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オニグルミ

2018年2月28日(水)
オニグルミ 撮影日:1999/05/04,2000/09/02,2000/12/08 場所:福島県田人町,高萩,北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

クルミ科のオニグルミを紹介します。
ゴールデンウィークの頃,川沿いの道に沿って車を走らせていました。
突然,赤い雌花序が目立つ植物に目が止まりました。
緑色の葉の先から鮮やかな赤い雌花序(雌花序)が出ていたからです。
雌花序の下の方には,緑色の棒状のものが沢山垂れ下がっています。

オニグルミの花
上に赤い雌花序(赤矢印)が,下に緑の雄花序(青矢印)が咲くオニグルミ
その後,オニグルミを探していたら面白いことが分かりました。
川に沿って分布していることに気が付いたのです。
それは,ウメの実よりも大きな実に関係があります。
熟した実が下に落ちると川の水で運ばれ,下流の河原で芽を出すからです。
2枚目の写真がオニグルミの実です。
中にある堅果の外側は脂肪を含んだ厚い肉で包まれています。

オニグルミの実
この実が下に落ち下流に流されやがて芽を出して増えるオニグルミ。だから,オニグルミは川に沿って分布しています。
最後の写真は,冬芽と葉痕です。
上の方に見える物は春に出る花・葉の芽です。
一番下のヒツジやサルの顔に見える物は葉痕です。
葉痕は導管や篩管(しかん)の後が目や口に見えて面白いです。

オニグルミの葉痕
ヒツジやサルの顔に似ているオニグルミの葉痕。

科名 クルミ科
和名 オニグルミ(落葉高木,風媒花)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ ㎝
特徴 一本の木に雌花序(赤矢印)と雄花序(青矢印)とに分かれて花が咲きます。
    葉痕が動物の顔に似ています。


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tag : オニグルミ

サルナシ

2018年2月27日(火)
サルナシ 撮影日:2002/07/06,2002/07/14 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

マタタビ科のサルナシを紹介します。
昔の人は,甘い実がなる物の語尾に「ナシ」をつけて上手い実かどうか区別してきました。
例を挙げるとケンポナシ・ハマナス・サルナシです。(サルナシは未だ試食していません。)
ハマナスはハマナシが訛ってハマナスになったと思われます。
気になったのでネットでサルナシを調べると「甘酸っぱい味がする。」とありました。

サルナシの両性花。
黒ずんだ葯(青矢印)と白い柱頭があるのでサルナシの両性花と分かります。
赤矢印で示したものは葉柄で,赤い色が綺麗です。

サルナシの実ははサルやクマが好んで食べる実です。
サルナシとはサルが好んで食べる甘い実ということになります。
蔓は非常に丈夫で腐りにくいので吊り橋の材料に使用されてきました。

サルナシも雌雄異株で,次の様な花を咲かせるようです。
①雄しべ(黄色い方)も雌しべ(白い方)もある花・・・今のところこの花しか見ていません。
②雌しべだけがある花
③雄しべだけがある花

私がマタタビの葉を庭に置いたらネコが寄って来て臭いを嗅いだ後,頬ずりを初めました。
サルナシもマタタビと同じく猫が近くに寄って来るそうです。

サルナシの実
マタタビの実は細長くドングリのような形ですが,サルナシの実はずんぐりとしています。
実の先についているのは雌しべの柱頭です。


科名 マタタビ科
和名 サルナシ(落葉蔓性木本)
分布 本州(関東以西),四国,九州
高さ ㎝
特徴 サルナシを置いてもネコが寄ってきます。
    蔓は大変丈夫で吊り橋の材料になっていました。


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tag : サルナシ

クモラン

2018年2月26日(月)
クモラン 撮影日:2001/07/23 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ラン科のクモランを紹介します。
案内された方の指先を見ると何か小さいものが,ウメの幹に張り付いています。
葉は無いというので,緑色に見える物は根です。
やや平たい根が左右に伸びている様子はクモを連想させます。
根をクモの足に見立ててクモランと名付けたのでしょう。

クモラン
葉は無く緑色の根が養分を作るクモラン。淡黃色で筒状の花が咲きます。
北茨城で,クモランは7月下旬の頃,咲くようです。
葉が無く根が緑色をしていることから,クモランは根で光合成をしていると考えられます。
珍しい種を見ると栽培したくなりますが,クモランは着生場所から引き離すと、絶対と言ってよいほど再活着しないそうです。

クモラン
緑色の根(赤矢印)を張り巡らすクモラン。

科名 ラン科
和名 クモラン(多年草)
分布 本州(関東以西),四国,九州,沖縄
高さ ㎝
特徴 ウメの木に多く着生します。


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tag : クモラン

マタタビ

2018年2月25日(日)
マタタビ 撮影日:2002/06/23,2002/07/06,2000/10/10 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

