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9月に見られた昆虫①

2017年9月30日(土)
9月に見られた昆虫① 撮影日:2017/09/03,09/05,09/11,09/12 場所:勿来の関

 今日,紹介する昆虫は9月5日と9月12日に勿来の関の灯火へ飛来した昆虫と野外で見つけた昆虫です。

ネキトンボ
①ネキトンボ(トンボ科)
腹部が鮮やかな赤で目を引きます。
翅の基部が橙色を帯びているので同定することが出来ました。
毎年見られる種です。


ヒメツユムシ
② 灯火に飛来したヒメツユムシ(バッタ目ササキリモドキ科)
この昆虫は横から写した方が特徴を掴みやすいです。
それは,翅に皺状の筋(白味を帯びています。)があるからです。
この皺を手掛かりに同定しました。


アシグロツユムシ
③アシグロツユムシ(バッタ目ツユムシ科)
幼虫はよく葉の上に居ます。
カラフルで綺麗です。
でも,成虫は幼虫ほど見掛けません。
名前通りに足は焦茶色を帯びて黒く見えます。


チッチゼミ
④灯火に飛来したチッチゼミ(カメムシ目セミ科)
もう少しで踏みつぶすところでした。
体長が18~23㎜の小さいセミです。
胸部背にあるハの字白紋と直ぐ隣にある黒点が同定のポイントです。
チッチッチッと鳴きます。



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tag : 9月に見られた昆虫①

9月に見られた蛾⑰

2017年9月29日(金)
9月に見られた蛾⑰ 撮影日:2017/09/22,09/29 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月22日と9月29日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

ミツボシキバガ
①ミツボシキバガ(ミツボシキバガ科)
下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っていますのでキバガの仲間と分かります。
3つの黒点を結ぶと直角三角形ができるように並んでいます。
触角には,黒い線が等間隔に並んでいます。
黄褐色の地色のものが多いです。


ヒゲブトクロアツバ
②ヒゲブトクロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
この蛾の下唇鬚(かしんひげ)も後方へ反り返っているのでキバガの仲間と分かります。
翅の色は真っ黒に見えるほど黒ずんでいて模様を探すのが大変です。
赤矢印で示した内横線は円弧を描くような感じです。
青矢印で示した外横線線は鋸歯状です。
緑矢印で示した亜外縁線は薄褐色の点線になっています。
雄の下唇鬚(かしんひげ)には,瘤があります。


キバラエダシャク
③キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
翅の色には個体差があってまちまちです。
写真の蛾は,明るい茶色なので綺麗に見えます。


ハコベヤガ
④ハコベヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
環状紋や腎状紋があってもヨトウガ亜外縁線ではなくモンヤガ亜科の蛾です。
写真の蛾は縁毛が無いほど擦れた個体です。
そうでなければ,はっきりした紋様が目を引きます。



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tag : 9月に見られた蛾⑰

クビキリギス幼虫

2017年9月28日(木)
クビキリギス幼虫 撮影日:2017/08/28,08/30,09/05,09/06 場所:勿来の関

バッタ目キリギリス科のクビキリギス幼虫を紹介します。
8月下旬から観察していました。
でも,何という昆虫か分からないでいました。

クビキリギス雌の幼虫
淡緑色の産卵管があるクビキリギス雌の幼虫。背に2つの白筋がある昆虫は図鑑にありませんでした。2017/08/28撮影
背にある2本の白い筋を手掛かりにWeb図鑑を探しました。
でも,2本の白い筋が背にある昆虫は見つかりません。
そのうち,ブログ「行く川の流れ」の「クビキリギスとクサキリ」の画像を見て気が付きました。

クビキリギス雌の幼虫
白筋の内側に褐色の筋が現れてきたクビキリギス雌の幼虫。2017/09/05撮影
昆虫は不完全変態や完全変態をすることに,気付けば良かったのです。
知識としては頭にあっても,それを元に発展させることができないでいます。
カメムシの幼虫を写しているのに成虫の名前を探したときと同じことをしていたのです。

クビキリギス雌の幼虫
だんだん背の褐色が濃くなり産卵管が長くなるクビキリギス雌の幼虫。2017/09/06撮影
クビキリギス幼虫の体をよく見れば翅が成長していないことや未発達なことに気付けるはずです。
比較することが大事なことだと感じます。

クビキリギス雄の幼虫
上から見たクビキリギス雄の幼虫。雌の幼虫と同じく2本の白筋があります。2017/08/30撮影
写真を切り取り拡大してあるので,大きさで比べても意味がありません。
発達段階に応じて次の様な違いが見られます。
①背筋の色が白だけでなく褐色が混ざってきます。
②雌の産卵管の長さが長くなっていきます。

クビキリギス雄の幼虫
横から見たクビキリギス雄の幼虫。まだ口の周りは赤くなっていません。上と同じ個体。2017/08/30撮影

科名 バッタ目キリギリス科クサキリ亜科
和名 クビキリギス
大きさ 体長50~57㎜
分布  北海道(道南),本州,四国,九州,沖縄
出現月 4~7,9~11月
食餌動植物 植物食傾向の強い雑食です。(昆虫,イネ科植物の穂や若芽等)
特徴 夜行性です。灯火にも飛来します。成虫で越冬します。

ポイントは 背にある白筋 2本あり


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tag : クビキリギス幼虫

サトクダマキモドキ

2017年9月27日(水)
16489 サトクダマキモドキ 撮影日:2017/09/11 場所:勿来の関

バッタ目ツユムシ科のサトクダマキモドキを紹介します。
大きくて翅が緑色をした昆虫が葉の上に止まっています。
ただ,触角が茶色で外はほとんど緑色です。

サトクダマキモドキ
緑色で大きな体のサトクダマキモドキ。触角だけ茶色に見えます。
写した画像を見ると足に刺が生えていません。
このことから,この昆虫は肉食性でなく草食性だと分かります。
ですから,肉食性のキリギリス科ではないところから探さなければなりません。
幸いキリギリス科の隣の科にそっくりの昆虫が見つかりました。
名前はサトクダマキモドキです。
クダマキとはクツワムシの別名で,里に住むクツワムシに似た昆虫となります。

