。

②キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
毎年7月になると見られるものが,今年は6月に観察されました。
色彩に著しい変異があって暗褐色から明褐色のものまで見られます。
犬が待ての姿勢で居るような格好で止まる傾向があります。
外横線内側の白っぽい紋様がステンドグラスの様です。

③スズキドクガ(ドクガ科)
毛深い前足を前方へ出していたらドクガ科・シャチホコガ科です。
赤矢印で示した所の紋を手掛かりにして探しました。

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6月に見られた蛾⑳ 撮影日:2019/06/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月19日に観察した蛾です。

①ウスアオヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)
前翅前縁寄りに見られる腎状紋と環状紋からヤガ科と予想されます。
赤矢印で示した白筋や緑矢印の所の黒筋を同定ポイントとしました。
前縁沿いと胸部背に見られる緑色からウスアオヨトウと名付けたのでしょう。

②キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
毎年7月になると見られるものが,今年は6月に観察されました。
色彩に著しい変異があって暗褐色から明褐色のものまで見られます。
犬が待ての姿勢で居るような格好で止まる傾向があります。
外横線内側の白っぽい紋様がステンドグラスの様です。

③スズキドクガ(ドクガ科)
毛深い前足を前方へ出していたらドクガ科・シャチホコガ科です。
赤矢印で示した所の紋を手掛かりにして探しました。

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6月に見られた蛾⑲
2019年6月25日(火)
6月に見られた蛾⑲ 撮影日:2019/06/16,06/18 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月16日と18日に観察した蛾です。

①クロシラフクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
発達している下唇鬚(かしんひげ)からヤガ科と分かります。
似ている蛾にシラフクチバが居ます。
外観による区別が正確には出来ませんが次のようなポイントから同定しました。

②横から見たクロシラフクチバ
・赤矢印が示しているように小白点があります。
・緑矢印が示しているように二重の白線が二つあります。
・その二つの二重白線の間に白紋が無く地色が見えています。

③シロモンアオヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
地色が緑色なのでアオシャク亜科の仲間だろうと思ってしまいます。
ところが,そうではなくヒメシャク亜科の仲間です。
白点は三角形に近い形をしていて後翅にある紋の方が大きいです。

④フジフサキバガ(キバガ科)
前方へ突き出た下唇鬚(かしんひげ)はふさふさした毛で被われています。
更にそこから,キバのようなものが生えています。
このキバに魅せられてつい何枚も写真を撮ってしまいます。

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6月に見られた蛾⑲ 撮影日:2019/06/16,06/18 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月16日と18日に観察した蛾です。

①クロシラフクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
発達している下唇鬚(かしんひげ)からヤガ科と分かります。
似ている蛾にシラフクチバが居ます。
外観による区別が正確には出来ませんが次のようなポイントから同定しました。

②横から見たクロシラフクチバ
・赤矢印が示しているように小白点があります。
・緑矢印が示しているように二重の白線が二つあります。
・その二つの二重白線の間に白紋が無く地色が見えています。

③シロモンアオヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
地色が緑色なのでアオシャク亜科の仲間だろうと思ってしまいます。
ところが,そうではなくヒメシャク亜科の仲間です。
白点は三角形に近い形をしていて後翅にある紋の方が大きいです。

④フジフサキバガ(キバガ科)
前方へ突き出た下唇鬚(かしんひげ)はふさふさした毛で被われています。
更にそこから,キバのようなものが生えています。
このキバに魅せられてつい何枚も写真を撮ってしまいます。

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6月に見られた蛾⑱
2019年6月24日(月)
6月に見られた蛾⑱ 撮影日:2019/06/15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月15日に観察した蛾です。

①アトグロアミメエダシャク♂(シャクガ科エダシャク亜科)
網目模様が目を引きます。
前翅後角から後翅外縁沿いに焦茶色の太い帯模様が見られます。
雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。

②キエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前翅外縁沿いが茶褐色のほかは,ほとんど黄色の蛾です。
幼虫はノイバラの葉を食草としています。
この幼虫の擬態が面白いのです。
・ノイバラの茎に似せて幼虫の体に対になった刺が見られるのです。
・この刺は触っても痛くないそうです。

③クチバスズメ(スズメガ科)
淡褐色の色調が美しい蛾です。
コナラ等が沢山分布する勿来の関では毎年見られます。
スズメガ科の仲間は体が重いので,前足を掛ける所が無いときは灯火の下に降りています。
前翅・後翅の後角付近の焦茶紋が目立ちます。

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6月に見られた蛾⑱ 撮影日:2019/06/15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月15日に観察した蛾です。

①アトグロアミメエダシャク♂(シャクガ科エダシャク亜科)
網目模様が目を引きます。
前翅後角から後翅外縁沿いに焦茶色の太い帯模様が見られます。
雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。

②キエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前翅外縁沿いが茶褐色のほかは,ほとんど黄色の蛾です。
幼虫はノイバラの葉を食草としています。
この幼虫の擬態が面白いのです。
・ノイバラの茎に似せて幼虫の体に対になった刺が見られるのです。
・この刺は触っても痛くないそうです。

③クチバスズメ(スズメガ科)
淡褐色の色調が美しい蛾です。
コナラ等が沢山分布する勿来の関では毎年見られます。
スズメガ科の仲間は体が重いので,前足を掛ける所が無いときは灯火の下に降りています。
前翅・後翅の後角付近の焦茶紋が目立ちます。

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6月に見られた蛾⑰
2019年6月23日(日)
6月に見られた蛾⑰ 撮影日:2019/06/13~15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月13日~15日に観察した蛾です。

①マツカレハ(カレハガ科)
毎年出現しているマツカレハが今年も現れました。
翅色が茶褐色で触角が幅広い櫛歯状なのでおすとわかります。
雌の翅色は黒ずんでいて,触角は糸状です。

②ホソバシャチホコ(シャチホコガ科)
灯火に見慣れない蛾が止まっています。
離れていて上手く写せないので下に降りてもらいました。
腹端が覗いているのでシャチホコガ科と分かりました。
赤矢印で示した所が黒くなっているシャチホコガ科の仲間はほとんど見ていません。
未見の蛾かなと思いながら調べると既に(2012/8/4)観察していました。

③ウスマダラマドガ(マドガ科)
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。
食草はよく分布しているツタウルシなので毎年観察されています。
翅頂付近にある白紋が同定ポイントになっています。

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6月に見られた蛾⑰ 撮影日:2019/06/13~15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月13日~15日に観察した蛾です。

①マツカレハ(カレハガ科)
毎年出現しているマツカレハが今年も現れました。
翅色が茶褐色で触角が幅広い櫛歯状なのでおすとわかります。
雌の翅色は黒ずんでいて,触角は糸状です。

②ホソバシャチホコ(シャチホコガ科)
灯火に見慣れない蛾が止まっています。
離れていて上手く写せないので下に降りてもらいました。
腹端が覗いているのでシャチホコガ科と分かりました。
赤矢印で示した所が黒くなっているシャチホコガ科の仲間はほとんど見ていません。
未見の蛾かなと思いながら調べると既に(2012/8/4)観察していました。

③ウスマダラマドガ(マドガ科)
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。
食草はよく分布しているツタウルシなので毎年観察されています。
翅頂付近にある白紋が同定ポイントになっています。