マタタビ科のマタタビを紹介します。
マタタビは花が咲く頃,虫を呼ぶ為なのでしょう,葉が白くなります。
その白い葉を目印に花を探しました。

マタタビの両性花
雄しべと雌しべが見られる両性花のマタタビ
すると不思議なことに,花には次の3つのタイプがあること気づきました。
①雄しべ(黄色い方)も雌しべ(白い方)もある花
②雌しべだけがある花
③雄しべだけがある花

マタタビの雌花
雌しべが見られる雌花のマタタビ。
マタタビは雌雄異株の植物なのです。
従って,雌株には雌花が,雄株には雄花が咲くことになります。
では,両性花(雄しべも雌しべもある花)はどうなのでしょうか。
おそらく雌株に咲くものと思われます。

マタタビの雄花
雄しべだけが見られる雄花のマタタビ。
マタタビには2種類の実がなります。
細長い実(白矢印)とカボチャの様な形(赤矢印)の実です。
カボチャ形の実は虫こぶ(赤矢印)といいます。
薬用酒(マタタビ酒)として飲みますが,薬効が高い方は虫こぶの方です。

マタタビの実
正常な実(白矢印)と虫こぶ(赤矢印)が実るマタタビ。

科名 マタタビ科
和名 マタタビ(落葉蔓性木本)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ ㎝
特徴 花が咲く頃,葉は白くなります。
    マタタビを置いておくとネコが寄ってきて興奮します。
    キウイフルーツでも興奮することを最近発見しました。


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tag : マタタビ

カヤラン

2018年2月24日(土)
カヤラン 撮影日:2000/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ラン科のカヤランを紹介します。
ゴールデンウィークの頃,市内にタラヨウの大木があるというので見に行きました。
枝などで葉をこすると,たちまちこすった後が黒くなるというのです。
早速試してみると,こすった後が黒くなりました。
こうして遊んだ後,大木の回りを見回すと見たことが無い植物が幹に張り付いています。
土に根をおろして水や養分を吸収する植物ばかりを見てきた私には,木に張り付いているカヤランに驚きました。

カヤラン
タラヨウの大木に着生していたカヤラン
カヤランの様子は次の通りです。
①葉と葉の間から白い根(赤矢印)が出ています。
②葉腋から細い花茎を出し,その先に数個の黄色い花をつけます。
③葉は付け根で捻れ交互に左右へ伸びています。
④細長い実(白矢印)をつけます。

その後,何箇所かでカヤランを見つけました。
池や川の近くにある木の枝に着生していることが多いと分かりました。
左右に並んだ葉の様子がカヤに似ているのでカヤランと名付けられたようです。

カヤラン
川の近くの木に着生していたカヤランの大きな株。
左右に並んだ葉の様子がカヤのようなのでカヤランと名付けられたと思われます。


科名 ラン科
和名 カヤラン(多年草)
分布 本州(岩手県以南),四国,九州
高さ ㎝
特徴 池や川の近くの木にぶら下がるように着生します。


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tag : カヤラン

ジャケツイバラ

2018年2月23日(金)
ジャケツイバラ 撮影日:2000/05/25 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

マメ科のジャケツイバラを紹介します。
ジャケツイバラの5枚の花弁は鮮やかな黄色で遠くからでも目に留まります。
5月下旬の頃,常磐高速道を通ると北茨城~日立までの区間で見ることができる程です。
花弁は5枚ありますが,花弁に赤い筋模様がある上側の1枚だけは小さいです。
写真では雌しべは確認出来ません。
それは雄しべに取り囲まれて見えないのです。

ジャケツイバラ
枝先に穂状の花を咲かせるジャケツイバラ
花を大きく写そうとして足を一歩踏み入れると踵(かかと)に痛みを感じました。
靴を見るとジャケツイバラの鋭い刺が踵に突き刺さっています。
茎も刺も堅くて丈夫なので簡単に突き刺さってしまうのです。
これ以来,気をつけて近付いています。

ジャケツイバラ
5枚の花弁の内,赤筋がある上側の1枚は小さいジャケツイバラ。

科名 マメ科
和名 ジャケツイバラ(つる性の落葉低木)
分布 本州,四国,九州,沖縄
高さ ㎝
特徴 5枚の花弁の内,上側の1つが小さいです。


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tag : ジャケツイバラ

オドリコソウ

2018年2月22日(木)
16637 オドリコソウ 撮影日:2000/05/15 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