サトクダマキモドキ
雄か雌かはこの角度からでは分からないサトクダマキモドキ。
似た昆虫にヤマクダマキモドキがいます。
違いは次の通りです。
①サトクダマキモドキ・・・前足が緑色です。
②ヤマクダマキモドキ・・・前足が褐色です。
この写真のサトクダマキモドキは雌です。
赤矢印で示した産卵管があるからです。

サトクダマキモドキ
産卵管(赤矢印)が見えるので雌のサトクダマキモドキ。

科名 バッタ目ツユムシ科
和名 サトクダマキモドキ
大きさ 体長42~56㎜
分布  本州(関東以南),四国,九州
出現月 8~11月
食餌動植物 草や木の葉を食べます。
特徴 大型の樹上性の昆虫です。

大きいや 緑の体 茶色ひげ


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tag : サトクダマキモドキ

マエホシヨトウ②

2017年9月26日(火)
マエホシヨトウ② 撮影日:2017/09/15,09/21,09/24 場所:勿来の関

ヤガ科ヨトウガ亜科のマエホシヨトウを紹介します。
灯火近くの柱に褐色の蛾が止まっています。
眼状紋や腎状紋がおぼろげに見えているのでヨトウガの仲間だと分かります。

マエホシヨトウ
不明瞭な腎状紋に対して明瞭な環状紋を持つマエホシヨトウ。
マエホシヨトウ
薄褐色の亜外縁線とそれを遮る黒い筋が目立つマエホシヨトウ。
今まで,マエホシヨトウについては,個体変異が大きいので苦手な蛾でした。
今回,再度マエホシヨトウについて取り上げた結果,特徴を掴むことが出来たました。

マエホシヨトウ
内横線と外横線の間が白味を帯びるマエホシヨトウ。
マエホシヨトウの主な特徴は次の通りです。
①薄褐色の亜外縁線(赤矢印)があります。
②その線を遮る黒い筋模様(緑矢印)があります。
③内横線と外横線が後縁と交わる所にそれぞれ白い筋模様(黄矢印)が見られます。
④環状紋や腎状紋は明瞭な個体も不明瞭な個体も居ます。
⑤胸部背から内横線の白い筋まで焦茶色になっているものが多いです。

マエホシヨトウ
典型的と思われるマエホシヨトウ。

科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
和名 マエホシヨトウ
大きさ 開張30~34㎜
分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
出現月 8~10月
食餌動植物 幼虫はセリの根,ミゾソバの葉を食べます。
特徴 個体変異が大きい蛾です。

白い筋 亜外縁線 黒い筋


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tag : マエホシヨトウ②

9月に見られた蛾⑯

2017年9月25日(月)
9月に見られた蛾⑯ 撮影日:2017/09/25 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月25日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

クスサン
①クスサン(ヤママユガ科)
毎年,9月下旬頃から出現してくる数が減ってきます。
しかし,今日は何故か珍しい蛾が見られました。
クスサンは灯火にしがみついていました。
左右対称になるのを避ける為に腹部を左に曲げています。
ヤママユに似ている所がありますが,次の点で区別することが出来ます。
A鋸歯状に曲がる横線(赤矢印)が2つあります。
B前翅にある眼状紋は円くなく楕円形です。


リンゴケンモン
②リンゴケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
緑矢印の様な紋が合計6個あります。
剣に似た紋なので剣紋(けんもん)と呼ぶことにします。
赤矢印の紋は人が片手を上げているように見えます。
前翅長は23㎜ありましたので,オオケンモンより小さくリンゴケンモンと同定しました。


カマフリンガ
③カマフリンガ(コブガ科リンガ亜科)
初めて見る方には何の仲間か分からないので,同定に時間がかかる蛾です。
決め手になる紋は赤矢印を付けた鎌に似た紋です。
鎌のような斑(まだら)模様があるので,カマフリンガと呼ばれるのでしょう。


オオバナミガタエダシャク
④オオバナミガタエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
大きな蛾で前翅長が30㎜もある蛾です。
細かい線が沢山並んでいて,その筋模様に目が引かれます。
この蛾は雌です。
その訳は,触角が糸状だからです。
雄の触角は櫛歯状になっています。



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tag : 9月に見られた蛾⑯

9月に見られた蛾⑭

2017年9月24日(日)
9月に見られた蛾⑭ 撮影日:2017/09/21~23 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月21日~9月23日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

ハイイロシャチホコ
①ハイイロシャチホコ(シャチホコガ科)
頭部から外縁まで黒い筋が切れ切れに並んでいます。
シャチホコガ科としては,珍しく腹端が覗いていません。
でも,左右の翅が急勾配の状態で合わさっているのでおおよその予想はつきます。


ヘリグロヒメアオシャク
②ヘリグロヒメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
亜外縁線が黒くなっています。だから,縁が黒く見えヘリグロの名があります。
その線上に白点が並びハイカラに見えます。
腹部背にある紋が同定ポイントになっています。


マエジロアツバ
③マエジロアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
頭部が隠れた状態になっているので下唇鬚(かしんひげ)が上手く写りません。
だから何の仲間か迷います。それを写すには横から撮れば良いのでしょう。
でも,ヤガ科の多くの蛾は翅に厚みがあるように感じられます。


ヒメツマオビアツバ
④ヒトツメカギバ(カギバガ科カギバガ亜科)
初めて見る方は,この蛾が何の仲間か迷われるでしょう。
大部分の方はシャクガ科を探されることと思います。
ところが何とかカギバガ科のなかまなのです。
赤矢印で示した部分が鉤状にはなかなか見えないので名前探しには苦労しました。



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tag : 9月に見られた蛾⑭

ゴボウトガリヨトウ

2017年9月23日(土)
16485 ゴボウトガリヨトウ 撮影日:2017/09/23 場所:勿来の関

ヤガ科ヨトウガ亜科のゴボウトガリヨトウを紹介します。
窓の近くに明るく輝いていて見える中くらいの蛾が止まっています。
金色ではありませんが,それに近い色です。
明るい茶色や橙色がそうさせているようです。

ゴボウトガリヨトウ
2つのはっきりした紋(環状紋(緑矢印)と腎状紋(赤矢印))があるゴボウトガリヨトウ
初めて見る蛾なので,慎重に何枚も角度を変えて写しました。
向かって右側の翅頂が自分の重みで折れて隠れて見えなくなっています。(最初の写真)
そこで,少しだけ右側の前縁を左の方へ押しました。
その結果,両方の翅頂が見えるようになりました。

