ルリモンシャチホコとナカキシャチホコ
ルリモンシャチホコとナカキシャチホコ 撮影日:2018/07/16,07/17 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月16日と17日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。
似ていて同定に苦労した二種類の違いに注目しました。

①ルリモンシャチホコ(シャチホコガ科)
A赤矢印で示した内横線が濃くてはっきりしています。
B内横線の内側に薄褐色の縁取りがあります。
Cさらに,縁取りの内側に濃い鱗状の紋(緑矢印)が見られ同定に役立ちます。
D外横線もナカキシャチホコのものよりはっきりしています。
E内横線と外横線の間に淡色の白い楕円紋があります。

②ナカキシャチホコ(シャチホコガ科)
A焦茶色の内横線はありますが,はっきりしません。
B内横線の内側の縁取りも,はっきりしません。
C縁取りの内側は濃い焦茶色になっています。
D外横線(黄矢印)もはっきりしません。
E内横線と外横線の間に淡色の白い楕円紋があります。
青矢印で示したのは前翅の下からはみ出している後翅です。
この二種の蛾はどちらも太い腹端を外縁から覗かせています。
だから,これらはシャチホコガ科であると予想がつきます。
というのも,シャチホコガ科の蛾は成虫になると何も食べません。
幼虫のときに沢山食べて,成虫で活動するエネルギーをたくわえるのです。
その養分をたくわえるので腹部が太くて大きいのでしょう。

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7月(2018年)に見られた蛾 (23)
7月(2018年)に見られた蛾 (23) 撮影日:2018/07/17,07/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月17日と19日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①チズモンアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
似た種にアシブトチズモンアオシャクが居て同定に迷ってしまいます。
でも,主に三つの点で違いが見られます。
A赤矢印で示したように,内横線が後縁に対し斜めになります。
B黄矢印で示した山が低めです。
C緑色の紋が鮮やかであることが多いです。

②チビスカシノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
似ている蛾にクワノメイガが居て同定で迷います。
しかし,はっきりした違いが一つありますので区別がつきます。
A緑の幅よりも赤の幅が広いです。・・・チビスカシノメイガ
B緑と赤の幅がほぼ同じです。 ・・・クワノメイガ
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。

③ギンモンカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
前翅に銀粉が所々にあって光っているのでギンモンカギバと呼ばれるのでしょう。
似た蛾にウスイロカギバが居ます。
特徴は次のようです。
・涙目のような褐色紋があります。 ・・・ギンモンカギバ
・横線にはっきりした縁取りがあります。・・・ウスイロカギバ
・横線にぼんやりと縁取りがあります。 ・・・ギンモンカギバ

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾(23)
7月(2018年)に見られた蛾 (22)
7月(2018年)に見られた蛾 (22) 撮影日:2018/07/18,07/19 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月18日と19日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①オオシロモンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科です。
でも,黒地に白い紋はツトガ科と相場が決まっています。
赤矢印で示した三日月紋様が同定に役立っています。

②アミメマドガ(マドガ科)
格子の筋模様に黒っぽい紋様がある蛾です。
泣きそうな人の顔に見えます。
マドガ科の蛾には褐色系の色彩が多いです。

③リンゴツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)
前方へ突き出た下唇鬚(かしんひげ)から,アツバの仲間と分かります。
似ている蛾にムラサキツマキリアツバやウンモンツマキリアツバが居ます。
しかし,これらは前翅前縁が上方へ折れ曲がっているので区別がつきます。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾(22)
7月(2018年)に見られた蛾(21)
7月(2018年)に見られた蛾(21) 撮影日:2018/07/17,07/18 撮影場所:勿来の関
お願いがあります。昨日掲載しました「ツノトンボ」が検索されないので,検索されるようにしてください。
今日,紹介する蛾は7月17日と18日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ホソバシャチホコ(シャチホコガ科)
太い腹部が覗いているのでシャチホコガ科と予想がつきます。
内横線(赤矢印)が二重になっていて頭部側がわずかに濃くなっています。
外横線(緑矢印)は白い縁取りがあります。
外横線が外縁の方へ出張った所には黒ずんだ紋があり同定に役立っています。

②マツカレハ(カレハガ科)
腹端が外縁から覗いていても,シャチホコガ科ではありません。
触角が体を囲むように曲がっていることが多いので区別がつきます。
勿来の関はアカマツの名所です。
それを餌としているので毎年,観察される蛾です。
でも,出現数にむらがあるようです。

③セスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
この蛾がナミシャク亜科とはなかなか信じられませんでした。
しかし,薄褐色紋の上に並ぶ白筋模様が,波目模様を表しているように見えてきました。
黒い地に白や薄褐色の筋がある蛾ですが,なかなかこんな真っ黒なものは多くはありません。
下唇鬚(かしんひげ)から腹端まで真っ直ぐ走る線があるのでセスジナミシャクと名付けられました。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾(21)
ツノトンボ
ツノトンボ 撮影日:2018/07/27 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する昆虫は7月27日に勿来の関の灯火へ飛来していたものです。

上から写したツノトンボ雄。雄の触角は赤矢印の所で曲がっています。
昨晩はこうこうと月明かりが眩しい夜でした。
こんなときは,昆虫の飛来は期待できません。
灯火と同じくらいの明るさだから,わざわざ灯火目指して飛来する必要がないからです。

横から写したツノトンボ雄。触角は棍棒状です。胸部には白い筋が見られます。
案の定,蛾の飛来は少なかったものの珍しい昆虫が飛来していました。
その昆虫の名はツノトンボです。
トンボに似ていますが,触角が大変長いので区別がつきます。
今まではオオツノトンボばかりで,ツノトンボの観察は今回が初めてです。
詳しく写すために棒で下に降ろすことにしました。
棒で降ろすと明るい方へ飛んでいき幸運にも柱に止まりました。
撮影中じっと動かずにいましたが,終了すると翅を振るわせ始めやがて飛んでいきました。
今日は朝から涼しかった(23℃くらい)ので体温を上げる必要があったのでしょう。

正面から写したツノトンボ。雄の腹部背は赤茶色を帯びています。
このツノトンボは雄です。
それは触角の様子から分かります。
赤矢印で示した所で触角が曲がっているからです。
雌は曲がらず真っ直ぐな触角を持っています。
もう一つは,尾端(青矢印)に付属物があるからです。
腹部背が赤褐色になっているのも雄の特徴です。
雌の腹部背は金色に輝いています。

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tag : ツノトンボ
7月(2018年)に見られた蛾⑳
7月(2018年)に見られた蛾⑳ 撮影日:2018/07/16,07/17 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月16日と17日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ギンスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
緑色の地に青みを帯びた筋(前翅外縁沿い)や白色の筋を銀の筋と見立ててギンスジアオシャクと名付けたのでしょう。
幼虫が食べる植物クサイチゴは,勿来の関の彼方此方に分布しているのでこの蛾は普通に見られます。

②フサキバアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
この写真は雄のフサキバアツバです。
それは,赤矢印の所で凹み外横線の外側に近づくにつれて出張っているからです。
雌はこの変化がもっと緩やかです。
雌の下唇鬚(かしんひげ)は細いようです。

③ミノオマイマイ(ドクガ科)
似ている蛾にノンネマイマイが居ます。
しかし,地色が次のように異なるため区別がつきます。
地色が灰色・・・ミノオマイマイ
地色が白色・・・ノンネマイマイ
和名のミノオとは大阪府箕面で発見されたから付けられました。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑳
7月(2018年)に見られた蛾⑲
7月(2018年)に見られた蛾⑲ 撮影日:2018/07/16,07/17 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月16日と17日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ハナオイアツバ雄(ヤガ科クルマアツバ亜科) 太くて長い下唇鬚(かしんひげ)が目立ちます。
雄と雌は紋様は同じですが,下唇鬚(かしんひげ)の様子が違います。
雄の下唇鬚・・・太くて長い
雌の下唇鬚・・・細くて短い
後方へ反り返る下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。

①ハナオイアツバ雌(ヤガ科クルマアツバ亜科) 雌は細くて短い下唇鬚(かしんひげ)を持っています。
2つの白紋があります。
一つは内横線の直ぐ外側にある小白点です。
もう一つは長楕円形のものです。

②ヨモギネムシガ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科) 横から写しています。ヒメハマキ紋が見られます。
開張が14~24㎜と小さい蛾です。
白い馬蹄形紋は個体変異が大きくいろいろな形のものがあります。
前翅前縁に見られる白い筋模様からヒメハマキガ亜科と分かります。
幼虫がヨモギの葉を食べるのでヨモギネムシガと名前がついたのでしょう。