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6月に見られた蛾⑯
2019年6月22日(土)
6月に見られた蛾⑯ 撮影日:2019/06/12,06/13 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月12日に観察した蛾です。

①フタスジヒトリ(ヒトリガ科)
薄黄色の地に二つの黒い筋が見られます。
だから,フタスジと名が付いたのでしょう。
食草は「みんなで作る日本蛾類図鑑」ではクワとなっていますが,あるブログでクワとオニグルミで飼育した記録が載っていました。
黒い紋は,人が飛び上がっていたり,カエルに見えたりします。

②オイワケヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
壁に張り付いているような感じからシャクガ科と予想されます。
U字形の筋が並んでいないのでナミシャク亜科ではありません。
次のような特徴から同定しました。
・赤矢印で示した所(外横線と前翅前縁の交差する部分)が太くて焦茶色になっています。
・二つの矢印で示した外横線は翅脈の所で黒点になっています。
・緑矢印で示した所(外横線と後翅前縁の交差する部分)が太くて焦茶色になっています。
・縁毛の付け根に小黒点が見られます。

③ムラサキヒメクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
発達した下唇鬚(かしんひげ)からアツバの仲間と思いました。
ところが,探しても見つかりません。
その内,シタバガ亜科にも下唇鬚(かしんひげ)が発達した仲間が居ることに気が付きました。

④ムラサキヒメクチバ
基部(きぶ:翅の付け根)から後角までの長さが短くて,前翅長が13㎜程度の蛾なので左右に細長く見える蛾です。
食草はつる性植物のテイカカズラです。

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6月に見られた蛾⑯ 撮影日:2019/06/12,06/13 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月12日に観察した蛾です。

①フタスジヒトリ(ヒトリガ科)
薄黄色の地に二つの黒い筋が見られます。
だから,フタスジと名が付いたのでしょう。
食草は「みんなで作る日本蛾類図鑑」ではクワとなっていますが,あるブログでクワとオニグルミで飼育した記録が載っていました。
黒い紋は,人が飛び上がっていたり,カエルに見えたりします。

②オイワケヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
壁に張り付いているような感じからシャクガ科と予想されます。
U字形の筋が並んでいないのでナミシャク亜科ではありません。
次のような特徴から同定しました。
・赤矢印で示した所(外横線と前翅前縁の交差する部分)が太くて焦茶色になっています。
・二つの矢印で示した外横線は翅脈の所で黒点になっています。
・緑矢印で示した所(外横線と後翅前縁の交差する部分)が太くて焦茶色になっています。
・縁毛の付け根に小黒点が見られます。

③ムラサキヒメクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
発達した下唇鬚(かしんひげ)からアツバの仲間と思いました。
ところが,探しても見つかりません。
その内,シタバガ亜科にも下唇鬚(かしんひげ)が発達した仲間が居ることに気が付きました。

④ムラサキヒメクチバ
基部(きぶ:翅の付け根)から後角までの長さが短くて,前翅長が13㎜程度の蛾なので左右に細長く見える蛾です。
食草はつる性植物のテイカカズラです。

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6月に見られた蛾⑮
2019年6月21日(金)
6月に見られた蛾⑮ 撮影日:2019/06/12 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月12日に観察した蛾です。

①アセビツバメスガ(スガ科スガ亜科)
よく似た蛾にシロツバメスガが居ます。
幼虫の食草が多いことと外観上の区別は困難とのことでアセビツバメスガとしました。
壁に口吻を付けるようにして止まる傾向があります。

②ヤマトエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
勿来の関ではあまり分布していないウラジロガシ,アラカシ,ウバメガシ,クヌギなどを餌にしているので観察回数は少ないです。
前翅翅頂付近と後翅外縁線側に薄褐色の紋が見られます。

③フタスジエグリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
前翅長13㎜程度の小さな蛾の割合に発達した下唇鬚(かしんひげ)が有るのでアツバの仲間と分かります。
この蛾は腹端を上げて止まる傾向にあります。

④フタスジエグリアツバ
今までは上方から写していましたが,今回は斜め上方から写しました。
すると,胸部背や腹端の様子がよく分かるように写せました。
後角近くと翅頂近くの縁毛は白くなっています。

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6月に見られた蛾⑮ 撮影日:2019/06/12 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月12日に観察した蛾です。

①アセビツバメスガ(スガ科スガ亜科)
よく似た蛾にシロツバメスガが居ます。
幼虫の食草が多いことと外観上の区別は困難とのことでアセビツバメスガとしました。
壁に口吻を付けるようにして止まる傾向があります。

②ヤマトエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
勿来の関ではあまり分布していないウラジロガシ,アラカシ,ウバメガシ,クヌギなどを餌にしているので観察回数は少ないです。
前翅翅頂付近と後翅外縁線側に薄褐色の紋が見られます。

③フタスジエグリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
前翅長13㎜程度の小さな蛾の割合に発達した下唇鬚(かしんひげ)が有るのでアツバの仲間と分かります。
この蛾は腹端を上げて止まる傾向にあります。

④フタスジエグリアツバ
今までは上方から写していましたが,今回は斜め上方から写しました。
すると,胸部背や腹端の様子がよく分かるように写せました。
後角近くと翅頂近くの縁毛は白くなっています。

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6月に見られた蛾⑭
2019年6月20日(木)
6月に見られた蛾⑭ 撮影日:2019/06/10 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月10日に観察した蛾です。

①クロハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
黒い紋や黒い筋が無ければハグルマエダシャクに似ています。
でも,黒い紋があるお陰でかえって同定しやすい蛾です。
前翅外縁側に黒い紋があったり,前翅内横線や後翅外横線に黒い筋が見られるものは少ないです。
黒いもみあげが目立つ男の顔に見えてしまいます。

②クロシタキヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
似た蛾が複数居て迷ってしまいます。
そこで,同定ポイントをお知らせします。
・赤矢印で示した所は地色よりも淡い色になっています。
・その淡い部分が頭部の方にも外縁の方にも細長く伸びています。
・緑矢印で示したように黒点がハの字状に並んでいます。
・この線は真ん中辺で止まらず前縁まで続いているものもいて個体差があります。

③キマエクロホソバ(ヒトリガ科コケガ亜科)
赤矢印で示した前縁部分が黄色を帯びているのでキマエクロホソバと名付けられたのでしょう。
似た蛾にキベリネズミホソバが居ます。
違いは次の通りです。
・頭部が黒い・・・キマエクロホソバ
・頭部が橙色・・・キベリネズミホソバ

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6月に見られた蛾⑭ 撮影日:2019/06/10 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月10日に観察した蛾です。

①クロハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
黒い紋や黒い筋が無ければハグルマエダシャクに似ています。
でも,黒い紋があるお陰でかえって同定しやすい蛾です。
前翅外縁側に黒い紋があったり,前翅内横線や後翅外横線に黒い筋が見られるものは少ないです。
黒いもみあげが目立つ男の顔に見えてしまいます。

②クロシタキヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
似た蛾が複数居て迷ってしまいます。
そこで,同定ポイントをお知らせします。
・赤矢印で示した所は地色よりも淡い色になっています。
・その淡い部分が頭部の方にも外縁の方にも細長く伸びています。
・緑矢印で示したように黒点がハの字状に並んでいます。
・この線は真ん中辺で止まらず前縁まで続いているものもいて個体差があります。