ゴボウトガリヨトウ
翅頂が尖っているゴボウトガリヨトウ
ゴボウトガリヨトウの特徴は次の様です。
①焦茶色線で囲まれた環状紋(緑矢印)や腎状紋(赤矢印)があります。
②名前にあるように翅頂が尖っています。
③翅頂が黄橙色です。
④外横線の外側が茶色になっています。

ゴボウトガリヨトウ
その翅頂付近が黄橙色で同定ポイントになっているゴボウトガリヨトウ。
多くの蛾と違って葉を食べずに,茎に穿孔し中に潜入します。

ゴボウトガリヨトウ
色が美しいだけでなく,筋模様も綺麗なゴボウトガリヨトウ。

科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
和名 ゴボウトガリヨトウ
大きさ 前翅長14~21㎜
分布  北海道,本州,四国,九州
出現月 9~10月
食餌動植物 幼虫はタケニグサ,ハンゴンソウ,ジャガイモ,ゴボウ,ソラマメ,多様な植物の茎を食べます。
特徴 翅頂が尖っています。

茶色でも 明るく綺麗 トガリかな



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tag : ゴボウトガリヨトウ

ヤママユ

2017年9月22日(金)
ヤママユ 撮影日:2017/09/13,20,22 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月13日~9月22日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

ヤママユ
黒い横線の外側が焦茶色のヤママユ
ヤママユガ科のヤママユを紹介します。
今年は当たり年で既に8匹観察しています。
7月に1匹,9月に7匹です。
私が観察する前に鳥に食べられているものが居るので実際の数は少し多いです。

ヤママユ
全体が茶色のヤママユ。
それらの中で雌は,たった1匹です。
そうすると,灯火に飛来するのは主に雄だということになります。

ヤママユ
全体が黄色のヤママユ。鳥の嘴で4回ほど挟まれていると思われます。
主な特徴は次の通りです。
①黒い横線が前翅にも後翅にもあります。
②その黒い横線の内側に円い眼状紋が1個ずつあります。
③雄の触角は長い櫛歯状です。
④♀の触角は短い櫛歯状です。

ヤママユ
全体が黄色のヤママユ。大変擦れている個体です。
翅の色は個体差があっていろいろです。
でも,いくつかの型に分けてみました。
①黒い横線の外側が焦茶色
②全体が茶色
③全体が黄色
④橙色を帯びている

ヤママユ
黒い横線の外側が焦茶色のヤママユ。ドアの上に止まったので4つの眼状紋が見えています。
体が重い為,すべすべした壁に止まるのは苦手のようです。
タイルなどの場合は後翅の外縁で体重を支えているときがあります。
壁などに止まっているときは,前翅を水平より上に上げていることは,出来ず少し下に下がっています。
前翅が重い為です。
だから,そんな時は後翅の眼状紋は隠れてしまいます。
床に止まっているときは,後翅の眼状紋は見えていることが多いです。

ヤママユ
全体が茶色のヤママユ。4つの眼状紋が見えています。

ヤママユ
触角が短い櫛歯状のヤママユ。雌で飛来した唯一の蛾。淡い橙色を帯びています。

科名 ヤママユガ科
和名 ヤママユ
大きさ 開張115~150㎜
分布  本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現月 7~9月
食餌動植物 幼虫はクヌギ,コナラ,カシワ,カシ,クリ,リンゴ,サクラの葉を食べます。
特徴 雌の触角は短櫛歯状,雄は長櫛歯状です。
    翅の色は個体差があっていろいろです。

4つとも 眼状紋が 睨んでる


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tag : ヤママユ

9月に見られた蛾⑭

2017年9月21日(木)
9月に見られた蛾⑭ 撮影日:2017/09/18,19,21 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月18日~9月21日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

クロシタキヨトウ
①クサシロキヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
焦茶色の筋があります。
その筋の後半に薄褐色の点(赤矢印)があります。
似た蛾にスジシロキヨトウ・ニセスジシロキヨトウがいますが,それらの黒点は2列です。


クロシタキヨトウ
②クロシタキヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
緑矢印の所に焦茶色の紋があり,内側には薄褐色の紋があります。
その薄褐色の紋の中に黒点があります。
翅頂に向かう黒点があります。中ほどで消える個体があります。
途中で赤矢印の方へ曲がります。


ナカジロナミシャク
③ナカジロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
初めて見る方の中には何の仲間か迷われるでしょう。
中央の大きな白紋の中に波形模様があります。
白紋の外側にも波形模様が見られます。
だから,ナミシャク亜科だと考えると覚えやすいです。
外縁中央にある円い紋ははっきりしない個体があります。


ニセオレクギエダシャク
④ニセオレクギエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
前翅にある内横線・中横線・外横線は前縁近くでは明瞭ですが,後縁近くでは不明瞭です。
その外の特徴は次の通りです。
A各横線は不明瞭な所で赤味を帯びています。(緑矢印)
B赤矢印の所で色が薄くなる傾向があります。
C胸部背にある長方形の白紋の中に2つの黒点があります。



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tag : 9月に見られた蛾⑭

キバラノメイガ

2017年9月20日(水)
キバラノメイガ 撮影日:2011/08/09 場所:勿来駅西公園

ツトガ科ノメイガ亜科のキバラノメイガを紹介します。
焦茶色の蛾が葉の上に止まっています。
写しづらい所に居たのでビニル袋に入れて持ち帰り写真を撮ることにしました。

キバラノメイガ
前翅は焦茶色で地味な蛾のキバラノメイガ
ビニル袋に入れたままの撮影は,袋の表面で光が反射するので苦労しました。
触角を背にしている画像を見てツトガ科・メイガ科だと分かりました。
この蛾の名前がキバラノメイガと分かったとき,本当に腹部が黄色なのか確かめようと思いました。

キバラノメイガ
裏は胸部から腹端の近くまで淡黄色から黄褐色のキバラノメイガ。
ビニル袋越しに見ると腹部の色が違っています。
名前通りに黄色とまではいえませんが,淡いクリーム色になっていました。
食餌植物はクズになっています。勿来の関でクズは道路の法面に沢山分布しています。
でも,勿来の関では未だ観察していません。
翅の色が焦茶色で綺麗な感じがしないので写真を撮らなかったのかも知れません。
不思議なことにキバラノメイガの資料が108件と少ないのは何故なのでしょうか。

