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ロッコウヒメハマキ

2016年9月30日(金)
ロッコウヒメハマキ 撮影日:2016/07/20 場所:勿来の関

 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のロッコウヒメハマキを紹介します。
 白壁に白帯を持つ灰色を帯びた蛾が止まっています。

ロッコウヒメハマキ
ヒメハマキ模様からすぐヒメハマキガ亜科に属する蛾だと分かったロッコウヒメハマキ
 前縁に沿って白い筋模様があります。この模様をヒメハマキ模様といいます。この模様がある蛾はヒメハマキガ亜科に属しています。同定のときの重要なポイントです。

ロッコウヒメハマキ
でもハマキガ科は名前が分からないものが多いので半ば諦めていたロッコウヒメハマキ
前翅後方の3つの褐色紋が向かい合っているように並んでいるのがヒントになって同定出来ました。

 焦茶色の頭に白縦筋がある蛾です。
 真ん中の写真によく現れていますが,前翅後方に三つの褐色紋が向かい合うように並んでいるのも同定のポイントになりました。
 ロッコウと地方の名前が付いていますが本州区の蛾です。

ロッコウヒメハマキ
六甲と兵庫県にある地名が付きますが本州に分布しているロッコウヒメハマキ。

 科名 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科
 和名 ロッコウヒメハマキ
 大きさ 開張 16㎜
 分布  本州
 出現月 7~8月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 

目立つのは 前翅に並ぶ 白い筋


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tag : ロッコウヒメハマキ

ゴボウノメイガ

2016年9月29日(木)
ゴボウノメイガ 撮影日:2016/08/20 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のゴボウノメイガを紹介します。
 白壁に黄土色を帯びた蛾が止まっています。

ゴボウノメイガ
画像を見た瞬間,同定困難種と思ったゴボウノメイガ
 触角を背負っていて褐色なので,ツトガ科に属する蛾であることが分かります。
 ゴボウノメイガ,アズキノメイガ,アワノメイガ,オナモミノメイガ,フキノメイガは似ていて同定が難しいです。

ゴボウノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科までは直ぐ分かるようになりましたが似た種が多いゴボウノメイガ。
 それで,素人の私には正しく同定は出来ませんが,前翅の横線が強く屈曲しているのでゴボウノメイガとしました。

ゴボウノメイガ
この蛾は紋様がはっきりしていて横線の屈曲が強い感じを受けるゴボウノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 ゴボウノメイガ
 大きさ 
 分布  本州
 出現月 
 食餌動植物 幼虫はキク科の葉を食べます。
 特徴 ゴボウノメイガ,アズキノメイガ,アワノメイガ等は似ている上に変異が大きいので同定は困難です。

難しい 似ている上に 変異大


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tag : ゴボウノメイガ

ウラモンチビアツバ

2016年9月28日(水)
ウラモンチビアツバ 撮影日:2011/06/29,2012/07/01 場所:勿来の関

表示する方にお願いがあります。下記のものが表示されますようお願いします。

フタキボシアツバが検索されません。
フタキボシアツバ - 北茨城周辺の生き物 - FC2
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-date-20160924.html

検索されません。
北茨城周辺の生き物 イワウチワ
http://kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-38.html

検索されません。
北茨城周辺の生き物 ・ネムノキ 夏の花1
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-52.html


 ヤガ科のウラモンチビアツバを紹介します。
 薄褐色の蛾が床に降りていました。
 まだ,6年間で2回しか見ていない蛾です。ネットでも画像を掲示しているサイトは少ないです。

ウラモンチビアツバ
一見,クロテンカバアツバに紋様が似ていますが外縁の真ん中辺が外側に出ているので区別がつくウラモンチビアツバ
 最初の画像からは牙が後方を向いているのでキバガ科に属する蛾のように見えます。
 しかし,2枚目の画像からは触角を背負っているように見えるのでツトガ科風に見えます。誠に不思議な蛾です。だから,亜科不確定なのでしょう。

ウラモンチビアツバ
成長する過程で何があったのでしょうか。片方の前翅の鱗粉が無いように見えるウラモンチビアツバ

 科名 ヤガ科
 和名 ウラモンチビアツバ
 大きさ 開張 14㎜ 前翅長8㎜
 分布  本州,対馬
 出現月 7~8月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 

ポイントは 外縁中央 出張ります

ウラモンチビアツバ ヤガ科シタバガ亜科 開張(mm)】前翅長8分布】 本州出現月】 7-8
Mushi Navi ウラモンチビアツバ ヤガ科亜科不確定 開張約14mm 分布本州,対馬
出現期5~7月 エサ不明 地色は淡い灰褐色で、大きめの1対の黒紋がある。外横線は黒紋を避けるように湾曲する。

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tag : ウラモンチビアツバ

ウスオビアツバモドキ

2016年9月27日(火)
ウスオビアツバモドキ 撮影日:2012/07/09,2014/08/18 場所:勿来の関

表示する方にお願いがあります。

①スミレ特集 2013-03-13の記事が検索されません。下記のようにお願いします。
北茨城周辺の生き物 スミレ特集
http://kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-49.html


 アツバモドキガ科のウスオビアツバモドキを紹介します。
 白い壁に小さな蛾が止まっています。

ウスオビアツバモドキ
写真では大きく見えますが前翅長が10㎜未満の小さいウスオビアツバモドキ
 前翅中央付近に,内横線と外横線に挟まれた帯模様があります。
 この帯模様は前縁に沿って色が濃くなっています。
 前翅中央あたりには白紋があります。

ウスオビアツバモドキ
前翅中央あたりにある帯模様と白紋が目立つウスオビアツバモドキ
 この蛾は以前,ヤガ科シタバガ亜科に属していてウスオビチビアツバと呼ばれていました。
 現在はアツバモドキガ科が新設されウスオビアツバモドキとなっています。

ウスオビアツバモドキ
この仲間は数が少ないので名前探しは困難と思われるウスオビアツバモドキ。

 科名 アツバモドキガ科
 和名 ウスオビアツバモドキ(旧名ウスオビチビアツバ)
 大きさ 開張 12~14㎜
 分布  北海道,本州,西表島
 出現月 5~10月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 以前はヤガ科シタバガ亜科に属していてウスオビチビアツバと呼ばれていました。