②ヨモギネムシガ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科) 上から写しています。

③オスグロトモエ(ヤガ科シタバガ亜科)
雄の方が黒ずんでいるのでオスグロトモエと名付けられたのでしょう。
この蛾は春型と夏型の二つの型が見られます。
夏型には巴紋が見られます。
春型の雄にはカタカナの「フ」を逆さにしたような紋があります。
念のため翅裏を見ると予想したとおり朱色でした。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑲
7月(2018年)に見られた蛾⑱
7月(2018年)に見られた蛾⑱ 撮影日:2018/07/15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月15日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ヤマトカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
この仲間は翅頂が鉤状に曲がっているのでカギバガ科と分かります。
内横線と外横線の間に一対の黒点があります。
また,それらの線には薄褐色の線が線対称に縁取っています。

②クロクモヒロズコガ(ヒロズコガ科)
開張が8~10㎜と小さな蛾です。
似ている蛾にマエモンヒロズコガが居ます。
でも,黒い紋の様子が違うので区別がつきます。

③コクリオビクロヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)
前翅前縁に並ぶ白い筋模様からヒメハマキガ亜科と分かります。
似ている蛾にクリオビクロヒメハマキが居ます。
「mushinavi.com」によりますと中帯と翅頂付近の褐色がクリオビクロヒメハマキは淡い色というのでコクリオビクロヒメハマキとしました。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑱
7月(2018年)に見られた蛾⑰
7月(2018年)に見られた蛾⑰ 撮影日:2018/07/14,07/15 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月14日と15日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①アトキスジクルマコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
前翅前縁が白くなっています。
内横線・外横線・亜外縁線の他は縦の細い筋が沢山走っています。
その様子が芸術作品のように綺麗な紋様をしています。

②フタスジツヅリガ(メイガ科ツヅリガ亜科)
私に気づいて触角を動かしたようですが,それを背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
この蛾を載せているサイトは大変少なく,珍しい蛾です。
私の8年間の観察で,3回しかありません。
前翅前縁を下方へ折り曲げて止まる変わった蛾です。

③ハイイロリンガ(コブガ科リンガ亜科)
縁毛が短くなっていて,擦れて紋様が薄れています。
白地に濃い褐色の筋模様がある蛾です。
灰色の所は無いですが,何故かハイイロと名がついています。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑰
7月(2018年)に見られた蛾⑯
7月(2018年)に見られた蛾⑯ 撮影日:2018/07/14 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月14日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ウンモンスズメ(スズメガ科)
この蛾の同定は簡単です。
それは,前翅の色が緑色を帯びているからです。
食餌動植物はケヤキですが,勿来の関での分布は少ないので観察される回数は少ないです。

②ウスムラサキノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
似た種類にクロウスムラサキノメイガが居ます。
足にふさふさした毛があるので区別は簡単です。
触角を背負っているので,ツトガ科・メイガ科です。

③ウスキミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ)
下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているので,クルマアツバ亜科と分かります。
内横線(一番頭に近い横線)が真っ直ぐで,前縁に近い所でほぼ直角に近く曲がります。
中横線や外横線は大小個体差があります。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑯
7月(2018年)に見られた蛾⑮
7月(2018年)に見られた蛾⑮ 撮影日:2018/07/14 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月14日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①フタテンオエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
薄褐色の地に焦茶色の筋模様が美しく見える蛾です。
後翅中央が少し出張っています。
それを尾に見立てているのでしょう。

②アオイラガ(イラガ科)
それまでは,クロシタアオイラガだけが観察されていました。
ところが,2016年に観察されてからは続けて見られています。
クロシタアオイラガと比べて大きく,がっちりした感じの蛾です。

②アオイラガ(イラガ科)
外縁に沿った横線は二箇所(赤矢印)で凹みます。
ここが,一箇所しか凹まないクロシタアオイラガとの違いです。

③エゾコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
今から8年前に初めて観察した珍しい蛾です。
これほど綺麗な紋様のエゾコヤガは初めて見ます。
前翅長8㎜程度の小さな蛾です。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑮
7月(2018年)に見られた蛾⑭
7月(2018年)に見られた蛾⑭ 撮影日:2018/07/13 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月13日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①トビイロスズメ(スズメガ科)
とても大きなスズメガ科が灯火下に止まっていす。
なにしろ開張が100㎜以上ですから大きいわけです。
食草がハギ,クズ,フジといった普通に分布している植物なのに観察しているのは合計2回だけです。