キバラノメイガ
名前通りの黄腹でなく淡黄色のキバラノメイガ。
標本のように乾燥すると黄色になるのでしょうか。


科名 ツトガ科ノメイガ亜科
和名 キバラノメイガ
大きさ 開張35~38㎜
分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島
出現月 5~6,8月
食餌動植物 幼虫はクズの葉を食べます。
特徴 腹部腹側は淡黄色です。

ポイントは 表焦茶に 裏黄色


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tag : キバラノメイガ

9月に見られた蛾⑬

2017年9月19日(火)
9月に見られた蛾⑬ 撮影日:2017/09/18 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月18日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

アカオビホソハマキ
①アカオビホソハマキ(ハマキガ科ハマキガ亜科)
私が今まで見たきたアカオビホソハマキとは少し感じが違う蛾です。
しかし,Web図鑑には当てはまるものが無いのでアカオビホソハマキとしました。
前翅長が10㎜にも満たない小さな蛾です。


ダイズサヤムシガ
②ダイズサヤムシガ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科) 
頭部を壁につけ腹端を高くしたまま止まる習性があります。
幼虫が大豆を食害する害虫です。


ギンボシリンガ
③ギンボシリンガ(コブガ科リンガ亜科)
擦れた個体なので綺麗ではありません。
擦れていなければ橙色の筋模様が眩しい蛾です。
食餌植物がミツバツツジとなっていますが,勿来の関には,それがほとんど分布していません。
しかし,ツツジの仲間は沢山分布しています。
だから,それだけを食べているのではなくツツジの仲間なら何でも食べているように思われます。


オオベニヘリコケガ
④オオベニヘリコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
黄色い地で赤い縁に黒い筋があるので大変目立つ蛾です。
大きさには個体差があります。



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tag : 9月に見られた蛾⑬

9月に見られた蛾⑫

2017年9月18日(月)
9月に見られた蛾⑫ 撮影日:2017/09/18 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月18日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

オオアトキハマキ
①オオアトキハマキ雄(ハマキガ科ハマキガ亜科)
雌と雄では紋の様子が違う蛾です。
ハマキガ科はカメラを近付けると直ぐ逃げますが,この蛾は逃げずに撮らせてくれました。


ビロウドハマキ
②ビロードハマキ(ハマキガ科ハマキガ亜科)
今日はビロウドハマキが同じ場所で3匹も観察されました。
昨日の嵐を避けるために灯火の近くに来たのでしょう。
黒い地に白点や白い筋模様がある蛾です。
ハマキガ科の中で最大の蛾です。


ソトウスグロアツバ
③ソトウスグロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
この蛾はヒロオビウスグロアツバやマルバネウスグロアツバに似ていて区別が困難です。
「四国産蛾類図鑑」や「みんなで作る日本蛾類図鑑」の写真に似ているものを選びました。
外横線の回りが薄褐色になっていて曲線の曲がり具合が似ているからです。


ウスキツバメエダシャク
④ウスキツバメエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
正確を期する為には顔写真を撮らなければなりません。
しかし,長年の観察結果からウスキツバメエダシャクとしました。



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tag : 9月に見られた蛾⑫

9月に見られた蛾⑪

2017年9月15日(土)
9月に見られた蛾⑪ 撮影日:2017/09/17 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月17日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

カブラヤガ
①カブラヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
くさび状の紋(赤矢印)や環状紋・腎状紋を手掛かりに名前を探しました。
この蛾の幼虫はいろいろな農作物を食べてしまう害虫でネキリムシといわれています。
触角が櫛歯状でないのでこの写真の蛾は雌です。


カシノシマメイガ
②カシノシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
触角を背負っているのでメイガ科かツトガ科と分かります。
腹端を上に上げ,しかも翅の色が黄色を帯びていないのでメイガ科と分かります。


キシタミドリヤガ
③キシタミドリヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)
細長い蛾に見えるのは前翅を深く重ね合わせて止まるからです。
前縁近くにある大きな白紋と緑色の細長い紋があるのが特徴の蛾です。
いつも閉じていて後翅にある黄色の紋を見られないことが残念です。


フタクロテンナミシャク
④フタクロテンナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
この蛾をぱっと見てヤガ科のアツバ亜科に属する蛾だと思ってしまいました。
翅頂近くにある2つの三角紋を手掛かりに探しました。
しかし,アツバ亜科をいくら探しても見つかりません。
写真を見ているうちに腹端を上げていることに気が付きました。
その習性があるのはメイガ科・ナミシャク亜科・イラガ科等です。
ナミシャク亜科から調べていくと2つの三角紋がある蛾が見つかりました。



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tag : 9月に見られた蛾⑪

シロテンウスグロヨトウ

2017年9月16日(土)
シロテンウスグロヨトウ 撮影日:2017/09/13,2013/06/15 場所:勿来の関

ヤガ科キリガ亜科のシロテンウスグロヨトウを紹介します。
褐色のグラデーションに富んだ蛾です。
内横線の内側と外横線の外側が薄褐色で似たような色になっています。

シロテンウスグロヨトウ
小白点が赤矢印の所にあるシロテンウスグロヨトウ
太い焦茶色の線が中横線ですが,この線の近くにある小白点が同定ポイントです。
しかし,個体差があってこの小白点は大きさがまちまちで無いものもあります。
その外の特徴として頭部が黄色になっています。
更には,翅頂付近の前縁に薄褐色の点が3つから4つ並んでいます。

シロテンウスグロヨトウ
薄褐色のグラデーションに富んだシロテンウスグロヨトウ。頭部が黄色です。
名前探しが大変でした。
ヤガ科までは分かりました。
その後何の仲間か分からず,「四国産蛾類図鑑」のヤガ科を隈無く探して見つけました。