ポイントは 白紋付きの 帯模様


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tag : ウスオビアツバモドキ

キシタバ

2016年9月26日(月)
キシタバ 撮影日:2018/30,2010/08/15,2015/09/04 場所:勿来の関,いわき市田人

 ヤガ科シタバガ亜科のキシタバを紹介します。
 柱に褐色の大きな蛾が止まっています。

キシタバ
フラッシュを焚いたので少し派手に写っているキシタバ
 画像を見るとW紋(赤矢印)とM紋(桃矢印)があります。
 それらの紋があるのでシタバガ亜科の蛾であることが分かります。
 太くて黒い内横線からキシタバと分かりました。

キシタバ
コナラの樹液を食べに飛来したキシタバ。前翅を開いて食べる習性があるようです。
水色矢印の所も黄色なのですが光の反射具合で白く写っています。

 初めてキシタバに出会ったのは,いわき市の山奥で樹液を出しているコナラの幹を見たときでした。そっと近付いて写真を撮りました。幸いにも前翅を開いて後翅の黄色と暗褐色の紋を見せていましたので速く同定することが出来ました。キシタバは樹液を食べているときは前翅を開く習性があるようです。

キシタバ
縁毛が無く擦れているのが分かるキシタバ。前翅の色に深みがありません。

 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 キシタバ
 大きさ 開張 69~74㎜
 分布  北海道(南部),本州,四国,九州,対馬
       ブログ「こんちゅう探偵団」さんによりますと今では道央まで分布は広がっているそうです。
 出現月 7~8月
 食餌動植物 幼虫はフジ,コナラの葉を食べます。
 特徴 

ポイントは W紋と M字紋


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tag : キシタバ

シロテンムラサキアツバ

2016年9月25日(日)
シロテンムラサキアツバ 撮影日:2016/09/21,06/09,2014/06/09 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のシロテンムラサキアツバを紹介します。
 これまた,薄黒っぽい蛾が壁に止まっています。
 画像を見ますと少し紫色を帯びているのが分かりました。
 下唇鬚(かしんひげ)が発達しているのでアツバの仲間だと分かります。

シロテンムラサキアツバ
小さな黄点と大きな黄紋が一対ずつあるシロテンムラサキアツバ
 シロテンムラサキアツバには4つの焦茶横線が見られます。
 上から見ていくと次のようになります。
 ①内横線
 ②中横線
 ③外横線
 ④亜外縁線(白い縁取りの線があります。)

シロテンムラサキアツバ
一番新鮮な個体と思われるシロテンムラサキアツバ。それは,縁毛が綺麗に生え揃っているからです。
そのため,全体的に紫色が濃く出ているのでしょう。

 更に,黄色を帯びた点や紋が一対ずつあります。
 ⑤内横線と中横線の間に小黄点があります。
 ⑥中横線と外横線の間に方形の黄紋があります。

シロテンムラサキアツバ
前方に突き出た下唇鬚(かしんひげ)からアツバの仲間と分かるシロテンムラサキアツバ。
下唇鬚は1本ではなく左右1本ずつの計2本から出来ています。


 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 シロテンムラサキアツバ
 大きさ 開張 18~23㎜
 分布  北海道,本州
 出現月 6~10月
 食餌動植物 幼虫はアスナロの枯葉,スギの枯葉を食べます。
 特徴 シタバガ亜科でしたが,現在亜科不確定とされています。

ポイントは 大きな黄紋 小黄点


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tag : シロテンムラサキアツバ

フタキボシアツバ

2016年9月24日(土)
フタキボシアツバ 撮影日:2013/08/20,07/14 場所:勿来の関

表示する方にお願いがあります。

①ユリノキ 2016年6月2日(木)の記事が検索されません。下記のようにお願いします。
北茨城周辺の生き物 ユリノキ
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-1221.html

②ハナウド 2016年5月28日(土)の記事が検索されません。下記のようにお願いします。
北茨城周辺の生き物 ハナウド
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-1215.html


 ヤガ科のフタキボシアツバを紹介します。
 黒っぽくて小さな蛾が壁に止まっています。

フタキボシアツバ
真っ黒な翅に黄色の紋があるフタキボシアツバ
 前翅には台形状の黄色い紋があります。
 その紋から頭の方へ3分の1寄った所に黄点があります。最後の写真で見ることができます。

フタキボシアツバ
体の割には長めの下唇鬚(かしんひげ)を前後にずらしているフタキボシアツバ
 フタキボシアツバに関する資料は80くらいと少ないです。
 それはこの蛾の幼虫がコケ植物を食べることと関係があるようです。
 以前にもコケ植物を食べる蛾の資料は少なかったからです。

フタキボシアツバ
こちらは下唇鬚(かしんひげ)をきちんと揃えているフタキボシアツバ。台形の黄紋と頭の間に黄小点があります。

 科名 ヤガ科
 和名 フタキボシアツバ
 大きさ 開張 21㎜
 分布  北海道,本州
 出現月 6~7,8~9月
 食餌動植物 幼虫はコケ植物を食べます。
 特徴 シタバガ亜科でしたが,現在亜科不確定とされています。

細長い 黄色い紋の フタキボシ


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tag : フタキボシアツバ

ヤママユ

2016年9月23日(金)
ヤママユ 撮影日:2016/09/23 場所:勿来の関

 ヤママユ科のヤママユを紹介します。
 壁には茶褐色のヤママユが止まっています。そっと近付きながら反対側の壁を見ました。すると,焦茶色のヤママユが止まっているではありませんか。
 今朝は幸運なことに,お知り合いの方から茶褐色のヤママユを頂きました。

ヤママユ雌
胸部背を何度もぶつけて毛が一部はがれているヤママユ雌。
 もっとラッキーなことにその頂いたヤママユは雌だったことです。ビニル袋に入ったままですと翅が痛んでしまいます。特に,胸部背は何度もぶつかり毛が無くなります。そうなる前に車に戻り記念写真を撮りました。

ヤママユ雄
前翅を上へ上げてから写したヤママユ雄。
 同色の雄と雌が居るので,翅の色で区別は出来ません。今までの経験から触角の様子で雄と雌を判断するのが一番確かです。

ヤママユ雄
後翅の目玉模様を写すために前翅を上へ上げてから写したヤママユ雄。実際の翅色は少し緑色を帯びていました。
 即ち,ポイントは次のようなことです。
 ①触角が長い櫛歯状・・・雄
 ②触角が鋸歯状  ・・・雌

ヤママユ雌の触角
鋸歯状のヤママユ雌の触角。
 ヤママユの翅は重いので,止まった状態では最後の写真の様に前翅が少し垂れ下がり後翅の目玉模様が僅かしか覗いていません。