③キマエクロホソバ(ヒトリガ科コケガ亜科)
赤矢印で示した前縁部分が黄色を帯びているのでキマエクロホソバと名付けられたのでしょう。
似た蛾にキベリネズミホソバが居ます。
違いは次の通りです。
・頭部が黒い・・・キマエクロホソバ
・頭部が橙色・・・キベリネズミホソバ

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6月に見られた蛾⑬
2019年6月19日(水)
6月に見られた蛾⑬ 撮影日:2019/06/10 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月10日に観察した蛾です。

①ウコンカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
似ている蛾にヒメウコンカギバが居ますが,外見で区別は困難といいます。
ヒメウコンカギバは南方系なのでウコンカギバとしました。
鬱金(うこん)のような黄色い翅色なのでウコンカギバと名付けたのでしょう。

②クロシタアオイラガ(イラガ科)
緑色が綺麗な蛾です。
似た種にアオイラガ・ヒロヘリアオイラガが居ます。
同定ポイントは次のようです。
クロシタアオイラガ・・・赤矢印の所が大きく凹みます。
アオイラガ ・・・2箇所が凹みます。褐色部分の筋が明瞭です。
ヒロヘリアオイラガ・・・ほとんど凹みがありません。

③ムラサキアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
紫色というよりも黒味を帯びています。
前翅前縁沿いに黄色い紋が並んでいます。
その中で緑矢印を付けたものには外縁の方向へ白点が二つ並んでいます。
これがポイントとなって同定出来ました。

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6月に見られた蛾⑬ 撮影日:2019/06/10 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月10日に観察した蛾です。

①ウコンカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
似ている蛾にヒメウコンカギバが居ますが,外見で区別は困難といいます。
ヒメウコンカギバは南方系なのでウコンカギバとしました。
鬱金(うこん)のような黄色い翅色なのでウコンカギバと名付けたのでしょう。

②クロシタアオイラガ(イラガ科)
緑色が綺麗な蛾です。
似た種にアオイラガ・ヒロヘリアオイラガが居ます。
同定ポイントは次のようです。
クロシタアオイラガ・・・赤矢印の所が大きく凹みます。
アオイラガ ・・・2箇所が凹みます。褐色部分の筋が明瞭です。
ヒロヘリアオイラガ・・・ほとんど凹みがありません。

③ムラサキアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
紫色というよりも黒味を帯びています。
前翅前縁沿いに黄色い紋が並んでいます。
その中で緑矢印を付けたものには外縁の方向へ白点が二つ並んでいます。
これがポイントとなって同定出来ました。

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6月に見られた蛾⑫
2019年6月18日(火)
6月に見られた蛾⑫ 撮影日:2019/06/07,06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①ギンツバメ(ツバメガ科)
白地に灰色の筋模様があり,翅頂付近に黄色の紋がある簡単な紋様の蛾です。
でも,筋模様の綺麗さに惹かれます。

②ヒメハナマガリアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
反り返っている下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
似た種にハナマガリアツバが居て注意が必要です。
次のような特徴から同定しました。
・下唇鬚(かしんひげ)があまり大きくない。
・環状紋は小黒点です。
・亜外縁線(一番外側の線)があまりぐにゃぐにゃ曲がっていません。

③ウコンノメイガ(シャクガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かりました。
さらに,淡褐色地に褐色筋なのでツトガ科に決まりです。
今まで勿来の関では観察したことが無かった蛾です。
幼虫はカラムシ,アカソ,カナムグラを餌としていますが,それほど分布していません。
緑矢印で示した所にある紋と筋模様を手掛かりにとてしました。
この個体は擦れていて表面の毛が脱落したために筋がはっきりしていると思われます。

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6月に見られた蛾⑫ 撮影日:2019/06/07,06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①ギンツバメ(ツバメガ科)
白地に灰色の筋模様があり,翅頂付近に黄色の紋がある簡単な紋様の蛾です。
でも,筋模様の綺麗さに惹かれます。

②ヒメハナマガリアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
反り返っている下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
似た種にハナマガリアツバが居て注意が必要です。
次のような特徴から同定しました。
・下唇鬚(かしんひげ)があまり大きくない。
・環状紋は小黒点です。
・亜外縁線(一番外側の線)があまりぐにゃぐにゃ曲がっていません。

③ウコンノメイガ(シャクガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かりました。
さらに,淡褐色地に褐色筋なのでツトガ科に決まりです。
今まで勿来の関では観察したことが無かった蛾です。
幼虫はカラムシ,アカソ,カナムグラを餌としていますが,それほど分布していません。
緑矢印で示した所にある紋と筋模様を手掛かりにとてしました。
この個体は擦れていて表面の毛が脱落したために筋がはっきりしていると思われます。

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6月に見られた蛾⑪
2019年6月17日(月)
6月に見られた蛾⑪ 撮影日:2019/06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①キクビゴマケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
似た蛾にゴマケンモンが居るので注意が必要です。
正面から写して胸部の毛が褐色を帯びていたらキクビゴマケンモンです。
しかし,生憎写していないので別の方法で同定しました。
赤矢印で示した所に人が肘を曲げて腕を上げている紋があればキクビゴマケンモンです。
緑矢印の所(外縁に沿って長く)が褐色になっています。

②アトスジグロナミシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
似ている蛾にシロシタトビイロナミシャクがいて同定に困りました。
似ているようで何か違う気かして,違っている所を探しました。
・緑矢印で示した外横線にU字形の紋が見られません。
・赤矢印で示した所に大小二つの黒い筋があります。

③シロテンムラサキアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
実際にはもっと黒くて紋様がよく分からない蛾です。
フォトショップエレメントで明るく処理しています。
反り返った下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
前翅中央付近にある点は黄色く見えますが,これを白点に見立ててシロテンムラサキアツバと名付けたのでしょう。

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6月に見られた蛾⑪ 撮影日:2019/06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①キクビゴマケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
似た蛾にゴマケンモンが居るので注意が必要です。
正面から写して胸部の毛が褐色を帯びていたらキクビゴマケンモンです。
しかし,生憎写していないので別の方法で同定しました。
赤矢印で示した所に人が肘を曲げて腕を上げている紋があればキクビゴマケンモンです。
緑矢印の所(外縁に沿って長く)が褐色になっています。

②アトスジグロナミシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
似ている蛾にシロシタトビイロナミシャクがいて同定に困りました。
似ているようで何か違う気かして,違っている所を探しました。
・緑矢印で示した外横線にU字形の紋が見られません。
・赤矢印で示した所に大小二つの黒い筋があります。

③シロテンムラサキアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
実際にはもっと黒くて紋様がよく分からない蛾です。
フォトショップエレメントで明るく処理しています。
反り返った下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
前翅中央付近にある点は黄色く見えますが,これを白点に見立ててシロテンムラサキアツバと名付けたのでしょう。

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6月に見られた蛾⑩
2019年6月16日(日)
6月に見られた蛾⑩ 撮影日:2019/06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①ウスアオアヤシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
うっすらと緑を帯びるアオシャク亜科の仲間です。
コアヤシャクと似ているので混同しないように注意が必要です。
赤矢印で指している所が上の出張りよりも出張ります。
緑矢印で指している所がほとんど凹まずなだらかです。

②ウスグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
後方へ反り返った下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。(緑矢印)
トビスジアツバに似ていて混同しがちです。
でも,外縁に沿って走る黒い線が途切れていないので区別がつきます。

③ウスグロアツバ
そして更に,外縁に沿って走る黒い線の外側に薄褐色の縁取り(赤矢印)があるのを知っていれば間違わずにすみます。

④モモスズメ(スズメガ科)
この蛾は毎年複数回観察されています。
それは,幼虫が餌としているサクラ,ウワミズザクラが沢山分布しているからです。
クチバスズメに似ていて混同しがちです。
しかし,モモスズメには前翅後縁沿いに見られる焦茶色帯(緑矢印で示した前翅後角から次第に太くなって胸部に達しているもの)があるので区別がつきます。
赤矢印で示した所(前翅がもっと開けば)桃色が綺麗です。

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6月に見られた蛾⑩ 撮影日:2019/06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月9日に観察した蛾です。

①ウスアオアヤシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
うっすらと緑を帯びるアオシャク亜科の仲間です。
コアヤシャクと似ているので混同しないように注意が必要です。
赤矢印で指している所が上の出張りよりも出張ります。
緑矢印で指している所がほとんど凹まずなだらかです。

②ウスグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
後方へ反り返った下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。(緑矢印)
トビスジアツバに似ていて混同しがちです。
でも,外縁に沿って走る黒い線が途切れていないので区別がつきます。

③ウスグロアツバ
そして更に,外縁に沿って走る黒い線の外側に薄褐色の縁取り(赤矢印)があるのを知っていれば間違わずにすみます。

④モモスズメ(スズメガ科)
この蛾は毎年複数回観察されています。
それは,幼虫が餌としているサクラ,ウワミズザクラが沢山分布しているからです。
クチバスズメに似ていて混同しがちです。
しかし,モモスズメには前翅後縁沿いに見られる焦茶色帯(緑矢印で示した前翅後角から次第に太くなって胸部に達しているもの)があるので区別がつきます。
赤矢印で示した所(前翅がもっと開けば)桃色が綺麗です。

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6月に見られた蛾⑨
2019年6月15日(土)
6月に見られた蛾⑨ 撮影日:2019/06/08,06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月8日と9日に観察した蛾です。

①ナカムラサキフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)
触角を背負って止まっているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
さらに,翅色が小豆色であるものはメイガ科に間違いありません。
見る度にはっとするほど綺麗な蛾です。
あまり見かけないのは幼虫の餌となっているカシワの分布が少ないからです。

②斜め横から見たナカムラサキフトメイガ
胸部の周りが紫色になっています。
それで,ナカムラサキフトメイガと名付けられたのでしょう。

③オオシロモンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背にして止まっているからツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,淡焦茶地(或いは焦茶地)に白紋でツトガ科に決まりです。
この蛾の写真を撮るのは少してこずります。
人が近づくと直ぐ逃げるからです。
この性質はツトガ科ノメイガ亜科全般について共通です。

④ハガタベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
スジベニコケガ・ゴマダラベニコケガ・オオベニヘリコケガと並ぶ四大美麗種の1つです。
似ている蛾にベニヘリコケガが居るので注意が必要です。
紋様には個体差があります。

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6月に見られた蛾⑨ 撮影日:2019/06/08,06/09 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月8日と9日に観察した蛾です。

①ナカムラサキフトメイガ(メイガ科フトメイガ亜科)
触角を背負って止まっているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
さらに,翅色が小豆色であるものはメイガ科に間違いありません。
見る度にはっとするほど綺麗な蛾です。
あまり見かけないのは幼虫の餌となっているカシワの分布が少ないからです。

②斜め横から見たナカムラサキフトメイガ
胸部の周りが紫色になっています。
それで,ナカムラサキフトメイガと名付けられたのでしょう。

③オオシロモンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背にして止まっているからツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,淡焦茶地(或いは焦茶地)に白紋でツトガ科に決まりです。
この蛾の写真を撮るのは少してこずります。
人が近づくと直ぐ逃げるからです。
この性質はツトガ科ノメイガ亜科全般について共通です。

④ハガタベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
スジベニコケガ・ゴマダラベニコケガ・オオベニヘリコケガと並ぶ四大美麗種の1つです。
似ている蛾にベニヘリコケガが居るので注意が必要です。
紋様には個体差があります。

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6月に見られた蛾⑧
2019年6月14日(金)
6月に見られた蛾⑧ 撮影日:2019/06/08 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月8日に観察した蛾です。

①コシロオビアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
外横線が赤矢印の所で少し太くなっているのがこの蛾の特徴です。
実際の翅色は2番目の写真のような淡い緑色をしています。
暗くしてシャッタースピードを速くしたら濃い緑色になりました。

②斜め上横から見たコシロオビアオシャク
左右の触角の間も白くなっていて白い帽子を被っているように見えます。
上から見ると前縁の白い筋が切れ切れになっているように見えます。
しかし,前方から見ると繋がっているのが分かります。

③正面より少し斜めから見たコシロオビアオシャク
目と目を結ぶように白帯が見られます。
腹部には白い毛が生えています。
白い足の関節近くには黒紋がありなかなか洒落た感じです。

④ヨスジノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,黄色の地に褐色の筋ときたらツトガ科で決まりです。
似た種にマタスジノメイガ・フタマタノメイガが居るので混同しがちです。
特に,マタスジノメイガと似ているので注意が必要です。

⑤ヒメクビグロクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
似た種(ナニワクビグロクチバ・クビグロクチバ)が居るので注意が必要です。
正面から顔を見ると黒紋がナポレオンハットのように見えます。
<ナニワクビグロクチバの記事はこちらです。>

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6月に見られた蛾⑧ 撮影日:2019/06/08 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月8日に観察した蛾です。

①コシロオビアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
外横線が赤矢印の所で少し太くなっているのがこの蛾の特徴です。
実際の翅色は2番目の写真のような淡い緑色をしています。
暗くしてシャッタースピードを速くしたら濃い緑色になりました。

②斜め上横から見たコシロオビアオシャク
左右の触角の間も白くなっていて白い帽子を被っているように見えます。
上から見ると前縁の白い筋が切れ切れになっているように見えます。
しかし,前方から見ると繋がっているのが分かります。

③正面より少し斜めから見たコシロオビアオシャク
目と目を結ぶように白帯が見られます。
腹部には白い毛が生えています。
白い足の関節近くには黒紋がありなかなか洒落た感じです。

④ヨスジノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
さらに,黄色の地に褐色の筋ときたらツトガ科で決まりです。
似た種にマタスジノメイガ・フタマタノメイガが居るので混同しがちです。
特に,マタスジノメイガと似ているので注意が必要です。

⑤ヒメクビグロクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
似た種(ナニワクビグロクチバ・クビグロクチバ)が居るので注意が必要です。
正面から顔を見ると黒紋がナポレオンハットのように見えます。
<ナニワクビグロクチバの記事はこちらです。>

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6月に見られた蛾⑦
2019年6月13日(木)
6月に見られた蛾⑦ 撮影日:2019/06/05~06/08 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月5日~8日に観察した蛾です。