シソ科のオドリコソウを紹介します。
湿り気のある半日陰を好む植物です。
花の形を笠を被った踊り子に見立ててオドリコソウと名付けたようです。
花の色には白色から淡紅色まであります。
シソ科なので,四角の茎に葉は対生しています。

オドリコソウ
花が白っぽい色のオドリコソウ。萼から花が落ちて少なくなっています。
あるとき,群生している様子を撮ろうとカメラをセットしていたときです。
何か異様な匂いに気が付きました。
回りを見回しましたが,オドリコソウしかありません。
そこで,おそるおそる花に鼻を近付けました。
すると,先ほど嗅いだと同じ匂いがします。
ハーブにはシソ科の仲間が入っています。
その中には匂いがきつい物がありますが,それと同じなのでしょう。

オドリコソウ
花が赤味を帯びたオドリコソウ。この様に花は輪生状に咲きます。

科名 シソ科
和名 オドリコソウ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 30〜50㎝
特徴 茎は四角で葉は対生です。
    独特の臭みがあります。


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tag : オドリコソウ

ガガイモ

2018年2月21日(水)
ガガイモ 撮影日:2010/08/26 場所:いわき市

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ガガイモ科のガガイモを紹介します。
道端の日当たりの良い法面にヤマノイモの葉を大きくしたような植物が見えます。
対生した葉の葉腋から小さな花が集まった花序を出します。
花に顔を近付けると何やら良い香がします。
つんとした品のある香です。
蜜を求めてアリが活動しています。

ガガイモ
こんな花に出会ったら是非鼻を近付けてみて下さい。芳香を嗅ぐことが出来るガガイモの花。
ファインダーから花を覗くと淡紫色の花弁には毛が密生しています。
雄しべの葯は見えないのに白い雌しべが捻れています。
カガイモ科なので傷をつけると白い汁が出ます。

ガガイモ
葯は見当たらず,捻れた雌しべが目につくガガイモ。

科名 ガガイモ科
和名 ガガイモ(つる性の多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 
特徴 茎や葉を傷つけると白い汁が出ます。
    花は芳香を放ちます。


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tag : ガガイモ

タコノアシ

2018年2月20日(火)
16635 タコノアシ 撮影日:2010/08/17,2000/09/23 場所:いわき市

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ベンケイソウ科のタコノアシを紹介します。
いわき市南部を流れる鮫川の脇の休耕田に入り,植物観察をしていました。
ゴム長靴の半分以上が沈んでしまう程のぬかるみなのでおそるおそる慎重に歩きました。
すると,茎に赤味を帯びた植物が所々に見られるではありませんか。
茎の先は枝分かれしています。
枝の片側(上の面)には白い花(赤矢印)や緑の実がびっしり並んでいます。
枝先には,これから咲こうとしている花やつぼみが渦を巻いています。

タコノアシ
花弁がないので白く見えるのは雌しべです。枝の上面につぼみや花がびっしり並ぶ様子は蛸にそっくりなタコノアシ
秋分の日の頃,再び訪れるとこの植物の色が赤く変化していました。
途中をまとめると下記のようになります。
①つぼみ・花は枝先で渦を巻いています。
②枝の上面につぼみ・花・実が並びます。
③茎や枝は赤味を帯びていますが,やがて赤くなります。
以上の①から③の様子をタコの足に見立ててタコノアシと名付けたのは的を得た表現です。

タコノアシ
色といい形といい蛸の足にそっくりなタコノアシ。

科名 ベンケイソウ科
和名 タコノアシ(多年草)
分布 本州,四国,九州
高さ 30~80㎝
特徴 茎は種子が出来る頃になると赤味を増します。


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tag : タコノアシ

ミクリ

2018年2月19日(月)
ミクリ 撮影日:2001/06/23 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ミクリ科のミクリを紹介します。
池や沼,溝などの浅い所に見られる植物です。
ミクリなどが見られる湿地は開発の名の元で最近埋め立てが進み,絶滅寸前状態です。

ミクリ
1本の枝で上部は雄花が,下部は雌花がつくミクリ
多くの植物の花には雄しべや雌しべが揃っています。
しかし,ミクリは1つの花にはそれらの内の片方しかありません。
詰まり,雄花(青矢印)と雌花(赤矢印)に分かれています。
雄花は上部に多数を,雌花は下部に1~3個を枝につけます。
ミクリという名前は実(黄矢印)をクリの実に見立てて名付けられたのでしょう。