ヤママユ雄の触角
茶褐色のヤママユ雄の櫛歯状触角。
 後翅の目玉模様は素敵なので,私は赤矢印の方へ前翅を持ち上げてから写しています。両方上に上げないと目玉模様は現れません。

ヤママユ雄の触角
焦茶色のヤママユ雄の触角。
 上げすぎるとヤママユが驚いて羽ばたいてしまいます。
 見えるようになったからと安心していますと,翅の重さで垂れ下がりまた見えなくなります。

ヤママユ翅の垂れ下がり
自分の翅の重さで前翅が少し垂れ下がるヤママユ。

 科名 ヤママユガ科
 和名 ヤママユ
 大きさ 開張 115~150㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月 7~9月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,コナラ,カシワ,カシ,クリ,リンゴ,サクラの葉を食べます。
 特徴 雄の触角は両櫛歯状,雌は鋸歯状です。
     口の退化により食餌はとりません。

触角は 雄は櫛歯で 雌は鋸歯


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tag : ヤママユ

エグリノメイガ

2016年9月22日(木)
エグリノメイガ 撮影日:2016/09/21,2013/08/19,2012/07/14 場所:勿来の関

表示する方にお願いがあります。

①2016/08/02の記事イチモンジカメノコハムシが検索されません。下記のようにお願いします。
北茨城周辺の生き物 イチモンジカメノコハムシ
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-1286.html

②2016年6月12日(日)の記事 ベニボタルが検索されません。下記のようにお願いします。
北茨城周辺の生き物 ベニボタル
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-1231.html


 ツトガ科ノメイガ亜科のエグリノメイガを紹介します。
 壁に頭を下にして止まっている蛾が居ます。頭を下にする蛾は珍しくありません。
 しかし,翅端を斜め上まで上げて止まる蛾は多くは居ません。

エグリノメイガ
この様に頭を下にして止まっていたエグリノメイガ
 触角を背負って止まっているので,直ぐ科名が分かります。
 即ち,ツトガ科・メイガ科です。

エグリノメイガ
斜め横から見ると翅端を斜め上に上げて止まっているのがよく分かるエグリノメイガ。頭部は壁に触れています。
 前翅外縁や後翅後角がえぐられたように見えるのでエグリノメイガと名付けられたのでしょう。前翅長10㎜に満たない小さな蛾です。

エグリノメイガ
内横線と外横線の中間で前縁寄りの所には黒点があるエグリノメイガ

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 エグリノメイガ
 大きさ 開張 15~18㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現月 6~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。 成虫は花の蜜・樹液です。
 特徴 翅を斜めに立てて止まります。

翅が斜め 逆立ちするは エグリかな


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tag : エグリノメイガ

ヒロバツバメアオシャク

2016年9月21日(水)
1318 ヒロバツバメアオシャク 撮影日:2015/06/26,2014/07/03,2013/06/29 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のヒロバツバメアオシャクを紹介します。
 緑色が濃いアオシャク亜科の蛾が止まっています。しかも,後翅外縁中央がツバメの尾のように出張っています。

ヒロバツバメアオシャク
大きくて美しく見える濃緑色ヒロバツバメアオシャク
 ヒメツバメアオシャクに似ていて素人の私は同定で悩みました。
 沖縄まで分布しているのはヒメツバメアオシャクです。
 一方,ヒロバツバメアオシャクは対馬までしか分布していません。
 この事から分かるのは暖かい所に居るのはヒメツバメアオシャクです。

ヒロバツバメアオシャク
擦れて緑色が薄れるとみすぼらしく見えるヒロバツバメアオシャク。
 「みんなで作る日本蛾類図鑑」から写真を写した場所が分かります。
 ヒロバツバメアオシャクは一番北は茨城県で撮影されています。
 一方,ヒメツバメアオシャクは一番北は東京で撮影されています。
 以上2つのことからヒロバツバメアオシャクと致しました。
 (勿来の関は茨城県とは目と鼻の先にありますから。)

ヒロバツバメアオシャク
縁毛が薄黄色を帯びているヒロバツバメアオシャク。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ヒロバツバメアオシャク
 大きさ 開張 29~32㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~7月
 食餌動植物 幼虫はモモ,ソメイヨシノの葉を食べます。 成虫は花の蜜です。
 特徴 ヒメツバメアオシャクににています。

ヒメに似て 同定悩むが ヒロバにす


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tag : ヒロバツバメアオシャク

テンモンチビエダシャク

2016年9月20日(火)
テンモンチビエダシャク 撮影日:2015/05/18,2012/05/20,2011/05/16 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のテンモンチビエダシャクを紹介します。
 薄褐色の蛾が壁に止まっています。

テンモンチビエダシャク
テンモンチビエダシャクのテンモンの意味が分かりませんでした。
Mushi Naviさんによると内横線と外横線に点が並んでいるからと書かれてありました。

 前翅前縁を水平近くまで上げて後翅がよく見えています。この様な止まり方をするのはシャクガ科の特徴です。

テンモンチビエダシャク
最初私は天文という意味かなど思っていたテンモンチビエダシャク
 テンモンチビエダシャクは次のような特徴があります。
 ①内横線と外横線には点が並んでいます。
  それでテンモンチビエダシャクと名前が付いたのでしょう。
 ②後翅翅頂から真ん中頃まで幾つもえぐられたようになっています。
  前翅外横線と外縁の間に2つの焦茶色紋があります。

テンモンチビエダシャク
後翅外縁が幾つもえぐられた感じのテンモンチビエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 テンモンチビエダシャク
 大きさ 前翅長 22~25㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5,7~8月
 食餌動植物 幼虫はクマワラビ,ベニシダの葉を食べます。 成虫は花の蜜です。
 特徴 内横線・外横線が点で構成されています。触角は雄も雌も糸状です。

内と外 点が並んで テンモンに


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tag : テンモンチビエダシャク

ホソバハラアカアオシャク

2016年9月19日(月)
ホソバハラアカアオシャク 撮影日:2016/05/14,09/14,2012/06/19 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のホソバハラアカアオシャクを紹介します。
 壁には腹部背が褐色を帯びているアオシャク亜科の蛾が止まっています。

ホソバハラアカアオシャク
腹部背が褐色を帯び,縁毛に斑紋がないので同定しやすいホソバハラアカアオシャク雄。
 腹部背が褐色を帯びていて,縁毛に斑模様がないアオシャク亜科の蛾は少ないので素早く同定することが出来ました。

ホソバハラアカアオシャク
腹部背が褐色を帯びずに白点があるホソバハラアカアオシャク雌。
 触角の根元から先端まで白いので,なかなか洒落ている蛾です。
 「みんなで作る日本蛾類図鑑」によりますと,雌は腹部背が褐色を帯びず白点があります。

