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ツマグロシマメイガ

2016年8月31日(水)
ツマグロシマメイガ 撮影日:2016/007/14,2013/07/25,2011/07/23 場所:勿来の関

 メイガ科シマメイガ亜科のツマグロシマメイガを紹介します。
 昨日(2016年8月30日),投稿したマエモンシマメイガより少し大きな感じがする蛾が壁に止まっています。

ツマグロシマメイガ
触角を背負っていて赤味を帯びているのでメイガ科の蛾と分かるツマグロシマメイガ
 マエモンシマメイガと似ていて同定しにくいですが,次のような特徴があるので区別がつきます。
 ①前翅を閉じて止まる性質があります。
 ②少し体を起こして止まります。

ツマグロシマメイガ
内横線(赤矢印)と外横線(桃矢印)は後縁近くで平行になっているツマグロシマメイガ
 ③内横線(赤矢印)と外横線(桃矢印)の幅は中央付近まで狭くなりその後,後縁までほぼ同じくなります。
 ④下唇鬚(かしんひげ)がマエモンシマメイガよりも長く突き出ています。
 ⑤マエモンシマメイガよりも大きいです。

ツマグロシマメイガ
翅を閉じたまま止まる傾向があるツマグロシマメイガ。

 科名 メイガ科シマメイガ亜科
 和名 ツマグロシマメイガ
 大きさ 開張 24~31㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,沖縄
 出現月 7~8月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 前翅を閉じて止まる傾向があります。

後縁で 二つの筋が 狭くなる


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tag : ツマグロシマメイガ

マエモンシマメイガ

2016年8月30日(火)
1295 マエモンシマメイガ 撮影日:2016/007/16,2013/08/16 場所:勿来の関

 メイガ科シマメイガ亜科のマエモンシマメイガを紹介します。
 一寸見ると,ツマグロシマメイガに似た蛾が白い壁に止まっています。

マエモンシマメイガ
前翅と後翅の縁毛には暗小豆色の線(水色矢印)があるマエモンシマメイガ
 マエモンシマメイガを見つけたばかりのときは両者の違いが分からず困っていました。その内やっと違いが分かったので投稿できるようになりました。
 その違いは次の通りです。
 ①前翅の後縁近くで内横線と外横線の幅が大きく狭くなりません。
 ②前翅と後翅の縁毛には暗小豆色の線が見られます。

マエモンシマメイガ
前翅の内横線と外横線の間は淡黄褐色になっているマエモンシマメイガ。
 ③(閉じて止まるときもありますが)後翅が見えるように前翅を開いて止まる傾向があります。
 ④普通,頭を起こして止まっています。
 ⑤ツマグロシマメイガよりも小さいです。

マエモンシマメイガ
この写真の様に体を起こして止まる傾向があるマエモンシマメイガ。

 科名 メイガ科シマメイガ亜科
 和名 マエモンシマメイガ
 大きさ 開張 15~18㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 7~8月
 食餌動植物 幼虫はコナラ属,チャノキなどの枯れ葉を食べます。
 特徴 前翅の内横線・外横線は淡黄色で線の間は淡黄褐色,両外側は赤褐色です。

ポイントは 後翅を見せて 止まる癖



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tag : マエモンシマメイガ

フタスジアツバ

2016年8月29日(月)
フタスジアツバ 撮影日:2012/06/13,06/15,2016/06/05 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のフタスジアツバを紹介します。
 黒ずんだ色に2本の白い横線がある蛾が止まっています。

フタスジアツバ
この蛾の下唇鬚(かしんひげ)は反り返るというよりも,立ち上がっいて先が後ろに曲がっているという感じのフタスジアツバ
 画像を見ると立派な下唇鬚(かしんひげ)が立ち上がっていて,アツバの仲間だと分かります。
 一見,シロスジアツバに似ていますが,2本の横線がほぼ水平なので見分けられます。
 フタスジアツバの外横線(赤矢印の線より上の線)には円い輪紋があるので両者の違いは歴然としています。シロスジアツバの記事は<こちら>です。