シロテンウスグロヨトウ
小白点が無いシロテンウスグロヨトウ。内横線の内側と外横線の外側が薄褐色になっています。

科名 ヤガ科キリガ亜科
和名 シロテンウスグロヨトウ
大きさ 開張30~34㎜
分布  北海道,本州,四国,九州
出現月 6~8月
食餌動植物 幼虫は枯葉,エゾギク,ヨモギ,タンポポ,スイバ,インゲンマメの葉やクリの花を食べます。
特徴 前翅中横線(太い焦茶線)外に小白点(赤矢印)があります。

ポイントは 3つの横線 頭部の黄


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tag : シロテンウスグロヨトウ

9月に見られた蛾⑩

2017年9月15日(金)
9月に見られた蛾⑩ 撮影日:2017/09/15 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月15日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

フタヤマエダシャク
①フタヤマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
いつもリンゴツノエダシャクと混同してしまう蛾です。
でも内横線と外横線の間で前縁の近くに黒点があるのでフタヤマエダシャクと分かります。
勿来の関には食餌植物であるアカマツが沢山分布しているので普通に見られる蛾です。


アカスジシロコケガ
②アカスジシロコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)
黒点が2つある雄は普通に見られますが,黒点1つの雌にはなかなか出会えません。
それは,灯火に飛来する多くは雄で,雌はほとんど飛来しないからです。
運が悪いことに蛾は窓ガラスに止まっています。
被写体を明るく写すにはフラッシュを焚く以外方法がありませんでした。


ヤマトカギバ
③ヤマトカギバ(カギバガ科)
翅頂が鉤(かぎ)のように曲がっているのでカギバガ科だと分かります。
内横線と外横線の配色が反対になっています。
普通に見られる蛾です。


ヨツメアオシャク
④ヨツメアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
天井を見上げると蜘蛛の糸に止まっている蛾が居ます。
よく見ると円い白紋が4つあるヨツメアオシャクです。
毎年は観察されない珍しい蛾なので真剣に撮りました。
ぶれ防止にフラッシュを焚いて写しました。



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tag : 9月に見られた蛾⑩

オオシラホシアツバ

2017年9月12日(火)
16476 オオシラホシアツバ 撮影日:2013/06/16,06/19,2011/06/18 場所:勿来の関

ヤガ科クルマアツバ亜科のオオシラホシアツバを紹介します。
黒ずんだ中くらいの蛾が壁に止まっています。
少し暗い所では真っ黒に見えます。

オオシラホシアツバ
暗い所では,これ以上に黒く見えるオオシラホシアツバ。下唇鬚(かしんひげ)は左右1本ずつ独立してあります。
V字の太い白紋が目立っています。
似た蛾にマルシラホシアツバが居ます。
でも,白紋の形で区別がつきます。
その内側には小白点があります。
後翅にも小白点があります。

オオシラホシアツバ
横から写すと下唇鬚(かしんひげ)の様子がよく分かるオオシラホシアツバ
最後の写真から下唇鬚(かしんひげ)が反り返っているのが分かります。
頭部が包(くる)まっているようなので,クルマアツバ亜科に分類されています。
この様子は真上から見たのでは分かりません。
横か斜め後方から写すと上手く写せます。

オオシラホシアツバ
下唇鬚は先端が離れて写っているオオシラホシアツバ。フラッシュを焚いたので翅の様子が斑(むら)になっています。
前翅にも後翅にも小白点がみられます。


科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
和名 オオシラホシアツバ
大きさ 開張32~50㎜
分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島
出現月 5~8月
食餌動植物 幼虫はクヌギの葉を食べます。
特徴 前翅にV字の白紋があります。その内側にも小白点があります。

ポイントは Vの白紋 白い点


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tag : オオシラホシアツバ

9月に見られた蛾⑨

2017年9月13日(水)
9月に見られた蛾⑨ 撮影日:2017/09/13 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月13日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

ヨツボシホソバ
①ヨツボシホソバ♀(ヒトリガ科コケガ亜科)
よく似ている蛾にマエグロホソバ♀が居ます。
外見の様子では区別が私には出来ません。
その蛾は,どうやら暖かい所の蛾のようで,勿来の関で雄は未だ観察されていません。
だから,写真の蛾はヨツボシホソバ♀だと思っています。
ヨツボシホソバの雄の記事は<こちら>です。


ヒメマダラミズメイガ
②ヒメマダラミズメイガ(ツトガ科ミズメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科だと分かります。
褐色の地に白い横線がある小さい蛾です。


トビイロリンガ
③トビイロリンガ(コブガ科リンガ亜科)
灯火に止まったままの蛾を写したので綺麗な色が出ません。
新鮮なものなら地の黄色が鮮やかで綺麗です。


ヤママユ
下の蛾と比べて黄土色が強いヤママユ。

ヤママユ
④ヤママユ(ヤママユガ科)
今日は嬉しいことにヤママユが2匹も飛来していました。
昨夜は寝苦しいほど暑い夜で,月は満月を過ぎて下弦の月だったからでしょう。
今までだとカラスに先に見つけられ食われていました。
今日,私が観察したのは9時半頃でした。運が良かったのでしょう。
最初の写真のヤママユは窓ガラスの外側に止まっていました。
後翅の眼状紋は前翅に隠れて少ししか見えません。
前翅の重みで垂れ下がり隠れてしまうのです。
次に,この建物の中に入ると床の上にもう1匹のヤママユが止まっていました。
この蛾は茶色が強く赤味がかっていて外の蛾とは色彩が違っています。
床の上なので前翅が垂れ下がることはありません。
だから,後翅の眼状紋が半分以上見えています。
触角が櫛歯状になっているので,この床の上の蛾は雄です。



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tag : 9月に見られた蛾⑨

オオウンモンクチバ

2017年9月12日(火)
 オオウンモンクチバ 撮影日:2011/09/27,2012/09/05,2017/09/10 場所:勿来の関,勿来駅西公園

ヤガ科シタバガ亜科のオオウンモンクチバを紹介します。
薄褐色の地に茶褐色や焦茶色の紋がある蛾がクズの葉の上に止まっています。
中くらいの蛾です。

オオウンモンクチバ
黒点が横線の内側にあるオオウンモンクチバ
似た蛾にウンモンクチバやニセウンモンクチバが居てなかなか区別がつかないで居ました。
ところが,よく見ているうちに決定的な同定ポイントを見つけ出しました。
それは,ムーミンの模様(赤矢印)があるかないかの違いだったのです。
オオウンモンクチバの前翅には,ムーミンの模様があるのです。
体格のいいものからスマートのものまでいろいろあります。