ホソバハラアカアオシャク
縁毛は斑にならず緑色をしているホソバハラアカアオシャク雄。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ホソバハラアカアオシャク
 大きさ 前翅長 9~13㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~6,8~9月
 食餌動植物 幼虫はクリ,コウゾ,モモ,ヤマハギ,ソメイヨシノの葉を食べます。 成虫は花の蜜です。
 特徴 雄の腹部背は褐色で,雌には白点があります。

ポイントは 褐色帯びる 腹部背が


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tag : ホソバハラアカアオシャク

クロクモエダシャク

2016年9月18日(日)

クロクモエダシャク 撮影日:2016/09/16,2013/05/30,08/22 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のクロクモエダシャクを紹介します。
 床にフタヤマエダシャク風の蛾が降りていました。

クロクモエダシャク
私にはフタヤマエダシャクに似ていて画像で外横線の様子を見ないとクロクモエダシャクと分からないでいます。
 一見,フタヤマエダシャクに似ていますが,前翅外横線の曲がる様子で分かります。
 即ち,クロクモエダシャクは前翅外横線が赤矢印から後縁まで写真の様に曲がっていません。
 それに対してフタヤマエダシャクは名前の通りに2つの山があります。

クロクモエダシャク
触角が櫛歯状なので雄と分かるクロクモエダシャク。
 今日の記事にも3枚の写真があります。これらの写真から雄雌が分かります。真ん中の写真のものだけが雄で最初と最後のものは雌です。何故そんなことがいえるるかというと,雄は櫛歯状の触角で,雌は糸状だからです。

クロクモエダシャク
赤矢印から後縁までなだらかなのでフタヤマエダシャクとは違うクロクモエダシャク雌。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 クロクモエダシャク
 大きさ 開張 33~45㎜
 分布  北海道(南部),本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島
 出現月 5~9月
 食餌動植物 幼虫はヒノキの葉を食べます。 成虫は花の蜜,樹液などです。
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌のは糸状です。

外横線 中から先の なだらかさ


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tag : クロクモエダシャク

マダラミズメイガ

2016年9月16日(金)
マダラミズメイガ 撮影日:2016/09/06,2014/08/29 場所:勿来の関

 ツトガ科ミズメイガ亜科のマダラミズメイガを紹介します。
 壁にツトガ科の蛾が止まっています。黒・白・黄の配色から一目でミズメイガ亜科の蛾であることが分かりました。

マダラミズメイガ
実際は頭を下にして止まっていましたが,見ずらいので頭を上にしたマダラミズメイガ
 以前に写したクロスジマダラミズメイガと思い込み撮影には熱が入りませんでした。
 ところが残念なことに,よく似たマダラミズメイガであることが分かりました。

マダラミズメイガ
黒線が水色矢印の所を通るのでマダラミズメイガと分かります。
 マダラミズメイガの特徴は次の通りです。
 ①最後の写真の水色矢印の所を黒線が通ります。

 クロスジマダラミズメイガ
 ②水色矢印の所を黒線が通りません。

マダラミズメイガ
今から2年前にやっと違いが分かったクロスジマダラミズメイガ。

 科名 ツトガ科ミズメイガ亜科
 和名 マダラミズメイガ
 大きさ 開張 21~28㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~9月
 食餌動植物 幼虫はスイレンの葉を食べます。
 特徴 

ポイントは 黒線前を 通るかで


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tag : マダラミズメイガ

アカアシアオシャク

2016年9月16日(金)
アカアシアオシャク 撮影日:2013/06/26,09/05,2011/08/11 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のアカアシアオシャクを紹介します。
 壁には小さな緑色の蛾が止まっています。緑色をしている蛾はシロモンアオヒメシャクを除いてアオシャク亜科の蛾です。

アカアシアオシャク
この画像のお陰で後翅の外縁は赤茶色の縁取りの部分がある所だと分かったアカアシアオシャク
 画像を見て驚きました。今まで見慣れてきた蛾ではなかったからです。即ち,外縁と縁毛の境に赤茶色の縁取りがあり,更に,縁毛には同じ色の斑が入っていたからです。

アカアシアオシャク
後翅外縁のほぼ中頃(赤矢印)に凹みがあるアカアシアオシャク
 名前にアカアシと付いているので,足が赤くなっているのか気になりました。
 ブログdk-moth「蛾フォルダ」(http://dk-moth.hatenablog.com/entry/2016/03/30/190857)の上から4番目の画像に足や触角が写っています。それらが茶色を帯びていて赤っぽく見えるので,アカアシアオシャクと名が付いたのでしょう。

アカアシアオシャク
外縁の赤茶色の縁取りと腹部背の赤茶色がポイントであるアカアシアオシャク。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 アカアシアオシャク
 大きさ 開張 16~22㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~9月
 食餌動植物 幼虫はシロツメクサ,イヌコウジュ,クワの葉を食べます。
 特徴 腹部背と外縁線が赤茶色で,縁毛には赤茶色の斑が入ります。
     後翅外縁は真ん中(赤矢印)で凹んでいます。

ポイントは 縁取りがある 縁毛に


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tag : アカアシアオシャク

キスジコヤガ

2016年9月15日(木)
キスジコヤガ 撮影日:2015/06/23,06/17,2012/06/14 場所:勿来の関

 ヤガ科ベニコヤガ亜科のキスジコヤガを紹介します。
 褐色の小さな蛾が壁に止まっています。

キスジコヤガ
縁毛が半分から色が変わる二重になっているキスジコヤガ
 触角は全体に白くなっています。ベニコヤガ亜科に属する蛾の半分ほどは触角の根元から先端まで白くなっています。
 縁毛は根元から半分ほどは焦茶色で,先の方は白く縁取られていて品がある蛾です。

キスジコヤガ
後翅赤褐色の斑紋の中にある黄筋が目を惹きつけるキスジコヤガ
 前翅には黄土色の地色に焦茶色点線の内横線・外横線があります。
 後翅には赤褐色の斑紋の中に薄褐色の横線があります。この横線が黄色を帯びているのでキスジコヤガと名付けられたのでしょう。

キスジコヤガ
白い触角が洒落ているキスジコヤガ。

 科名 ヤガ科ベニコヤガ亜科
 和名 キスジコヤガ
 大きさ 開張 18㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月 5~7月
 食餌動植物 幼虫は地衣類(ムカデゴケ類)を食べます。
 特徴 幼虫は餌の地衣類を体に纏い偽装しています。