ミクリ
黄矢印で示したものを「クリの実」に見立てたのでミクリという名が付いたのでしょう。

多くの植物の花には雄しべや雌しべが揃っています。
しかし,ミクリは1つの花にはそれらの内の片方しかありません。
詰まり,雄花(青矢印)と雌花(赤矢印)に分かれています。
雄花は上部に多数を,雌花は下部に1~3個を枝につけます。
ミクリという名前は実(黄矢印)をクリの実に見立てて名付けられたのでしょう。

科名 ミクリ科
和名 ミクリ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 0.5~1.5m
特徴 池や沼,溝などの浅い所に見られます。


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tag : ミクリ

ドクウツギ

2018年2月18日(日)
ドクウツギ 撮影日:2000/04/29,2001/06/10 場所:北茨城,ひたちなか市

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ドクウツギ科のドクウツギを紹介します。
最初の出会いは福島県安達太良山をハイキングしているときでした。
途中で,桃色を帯びた綺麗な赤い実が目に留まりました。
その植物名を調べようと持ち帰ることにしました。
ところが,途中で会った方が「その赤い実は毒ですよ。」と教えてくれました。
私は怖くなって,綺麗な赤い実を捨ててしまいました。

ドクウツギ
葉腋からは雌花序(赤矢印)と雄花序(青矢印)が出るドクウツギ
北茨城市中郷町足洗の防風林を歩いていると見たことがない花が咲いています。
葉腋から2つの違った花序が出ています。
1つの花序には赤い5本の柱頭がある雌花が沢山咲いています。
もう一つの花序には葯を沢山つけた雄花が咲いています。
このことから,ドクウツギは山にも海の近くにも分布していることが分かりました。

ドクウツギ
赤い柱頭が綺麗なドクウツギ。
北茨城での発見から約1年経った頃,「国営ひたち海浜公園」で桃色を帯びた綺麗なドクウツギの実を見つけることが出来ました。
ドクウツギはトリカブト・ドクゼリと並ぶ日本三大有毒植物の1つです。

ドクウツギ
この鮮やかな桃色の実にはつい手が出てしまうが猛毒を持っているドクウツギ。


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tag : ドクウツギ

ウラシマソウ

2018年2月17日(土)
16632 ウラシマソウ 撮影日:2000/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

サトイモ科のウラシマソウを紹介します。
ゴールデンウィークの頃,山の中の畦を歩いているとミミガタテンナンショウに似た花が咲いています。
しかし,はっきりした違いが見られます。
それは,赤矢印で示したように花序の先に長い付属体があることです。
この付属体のお陰で直ぐウラシマソウと分かりました。
花序の先の長い付属体を浦島太郎の釣り糸と見立ててウラシマソウと名付けられました。

ウラシマソウ
初めて見るウラシマソウに興奮を抑えながらカメラを向けました。
ミミガタテンナンショウの葉は茎の途中から葉柄(黄矢印)が出ます。
ところが,ウラシマソウは花茎と葉柄が別々に地面から出ています。
この植物は雌雄転換することが知られています。
若い株のときは雄で,大きな株に生長すると雌になります。

ウラシマソウ
長い付属体を釣り糸に見立てるなんて素晴らしい発想だと思うウラシマソウ。

科名 サトイモ科
和名 ウラシマソウ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 40〜50㎝
特徴 雌雄異株で,花序の先の長い付属体(赤矢印)は60㎝くらいあります。


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tag : ウラシマソウ

ミョウガ

2018年2月16日(金)
16631 ミョウガ 撮影日:2000/08/15,2006/09/10 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ショウガ科のミョウガを紹介します。
6月頃から日陰に育っているのを見掛けます。
地下茎で増えるので群生しています。
お盆の頃,地面から花穂が出ます。
花穂の先端から淡黄色の花を咲かせます。
独特の香りが好まれ,花が咲く前の花穂を摘んで食べます。

ミョウガ
花穂の先から出たミョウガの花。淡黄色の花弁に見られる筋模様の美しさに見とれてしまいました。
ミョウガ(名荷)にはこんな言い伝えがあります。
釈迦の弟子で自分の名を忘れてしまう者が居ました。そのため釈迦は首に名札をかけさせました。しかし名札をかけたことさえ忘れてしまいとうとう死ぬまで覚えられませんでした。亡くなった後,墓から見慣れぬ草が生えました。自分の名前を荷(にな)ったことからこの草を名荷と名付けました。

ミョウガ
淡黃色の花の下にある花穂を食べるミョウガ。花穂は淡黃色の花が咲く前の方が美味しいと思われます。

科名 ショウガ科
和名 ミョウガ(多年草)
分布 本州,四国,九州,沖縄 分布:本州~九州・沖縄 環境:山麓の陰地
高さ 100㎝くらい
特徴 日陰に育ちます。花穂部分を食べます。