フタスジアツバ
亜外縁線(赤矢印)は,ぼんやりしていますが前縁近くで,はっきりしているフタスジアツバ。
外横線(赤矢印の線より上の線)には円い輪紋があるのでシロスジアツバと簡単に見分けられます。

 亜外縁線(赤矢印)は,はっきりしていませんが前縁近くで濃くなっています。
 最初と最後の蛾は羽化後間もない蛾と思われます。それは,縁毛が綺麗に生え揃っているからです。その縁毛を見ると白と黒の斑になっているのが分かります。

フタスジアツバ
縁毛には白と黒の斑模様があるフタスジアツバ。

 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 フタスジアツバ
 大きさ 開張 21~28㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~8月
 食餌動植物 幼虫はコバノイシカグマ(常緑性シダ植物)の葉を食べます。
 特徴 雄の触角は両櫛歯状,雌は微毛状です。

ポイントは 外横線に 輪紋あり



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ネズミエグリヒラタマルハキバガ

2016年8月28日(日)
ネズミエグリヒラタマルハキバガ 撮影日:2016/08/28 場所:勿来の関

 エグリキバガ科のネズミエグリヒラタマルハキバガを紹介します。
 白い壁にはハマキガ科風の蛾が止まっています。

ネズミエグリヒラタマルハキバガ
前翅には突起物が3対ありますが,赤矢印で示した所が一番大きいネズミエグリヒラタマルハキバガ
 画像を見ますと反り返った下唇鬚(かしんひげ)があります。その上,前翅中央付近が,えぐられたように凹んでいます。6年前に1度だけ見たことがある蛾です。だから,逃げないように慎重に写しました。

ネズミエグリヒラタマルハキバガ
細くて小さいながらも反り返った下唇鬚(かしんひげ)があるネズミエグリヒラタマルハキバガ
 前翅の色がネズミのようで前翅中央がえぐられたように凹みがあるのでネズミエグリヒラタマルハキバガと名付けられたのでしょう。
 前翅には3対の突起物が見られます。赤矢印で示した上方(頭に近い方)に一対見られます。赤矢印で示した物が一番大きな物です。

ネズミエグリヒラタマルハキバガ
上から見ると前翅中央に凹みがあることが分かるネズミエグリヒラタマルハキバガ。

 科名 エグリキバガ科
 和名 ネズミエグリヒラタマルハキバガ(旧名ネズミエグリバキバガ)
 大きさ 開張 13から18㎜  前翅長6.5㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~9月
 食餌動植物 幼虫はミヤマガマズミ,ガマズミ,リンゴ,ウワミズザクラ,スモモ,カマツカ,コゴメツツジ,クロモジ,ツノハシバミ,ハシバミ,シラカンバ,ケヤキ,ハルニレ,コナラ,ダイズ,ミズキの葉を食べます。
 特徴 

前縁の 真ん中辺り 凹んでる


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tag : ネズミエグリヒラタマルハキバガ

マエチャオオハビロキバガ

2016年8月27日(土)
マエチャオオハビロキバガ 撮影日:2012/07/05,2013/06/27 場所:勿来の関

 ヒゲナガキバガ科のマエチャオオハビロキバガを紹介します。
 キバガの仲間にしては大きい蛾が止まっています。

マエチャオオハビロキバガ
横から見ると大きい黒点と小さい黒点が一個ずつ見えるマエチャオオハビロキバガ
 大きいというよりもむしろ細長い蛾です。翅の重ね具合によって幅広くなったり,狭くなったりします。前翅前縁が茶色なのでマエチャオオハビロキバガと名付けられたのでしょう。