ポイントは 赤い斑に 黄筋かな


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tag : キスジコヤガ

ウスバミスジエダシャク

2016年9月14日(水)
ウスバミスジエダシャク 撮影日:2015/06/15,2013/05/14,2012/05/25 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のウスバミスジエダシャクを紹介します。
 昨日紹介した蛾に似たものが止まっています。

ウスバミスジエダシャク
オオバナミガタエダシャクと似ていてなかなか違いが分からなかったウスバミスジエダシャク雄。
 両者を何度も見比べている内に違いが分かりました。

ウスバミスジエダシャク
赤矢印と黄矢印の場所で典型的な特徴を示しているウスバミスジエダシャク雄。
 ウスバミスジエダシャクの主な特徴は次の通りです。
 ①前翅外横線と中横線が黄矢印の所で一番接近します。(個体によってその度合いは違います。)
  オオバナミガタエダシャクの場合は接近しても,もっと間が空きます。
 ②後翅横脈紋(赤矢印)が白抜きになる傾向があります。
 ③前翅横脈紋(青矢印)もおぼろげに見られます。
 ④後翅中横線がはっきりしている傾向があります。

ウスバミスジエダシャク
後翅横脈紋が白抜きになっていないが前翅外横線と中横線が接近しているのでウスバミスジエダシャクと分かる。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ウスバミスジエダシャク
 大きさ 開張 32~44㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,屋久島
 出現月 5~8月
 食餌動植物 幼虫はヤナギ科,クルミ科,カバノキ科,ブナ科,ニレ科,クワ科,ヒノキ科:ビャクシン,クスノキ科,バラ科,マメ科,カエデ科,グミ科,カシワの葉を食べます。
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。
     オオバナミガタエダシャクに似ています。

ポイントは 二つの線が 接近す


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tag : ウスバミスジエダシャク

オオバナミガタエダシャク

2016年9月13日(火)
オオバナミガタエダシャク 撮影日:2016/09/10,09/11,2012/06/10 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のオオバナミガタエダシャクを紹介します。
 かなり大きな蛾が柱に貼り付くように後翅を見せながら止まっています。

オオバナミガタエダシャク
触角が櫛歯状なので雄のオオバナミガタエダシャクだと分かります。
 後翅も見えるように止まっている面に貼り付くのはシャクガ科の特徴です。
 これら3枚の写真は灯火に飛来したものですが全部櫛歯状の触角ですので全て雄です。

オオバナミガタエダシャク
一番外側にある亜外縁線には白い縁取りがあるオオバナミガタエダシャク雄。
更に,外横線のすぐ外側には淡褐色の縁取り,そしてその淡褐色の外側には濃褐色の縁取りがあります。

 オオバナミガタエダシャクの主な特徴は次の通りです。
 ①一番外側にある亜外縁線の外側は,白く縁取られています。
 ②外横線のすぐ外側は薄褐色で次に濃褐色になっています。
 ③赤矢印で示したように中横線と外横線の間に濃褐色紋があります。

オオバナミガタエダシャク
赤矢印の所(中横線と外横線の間)には濃褐色の紋があるオオバナミガタエダシャク雄。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 オオバナミガタエダシャク
 大きさ 開張 48~64㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~7,9月
 食餌動植物 幼虫はウメ,ミヤマニガイチゴ,ハルニレ,ヤマハンノキ,コナラ,クリの葉を食べます。
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。春型は夏型より大きいです。
     ウスバミスジエダシャクに似ています。

ポイントは 前翅に4つ 横線が


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tag : オオバナミガタエダシャク

ベニシタヒトリ

2016年9月12日(月)
ベニシタヒトリ 撮影日:2016/09/09,06/07,2013/09/09 場所:勿来の関

 ヒトリガ科ヒトリガ亜科のベニシタヒトリを紹介します。
 鮮やかな後翅を見せながら,壁によりかかるようにしています。

ベニシタヒトリ
前翅は橙色ですが,後翅は目が覚めるような朱色の地に黒い紋があるベニシタヒトリ
 ヒトリガ亜科の蛾が前翅を開いて止まることはあまりありませんが,偶然にも朱色の後翅を見せています。明るい朱色の地に黒い紋があるので,いやがうえにも目立ちます。
 後翅が紅色をしたヒトリガという意味でベニシタヒトリと名付けたのでしょう。

ベニシタヒトリ
前翅が淡褐色をしたベニシタヒトリ。翅中央から後縁にかけて黒ずんでいます。
黒い紋は前縁沿いに並んでいます。

 ベニシタヒトリは前縁沿いに黒い紋が次のように並んでいます。(頭に近い方から説明しています。)
 ①黄矢印には黒い紋が2つ並んでいます。
 ②青矢印には黒い紋が1つ並んでいます。
 ③黄矢印には黒い紋が3つ並んでいます。

ベニシタヒトリ
前翅の色には個体差があって淡褐色から橙色まで見られるベニシタヒトリ。

 科名 ヒトリガ科ヒトリガ亜科
 和名 ベニシタヒトリ
 大きさ 開張 40~48㎜くらいです
 分布  北海道,本州,九州
 出現月 6~9月
 食餌動植物 幼虫はオオバコ,タンポポの葉を食べます。
 特徴 足は黒いです。

ポイントは 前縁沿いに 黒い紋


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tag : ベニシタヒトリ

ツマキリウスキエダシャク

2016年9月11日(日)
ツマキリウスキエダシャク 撮影日:2015/09/12,2012/05/16,06/02 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のツマキリウスキエダシャクを紹介します。
 壁には横に長い薄褐色の蛾が止まっています。

ツマキリウスキエダシャク
四角っぽく見える内横線と左右の翅頂近くから横に走る外横線が目立つツマキリウスキエダシャク
それに,もう一つは翅頂下の焦茶紋が目立っています。

 壁に密着するように後翅を見せながら止まっています。この様な止まり方をするのは,シャクガ科の特徴です。

ツマキリウスキエダシャク
個体差があって紋様の濃さには少し違いがあるツマキリウスキエダシャク。でも,前翅にも後翅にも黒点は一個ずつあります。
 この蛾の主な特徴は次の通りです。
 ①前翅下の外縁に焦茶紋があります。
 ②外縁の中央が外に出張っています。
 ③前翅・後翅のほぼ中央に黒点があります。