オオウンモンクチバ
黒点が横線の外側にあるオオウンモンクチバ。
黒点の位置や大きさもいろいろあります。
最初の写真の蛾は横線の内側にあります。
ところが,2枚目の写真の蛾は横線の外側にあります。
最後の写真の蛾は何処にあるかよく分かりません。(2枚目のものと同じ位置で小さいのかも知れません。)

オオウンモンクチバ
黒点がはっきりしないオオウンモンクチバ。

科名 ヤガ科シタバガ亜科
和名 オオウンモンクチバ
大きさ 開張45~50㎜
分布  本州,四国,九州,対馬,沖縄
出現月 5~9月
食餌動植物 幼虫はクズ,フジ,ヌスビトハギ,ヤブマメ,オヒシバ,エニシダの葉を食べます。
特徴 黒点の位置や大きさには個体差があります。無いものもいます。
    ウンモンクチバやニセウンモンクチバに似ています。

ポイントは ムーミン模様 あればよし


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tag : オオウンモンクチバ

9月に見られた蛾⑧

2017年9月11日(月)
9月に見られた蛾⑧ 撮影日:2017/09/10,09/11 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月10日と9月11日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

カレハガ
①灯火のすぐ近くに止まっていたカレハガ(カレハガ科)
今年の観察でまだ2回しか会ってない蛾です。
赤矢印で示した様に後翅が直角に曲がってはみ出ています。
もちろん反対側にもはみ出ています。
落ち葉のような赤茶色が素敵です。


ヤマガタアツバ
②ヤマガタアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が突き出ているのでアツバの仲間だと分かります。
似た種が4種類もいて同定するとき困ってしまいます。
私は黄矢印から空色矢印までの長さや位置などでヤマガタアツバと判断しました。


クワエダシャク
③クワエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)
焦茶色の帯模様の中に,黒くて細い内横線と外横線があります。
翅頂付近には薄褐色の紋があります。


チョウセンツマキリアツバ
④チョウセンツマキリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が突き出ているのでアツバの仲間だと分かります。
似た蛾にカザリツマキリアツバが居ます。
しかし,チョウセンツマキリアツバには前縁近くで急に曲がる内横線があるので区別がつきます。



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tag : 9月に見られた蛾⑧

9月に見られた蛾⑦

2017年9月10日(日)
9月に見られた蛾⑦ 撮影日:2017/09/09,09/10 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月9日と9月10日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

エゾギクトリバ
①エゾギクトリバ(トリバガ科)
T字形の蛾はトリバガ科の仲間です。
赤矢印で示した三角紋があり,外縁に沿って白い筋(青矢印)が走っています。
この2つがエゾギクトリバの同定ポイントです。
幼虫が餌(えさ)としているのは葉ではなくヒメムカシヨモギなどの花,蕾,茎というから変わった種です。


ヨツボシホソバ
②ヨツボシホソバ雄(ヒトリガ科コケガ亜科)
雄と雌では全く違う紋様をしています。
雄はマエグロホソバと少し似ているところがありますが,前翅前縁で黒い部分(桃矢印)が付け根から3分の1までです。
ところが,両者の雌は似ていて私は区別がつかないでいます。
未だ,勿来の関ではマエグロホソバは観察されていません。


オオウンモンクチバ
③オオウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
似ている種にウンモンクチバやニセウンモンクチバが居て同定に困ります。
でも,違いがあるので区別がつきます。
それは,桃矢印で示した場所にムーミンの模様があるからです。
写真は昼間,クズの葉上に居たのを写したものです。


スズキシャチホコ
④スズキシャチホコ(シャチホコガ科)
前翅を深く重ね合わせて止まる習性があります。
そんなときは,腹端が僅かしか見えないので何科か判断するのに困ってしまいます。
そのため細い蛾に見えます。
灰色の地に内横線や外横線が二重になっているのが同定ポイントです。



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tag : 9月に見られた蛾⑦

9月に見られた蛾⑥

2017年9月9日(土)
9月に見られた蛾⑥ 撮影日:2017/09/09 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月9日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

アセビツバメスガ
①アセビツバメスガ(スガ科)
開張が12~17㎜しかない小さい蛾です。
似た蛾にシロツバメスガが居ます。
外見だけでは同定は困難だそうですが,勿来の関周辺にはアセビが多く分布しているので,アセビツバメスガとしました。


トビスジアツバ)
②トビスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が頭部をくるめるように反り返っているのでクルマアツバ亜科と分かります。
似た種類がいて同定で手こずりますが,内横線や中横線や外横線の様子で同定します。


タケカレハ
③タケカレハ(カレハガ科)
幅広い翅の中頃に大小1つずつの白紋があります。
大きい白紋には「>」の記号があります。


ホタルガ
④ホタルガ(マダラガ科)
勿来の関には食餌植物のヒサカキが沢山分布しているので普通に見られる蛾です。
頭部が赤くホタルのようなのでホタルガと名付けられたのでしょう。
昼行性の蛾です。



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tag : 9月に見られた蛾⑥

9月に見られた蛾⑤

2017年9月8日(金)
9月に見られた蛾⑤ 撮影日:2017/09/08 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月8日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

シロオビノメイガ
①シロオビノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角2本の内一つは左前翅の端にあってよく分かりませんが,触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科だと分かります。
この蛾は逃げ足が速く近付いたり,動いたりすると直ぐ逃げてしまいます。
葉の裏に隠れるのが多いですが偶々表に止まったとき運良く写すことが出来ました。


フキトリバ
②フキトリバ(トリバガ科)
白い地に褐色の鱗粉が散在している感じのT字形の蛾です。
赤矢印で示した所にある<の字紋が同定ポイントになっています。
左側の位置にも反対向きの紋があります・


ベニシタヒトリ
③ベニシタヒトリ(ヒトリガ科)
橙色の地に褐色のW紋があります。
前縁には上から2つ,1つ,3つの黒点があります。
名前にベニシタとあるように後翅は紅色です。


ヒメウスベニトガリバ
④ヒメウスベニトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)
この蛾がトガリバガ亜科に属することは,場数を踏んでやっと分かります。
モントガリバに似た紋様からトガリバガ亜科かもしれないと予想し探し当てました。