マエチャオオハビロキバガ
しかし,個体変異があって大きい黒点が一つの場合もあるマエチャオオハビロキバガ。
 大小幾つかの黒点がありますが,個体によって変異があります。
 しかし,横から見たとき赤矢印で示した場所には大きい黒点があります。水色矢印で示した所には小さな黒点があります。でも,無いものもいます。

マエチャオオハビロキバガ
翅を深く重ね合わせすぎると細くなってしまうマエチャオオハビロキバガ。

 科名 ヒゲナガキバガ科
 和名 マエチャオオハビロキバガ
 大きさ 開張 30㎜ 未満らしい
 分布  本州,四国など
 出現 5~7月
 食餌動植物 幼虫はリンゴ,アケビ,ヤマブドウ,クリ,コナラ,クロモジの葉を食べます。
 特徴 前翅前縁が茶色です。

ポイントは 前縁脇の 黒い点


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tag : マエチャオオハビロキバガ

アカフマダラメイガ

2016年8月25日(金)
アカフマダラメイガ 撮影日:2016/08/14,08/13 場所:勿来の関

 メイガ科マダラメイガ亜科のアカフマダラメイガを紹介します。
 全体に赤味を帯びた細い蛾が止まっています。

アカフマダラメイガ
触角全体が見えるようにして止まるアカフマダラメイガ
 撮った画像の胸部付近を見ました。すると,途中から翅の下に隠れていますが触角を背負っています。これは,メイガ科やツトガ科に属する蛾の特徴です。赤味を帯びているから,メイガ科から探しました。

アカフマダラメイガ
触角の付け根付近だけが見えるアカフマダラメイガ
 マダラメイガ亜科の蛾は,似ている蛾が多く,しかも個体差が大きいので同定出来ないかも知れないと思いました。しかし,予想に反して直ぐ名前が分かりました。
 主な特徴は次の通りです。
 ①全体に赤味を帯びています。
 ②湾曲した白い筋があります。(赤矢印)
 ③前翅前縁中央より翅頂の方へ寄った所には白い紋があります。(緑矢印)
 ④止まるときには触角を背負います。

アカフマダラメイガ
湾曲した白い線(赤矢印)と白い紋(緑矢印)が特徴のアカフマダラメイガ。

 科名 メイガ科マダラメイガ亜科
 和名 アカフマダラメイガ
 大きさ 開張 22㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬
 出現 8~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 全体に赤味を帯びています。

ポイントは 湾曲線と 白い紋


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tag : アカフマダラメイガ

ウスグロアツバ

2016年8月25日(木)
1290 ウスグロアツバ 撮影日:2016/08/14,08/05,2012/06/11 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のウスグロアツバを紹介します。
 下唇鬚(かしんひげ)が反り返った黒っぽい蛾が白壁に止まっています。下唇鬚が目立つので,すぐアツバ類と分かります。

ウスグロアツバ
内横線が前縁近くで頭の方へ少し曲がるウスグロアツバ
 今まで黒ずんだ蛾は敬遠してきました。それは翅の紋様がはっきりせず同定出来ずに終わっていたからです。
 しかし,予想に反して筋模様がはっきりしています。ところが,ヒメツマオビアツバに似ていて少し迷いました。でも,次の点が違うので区別がつきます。

ウスグロアツバ
一番外縁に近い線(亜外縁線)に白い縁取りがあるウスグロアツバ。この様にはっきり出るものとそうでないものとがあります。
 両者の違いは次の通りです。
 ①ウスグロアツバ  ・・・亜外縁線(赤矢印)が翅頂よりずれた所から出ています。
 ②ヒメツマオビアツバ・・・亜外縁線が翅頂から出ています。

 ③ウスグロアツバ  ・・・亜外縁線が細いです。細かく曲がっています。
              白い縁取りがある蛾も居ます。
 ④ヒメツマオビアツバ・・・亜外縁線が太いです。