ツマキリウスキエダシャク
左前翅の外縁に細i長い三角形の切れ込みがあるツマキリウスキエダシャク。これは鳥によって食われたことを物語っています。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ツマキリウスキエダシャク
 大きさ 開張 28~39㎜くらいです
 分布  本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月 4~10月
 食餌動植物 幼虫はエゴノキの葉を食べます。
 特徴 触角は雄雌共に糸状です。

ポイントは 翅頂下の 焦茶紋


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tag : ツマキリウスキエダシャク

ニシキキンウワバ

2016年9月10日(土)
ニシキキンウワバ 撮影日:2012/06/02 場所:勿来の関

 ヤガ科キンウワバ亜科のニシキキンウワバを紹介します。
 キンウワバの仲間が窓枠に止まっています。2012年6月に出会って以来,見ていません。

ニシキキンウワバ
最初はこんな風に窓枠に止まっていたニシキキンウワバ
 昨日(2016年9月9日),ミツモンキンウワバを紹介しました。キンウワバ亜科の少しだけですが見る目が育ったので投稿します。
 この写真のニシキキンウワバは擦れた個体なので,外縁近くの様子がはっきり分かりません。擦れてなければ黄矢印で示した所が確認出来るのですが残念です。でも,恐らく直線ではないはずです。

ニシキキンウワバ
窓枠に止まっていて写しずらかったので移動したら羽ばたきを始めてしまったニシキキンウワバ。
 ニシキキンウワバには次のような特徴があります。
 ①桃矢印の所に頂点が2つあります。
  ミツモンキンウワバは1つだけしかありません。
 ②銀紋がミツモンキンウワバと比べて少し小さいです。
 ③赤矢印で示したようにニシキキンウワバにも紋が3つあります。

ニシキキンウワバ
飛び立つ前にと急いでシャッターを切ったニシキキンウワバ。

 科名 ヤガ科キンウワバ亜科
 和名 ニシキキンウワバ
 大きさ 前翅長 17㎜くらいです
 分布  本州,伊豆諸島神津島,伊豆諸島御蔵島,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月 10月(図鑑には10月となっているようですが,nabeさんによると6月から現れ始めるようです。)
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 イチジクキンウワバ・ミツモンキンウワバに似ています。

ニシキキン 銀紋少し 小さいぞ


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tag : ニシキキンウワバ

ミツモンキンウワバ

2016年9月9日(金)
1306 ミツモンキンウワバ 撮影日:2016/09/09,2011/09/22 場所:勿来の関

 ヤガ科キンウワバ亜科のミツモンキンウワバを紹介します。
 壁には見たことがあるようなヤガ科の蛾が止まっています。前翅中央付近に白い紋がある蛾です。

ミツモンキンウワバ
キンウワバ亜科には似ている種が居て同定に苦しむミツモンキンウワバ
 この様な白い紋があるのは,キンウワバ亜科の蛾です。困ったことにキンウワバ亜科は似ているものが居て同定には迷ってしまいます。
 今回も,迷ってニシキキンウワバと同定するところでした。桃矢印と黄矢印の所が次のように違うので納得できなかったのです。
 ①桃矢印の所で,ニシキキンウワバは頂点が筑波山の様に2つあります。
 ②黄矢印の所で,ニシキキンウワバは少し波を打っています。

ミツモンキンウワバ
赤・桃・黄の三箇所をおさえれば間違わずに同定出来るミツモンキンウワバ
水色矢印で示したものは,「四国産蛾類図鑑」によりますと冠毛というそうです。

 頂点が1つで,黄矢印の様に境が直線のものはミツモンキンウワバでした。更に,この蛾には赤矢印で示したように白い線で囲まれた紋が見られます。ニシキキンウワバにも3つありますが黄矢印の場所の様子が違うので区別がつきます。
 ところで,この蛾に付けられているミツモンの意味が今日初めて分かりました。
 1つ目は全部白い紋,2つ目は真ん中にある線だけの紋,3つ目は赤矢印で示した線で囲まれた紋の3つがあるからだと思います。

ミツモンキンウワバ
翅色には個体差があって,この写真の様に金色のものばかりでなく
上のもののように紫を帯びた褐色のものも居るミツモンキンウワバ。


 科名 ヤガ科キンウワバ亜科
 和名 ミツモンキンウワバ
 大きさ 開張 32~35㎜
 分布  本州,小笠原,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 7~10,屋久島3~月
 食餌動植物 幼虫はニンジン,ゴボウ,ダイズ,ワタ,ミゾソバの葉を食べます。
 特徴 イチジクキンウワバ・ニシキキンウワバに似ています。

ミツモンは 紋が3つで ミツモンに


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tag : ミツモンキンウワバ

リンゴカレハ

2016年9月8日(木)
リンゴカレハ 撮影日:2016/09/07 場所:勿来の関

 カレハガ科のリンゴカレハを紹介します。
 天井を見上げますと薄茶色の蛾が止まっています。

リンゴカレハ
天井に止まっていたのを下に下ろすと羽ばたきを始めたリンゴカレハ
ぶれないようにフラッシュを焚いて慌てて写しました。発達した触角と腹部ふが目立ちます。

 紋様は簡単で2本の線と白紋から出来ています。擦れていなければ亜外縁線と翅脈が織りなす模様と橙色のグラデーションが奇麗な蛾です。

リンゴカレハ
実際はもう少し薄褐色なのですが,フラッシュを焚くと赤褐色になってしまうリンゴカレハ
 この蛾は未見の蛾でした。ヤガ科に属する蛾だろうとそこを探しましたが,見つかりません。触角がはっきり見えている画像(最初の写真)を見て「あっ,これはカレハガ科だ。」だと突然閃きました。何度も写したマツカレハの映像が浮かんできたからです。マツカレハの触角とそっくりで手掛かりになりました。

リンゴカレハ
写真を拡大して初めて後翅(水色矢印)が少しはみ出しているのに気が付いたリンゴカレハ。
カレハガ科の多くは止まるときに後翅がはみ出す習性があります。


 科名 カレハガ科
 和名 リンゴカレハ
 大きさ 開張 雄50,雌60㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~7,8月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,リンゴ,ナシの葉を食べます。
 特徴 出現月が8月のものは開張が38~50㎜と小さいです。

紋様は 2本の線と 白紋と


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tag : リンゴカレハ

アオバシャチホコ

2016年9月7日(水)
アオバシャチホコ 撮影日:2016/09/07 場所:勿来の関

 シャチホコガ科のアオバシャチホコを紹介します。
 黒ずんだ色の蛾が壁に止まっています。よく見ると所々が黄色になっています。5年前に灯火の枠の影で上手く写せなかったアオバシャチホコです。