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tag : 9月に見られた蛾⑤

9月に見られた蛾④

2017年9月7日(木)
9月に見られた蛾④ 撮影日:2017/09/05,09/07 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月5日と9月7日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

ナミスジコアオシャク
①ナミスジコアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)
止まっているときの翅頂から翅頂までの長さが15㎜の小さな蛾です。
腹部背にある白点と内横線と外横線の筋模様からナミスジコアオシャクと判断しました。


トビギンボシシャチホコ
②トビギンボシシャチホコ(シャチホコガ科)
明るい赤茶色と白い筋模様がが奇麗な蛾です。
シャチホコガ科の成虫は幼虫時代に溜め込んだ養分で暮らすので何も食べません。


ツマジロシャチホコ
③ツマジロシャチホコ(シャチホコガ科)
前翅翅頂から前縁途中まで薄褐色になっていることが同定ポイントになっています。
前翅後縁に沿っても薄褐色を帯びています。


カクモンヒトリ
④カクモンヒトリ雄(ヒトリガ科)
雄の翅の地色は少し橙色を帯びています。
雌の翅の地色は真っ白です。雄より体が大きいです。
黒い斑紋は変異が大きいです。



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tag : 9月に見られた蛾④

9月に見られた蛾③

2017年9月6日(水)
9月に見られた蛾③ 撮影日:2017/09/02~09/06 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月2日~9月6日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

オオシラホシアツバ
①真上から写すと全体の感じは分かっても下唇鬚の様子は分からないオオシラホシアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
下の写真の様に横から写すと下唇鬚の様子がよく分かるようになります。


オオシラホシアツバ
赤矢印で示した様に下唇鬚(かしんひげ)が頭部に包(くる)まるように反り返っています。
だから,この蛾はクルマアツバ亜科に属します。
今日までクルマの意味が分かりませんでした。
私はそれを車と考えていたからです。
車ではなく下唇鬚(かしんひげ)が包(くる)まるだったのです。
独特の白紋が同定ポイントになっています。


アオバシャチホコ
②アオバシャチホコ(シャチホコガ科)
黒い地に黄緑色の鱗粉が散在していて,それが金色に見えるので素敵です。
この灯火の近くにはヤマボウシがあるので見られる機会があるのでしょう。
このアオバシャチホコの胸部には鶏冠(とさか)状の毛(青矢印)が見られます。
アオバシャチホコが鶏冠のように毛を立てているのは,あまり見ることはありません。


ツマベニシマコヤガ
③ツマベニシマコヤガ(ヤガ科コヤガ亜科)
縁毛が紅色なのでツマベニシマコヤガと名付けられたのでしょう。
翅色は灰褐色から赤茶色まで変化に富んでいます。
下唇鬚(かしんひげ)が橙色で触角が白いから綺麗に見えます。


アカイラガ
④アカイラガ(イラガ科)
前翅長が10~13㎜の小さな蛾です。
鱗粉が綺麗なものはビロードのようで綺麗です。



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tag : 9月に見られた蛾③

コナラシギゾウムシ

2017年9月5日(火)
コナラシギゾウムシ 撮影日:201709/01 場所:勿来の関

甲虫目ゾウムシ科のコナラシギゾウムシを紹介します。
灯火の近くに吻が長いハイイロチョッキリに似た昆虫が止まっています。
嘴の長い鴫(シギ)に似て吻が長いのでシギゾウムシと名付けられました。
この仲間はまんまるで大きな目が並んでいます。

コナラシギゾウムシ
胸部背には薄褐色の3本筋があるコナラシギゾウムシ
似た種類がいて同定は難しく,迷いましたが次の様なことからコナラシギゾウムシと判断しました。
①触角が吻から出ている位置(青矢印)は真ん中よりも頭部に近い。
②胸部に薄褐色の3本筋がある。
③体色が茶褐色。

コナラシギゾウムシ
触角の付け根(青矢印)が半分よりも頭部へ寄っているコナラシギゾウムシ。
触角が直角(赤矢印)に曲がっています。

このコナラシギゾウムシはハイイロチョッキリとは違った習性を持っています。
ハイイロチョッキリは卵を産んだ後,最後の写真の様に小枝を切り落とします。
ところが,コナラシギゾウムシは実が小さい内に卵を産みそのままにします。
その時,開けた穴は生長と共に小さくなりやがて消えます。

ハイイロチョッキリ♀
触角は途中で折れ曲がらないハイイロチョッキリ♀。胸部に刺が無いので雌です。
ハイイロチョッキリの小枝落としは,8月23日から始まりました。
9月5日にもなると,それらを踏まずに歩くのが難しいほど落ちています。
ハイイロチョッキリに関する<記事はこちら>です。

ハイイロチョッキリの落とし枝
ハイイロチョッキリの落とし枝。
空色で示した所はハイイロチョッキリが穴を開けた部分です。焦茶色になっているのでわかります。
小枝の切り口が直角で滑らかなことから不思議に思い調べているうちにハイイロチョッキリの仕業だと分かりました。


科名 甲虫目ゾウムシ科
和名 コナラシギゾウムシ
大きさ 体長5.5~10㎜
分布  北海道,本州,四国,九州
出現月 5~10月
食餌動植物 幼虫はコナラの実を食べます。
特徴 ハイイロチョッキリのように実の付いた枝を落としません。

手掛かりは 触角が折れ 胸に筋


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tag : コナラシギゾウムシ

9月に見られた蛾②

2017年9月4日(月)
9月に見られた蛾② 撮影日:2017/09/03,09/04 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月3日と9月4日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

シロヒトリ
①壁に止まるシロヒトリ(ヒトリガ科)

シロヒトリ
①体に触るとこの様な姿でしばらく動かなくなったシロヒトリ(ヒトリガ科)
翅が真っ白で同定するのに困ってしまいます。
でも,この蛾が持っている癖を利用すると楽に同定することが出来ます。
それは,体に触られると2番目の写真の様に腹部部を見せるように翅を上げて動かなくなることです。
この事を思い出して下に下りてもらいました。
赤い斑紋が脇腹に1列並んでいます。
腹端ほど斑紋の大きさは小さくなっています。
似ている蛾にアメリカシロヒトリ・アカハラゴマダラヒトリがいるので注意が必要です。