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tag : ミョウガ

リンゴ

2018年2月15日(木)
リンゴ 撮影日:2007/05/04 場所:青森県弘前市

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

バラ科のリンゴを紹介します。
ゴールデンウィークの頃,青森県は弘前へ行ったときです。
リンゴ畑のリンゴの木に白い花が咲いています。
茨城県ではなかなか見られない花なので近寄って観察することにしました。

リンゴ
5個の花の内真ん中の大きい花だけ残して摘花するリンゴの花。
サクラと同じ仲間のリンゴだから似た感じの花だろうと思いながら見ました。
ところが,何と溜め息が出るような美しさです。
特に花びらの外側に見られる紅色の筋模様には暖かみが感じられます。
内側にもありますが,外側の感じには色褪せて見えます。
リンゴ農家の話
①1箇所から5個の花が咲くので真ん中の大きい花を残して摘花します。
②実が赤くなるように地面に銀色のシートを敷いて実に光を当てます。
③丈夫に育つようにマルバカイドウ,エゾノコリンゴ,ズミ等を台木にします。
④違う品種を近くに植えて受粉率を上げています。
⑤1本の木にいくつかの品種を挿し木します。
⑥収穫しやすいように高くせず横に枝を這わせます。

リンゴ
花弁に走る紅色の筋模様が美しいリンゴの花。

科名 バラ科
和名 リンゴ(落葉高木)
分布 北海道,本州
高さ 
特徴 1箇所から5個の花芽が出ます。


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tag : リンゴ

ツクバネソウ

2018年2月14日(水)
ツクバネソウ 撮影日:2000/04/29,2001/07/30 場所:いわき市

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ユリ科のツクバネソウを紹介します。
昔,羽子板でついて遊んだ羽子に実が似ているのでツクバネソウと名付けられました。

ツクバネソウ
4枚の輪生した葉の付け根から花柄を出し,茎の頂きに1個の花をつけるツクバネソウ
花弁のように見える4枚の緑色のものは萼です。
従って,ツクバネソウには花弁がありません。
綺麗な花弁はありませんが黄色い葯が鮮やかで目を引きます。

ツクバネソウ
8つの葯が鮮やかで目を引くツクバネソウの花。
青味を帯びた黒い実の付け根が明るい紅色で何か素敵な宝石を見ているようです。

ツクバネソウ
まるで宝石のように見えるツクバネソウの実。

科名 ユリ科
和名 ツクバネソウ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 15~40㎝
特徴 4枚の葉を輪生します。


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tag : ツクバネソウ

シロバナエンレイソウ

2018年2月13日(火)
シロバナエンレイソウ 撮影日:2001/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ユリ科のシロバナエンレイソウを紹介します。
奥山に生育するので別名ミヤマエンレイソウといいます。
エンレイソウの花は褐紫色ですが,こちらは3枚の白い花弁状のものをつけます。

シロバナエンレイソウ
奥山にひっそりと咲いていたシロバナエンレイソウ
図鑑によると大きさは同じくらいと思われますが,私が会ったものはエンレイソウの方が小さく感じます。
名にはシロバナとありますが白く見える花弁状のものには,赤い筋模様があります。
茎の先端には3枚の大きな葉を輪生します。

シロバナエンレイソウ
よく見ると赤い筋が走っているシロバナエンレイソウ

科名 ユリ科
和名 シロバナエンレイソウ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 20~40㎝
特徴 3枚の葉を輪生します。


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tag : シロバナエンレイソウ

ハナイカダ

2018年2月12日(月)
ハナイカダ 撮影日:2000/04/25,2017/06/08 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ミズキ科のハナイカダを紹介します。
花は茎から花柄が出てこの先につくものとばかり思っていた私はハナイカダの花を見て驚きました。
葉の上で花が咲いていたからです。

ハナイカダ
花のつき方が独特で面白いハナイカダ
花が載っている葉を筏(いかだ)に見立ててハナイカダと名付けられました。
ハナイカダは雌雄異株で雌花が咲く株と雄花が咲く株は分かれています。

ハナイカダ
花の数が多いので雄花と思われるハナイカダ
雄花は数個つきますが,雌花は1個から3個つきます。
実は初めは緑色で熟すると黒ずんだ色になります。

ハナイカダの実
実の色が黒ずんでいないので,まだ未熟なハナイカダの実

科名 ミズキ科
和名 ハナイカダ
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 
特徴 落葉低木です。


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tag : ハナイカダ

ハンショウヅル

2018年2月11日(日)
ハンショウヅル 撮影日:2000/05/26 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