アオバシャチホコ
写真を撮りながらこの蛾は何の仲間か考えたアオバシャチホコ。足が毛深いのでドクガ科かなとも思いました。
 遠目には黒く見える蛾ですが,青味を帯びた黒い地に黄色の鱗粉がちりばめられています。
 更に,次の部分が黄色くなっています。
 ①胸部背
 ②翅頂付近
 ③後角付近
 ④縁毛の細い縞

アオバシャチホコ
でもドクガ科なら前足は真っ直ぐ前に伸ばすはずなのに変だと思ったアオバシャチホコ。
 5年前の個体は腹端が外縁から出ていなかったので何の仲間か分からず同定に時間がかかりました。今年のように腹端が見えていればシャチホコガ科の仲間だとすぐ予想が付いたのですが,5年前の個体は腹端が出ていなかったのです。

アオバシャチホコ
そしてやっと腹端が出ていることに気付きシャチホコガ科であると気が付いたアオバシャチホコ。

 科名 シャチホコガ科
 和名 アオバシャチホコ
 大きさ 開張 50~60㎜
 分布  北海道,本州,伊豆諸島御蔵島,四国,九州,対馬
 出現月 4~5,8~9月
 食餌動植物 幼虫はヤマボウシ,ミズキ,クマノミズキの葉を食べます。 成虫は何も食べません。
 特徴 

今年の蛾 腹端出して 教えてる


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tag : アオバシャチホコ

クスサン

2016年9月6日(火)
クスサン 撮影日:2016/09/06,2011/09/25 場所:勿来の関

 ヤママユガ科のクスサンを紹介します。
 灯火を見上げますと薄褐色の大きな蛾がクモの糸に止まっています。大きな蛾は風で揺れています。直ぐ隣にはジョロウグモが網の中央で獲物が来るのを待ち構えています。
 クモは昆虫の羽ばたく振動には反応します。だから,風で揺れている振動には無関心です。直ぐ近くに大きな蛾が居るというのにです。目でも確かめて行動すれば良いのにと思いますが,そんな仕組みはクモには育たなかったようです。

クスサン
クスサンの幼虫は白髪太郎,繭は透かし俵と呼ばれていました。このことはクスサンが人間と関わりが深かったことを物語っています。
 少し離れた場所から撮っていましたが,上手く写せないので下に下ろして撮影することにしました。写した画像を見て,ほとんど見たことがない蛾であることが分かりました。家で資料を調べると5年前に会っただけのクスサンであることが分かりました。

クスサン
写真のクスサンは前翅長が70㎜もありました。
後翅の目玉模様を写したくて,前翅を上に上げてから素早くシャッターをきりました。

 クスサンの特徴は次の通りです。
 ①前翅にある目玉模様は細長く外横線(桃矢印)の近くにあります。
 ②後翅にある目玉模様は大きくほぼ中央にあります。
 ③外横線の外側には前翅にも後翅にも波形の紋様があります。
 ④前翅翅頂近くの前縁には黒大白小の紋があります。
 ⑤フラッシュを焚くと全体に褐色が濃くなります。

クスサン
このように翅色は薄褐色から褐色まで個体差が大きいクスサン。

 科名 ヤママユガ科
 和名 クスサン
 大きさ 開張 100~130㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 9~10月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,コナラ,クリ,サクラ,ウメ,モモ,ナシ,リンゴ,スモモ,カキ,ケヤキ,ヌルデ,ハゼノキ,カツラ,イチョウ,ミズナラ,カシワ,エノキ,ウルシ,クルミ,サルスベリ,アカメガシワ,クスノキの葉を食べます。 成虫は何も食べません。
 特徴 翅の色は淡黄色から褐色まで個体差があります。

大きさと 目玉模様が 見事なり


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tag : クスサン

カギバアオシャク

2016年9月5日(月)
カギバアオシャク 撮影日:2016/09/05 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のカギバアオシャクを紹介します。
 灯火にアオシャク亜科の蛾が止まっています。大きい蛾です。
 大きいそれだけで写真を撮る気になりました。
 でも,問題点が三つあります。一つは,少し離れていることです。次は,ぶれてしまうことです。三番目は撮影しずらく止まっていることです。
 最初の問題は近くにある台を使うことにしました。
 次の問題はフラッシュを焚けば大丈夫です。
 最後の問題は運を天に任せて写しやすい場所に止まってもらうことです。

カギバアオシャク
写しやすいように灯火に止まってくれたカギバアオシャク
緑色が濃いのと縁毛が綺麗に生え揃っているので羽化後間もない個体と思われます。

 成功を祈りながら棒で触るとバタバタ灯火の周りを羽ばたきやがて止まりました。
 灯火が明るかったお陰で飛んで行かずに灯火に止まったのです。
 このとき初めて外横線が白く縁取られていることに気が付きました。この紋様を見て初見の蛾であることが分かりました。

カギバアオシャク
大きさといい紋様といい色の濃さも見事なカギバアオシャク。腹部背には白点が見られます。
翅頂が鉤状に曲がっていることからカギバアオシャクと名付けられたのでしょう。


 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 カギバアオシャク
 大きさ 開張 55~70㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月 5~10月
 食餌動植物 幼虫はコナラ,クヌギ,カシ類の葉を食べます。
 特徴 

大きさと 白い縁取り 見事なり


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tag : カギバアオシャク

カタシロムラサキヒメハマキ

2016年9月4日(日)
カタシロムラサキヒメハマキ 撮影日:2012/08/06,2016/08/01 場所:勿来の関

 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のカタシロムラサキヒメハマキを紹介します。
 一見,茎の端切れが壁に付いてるように見えます。試しに1枚撮ってみました。

カタシロムラサキヒメハマキ
黄矢印で示した所に縞模様があるのでヒメハマキガ亜科に属する蛾だと分かるカタシロムラサキヒメハマキ
 すると,円らな瞳が可愛い蛾が写っているではありませんか。頭部から胸部にかけては白く,外の所は紫を帯びています。命名者はこの蛾を人間に見立てて,肩が白いことからカタシロムラサキヒメハマキと名付けたのでしょう。

カタシロムラサキヒメハマキ
円らな瞳が可愛いカタシロムラサキヒメハマキ。
 黄矢印で示したように前翅前縁に白くて短い線が見られます。これは,ヒメハマキ模様といって,ヒメハマキガ亜科に属する蛾の印となっています。
 四国産蛾類図鑑によりますと,『講談社の蛾類大図鑑では「四国からは未発見」となっているが、高知県の低山地では少なくない。』そうです。