クロオビリンガ
②クロオビリンガ(コブガ科リンガ亜科)
似た蛾にアカオビリンガが居ます。
色の違いで区別しようとしたら,上手くいきません。
でも,赤矢印で示した点線の有無で分ければ上手くいきます。
クロオビリンガ・・・黒い点線があります。
アカオビリンガ・・・黒い点線がありません。


クロスジノメイガ
③クロスジノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科だと分かります。
黄色い地に黒い筋模様があるので大変目立ちます。
黒い足を見ると不気味です。


ナカジロアツバ
④ナカジロアツバ(ヤガ科アツバ亜科)
下唇鬚(かしんひげ)が少し出ているのでアツバの仲間だと分かります。
翅頂近くに白三角紋と小白点が有ります。
翅の中頃に白い帯が見られます。



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tag : 9月に見られた蛾②

9月に見られた蛾①

2017年9月3日(日)
9月に見られた蛾① 撮影日:2017/09/01,09/03 場所:勿来の関

 今日,紹介する蛾は9月1日と9月3日に勿来の関の灯火へ飛来した蛾です。

クロウスムラサキノメイガ
①クロウスムラサキノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
似ている蛾にウスムラサキノメイガが居ます。
決定的な同定ポイントは,赤矢印で示した所にあります。
黒い毛で膨らんでいればクロウスムラサキノメイガです。


キンモンガ
②キンモンガ(アゲハモドキガ科)
この蛾を見つけた近くには食餌植物のリョウブが見られます。
灯火に飛来したものを写そうとしたら逃げられました。
灯火の影を探すと葉の表に止まっています。
ツトガ科だと必ず葉の裏に隠れますが,キンモンガは葉の表に止まります。
カメラで写すと金紋が白紋のように白っぽく写ってしまいます。
そこで,今回はシャッター速度を速くしました。
工夫したお陰で実際に見た色に近くなりました。
頭部には黄色の線があります。この線が鉢巻きのように見え私は可笑しくなってしまいます。


ゴマフリドクガ
③ゴマフリドクガ(ドクガ科)
白い壁を見ると黄色の地に無数の小黒点がある蛾が止まっています。
一目で毒針毛を持つ毒蛾だと分かりました。
横から見て長い毛が翅から突き出ている(赤矢印)のが毒針毛を持つ毒蛾の特徴です。
今までの経験からカメラを近付けても飛び去ったことが無いので(でも内心は動かないで居ることを願いつつ)写真を撮りました。


ヘリジロキンノメイガ
④ヘリジロキンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)
触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科だと分かります。
青矢印で示した所では褐色の縦筋が不明瞭になる傾向があります。
縁毛が真っ白なので,ヘリジロキンノメイガと呼ばれるのでしょう。
腹端を見ると上の方から白横筋,黒横筋,黄褐色帯,最後に白三角紋があります。
「みんなで作る日本蛾類図鑑」によると,この写真と同じ腹端模様の蛾を雌としています。だから,この写真の蛾は雌だと思っています。



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tag : 9月に見られた蛾①

コマエアカシロヨトウ

2017年9月2日(土)
コマエアカシロヨトウ 撮影日:201709/02 場所:勿来の関

ヤガ科ヨトウガ亜科のコマエアカシロヨトウを紹介します。
昨夜の雨で蛾の飛来は期待できないと思っていましたが,諦めずに出掛けました。
思いがけない種が飛来していたことがあったからです。
予想通り,灯火近くの白壁に見たことが無い蛾が止まっています。

コマエアカシロヨトウ
前縁に沿って茶褐色の斑模様があるのでマエアカと付けられたコマエアカシロヨトウ
名前にはシロと付いていますが,灰色に見えました。
少し後方から写した写真には,腹端が覗いていますが,私にはヤガ科と思われました。
それは腎状紋(白っぽい形のもの)があるからです。

コマエアカシロヨトウ
大きな茶褐色紋の下にある腎状紋を見てヤガ科と予想したコマエアカシロヨトウ
前縁に沿って茶褐色の斑紋があり,全体に白っぽい蛾なのでコマエアカシロヨトウと名付けられたのでしょう。

コマエアカシロヨトウ
白ヨトウというよりも灰ヨトウに近いコマエアカシロヨトウ。
似た種にマエアカシロヨトウが居ます。
こちらは開張が38~42㎜と大きい蛾です。
開張÷2≒前翅長なのでマエアカシロヨトウの前翅長は約19~21㎜となり大きいことが分かります。

コマエアカシロヨトウ
たてがみに似たハート形の毛と円らな瞳が印象的なコマエアカシロヨトウ。

科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
和名 コマエアカシロヨトウ
大きさ 前翅長13~16㎜
分布  北海道,本州,四国,九州
出現月 7~9月
食餌動植物 幼虫はイネ科とカヤツリグサ科の根際部や茎を食べます。
特徴 

手掛かりは 腎状紋と 白斑


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tag : コマエアカシロヨトウ

モンキコヤガ

2017年9月1日(金)
16463 モンキコヤガ 撮影日:2013/06/06,201709/01 場所:勿来の関

ヤガ科コヤガ亜科のモンキコヤガを紹介します。
頭部から翅の中頃まで桃色を帯びて金属光沢に輝いている蛾が窓枠に止まっています。

モンキコヤガ
最後の写真の蛾とは少し違いがあるモンキコヤガ
カメラを近付けシャッターを押そうとした瞬間,逃げられてしまいました。
目で行き先を追いながら近くに止まれと祈っていました。
願いが通じて明るい場所に止まってくれました。

モンキコヤガ
中頃にある薄褐色の紋が同定ポイントのモンキコヤガ
写真にしたらその金属光沢が消えてしまいがっかりしました。
前翅中頃の後縁に近い所にある,明るい薄褐色の紋(赤矢印)が同定ポイントになりました。

モンキコヤガ
願いが通じて明るい所に止まってくれたモンキコヤガ。

科名 ヤガ科コヤガ亜科
和名 モンキコヤガ
大きさ 開張18~23㎜
分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
出現月 5~9月
食餌動植物 幼虫は枯葉を食べます。
特徴 

中頃に 薄褐色紋 並んでる


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