ウスグロアツバ
亜外縁線(赤矢印)が滑らかに曲がらず細かく曲がっているウスグロアツバ。

 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 ウスグロアツバ
 大きさ 開張 24~34㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現 5~7,7~8月
 食餌動植物 幼虫はカヤツリグサ科(スゲ類),イネ科の葉を食べます。
 特徴 第1化は5~7月に出現し、比較的大型です。第2化は8~9月に出現し小型です。
     ヒメツマオビアツバに似ています。

ポイントは 亜外縁線 折れ曲がる


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tag : ウスグロアツバ

オオシロテンクチバ

2016年8月24日(水)
1289 オオシロテンクチバ 撮影日:2016/07/06,0823,2012/07/20 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のオオシロテンクチバを紹介します。
 灯火に近い壁には,焦茶色の蛾が止まっています。

オオシロテンクチバ
黒ずんだ蛾ですが,淡黃色の腎状紋と白い小点が外縁線に並ぶオオシロテンクチバ
 少し前縁寄りの前翅中央には白っぽい紋(実は少し黄ばんでいます。)があります。これは腎状紋です。この紋の回りには3個から4個の白点があります。
 内横線より少ししたには小さな白点があります。恐らくこれが環状紋でしょう。
 オオシロテンクチバの前翅は少し紫色を帯びています。

オオシロテンクチバ
シロテンクチバと似ていますが,腎状紋が淡黃色なのでオオシロテンクチバと分かります。
 シロテンクチバと似ていて同定には手こずりました。でも,次のような区別点があるので両者を区別することが出来ます。
 ①オオシロテンクチバの腎状紋・・・淡黃色
 ②シロテンクチバの腎状紋  ・・・白色
 腎状紋とその周りにある白点の色を見比べれば同じか,違うか分かります。

オオシロテンクチバ
前翅が紫を帯びた焦茶色のオオシロテンクチバ。

 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 オオシロテンクチバ
 大きさ 前翅長 20-22㎜
 分布  本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現 4~10月
 食餌動植物 幼虫はニガイチゴ,キイチゴ,ハチジョウクサイチゴの葉を食べます。
 特徴 腎状紋は淡黄色で,その回りの小点は白色です。

ポイントは 腎状紋が 薄黄色


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tag : オオシロテンクチバ

アリグモ

2016年8月23日(火)
アリグモ 撮影日:2016/06/26,06/20 場所:勿来の関

 ハエトリグモ科のアリグモを紹介します。
 建物の外壁に黒くて小さい生き物がいます。葉の上を歩き回っているものも居ます。

アリグモ
黄矢印が顎で,水色矢印が触肢のアリグモ雌。顎が大きく発達していれば雄です。
 「あなたはアリさん?」
 「皆さんよく間違えます。」
 「えっ。まさかあなたはクモさんですか。」
 「正解です。」

 「嘘でしょう。だって足が六本ですよ。」
 「皆さん,騙されるんだ。第1肢を持ち上げて鉤状に曲げているから触角に見えちゃうんだね。」
 「なるほど。頭胸部にくびれまで作ってアリにそっくりですよ。」
 「褒めて頂き有り難う。」

アリグモ
第1肢(一番前の足)が前方へ垂れ下がるように曲がっていて触角に見えてしまうアリグモ
そうすると昆虫のように足が六本きれいに並んで見えます。

 アリグモはクロヤマアリにそっくりです。アリに擬態しています。擬態の訳として次の二つがありました。
 ①擬態してアリを騙し食べるため。
 ②アリに擬態することで敬遠される。
 最初の頃は①が優位でしたが,アリを食べている観察例が報告されていないことから,今では②が優位に立っています。

アリグモ
広葉樹の葉上を徘徊するアリグモ。蝕肢で顎を隠しているように見えます。

 科名 ハエトリグモ科
 和名 アリグモ
 大きさ 体長 雌7-8㎜ 雄5-6㎜
 分布  本州,四国,九州,沖縄
 出現 6~8月
 食餌動植物 
 特徴 雄は大きな上顎を持っています。
     広葉樹の葉上を歩き回ります。動きはアリに似ています。