キンポウゲ科のハンショウヅルを紹介します。
昔,火事等を知らせるために使った小さなつりがねに似ているので,ハンショウヅルと名付けられました。
紅紫色で花弁のように見えるのは萼です。
花があるときは,この鮮やかな色の花を探せば速く見つかります。
そうでないときは3出複葉の葉を目印に探せます。

ハンショウヅル
真ん中の萼の横に空いている小さな穴は蜜を吸う為に昆虫が開けたものと思われるハンショウヅル
あるとき,集落につながる道を歩いていました。
3mくらい上の石垣を見ますと何やら赤くて鮮やかな花が目につきました。
その花を見る為に滑りやすい崖を登り花の所まで辿り着きました。
その場所は落ちたら大けがをする危ない所でしたので慎重に写真を撮りました。

ハンショウヅル
萼の色は鮮やかで見飽きないハンショウヅル。

科名 キンポウゲ科
和名 ハンショウヅル
分布 本州,九州
高さ 
特徴 つる性低木です。
    葉は3出複葉です。


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tag : ハンショウヅル

ナンバンハコベ

2018年2月10日(土)
ナンバンハコベ 撮影日:2001/08/19,2002/07/21 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ナデシコ科のナンバンハコベを紹介します。
茎はつる状でものに寄り掛かって生長します。
風変わりな形をした花なので驚きました。
それでナンバンハコベと名付けられたのでしょう。
でも,帰化植物でなく在来種です。

ナンバンハコベ
在来種ですが風変わりな形からナンバンハコベと呼ばれています。
5枚ある白くて細長いものが,花弁(黄矢印)です。
花弁の先が90度以上折れ曲がっているので風変わりに見えます。
それらの中心から出ている卵のようなものが子房です。
子房の先には3つに分かれた雌しべ(赤矢印)が見えます。
一番外側には5列した緑色の萼(青矢印)があります。

ナンバンハコベ
額(青矢印)が大きく花弁(黄矢印)が細長いので目を引くナンバンハコベ。

科名 ナデシコ科
和名 ナンバンハコベ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 
特徴 つる状の植物です。


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tag : ナンバンハコベ

タチガシワ

2018年2月9日(金)
16624 タチガシワ 撮影日:2000/05/02 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ガガイモ科のタチガシワを紹介します。
この花を最初に見たのは福島県いわき市にある有名な背戸峨廊の川岸でした。
葉が対生だったので直ぐ名前が分かると思っていました。

タチガシワ
花も葉も茎の先の方につくタチガシワ
図鑑の端から端まで何回も探したのですが,分かったのは十年後でした。
ガガイモ科という小さな科で地味な花だったからです。
その間,北茨城でも背戸峨廊で見つけた植物と同じものを見つけました。
今度は4株くらいが集まっていました。

タチガシワ
茎や葉を傷つけると白い汁が出るタチガシワ
花弁は5枚で星の形をしています。
花の色は緑を帯びた褐色をしているので目立つ花ではありません。
同じ科に蔓性のツルガシワがあります。
こちらは蔓性ではないので,タチガシワと名付けられました。

タチガシワ
葉は対生につくタチガシワ。

科名 ガガイモ科
和名 タチガシワ(多年草)
分布 本州,四国,九州
高さ 30~60㎝
特徴 葉は茎の先に集まってつき対生です。
   花は茎頂部に集まってつきます。
   ガガイモ科の植物は傷をつけたり切ったりすると白い汁を出します。


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tag : タチガシワ

フタリシズカ

2018年2月8日(木)
フタリシズカ 撮影日:2000/06/07 場所:高萩

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

センリョウ科のフタリシズカを紹介します。
葉は上部に2~3対の葉を対生につけます
フタリシズカはヒトリシズカよりずっと大きく30~60㎝にもなります。

フタリシズカ
白い穂状の花穂が2本ずつでているフタリシズカ
花穂は2本のものが多いです。
しかし,中には1本のものや3~5本のものもあります。
白く見えるものは花弁でなく3つの雄しべが接していて1つのように見えるものです。
3つの雄しべは雌しべを包むように内側に曲がっています。
葯は内側についているので外側からは見られません。

フタリシズカ
でも,中にはこの様に5本も花穂が出ているのもあるフタリシズカ。
2本出る花穂を静御前と亡霊の艶美な舞姿に見立ててフタリシズカと名付けられました。

フタリシズカ
白く見えるものは3本の雄しべが接しているもので花弁ではないフタリシズカ。

科名 センリョウ科
和名 フタリシズカ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 30~60㎝
特徴 花穂は2本のものが多いですが,1本のものも3~5本のものまであります。