カタシロムラサキヒメハマキ
『講談社の蛾類大図鑑では「四国からは未発見」』となっていますが,実際には複数発見されているカタシロムラサキヒメハマキ。

 科名 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科
 和名 カタシロムラサキヒメハマキ
 大きさ 開張 10~14㎜
 分布  本州,四国,九州,伊豆諸島八丈島,小笠原諸島,対馬,屋久島,奄美大島
 出現月 5~10月
 食餌動植物 幼虫はヒサカキの葉を食べます。
 特徴 胸部背には黒ずんだ毛が立っています。幼虫はヒサカキの葉をつづります。

カタシロや 円らな瞳 可愛いな


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tag : カタシロムラサキヒメハマキ

キマエアオシャク

2016年9月3日(土)
キマエアオシャク 撮影日:2016/08/29 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のキマエアオシャクを紹介します。
 一見,色褪せた大きさが中くらいのアオシャクが壁に止まっています。以前に写したことがあるような気がしたので3枚しか撮りませんでした。
 翅頂に生えている縁毛が黒いのを見て初めて,未見の蛾であることに気が付きましたが後の祭りでした。

キマエアオシャク
色褪せて見えましたが内横線と外横線で作るV字紋は,はっきりしていたキマエアオシャク
 この様な紋様のアオシャクは何種類か居ますが,キマエアオシャクは次のような特徴を持っています。
 ①内横線と外横線はほとんど曲がらず,Vの字を作っています。
 ②後翅翅頂の縁毛が黒くなっています。
 ③更に,その翅頂から内側に少し寄った所の縁毛が灰色になっています。

キマエアオシャク
赤矢印で示した縁毛が黒いので直ぐ同定できたキマエアオシャク。
 前翅前縁が薄褐色で黄ばんで見えることから,キマエアオシャクと名付けられたのでしょう。

キマエアオシャク
実際にはこの様に逆さまに止まっていたキマエアオシャク。見やすくするために180度回転しました。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 キマエアオシャク
 大きさ 開張 23~32㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~10月
 食餌動植物 幼虫はコナラ属,クリ,ウメの葉を食べます。
 特徴 

キマエアオ かどの縁毛 黒いなり


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tag : キマエアオシャク

ツマキシマメイガ

2016年9月2日(金)
ツマキシマメイガ 撮影日:2016/007/23,2012/07/12 場所:勿来の関

 メイガ科シマメイガ亜科のツマキシマメイガを紹介します。
 一見,ツマグロシマメイガ風のシマメイガ亜科の蛾が柱に止まっています。

ツマキシマメイガ
触角には赤と黄の線が交互に並んでいるツマキシマメイガ
 ツマキシマメイガとツマグロシマメイガは似ていますが次のような特徴があるので区別がつきます。
 ①内横線と外横線は黄色で太いです。
 ②内横線と外横線は,どちらも前縁近くで頭の方へ曲がっています。
 ③縁毛は半分までは赤味を帯びていて,その外側は黄色です。
 ④触角は黄と赤の線が交互に並んでいます。
 ⑤止まるときは翅を閉じる傾向があります。

ツマキシマメイガ
縁毛の内側の紅が鮮やかなツマキシマメイガ。
 漢字では端黄縞メイガと表現されると思いますが,縁毛の外側が黄色なのでツマキシマメイガと名付けられたのでしょうか。

ツマキシマメイガ
内横線・外横線と縁毛の外側(赤矢印)が黄色いツマキシマメイガ。

 科名 メイガ科シマメイガ亜科
 和名 ツマキシマメイガ
 大きさ 開張 23~26㎜
 分布  北海道,本州,九州,対馬
 出現月 7月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 内横線・外横線と縁毛の外側は黄色を帯びています。

縁毛が 紅と黄色で 綺麗なり


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tag : ツマキシマメイガ

キミャクヨトウ

2016年9月1日(木)
1298 キミャクヨトウ 撮影日:2016/08/31 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のキミャクヨトウを紹介します。
 黒ずんだ大きな蛾が壁に止まっています。

キミャクヨトウ
フラッシュを焚いて写したキミャクヨトウです。筋模様が強調されて写っています。
 見慣れぬ蛾のようなので,まず,離れた所でフラッシュを焚いてシャッターを数回切りました。
 遠目には黒い蛾に見えますが,画像には橙や白い筋が黒地に浮かんで見えています。
 このとき,これはキミャクヨトウという未見の蛾であることに気が付きました。
 大きさといい,力強い筋模様といい魅力ある蛾に会え幸せな気持ちになりました。

キミャクヨトウ
近づいて見るとこんな感じに見えるキミャクヨトウ。
 白くて短い線の外に目立つのは,橙色の線です。腎状紋や環状紋があるのでヨトウ類の仲間です。それで,キミャクヨトウと呼ばれるのでしょう。
 キミャクヨトウに関する資料はネット検索で77件と少ない蛾です。

キミャクヨトウ
小さくて短い下唇鬚(かしんひげ)なのでアツバ類ではないことが分かるキミャクヨトウ。
腎状紋や環状紋が見えているのでヨトウ類だと分かります。


 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 キミャクヨトウ
 大きさ 開張 47~50㎜
 分布  本州,小笠原,四国,九州,対馬,屋久島,石垣島,西表島
 食餌動植物 幼虫はアマチャヅル、カラスウリの葉を食べます。
 出現月 6~10月
 特徴 

黒い地に 黄筋が目立つ キミャクかな


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tag : キミャクヨトウ

クロモンチビヒロズコガ

2016年9月1日(木)
クロモンチビヒロズコガ 撮影日:2013/07/27 場所:勿来の関

 ヒロズコガ科のクロモンチビヒロズコガを紹介します。
 地色が黄色を帯びた蛾が電話ボックスに止まっています。

クロモンチビヒロズコガ
前翅前縁近くに靴の形の黒い紋があるクロモンチビヒロズコガ。牙は見当たりません。
 牙が見当たらず白っぽい頭で広い頭からヒロズコガ科を探しましたら見つかりました。
 所々に黒い斑紋がある蛾です。あまり見掛けない蛾です。

クロモンチビヒロズコガ
背には少し大きな黒い紋があるクロモンチビヒロズコガ

今日はもう一つ投稿しますので,ご期待下さい。

 科名 ヒロズコガ科
 和名 クロモンチビヒロズコガ
 大きさ 開張 7.5~8.5㎜
 分布  本州
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 出現月 7月
 特徴 

牙が無く 広い頭で ヒロズコガ


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