①トビイロスズメ(スズメガ科) 食草から考えてもっと観察されてよいのにと思っています。

②カシワマイマイ(ドクガ科)
白い地に黒い紋様がある蛾ですが,黒い紋様には個体差があります。
雄と雌では色彩に違いがあります。
雄はこのように黒ずんでいて,雌は白っぽいです。

③アカスジシロコケガ(トリガ科コケガ亜科)
2018年7月10日(火)の記事に雄を紹介しています。
<その記事はこちらです。>
<その記事はこちらです。>今日は雌の紹介です。
違いは黒点の数です。
・雌の黒点数は合計2個です。
・雄の黒点数は合計4個です。
毎年,不思議なことに雌の出現は雄より後です。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑭
7月(2018年)に見られた蛾⑬
7月(2018年)に見られた蛾⑬ 撮影日:2018/07/12,07/13 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月12日と13日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①マエジロヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
最初に観察したのは,3年前でした。
まだ2回しか観察していない珍しい蛾です。
ネットでも全部で 83 件しか掲載されていません。

①マエジロヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
環状紋が円く前縁沿いにある白紋に接触しています。
胸部背にはたてがみの様なものが見られます。

②セウスイロハマキ(ハマキガ科)
開張が11~17㎜の小さな蛾です。
この写真の蛾は,はっきりあらわれていませんが後縁沿いに色が薄くなっている所があります。
漢字で表現すると背薄色葉巻となるでしょう。
これが名前のいわれになっていると思われます。

③コガタキシタバ(ヤガ科シタバガ亜科)
この蛾はカトカラ属で後翅が綺麗な蛾の仲間です。
名前にあるように後翅に黄色の紋があります。
外横線が青矢印で示したような「V」字紋になっています。
この「V」字紋が「カトカラ」属の目印になっています。
カトカラ属の特徴として,赤矢印で表した様に白紋があります。

③コガタキシタバ(ヤガ科シタバガ亜科)
灯火近くの下に動かなくなったコガタキシタバを見つけました。
裏の様子も写しておくと同定に役立ちます。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑬
7月(2018年)に見られた蛾⑫
7月(2018年)に見られた蛾⑫ 撮影日:2018/07/11,07/12 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月11日と12日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①オオミズアオ(ヤママユガ科)
5月と7~8月の年2回羽化します。
5月よりも今頃の方が沢山観察されます。
残念なことに鳥が狙っていて,ばらばらになった翅を見ることが多いです。
オナガミズアオに似ていますが観察されるのはオオミズアオが多いということです。
後翅後縁沿いが皺になっていますが,羽化する所が狭くて充分翅を伸ばせなかったのでしょう。

②シロスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
似ている蛾にフタスジアツバが居ます。
内横線や外横線が水平でなく,前縁近くで上がっているので区別がつきます。
また,外横線が曲がっているのもフタスジアツバと違っています。

③コヨツメノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。
でも,焦茶色の地に白い紋ときたら大概はツトガ科です。
ヨツメノメイガに似ていますが,前翅後翅にも白紋がはっきり見えているのでコヨツメノメイガにしました。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑫
7月(2018年)に見られた蛾⑪
7月(2018年)に見られた蛾⑪ 撮影日:2018/07/11 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月11日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ヒョウモンエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
雌の触角は糸状で雄は櫛歯状です。だから,写真の蛾は雌です。
逃げ足が速く,人影を見ると直ぐ逃げます。
そんな中でも,この蛾は眠っていたのか逃げませんでした。
毎年,沢山見掛ける蛾です。

②アトモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)
前翅長が小さいものは7,㎜大きいものでも11㎜の小さな蛾です。
前翅後縁に黒い紋があることからアトモンと名付けられたようです。
この蛾も逃げるのが速くカメラを近づけると直ぐ飛んでいってしまいます。

③フジフサキバガ(キバガ科)
目の前方に毛の房があります。
その房の中頃から,後方へ反り返ったキバ(下唇鬚(かしんひげ))が出ています。
幼虫がフジ,ヤマフジ,ナツフジといった植物の葉を食べるので名前にフジがつくのでしょう。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑪
7月(2018年)に見られた蛾⑩
7月(2018年)に見られた蛾⑩ 撮影日:2018/07/09,07/10 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月9日と10日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①コヨツメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
雌の触角は糸状で雄のは櫛歯状ですからこの蛾は雌です。
縁毛が生え揃っていて翅色が濃いので羽化したばかりと思われます。
各翅にある小さな円い紋がヨツメアオシャクと呼ばれる所以です。

②クロハナコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
白い頭部の先に出ているのは下唇鬚(かしんひげ)です。
その下唇鬚(かしんひげ)が黒くなっているのが分かりますか。
それを鼻に見立ててクロハナコヤガと名付けられました。

③コウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
紋様は個体差があります。
翅頂から斜めに立ち上がり後縁に向かって走る亜外縁線が目立っています。
翅中央にある濃い褐色の横線上に一対の白点も目立っています。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑩
7月(2018年)に見られた蛾⑨
7月(2018年)に見られた蛾⑨ 撮影日:2018/07/07 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月7日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ウスキコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
外横線がどれか,はっきりしません。
しかし,黒点が沢山集まって帯状になっている外側の所に並んでいる黒点が外横線だと思われます。
線状でなく点状になっていると私は思っています。
頭部は焦茶色になっています。

②フタマエホシエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
見つけたときは,ウスクモナミシャクの個体変異だと思っていました。
それは,内横線や外横線が擦れて消えてしまったのだろうと思ったからです。
ところが,それから少したったある日エダシャク亜科を調べていたらそっくりの画像が見つかり同定することができました。

③ベニモントガリホソガ(カザリバガ科)
前翅長が6~7㎜程の小さな蛾です。
小さすぎて肉眼では棒状にしか見えません。
しかし,写真にとって拡大するとあまりの綺麗さに驚きます。。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑨
7月(2018年)に見られた蛾⑧
7月(2018年)に見られた蛾⑧ 撮影日:2018/07/08 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月8日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①オオアトキハマキ(ハマキガ科ハマキガ亜科)
釣り鐘型で前翅長の半分くらいの触角を外に出しているので,ハマキガ科と分かります。
雄は明るい褐色ですが,雌は薄黒い褐色です。
紋様は個体差があります。

②シロマダラノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
似ている蛾にスカシノメイガ,クワノメイガ,チビスカシノメイガが居ます。
これらの四つには前翅外縁近くに大きく口を開けたワニが居ます。
このシロマダラノメイガだけ紋様が太い線画になっています。
残り三つは褐色で紋様が塗られています。

③カエデシャチホコ(シャチホコガ科)
腹端がわずかに外縁から覗いているシャチホコガ科です。
独特の紋様があるので同定しやすい蛾です。
赤矢印で示した外横線が,正月にお供えする鏡餅に見えます。
内横線が白い縁取りで二重になっています。(青矢印)

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑧
7月(2018年)に見られた蛾⑦
7月(2018年)に見られた蛾⑦ 撮影日:2018/07/05 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月5日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①オオベニヘリコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
コケガ亜科でもゴマダラベニコケガやスジベニコケガと並んで綺麗な蛾です。
薄橙色の地にくっきりと浮かぶ黒い筋が印象的です。

②カレハガ(カレハガ科)
今年は運がよく二度カレハガに会うことができました。
しかも二度目の今回は,後翅の赤橙色が綺麗な蛾です。
幼虫は普通に分布しているサクラを食べるのでもっと観察されてよいのにと思っています。

②カレハガ(カレハガ科) 後翅の赤橙色が鮮やかな蛾でした。

③モミジツマキリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
「みんなで作る日本蛾類図鑑」では,【成虫出現月】が7,8になっています。
でも,勿来の関では4月にも観察されます。
そこで,ネットで調べますと4月に観察されていることが分かりました。
だから,春と夏の年2回羽化していることが分かります。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑦
7月(2018年)に見られた蛾⑥
7月(2018年)に見られた蛾⑥ 撮影日:2018/07/04,07/05 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月4日と5日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①トビフタスジアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
淡い色調の蛾で曲線は丸味を帯びています。
亜外縁線は無く色の濃淡が境になっているようです。
下唇鬚(かしんひげ)が発達していないアツバのようです。

②キマダラコウモリ(コウモリガ科)
似た蛾にコウモリガが居ますが,この写真のような白い紋が無いので区別がつきます。
三箇所に白紋があります。
私は,この蛾を見ると不気味な感じがします。
飛びながら産卵することで有名な蛾です。