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tag : フタリシズカ

フデリンドウ

2018年2月7日(水)
16622 フデリンドウ 撮影日:2000/05/02,2007/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

リンドウ科のフデリンドウを紹介します。
写真を撮ろうと,朝早く出掛けましたが,リンドウの花は一輪も咲いていません。
フデリンドウも光が当たらないと花が開かないことをこのとき知りました。

フデリンドウ
茎の先に幾つかの花が集まって咲くフデリンドウ
ハルリンドウとフデリンドウは似ています。
1本の茎の先に花が幾つか集まって咲くのはフデリンドウです。
フデリンドウの雄しべは雌しべよりも先に熟します。
その後,雌しべが成長して雄しべよりも大きくなります。
雄しべよりも高くなってから柱頭(赤矢印)を開きます。
このようにして,自家受粉を防いでいます。
2枚目の写真で右端の花は,これから雌しべが伸びてくる花だと分かります。

フデリンドウ
一番若い花は右端の花だと分かるフデリンドウ。
まだ雌しべが見えていないからです。


科名 リンドウ科
和名 フデリンドウ(2年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
高さ 6~9㎝
特徴 日が当たると花が開き当たらなくなると閉じます。
   雄しべが雌しべよりも速く熟します。


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tag : フデリンドウ

レンプクソウ

2018年2月6日(火)
レンプクソウ 撮影日:2006/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

レンプクソウ科のレンプクソウを紹介します。
この植物の根が福寿草とつながっていたというのでレンプクソウと名付けられたようです。
別名のゴリンバナは茎の先端に5つの花を輪生するからです。
まだ,草が大きくならない4月下旬の頃,川の土手にぽつぽつとはえていました。
初めの頃は,花も葉も一緒に写していました。
けれども,花が小さくなってしまい作りが分かりません。
それで花を大きく写すことにしました。

レンプクソウ
花茎の先に5つの花が輪生状に咲くレンプクソウ
花を拡大して見ていたら次の様な驚きの発見がありました。
①花は輪生状に5つつけます。
②花は前後左右頂きの5方向を向いています。
③花の作りは側花(前後左右を向いている花)と頂花(上を向いている花)では違います。

レンプクソウ
側花(前後左右を向いている花)は雄しべ・雌しべの数が5の倍数になっているレンプクソウ。
頂花で先が黄色や茶色になっているのは雄しべで中央に4つあるのは雌しべです。

個体差はありますが,この写真の側花・頂花の作りは次の通りです。
①側花の花弁は5枚です。
②頂花の花弁は4枚です。
③側花の雄しべは10個,柱頭は5個です。
④頂花の雄しべは8個,柱頭は4個です。
側花は5の倍数に,頂花は4の倍数になっていることが分かりました。

レンプクソウ
頂花(上を向いている花)は雄しべ・雌しべの数が4の倍数になっているレンプクソウ。

科名 レンプクソウ科
和名 レンプクソウ(多年草) 別名ゴリンバナ(五輪花)
分布 北海道,本州,四国,九州
特徴 茎の頂きに頂花1つ,側花4つの花をつけます。


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tag : レンプクソウ

トウゴクサバノオ

2018年2月5日(月)
トウゴクサバノオ 撮影日:2001/04/29,2007/04/22 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

キンポウゲ科のトウゴクサバノオを紹介します。
風が無い内に写そうと速く現地に行きました。

トウゴクサバノオ
光が当たらないと花は開かないトウゴクサバノオ
ところが,どの花も開いていません。
「光が当たらないとトウゴクサバノオの花は開かない。」ということがこのとき分かりました。

トウゴクサバノオ
黄色い軍配形のもの(赤矢印)が花びらであるトウゴクサバノオ。
花には多くの雄しべがあるのでキンポウゲ科と分かります。
白い花びらのように見えるものは花びらではなく萼で,小さくて黄色い軍配形のものが花弁なのだそうです。
この花弁は目立つように鮮やかな黄色でしかも,蜜まで用意して虫を待っているそうです。
鯖の尾に似た実をつけるのでサバノオと名が付きました。

トウゴクサバノオ
白い花弁のように見えるものは萼であるトウゴクサバノオ。

科名 キンポウゲ科
和名 トウゴクサバノオ(二年草)
分布 本州(宮城県以南),四国,九州
特徴 白い花弁に見えるものは萼です。
   黄色くて軍配形のものが花びらです。


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tag : トウゴクサバノオ

ヒメイチゲ

+2018年2月4日(日)
ヒメイチゲ 撮影日:2000/04/12 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