①キマダラテングイラガ(イラガ科)
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。
従来のテングイラガの交尾器を調べた結果,2種類のものが混在しているのが分かりました。
その内の1つが2016年にキマダラテングイラガと名付けられました。
赤矢印を付けたものを天狗の鼻と見立てキマダラテングイラガと名付けたようです。

②上から見たキマダラテングイラガ

③キシタエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
触角を見て驚きました。
なぜなら,エダシャク亜科で触角を背にして止まるものはほとんど居ないからです。
黒い紋の様子は個体差が少しあります。
左右の翅の紋様も多少違います。

④ハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似通った蛾が居たり個体差があったりして同定には注意が必要です。
この仲間の前翅前縁は焦茶色になっている傾向にあります。
勿来の関の灯火近くにはアオハダの大木があるので毎年複数回見られます。

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6月に見られた蛾⑦ 撮影日:2019/06/05~06/08 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月5日~8日に観察した蛾です。

①キマダラテングイラガ(イラガ科)
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。
従来のテングイラガの交尾器を調べた結果,2種類のものが混在しているのが分かりました。
その内の1つが2016年にキマダラテングイラガと名付けられました。
赤矢印を付けたものを天狗の鼻と見立てキマダラテングイラガと名付けたようです。

②上から見たキマダラテングイラガ

③キシタエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
触角を見て驚きました。
なぜなら,エダシャク亜科で触角を背にして止まるものはほとんど居ないからです。
黒い紋の様子は個体差が少しあります。
左右の翅の紋様も多少違います。

④ハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似通った蛾が居たり個体差があったりして同定には注意が必要です。
この仲間の前翅前縁は焦茶色になっている傾向にあります。
勿来の関の灯火近くにはアオハダの大木があるので毎年複数回見られます。

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6月に見られた蛾⑥
2019年6月12日(水)
6月に見られた蛾⑥ 撮影日:2019/06/05 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月5日に観察した蛾です。

①カシノシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
似た種にネグロシマメイガが居るので注意が必要です。
赤矢印を付けた部分の出張りが次のように違うので区別がつきます。
出張りが大きい・・・カシノシマメイガ
出張りが小さい・・・ネグロシマメイガ
触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。

②ニセアカマエアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
似た種にオオアカマエアツバが居るので注意が必要です。
でも,両者の雄は下唇鬚(かしんひげ)の様子が違うので区別がつきます。
ニセアカマエアツバ・・・板状の下唇鬚
オオアカマエアツバ・・・針金状の下唇鬚
ニセアカマエアツバの雄は板状の下唇鬚を持っている変わり種です。

③キンスジアツバ(ヤガ科ベニスジアツバ亜科)
九年間,蛾の観察を続けていますが未だ3回しか見ていません。
というのは勿来の関では幼虫の餌となる植物(ヤナギ類・ポプラ)が少ないからです。
中央と外側の横線の内側には薄褐色の縁取りがあります。
その筋をキンと見立ててキンスジアツバと名付けたのでしょうか。

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6月に見られた蛾⑥ 撮影日:2019/06/05 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月5日に観察した蛾です。

①カシノシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
似た種にネグロシマメイガが居るので注意が必要です。
赤矢印を付けた部分の出張りが次のように違うので区別がつきます。
出張りが大きい・・・カシノシマメイガ
出張りが小さい・・・ネグロシマメイガ
触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。

②ニセアカマエアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
似た種にオオアカマエアツバが居るので注意が必要です。
でも,両者の雄は下唇鬚(かしんひげ)の様子が違うので区別がつきます。
ニセアカマエアツバ・・・板状の下唇鬚
オオアカマエアツバ・・・針金状の下唇鬚
ニセアカマエアツバの雄は板状の下唇鬚を持っている変わり種です。

③キンスジアツバ(ヤガ科ベニスジアツバ亜科)
九年間,蛾の観察を続けていますが未だ3回しか見ていません。
というのは勿来の関では幼虫の餌となる植物(ヤナギ類・ポプラ)が少ないからです。
中央と外側の横線の内側には薄褐色の縁取りがあります。
その筋をキンと見立ててキンスジアツバと名付けたのでしょうか。

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6月に見られた蛾⑤
2019年6月11日(火)
6月に見られた蛾⑤ 撮影日:2019/06/04 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月4日に観察した蛾です。

①マタスジノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているので,ツトガ科・メイガ科と分かります。
なお薄黄色の地に褐色の筋があればツトガ科です。
似た蛾にヨスジノメイガ・フタマタノメイガが居るので注意が必要です。
沢山の筋があってヨスジノメイガに似ています。
しかし,緑矢印の所から筋が分かれているので区別がつきます。

②モモイロツマキリコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
あまり見られない蛾で,今回を含めて3回しか見ていません。
地色が黒で前翅前縁側が桃色だから目に留まる蛾です。
黒い筋が目に外縁に近い白い筋が口に見え一度見たら忘れられない蛾になりました。

③ミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
似ている蛾にニセミスジアツバが居るので注意が必要です。
一番外側の横線の様子が違うので区別がつきます。
ミスジアツバ・・・・・1本の筋です。焦茶色の線の外側に白い縁取り線があります。
ニセミスジアツバ・・・前縁近くで2本に分かれます。

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6月に見られた蛾⑤ 撮影日:2019/06/04 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月4日に観察した蛾です。

①マタスジノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているので,ツトガ科・メイガ科と分かります。
なお薄黄色の地に褐色の筋があればツトガ科です。
似た蛾にヨスジノメイガ・フタマタノメイガが居るので注意が必要です。
沢山の筋があってヨスジノメイガに似ています。
しかし,緑矢印の所から筋が分かれているので区別がつきます。

②モモイロツマキリコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
あまり見られない蛾で,今回を含めて3回しか見ていません。
地色が黒で前翅前縁側が桃色だから目に留まる蛾です。
黒い筋が目に外縁に近い白い筋が口に見え一度見たら忘れられない蛾になりました。

③ミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
似ている蛾にニセミスジアツバが居るので注意が必要です。
一番外側の横線の様子が違うので区別がつきます。
ミスジアツバ・・・・・1本の筋です。焦茶色の線の外側に白い縁取り線があります。
ニセミスジアツバ・・・前縁近くで2本に分かれます。

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6月に見られた蛾④
2019年6月10日(月)
6月に見られた蛾④ 撮影日:2019/06/02,06/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月2日と3日に観察した蛾です。

①ナミテンアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
何故触角が3本も写っているのだろうと拡大しました。
すると,口吻(赤矢印)らしいことが分かりました。
緑矢印をつけた横線の色と太さで雌雄が分かるそうですが,経験が足りず今のところ分かりません。

②ヤマトカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
似ている種にエゾカギバが居るので注意が必要です。
前翅の横脈点にL字紋がある方はエゾカギバです。
勿来の関では未だ見ていませんが四国で見つかっているので可能性は大きいと思います。

③ヘリジロヨツメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
前縁も外縁の縁毛も白く全て縁は白くなっています。
だから,ヘリジロと名前が付けられたのでしょう。
前翅後縁,後翅翅頂付近に茶色紋があります。
それらの紋を目に見立ててヨツメアオシャクと名付けたのでしょう。

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6月に見られた蛾④ 撮影日:2019/06/02,06/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月2日と3日に観察した蛾です。

①ナミテンアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
何故触角が3本も写っているのだろうと拡大しました。
すると,口吻(赤矢印)らしいことが分かりました。
緑矢印をつけた横線の色と太さで雌雄が分かるそうですが,経験が足りず今のところ分かりません。

②ヤマトカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
似ている種にエゾカギバが居るので注意が必要です。
前翅の横脈点にL字紋がある方はエゾカギバです。
勿来の関では未だ見ていませんが四国で見つかっているので可能性は大きいと思います。

③ヘリジロヨツメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
前縁も外縁の縁毛も白く全て縁は白くなっています。
だから,ヘリジロと名前が付けられたのでしょう。
前翅後縁,後翅翅頂付近に茶色紋があります。
それらの紋を目に見立ててヨツメアオシャクと名付けたのでしょう。

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6月に見られた蛾③
2019年6月9日(日)
6月に見られた蛾③ 撮影日:2019/06/02,06/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月2日と3日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①アシベニカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
個体差があって翅色は別の種かと思うほどです。
全体的に褐色のものとこの写真のように上半分茶褐色で下半分黄色のものが居ます。
下半分黄色のものは目立って直ぐ目に留まります。
前翅前縁中央に近い所には白紋の<.が見られます。
これはアシベニカギバの特徴です。

②フタテンオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
後翅外縁中央が尾のように出ているのでオエダシャクと呼ばれます。
前翅にも後翅にも放射状に走る筋模様があって綺麗に見えます。

③モンキコヤガ(ヤガ科スジコヤガ亜科)
少し後縁に寄ったほぼ中央に薄黄色の紋があるのでモンキコヤガと呼ばれるのでしょう。
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。

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6月に見られた蛾③ 撮影日:2019/06/02,06/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月2日と3日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①アシベニカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
個体差があって翅色は別の種かと思うほどです。
全体的に褐色のものとこの写真のように上半分茶褐色で下半分黄色のものが居ます。
下半分黄色のものは目立って直ぐ目に留まります。
前翅前縁中央に近い所には白紋の<.が見られます。
これはアシベニカギバの特徴です。

②フタテンオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
後翅外縁中央が尾のように出ているのでオエダシャクと呼ばれます。
前翅にも後翅にも放射状に走る筋模様があって綺麗に見えます。

③モンキコヤガ(ヤガ科スジコヤガ亜科)
少し後縁に寄ったほぼ中央に薄黄色の紋があるのでモンキコヤガと呼ばれるのでしょう。
前翅長10㎜程度の小さな蛾です。

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6月に見られた蛾②
2019年6月8日(土)
6月に見られた蛾② 撮影日:2019/06/01 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月1日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①トビギンボシシャチホコ♀(シャチホコガ科)
明るい地色と銀色を帯びた筋模様のおかげで目に留まりやすい蛾です。
赤矢印で示した所に白い筋模様が見られます。
これは雌であることを示す紋所です。
雄の紋所は三角形の白紋です。

②ウスイロオオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前翅長が37~40㎜で中くらいの大きさに入りますが,大きく見える蛾です。
地色が灰褐色で筋模様が不明瞭のためかウスイロと名付けられたのでしょうか。

③アトモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)
写真を撮ろうとカメラを近づける度に逃げてしまいてこずる蛾です。
それでも,反応が鈍いものが居るようでやっと写真を撮ることが出来ました。
前縁にヒメハマキガ模様に似たものが見られますが,ヒメハマキガ亜科ではありません。
ヒメハマキガ亜科の蛾は触角が見えるように外に出しています。
後縁中央に黒い紋が有るのでアトモンと名付けられたのでしょう。

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6月に見られた蛾② 撮影日:2019/06/01 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月1日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①トビギンボシシャチホコ♀(シャチホコガ科)
明るい地色と銀色を帯びた筋模様のおかげで目に留まりやすい蛾です。
赤矢印で示した所に白い筋模様が見られます。
これは雌であることを示す紋所です。
雄の紋所は三角形の白紋です。

②ウスイロオオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前翅長が37~40㎜で中くらいの大きさに入りますが,大きく見える蛾です。
地色が灰褐色で筋模様が不明瞭のためかウスイロと名付けられたのでしょうか。

③アトモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)
写真を撮ろうとカメラを近づける度に逃げてしまいてこずる蛾です。
それでも,反応が鈍いものが居るようでやっと写真を撮ることが出来ました。
前縁にヒメハマキガ模様に似たものが見られますが,ヒメハマキガ亜科ではありません。
ヒメハマキガ亜科の蛾は触角が見えるように外に出しています。
後縁中央に黒い紋が有るのでアトモンと名付けられたのでしょう。

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6月に見られた蛾①
2019年6月7日(金)
6月に見られた蛾① 撮影日:2019/06/01 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月1日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①モンキクロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっていることから,ツトガ科・メイガ科と分かります。
似た種類が居るので注意が必要です。
赤矢印で示した所に魚の形をした紋があるので区別することが出来ます。
いろいろな形の紋がありますが,黄色を帯びているのでモンキクロノメイガと名付けられたのでしょう。

②ウンモンオオシロヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
外縁に沿って鱗のような模様が並んでいて綺麗に見えます。
赤矢印で示した所に「n」字が幾つも並んでいます。
だから,ナミシャク亜科には入りません。
「U」字だったらナミシャク亜科になります。

③アヤトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
腹端が覗いていますがシャチホコガ科ではなくトガリバガ亜科の蛾です。
前翅後角から翅頂の方へ見られる「NVV」の模様が魅力的です。
その模様を「アヤ」と表現しているのでしょう。

④アヤトガリバ
赤矢印で指している所には鱗粉がありません。
それでその部分が食べられてしまって無くなった死骸のように見えます。
これが,アヤトガリバの狙いで天敵の目から逃れているのでしょうか。

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6月に見られた蛾① 撮影日:2019/06/01 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で6月1日に観察した蛾です。
6月に入ると出現する蛾が増え観察する者にとって楽しい時季になります。

①モンキクロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負って止まっていることから,ツトガ科・メイガ科と分かります。
似た種類が居るので注意が必要です。
赤矢印で示した所に魚の形をした紋があるので区別することが出来ます。
いろいろな形の紋がありますが,黄色を帯びているのでモンキクロノメイガと名付けられたのでしょう。

②ウンモンオオシロヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
外縁に沿って鱗のような模様が並んでいて綺麗に見えます。
赤矢印で示した所に「n」字が幾つも並んでいます。
だから,ナミシャク亜科には入りません。
「U」字だったらナミシャク亜科になります。

③アヤトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
腹端が覗いていますがシャチホコガ科ではなくトガリバガ亜科の蛾です。
前翅後角から翅頂の方へ見られる「NVV」の模様が魅力的です。
その模様を「アヤ」と表現しているのでしょう。

④アヤトガリバ
赤矢印で指している所には鱗粉がありません。
それでその部分が食べられてしまって無くなった死骸のように見えます。
これが,アヤトガリバの狙いで天敵の目から逃れているのでしょうか。

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5月に見られた蛾(25)
2019年6月6日(木)
2070 5月に見られた蛾(25) 撮影日:2019/05/30,5/28 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月28日と30日に観察した蛾です。

①シロモンツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)
この蛾の後翅は壁に対してほぼ平行ですが,前翅前縁は立ち上がっているためどこかがぼけてしまいます。
下唇鬚(かしんひげ)が反り返っているので,クルマアツバ亜科と思ってしまいます。
しかし,前翅の外縁が中央付近で鉤状に曲がっているのでツマキリアツバ亜科の仲間です。
名前にシロモンとあるように,前翅前縁に白紋があります。
後翅にも3つの白点が見られます。

②カギシロスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
例外はありますが,翅が緑色なのでアオシャク亜科と分かります。
前翅前縁の白線の様子が急に頭の方へ曲がっています。
その様子が鉤状になっているのでカギシロスジとなったのでしょう。
フラッシュを焚いて写しましたが離れたいたのでぶれてしまいました。

③ホソバネグロシャチホコ(シャチホコガ科)
太い腹端が外縁から覗いています。
だから,シャチホコガ科と分かります。
外横線が不明瞭で,すっきりしません。
胸部の盛り上がりが特徴です。

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2070 5月に見られた蛾(25) 撮影日:2019/05/30,5/28 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月28日と30日に観察した蛾です。

①シロモンツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)
この蛾の後翅は壁に対してほぼ平行ですが,前翅前縁は立ち上がっているためどこかがぼけてしまいます。
下唇鬚(かしんひげ)が反り返っているので,クルマアツバ亜科と思ってしまいます。
しかし,前翅の外縁が中央付近で鉤状に曲がっているのでツマキリアツバ亜科の仲間です。
名前にシロモンとあるように,前翅前縁に白紋があります。
後翅にも3つの白点が見られます。

②カギシロスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
例外はありますが,翅が緑色なのでアオシャク亜科と分かります。
前翅前縁の白線の様子が急に頭の方へ曲がっています。
その様子が鉤状になっているのでカギシロスジとなったのでしょう。
フラッシュを焚いて写しましたが離れたいたのでぶれてしまいました。

③ホソバネグロシャチホコ(シャチホコガ科)
太い腹端が外縁から覗いています。
だから,シャチホコガ科と分かります。
外横線が不明瞭で,すっきりしません。
胸部の盛り上がりが特徴です。

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5月に見られた蛾(24)
2019年6月5日(水)
5月に見られた蛾(24) 撮影日:2019/05/31 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月31日に観察した蛾です。

①キイロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
後方へ反り返っている下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
・湾曲した横線が翅頂から出て後縁へ達しています。
・鋸歯状の内横線(頭部に近い横線)が胸部を囲んでいます。
・翅が黄色味を帯びています。
以上の三点からキイロアツバと同定しました。

②モチツツジメムシガ(スガ科メムシガ亜科)
幼虫はモチツツジ,ヤマツツジ,シロヤシオの新芽を食べます。
その内のヤマツツジが勿来の関に分布しているので観察されるのでしょう。
この仲間は口吻を接触させて止まる習性があります。

③チビスカシノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているので,ツトガ科・メイガ科と分かります。
この蛾の模様が私には,二匹のワニが左右を向いているように見えます。
似た蛾にクワノメイガ・スカシノメイガが居るので注意が必要です。
赤矢印を付けた部分が一番厚く外縁からの長さが離れているので区別がつきます。

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5月に見られた蛾(24) 撮影日:2019/05/31 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月31日に観察した蛾です。

①キイロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
後方へ反り返っている下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
・湾曲した横線が翅頂から出て後縁へ達しています。
・鋸歯状の内横線(頭部に近い横線)が胸部を囲んでいます。
・翅が黄色味を帯びています。
以上の三点からキイロアツバと同定しました。

②モチツツジメムシガ(スガ科メムシガ亜科)
幼虫はモチツツジ,ヤマツツジ,シロヤシオの新芽を食べます。
その内のヤマツツジが勿来の関に分布しているので観察されるのでしょう。
この仲間は口吻を接触させて止まる習性があります。

③チビスカシノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているので,ツトガ科・メイガ科と分かります。
この蛾の模様が私には,二匹のワニが左右を向いているように見えます。
似た蛾にクワノメイガ・スカシノメイガが居るので注意が必要です。
赤矢印を付けた部分が一番厚く外縁からの長さが離れているので区別がつきます。

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5月に見られた蛾(23)
2019年6月4日(火)
5月に見られた蛾(23) 撮影日:2019/05/30 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月30日に観察した蛾です。

①ヒメクロホシフタオ(ツバメガ科フタオガ亜科)
何度同定を試みても分からない蛾でした。
「みんなで作る日本蛾類図鑑」では,赤矢印を付けた外横線が外縁の方へよく出っ張るとありますが,程度が分かりません。
いろいろ調べていく内に「富山県産蛾類博物館」が目に留まりました。
それによりますと「クロホシフタオの外横線は前半で強く外側へ向かいゆるやかな弧を描き、その延長線は後角より(かなり)外側へ向く。」とありました。( )は筆者挿入。
この方法が分かりやすいと延長してみました。
すると,少しだけしかずれなかったのでヒメクロホシフタオと同定しました。

②ハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似通った紋様の蛾が居るので注意が必要です。
この仲間は,前翅にも後翅にも翅中央から前縁寄りの所に黒点が有るのが途中です。
さらに,前縁が焦茶色がかっています。

③クロスジコブガ(コブガ科コブガ亜科)
前翅に瘤状の突起があれば直ぐにコブガ科と分かるのですが無かったのでヤガ科を探してしまいました。
赤矢印を付けた外横線が点列になっていることに気が付き同定が楽になりました。
緑矢印を付けた横線が斑になっていて同定ポイントとして役立ちました。

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5月に見られた蛾(23) 撮影日:2019/05/30 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月30日に観察した蛾です。

①ヒメクロホシフタオ(ツバメガ科フタオガ亜科)
何度同定を試みても分からない蛾でした。
「みんなで作る日本蛾類図鑑」では,赤矢印を付けた外横線が外縁の方へよく出っ張るとありますが,程度が分かりません。
いろいろ調べていく内に「富山県産蛾類博物館」が目に留まりました。
それによりますと「クロホシフタオの外横線は前半で強く外側へ向かいゆるやかな弧を描き、その延長線は後角より(かなり)外側へ向く。」とありました。( )は筆者挿入。
この方法が分かりやすいと延長してみました。
すると,少しだけしかずれなかったのでヒメクロホシフタオと同定しました。

②ハグルマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似通った紋様の蛾が居るので注意が必要です。
この仲間は,前翅にも後翅にも翅中央から前縁寄りの所に黒点が有るのが途中です。
さらに,前縁が焦茶色がかっています。

③クロスジコブガ(コブガ科コブガ亜科)
前翅に瘤状の突起があれば直ぐにコブガ科と分かるのですが無かったのでヤガ科を探してしまいました。
赤矢印を付けた外横線が点列になっていることに気が付き同定が楽になりました。
緑矢印を付けた横線が斑になっていて同定ポイントとして役立ちました。

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5月に見られた蛾(22)
2019年6月3日(月)
5月に見られた蛾(22) 撮影日:2019/05/28,05/30 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月28日と30日に観察した蛾です。

①シロモンヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)
ほぼ半円形の白紋が有ります。
似ている蛾にコシロモンヒメハマキが居ますが,台形に近い白紋なので区別がつきます。
名前にヒメハマキと付いていますが,ヒメハマキガ紋様は有りません。
その名残として,わずかに白紋の後ろ側の方に灰色小点があるだけです。

②ツマジロシャチホコ(シャチホコガ科)
赤矢印で示した端(つま)が白いのでツマジロシャチホコと名付けたのでしょう。
腹端が覗いている訳でもないし,毛深い前足を前方へ出している訳でもないのでシャチホコガ科とするには無理がありますが,シャチホコガ科の蛾です。

③ツマジロシャチホコ
胸部背にある中央の毛束(緑矢印)は鶏冠(とさか)のように立っています。
しかし,前縁に近い方は寝ています。

④トビイロトラガ(ヤガ科トラガ亜科)
似ている蛾にベニモントラガが居るので注意が必要です。
でも,緑矢印で示した所に橙色の紋がトビイロトラガには有るので区別がつきます。
横から見ると,クモの巣に掛かっているように見えます。
そうすることで,天敵に襲われることを防いでいるように思われます。

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5月に見られた蛾(22) 撮影日:2019/05/28,05/30 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月28日と30日に観察した蛾です。

①シロモンヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)
ほぼ半円形の白紋が有ります。
似ている蛾にコシロモンヒメハマキが居ますが,台形に近い白紋なので区別がつきます。
名前にヒメハマキと付いていますが,ヒメハマキガ紋様は有りません。
その名残として,わずかに白紋の後ろ側の方に灰色小点があるだけです。

②ツマジロシャチホコ(シャチホコガ科)
赤矢印で示した端(つま)が白いのでツマジロシャチホコと名付けたのでしょう。
腹端が覗いている訳でもないし,毛深い前足を前方へ出している訳でもないのでシャチホコガ科とするには無理がありますが,シャチホコガ科の蛾です。

③ツマジロシャチホコ
胸部背にある中央の毛束(緑矢印)は鶏冠(とさか)のように立っています。
しかし,前縁に近い方は寝ています。

④トビイロトラガ(ヤガ科トラガ亜科)
似ている蛾にベニモントラガが居るので注意が必要です。
でも,緑矢印で示した所に橙色の紋がトビイロトラガには有るので区別がつきます。
横から見ると,クモの巣に掛かっているように見えます。
そうすることで,天敵に襲われることを防いでいるように思われます。

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5月に見られた蛾(21)
2019年6月2日(日)
5月に見られた蛾(21) 撮影日:2019/05/27,05/28 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月27日と28日に観察した蛾です。

①コガタツバメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
勿来の関で白色ツバメエダシャクの仲間は2種類しか見られません。
その1種類のコガタツバメエダシャクは年に複数回見られます。
それはいろいろな植物を食べるからでしょう。
後翅外縁線に見られる突起は小さいです。

②コガタツバメエダシャク
大きさと灰色の筋模様から同定出来ますが,念を押すには顔の写真を撮れば間違い有りません。
白い顔面の真ん中辺に黄橙の線(赤矢印)があればコガタツバメエダシャクです。

③ウスキツバメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前種と同じくらい何回も観察される蛾です。
名前にウスキとあるように後翅外縁が黄色味を帯びる傾向があります。
後翅にある尾状突起は前種に比べて長いです。

④ウスキツバメエダシャク
こちらも念を押して顔の写真を撮りました。
赤矢印で示した所が焦茶色(褐色~焦茶色)なのでウスキツバメエダシャクと分かります。

⑤ウスバミスジエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
開張32~44㎜で中形だが大きく見える蛾です。
止まるとき後翅がよく見えるように止まってくれたので楽に同定出来ました。
というのは,赤矢印で示した紋が見えるように止まってくれたからです。
その楕円紋が白抜きになっているのでウスバミスジエダシャクです。

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5月に見られた蛾(21) 撮影日:2019/05/27,05/28 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月27日と28日に観察した蛾です。

①コガタツバメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
勿来の関で白色ツバメエダシャクの仲間は2種類しか見られません。
その1種類のコガタツバメエダシャクは年に複数回見られます。
それはいろいろな植物を食べるからでしょう。
後翅外縁線に見られる突起は小さいです。

②コガタツバメエダシャク
大きさと灰色の筋模様から同定出来ますが,念を押すには顔の写真を撮れば間違い有りません。
白い顔面の真ん中辺に黄橙の線(赤矢印)があればコガタツバメエダシャクです。

③ウスキツバメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前種と同じくらい何回も観察される蛾です。
名前にウスキとあるように後翅外縁が黄色味を帯びる傾向があります。
後翅にある尾状突起は前種に比べて長いです。

④ウスキツバメエダシャク
こちらも念を押して顔の写真を撮りました。
赤矢印で示した所が焦茶色(褐色~焦茶色)なのでウスキツバメエダシャクと分かります。

⑤ウスバミスジエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
開張32~44㎜で中形だが大きく見える蛾です。
止まるとき後翅がよく見えるように止まってくれたので楽に同定出来ました。
というのは,赤矢印で示した紋が見えるように止まってくれたからです。
その楕円紋が白抜きになっているのでウスバミスジエダシャクです。

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5月に見られた蛾⑳
2019年6月1日(土)
5月に見られた蛾⑳ 撮影日:2019/05/26,05/27 撮影場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関で5月26日と27日に観察した蛾です。

①ホソオビヒゲナガ♀(ヒゲナガガ科)
この写真の蛾は雌です。
何故そう分かるのかといえば,触角が途中(赤矢印)まで太くなっているからです。
一方,雄の触角は根元から先端まで同じ太さです。
<雄の様子はこちらをご覧下さい。>

②マエシロモンアツバ(ヤガ科テンクロアツバ亜科)
小さな小型戦闘機のような格好の蛾です。
前縁に反って走る白い線が目立つので,マエシロモンアツバと名付けられたのでしょう。

③ウスキミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
赤矢印で示した触角が反り返っているので,クルマアツバ亜科と分かります。
これと似た蛾は数種類居ますが,同定は楽です。
・内横線(一番頭に近い横線)はあまり曲がらず,前縁近くで急に角張ります。
・真ん中の横線(外横線)も,前縁近くで急に曲がります。
・亜外縁線(一番外側の線)は,くねくね曲がらず前縁まで達しています。

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①ホソオビヒゲナガ♀(ヒゲナガガ科)
この写真の蛾は雌です。
何故そう分かるのかといえば,触角が途中(赤矢印)まで太くなっているからです。
一方,雄の触角は根元から先端まで同じ太さです。
<雄の様子はこちらをご覧下さい。>

②マエシロモンアツバ(ヤガ科テンクロアツバ亜科)
小さな小型戦闘機のような格好の蛾です。
前縁に反って走る白い線が目立つので,マエシロモンアツバと名付けられたのでしょう。

③ウスキミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
赤矢印で示した触角が反り返っているので,クルマアツバ亜科と分かります。
これと似た蛾は数種類居ますが,同定は楽です。
・内横線(一番頭に近い横線)はあまり曲がらず,前縁近くで急に角張ります。
・真ん中の横線(外横線)も,前縁近くで急に曲がります。
・亜外縁線(一番外側の線)は,くねくね曲がらず前縁まで達しています。

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