②キマダラコウモリ(コウモリガ科) 今までの観察では,いつも何かにぶら下がっていました。

③カバイロモクメシャチホコ(シャチホコガ科)
シャチホコガ科でも腹端が外縁から出ないタイプの蛾です。
外縁付近の濃い筋模様が年輪のように見えます。
前翅の焦茶色や褐色の筋模様が木目のように見えます。
それで,モクメシャチホコと名付けられたのでしょう。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑥
7月(2018年)に見られた蛾⑤
7月(2018年)に見られた蛾⑤ 撮影日:2018/07/04 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月4日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ハガタキスジアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
壁に濃い緑色をしたアオシャク亜科の蛾が止まっています。
画像を見るとほとんど見かけたことの無い蛾です。
各翅に紋が一つずつあるのでヨツメアオシャクかなと思いました。
ところが紋の大きさが違うので,別な種と分かりました。
外横線が前翅も後翅も前縁から離れています。
各翅にある小さな紋は白い縁取りがありますが,この蛾のように黒い縁取りのも居ます。
勿来の関では,後翅の紋も白いものが観察されています。

②ナカアカスジマダラメイガ(メイガ科マダラメイガ亜科)
触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科と分かります。
更に,赤味を帯びていますのでマダラメイガ亜科になります。
円(つぶ)らな目の前方に立派な下唇鬚(かしんひげ)があって何か不揃いだなと思ってしまいます。

②ナカアカスジマダラメイガ(メイガ科マダラメイガ亜科)

③サンカクマダラメイガ(メイガ科マダラメイガ亜科)
壁に止まっている黒い蛾を写しました。
すると何となく白い筋が2本写りました。
ぶれないように,明るく写るようにと工夫しながら,やっと写した写真がこれです。
この蛾は開張が10㎜にも満たない小さな蛾です。
触角を背負っているからメイガ科・ツトガ科と分かります。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾⑤
7月(2018年)に見られた蛾④
7月(2018年)に見られた蛾④ 撮影日:2018/07/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月3日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①チビクロアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
暗い所でこの蛾を撮ると黒く写ってしまいます。
紋様があるのにも関わらず手掛かりが掴めず困ったことがありました。
明るい所にいたものを見つけて写しやっと同定することができました。
前翅を開かず矢尻の形をして止まっているのでヤガ科を探しました。

②アカフツヅリガ(メイガ科ツヅリガ亜科)
筒型をしていますが,触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科です。
前翅に大小一つずつの黒紋があります。
さらに,前翅前縁付近が赤みを帯びています。(この蛾は赤味が少ないです。)

③アカスジシロコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
白地に赤い筋と黒点がある蛾ですが,雄と雌では紋様が違います。
それは黒点の数です。
1個あるものは雌です。
2個あるものは雄です。
灯火に飛来するのは,ほとんど雄です。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾④
7月(2018年)に見られた蛾③
7月(2018年)に見られた蛾③ 撮影日:2018/07/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月3日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①シロモンコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
腹端を上げていてもシャチホコガ科でもイラガ科でもありません。
ヤガ科の蛾です。
腹部背に黒褐色の突起物が三つ見えます。
翅中央付近に鮮やかな白紋があるのが名前のいわれになっています。

②スジモンオオヒロズコガ(ヒロズコガ科)
私が蛾に興味を持ち始めた2011年の頃は名前が無かった蛾でした。
その後,研究が進み名付けられた蛾なので「みんなで作る日本蛾類図鑑」には,掲載されておりません。
幼虫は枯れたマツに寄生するヒトクチタケを食べます。
勿来の関では,アカマツがマツクイムシの被害に遭い何本も立ち枯れています。
その内の少しのマツにヒトクチタケが寄生しているのでこの蛾が観察されるのでしょう。

③オオシロアシヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)
この蛾を横から写した画像を見てヒメハマキガ亜科と分かりました。
赤矢印から翅頂までに,薄褐色と焦茶色の筋模様があるからです。
斑模様には個体差があり紋様から同定は難しいと思われました。
ところが,青矢印で示した所に白っぽい小さな紋があるので同定ができました。
名の通りに足が白っぽいのも助けになりました。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾③
7月(2018年)に見られた蛾②
7月(2018年)に見られた蛾② 撮影日:2018/07/02,07/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月2日と7月3日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①マエキトビエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
似ている蛾にオオマエキトビエダシャクが居ます。
でも,はっきりした違いがあるので安心です。
それは赤矢印のところが,マエキトビエダシャクは尖らず平らになっているからです。

②キボシアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
アツバの仲間にしては小さな下唇鬚(かしんひげ)をしています。
止まっている格好が矢尻形なのでヤガ科と分かります。
頭部と前翅にある紋が橙色をしているので素敵に見えます。

③キエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
いつ見ても名前が浮かんでこない蛾でした。
でも,黄色の地に外横線と翅頂付近の焦茶紋があるだけの簡単な紋様なので覚えられそうです。
幼虫は,普通に分布しているノイバラの葉を食べるので複数回観察されます。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾②
7月(2018年)に見られた蛾①
7月(2018年)に見られた蛾① 撮影日:2018/07/01~07/03 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は7月1日~7月3日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
何の仲間か分からず困りました。
ヤガ科かシャチホコガ科を探す方が多いと思います。
そんなときは赤矢印でつけた線をご覧になれば直ぐ仲間が分かります。
翅頂から斜めに立ち上がる線がある蛾はトガリバガ亜科なのです。
水色矢印をつけた眼状紋が小さいのでオオバトガリバと判断しました。

①オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科) 止まっているところから下に降ろしたら翅を左右に開きました。

②シロジマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
白地に黒い楕円紋がある蛾はエダシャク亜科にもナミシャク亜科にも居ます。
似たような紋様の蛾が何種類もいるので特徴を掴んでおくと便利です。
腹部背にある紋様が上から小黒点2つ,四角形の紋,丸味を帯びた紋,長方形の紋5こくらい並んでいます。
後翅外縁沿いは地が黄色になっていて,細い横筋が何本もあります。

③ミツテンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科の蛾だと分かります。
さらに黄色の地に焦茶色の筋模様ときたら相場はノメイガ亜科と決まっています。
前翅に黄色の紋が三つあるのでミツテンノメイガと言うのでしょうか。

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tag : 7月(2018年)に見られた蛾①
6月(2018年)に見られた蛾(27)
6月(2018年)に見られた蛾(27) 撮影日:2018/06/29,06/30 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月29日と30日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
橙色が濃いものは綺麗ですが,色は変異が大きいです。
後翅中央にステンドグラスを思わせる紋があります。
前翅は前縁の方が反っていて犬が「待て」といわれてじっとしている格好で止まっています。

①キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科) 前翅が反り返っています。「待て」の姿勢で止まります。

②キシャチホコ(シャチホコガ科)
似ている蛾にウスキシャチホコが居ます。
でも,胸部にある毛を見ればどちらか区別がつきます。
その毛がインディアンハットの様に立っていればウスキシャチホコです。
ウスキシャチホコの雄は外縁から腹端が飛び出しています。

③ホソナミアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
前翅長が10㎜程度の小さな蛾です。
下唇鬚(かしんひげ)が発達していて反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
外縁線や縁毛に並ぶ焦茶紋が綺麗に並んでいて目に留まります。

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(27)
6月(2018年)に見られた蛾(26)
6月(2018年)に見られた蛾(26) 撮影日:2018/06/26,06/27 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月26日と27日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①クワゴモドキシャチホコ(シャチホコガ科)
外縁から飛び出している腹端でシャチホコガ科と分かります。
三角形に近い焦茶色紋で直ぐクワゴモドキシャチホコと分かります。
モドキとついているのでクワゴ(クワコともいいます。)と比べました。
しかし,形・紋様は全然似ていません。
色調がただ一つ似ているだけです。

②フタスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
反り返った下唇鬚(かしんひげ)からクルマアツバ亜科と分かります。
似た感じの蛾にシロスジアツバが居ます。
どちらにも白い横線が二本ありますが,外横線がくねくね曲がっているかどうかで区別がつきます。

③マエチャオオハビロキバガ(ヒゲナガキバガ科)
下唇鬚(かしんひげ)が発達していることからキバガ科と分かります。
キバガ科の中では大きい方だと思っています。
この蛾を載せているサイトは大変少なく全部で26 件しかありません。
でも,毎年のように観察され珍しい蛾とは感じていません。
前翅前縁が焦茶色なのでマエチャと名付けられたのでしょう。

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(26)
6月(2018年)に見られた蛾(25)
6月(2018年)に見られた蛾(25) 撮影日:2018/06/25 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月25日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①カシノシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背負っているので,メイガ科・ツトガ科と分かります。
この幼虫は,貯穀をはじめ菓子,干果,動物の乾燥糞などを食べる変わり種です。
幼虫は貯蔵穀物や菓子類などをつづって巣を作り,その中で食べるそうです。

②トビイロシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
この蛾も触角を背負っているのでメイガ科・ツトガ科だと分かります。
縁毛が黄橙色で後翅の内側が紅色なので鮮やかな蛾です。
多くのメイガ科の仲間が腹端を上げて止まるように,この蛾もしています。

③オオウスベニトガリメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
この蛾も触角を背負っていますのでメイガ科・ツトガ科だと分かります。
でも,翅の色が小豆色なのでメイガ科となります。
前翅を開かずに止まると後翅の白い帯模様が隠れてしまい別の種かと思ってしまいます。
前翅外側にある線は二重になっています。
前翅前縁にある白点の並びが綺麗です。
縁毛はすべて白いです。

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(25)
6月(2018年)に見られた蛾(24)
6月(2018年)に見られた蛾(24) 撮影日:2018/06/23,06/24 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月23日と24日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ウンモンオオシロヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)
亜外縁線を見るとナミシャク亜科に見えてしまいます。
しかし,外横線を見ると波形の部分がありませんので,ヒメシャク亜科・エダシャク亜科になります。

②ナカモンツトガ(ツトガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科だと分かります。
さらに,筒状なのでツトガ科になります。
前翅中央に黒ずんだ斑模様があるのでナカモンツトガと呼ばれるのでしょう。

③ホソスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
細くて白い筋が内・中・外の三カ所に各四本ずつ並んでいて綺麗に見えます。
外側の筋が波形なのでナミシャク亜科だと分かります。
いつ見ても下を向いて止まっています。

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(24)
6月(2018年)に見られた蛾(23)
6月(2018年)に見られた蛾(23) 撮影日:2018/06/23,06/24 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月23日と24日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①カバイロキバガ(キバガ科)
小さい蛾で細長い形のものは,横や斜め後方から写すと同定で助かることがあります。
それは,下唇鬚(かしんひげ)を上手く捉えられるからです。
この蛾にも後方へ反り返った立派な下唇鬚(かしんひげ)があります。
翅色は黄土色から薄褐色までありますが,下唇鬚(かしんひげ)の色は焦茶色です。
外縁沿いに褐色が濃くなった所があります。

①カバイロキバガ(キバガ科)。 翅全体の様子を知るには上から,下唇鬚(かしんひげ)の様子を知るには横から写すとよく分かります。

②カノコガ(ヒトリガ科カノコガ亜科)
この蛾の名前は鹿の子斑(まだら)と関係があります。
褐色の地に白い斑模様がある鹿と黒い地に半透明の斑模様がある翅が似ているからです。
昼行性で早朝,低空飛行しています。
似ている蛾にキハダカノコがいますが,腹部の縞模様の違いで区別がつきます。

③シロモンシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背負っていて,翅の色が小豆色なのでメイガ科と分かります。
似ている蛾にトビイロフタスジシマメイガがいます。
縁毛の色で区別することができます。
縁毛の色がすべて小豆色・・・シロモンシマメイガ
縁毛の色が後翅だけ白色・・・トビイロフタスジシマメイガ

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(23)
6月(2018年)に見られた蛾(22)
6月(2018年)に見られた蛾(22) 撮影日:2018/06/21,06/23 撮影場所:勿来の関
今日,紹介する蛾は6月21日と23日に勿来の関の灯火へ飛来していた蛾です。

①ウスキコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)
翅の色には薄褐色から焦茶色まであります。
翅中央付近に濃褐色帯があります。
頭部は焦茶色をしています。

②ヒロオビトンボエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
上の方が雌と思われます。腹が太いからです。
似ている蛾にトンボエダシャクが居ます。
でも腹部背の黒紋の形と大きさで区別がつきます。
ヒロオビトンボエダシャク・・・形も大きさも不揃いです。
トンボエダシャク ・・・四角に近く大きいです。

③ウンモンクチバorニセウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
オオウンモンクチバに似ていますが,赤矢印の上の方にムーミン紋様が無いので区別がつきます。
詳しくは<オオウンモンクチバの記事>をご覧ください。
この写真の蛾には,水鳥が浮かんでいるような紋様があります。(赤矢印)
ウンモンクチバとニセウンモンクチバは似ていたり変異大だったりで区別がつきません。

③ウンモンクチバorニセウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)。 目の下にはストロー状の口吻が見えています。

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tag : 6月(2018年)に見られた蛾(22)