キンポウゲ科のヒメイチゲを紹介します。
じめじめした場所で見られる小さい植物です。
コセリバオウレンを探して歩いていると可愛らしい白い花がぽつぽつ咲いています。
名のいわれは一輪の花を咲かせる小さい植物(姫一華)という意味でしょう。

ヒメイチゲ
花茎から3個の葉を輪生するヒメイチゲ
花茎から出る葉は3個輪生しています。
花茎の先に1個の白い花をつけます。
初めて見る花なので集中して写しました。
茎は細くて少しの風で揺れてしまいます。
風がやむのを待ってシャッターを押すので時間がかかりました。

ヒメイチゲ
高さは10㎝前後の小さいヒメイチゲ

科名 キンポウゲ科
和名 ヒメイチゲ(多年草)
分布 北海道,本州(中部地方以北)
特徴 茎の先に白花を一輪咲かせます。
   茎から出る葉は3個輪生しています。


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tag : ヒメイチゲ

フタバアオイ

2018年2月3日(土)
フタバアオイ 撮影日:2001/05/03,2010/04/24 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ウマノスズクサ科のフタバアオイを紹介します。
湿り気のある所に多く見られます。
地上を這う茎の先に葉を対生します。
葉の股から花柄を出します。

フタバアオイ
対生につける葉の股近くに小さな花が咲くフタバアオイ
フタバアオイと昨日紹介しましたウスバサイシンは感じが似ています。
でも,花が咲いている時期は花を見れば同定が楽に出来ます。
花のように見える萼の様子の違いで見分けられます。
フタバアオイの萼は3裂して先は反り返り萼の筒に密着しています。(赤矢印)
②ウスバサイシンの萼も3裂していますが先は横に折れ曲がっています。(黄矢印)

ウスバサイシンの花
3裂した萼の先は横に折れまかっているウスバサイシンの花。

科名 ウマノスズクサ科
和名 フタバアオイ(多年草)
分布 本州,四国,九州
特徴 茎の先に葉を二つ出します。
   葉と葉の間から短い柄を出し,その先に花をつけます。
   3裂した萼の先は萼の筒に密着しています。


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tag : フタバアオイ

ウスバサイシン

2018年2月2日(金)
ウスバサイシン 撮影日:2003/05/10,2001/04/29 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

ウマノスズクサ科のウスバサイシンを紹介します。
福島県のある渓谷でこの植物の葉を見たのが最初の出会いでした。
でも,花は見つけることが出来ませんでした。

ウスバサイシン
葉柄と葉柄の付け根から短い花柄を出すウスバサイシン
図鑑を見て花は二つの葉の股近くに咲くことが分かりました。
その後,北茨城でウスバサイシンの葉を見つけたときに葉の股近くを探しやっと花に巡り合えました。
苔が生えた川の土手だったので,丁度写しやすく,奇麗に撮れました。
その頃は,フタバアオイと感じが似ていて区別が大変でした。

ウスバサイシン
苔の生えた土手に咲いていたウスバサイシン。

科名 ウマノスズクサ科
和名 ウスバサイシン(多年草)
分布 本州,四国,九州
特徴 葉を二つ出します。
   葉柄と葉柄の付け根から短い柄を出し,その先に茶褐色の花をつけます。


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tag : ウスバサイシン

ニリンソウ

2018年2月1日(木)
ニリンソウ 撮影日:2006/04/29,2007/05/06 場所:北茨城

植物の分類はAPG分類体系でなく旧い分類法を使用しています。

キンポウゲ科のニリンソウを紹介します。
湿った落葉樹林に群生します。
落葉樹の葉が展開する前に開花する植物です。

ニリンソウ
横から写して初めて萼の紅色に気付いたニリンソウ
花を上の方からばかり写していた時は分かりませんでしたが,横から写すようになって初めてニリンソウの萼(花弁のように見えるものは萼です。)の外側の色が紅を帯びていることに気が付きました。
それ以来,横からも写すようになりました。

ニリンソウ
この葉は山菜として食べられていますがトリカブトに似ている為中毒事故が発生するニリンソウ。
一番上の葉の元から花茎を二つ出すのでニリンソウといいます。
しかし,いつも二輪とは限りません。
一輪のときも三輪のときもあります。
ところで,ニリンソウは山菜として食べられています。
ところが猛毒のトリカブトに似ていて,近くに生えているのをよく見掛けます。
それで毎年中毒事故が発生しています。

ニリンソウ
葉の付け根から二輪出ることが多いのでニリンソウと名付けられました。。
科名 キンポウゲ科
和名 ニリンソウ(多年草)
分布 北海道,本州,四国,九州
特徴 柄の無い葉を三枚輪生します。
   花弁のように見えるものは萼です。


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tag : ニリンソウ

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