第1肢 持ち上げるさま アリのよう


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tag : アリグモ

ヒメツマオビアツバ

2016年8月22日(月)
ヒメツマオビアツバ 撮影日:2016/08/21,08/19 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のヒメツマオビアツバを紹介します。
 白い壁に焦茶色の蛾が止まっています。

ヒメツマオビアツバ
斜め後方からでも目や反り返った下唇鬚(かしんひげ)を上手く表現出来るヒメツマオビアツバ
 撮れた画像を見ますと下唇鬚(かしんひげ)が反り返っています。下唇鬚の様子からヤガ科アツバ類であることが分かります。
 しかも,一番太い亜外縁線が翅頂から出ています。
 更に,重要なポイントは内横線(頭に近い横線)が前縁近くで急に頭の方に曲がります。

ヒメツマオビアツバ
横から写すと目や反り返っている下唇鬚(かしんひげ)を上手く表現出来るヒメツマオビアツバ
 ツマオビアツバ・キイロアツバに似ていますが,次の点が違うので区別がつきます。
 ①ツマオビアツバは内横線が直線です。
 ②キイロアツバは内横線が細かく波を打っています。

ヒメツマオビアツバ
赤矢印で示した所には薄褐色の筋模様が目立つヒメツマオビアツバ。
真上から写すと反り返った下唇鬚(かしんひげ)が上手く表現出来ません。
亜外縁線から外側の色が淡い感じがします。


ヒメツマオビアツバ
亜外縁線から外側の縦の筋模様が目立つヒメツマオビアツバ。
亜外縁線から外側の色が上の蛾よりも淡い感じがします。


 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 ヒメツマオビアツバ
 大きさ 開張 22~33㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現 7~8月
 食餌動植物 幼虫は広葉樹の枯葉を食べます。
 特徴 触角には瘤があります。
     亜外縁線の外側の色は淡い感じです。

ポイントは 内横線が 急カーブ



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tag : ヒメツマオビアツバ

アゲハモドキ

2016年8月21日(日)
アゲハモドキ 撮影日:2016/08/20,08/03 場所:勿来の関

 アゲハモドキガ科のアゲハモドキを紹介します。
 2016年8月20日の午後2時頃勿来の関に行くと黒いチョウのようなものが壁に止まっています。

アゲハモドキ
触角は短い櫛歯状になっているので雄のアゲハモドキと思われます。
水色矢印で示した所には嘴で食われた跡が付いています。
毒のあるジャコウアゲハに擬態していても絶対安全というわけにはいかないことを物語っています。

 後翅に並んでいる赤い斑点を見て「アゲハモドキ」だと分かりました。
 逃げられないように慎重に撮影していました。しかし,逃げる気配がないのでカメラを近付けて写しました。
 写しながら後翅の赤い斑点の鮮やかさに魅了されました。
 そのとき,「もしかして,腹が赤いかもしれない。」と少し脇から覗きました。すかさず赤腹に焦点を合わせてパチリ。

アゲハモドキ
腹部背は黒いですが脇腹には赤い斑模様があるアゲハモドキ。
 毎日通る道端にはミズキの小木があります。ミズキを食べる昆虫はいないのかなと思いながら枝を持ち上げました。するとどうでしょう。真っ白な毛糸のような突起物が何本もある幼虫が見つかりました。これが前から探していたアゲハモドキの幼虫です。
 8月20日に見つけたアゲハモドキの親はこの木から約20m離れている場所に止まっていました。

アゲハモドキ
ミズキの葉の裏には真っ白な毛糸のような突起物があるアゲハモドキの幼虫が居ました。
赤矢印の方が頭です。刺激を与えるとくるっと丸まるからです。突起物が多く付いていて太く見える方が頭だと分かりました。
この木には5匹くらいの幼虫が居ました。


 科名 アゲハモドキガ科
 和名 アゲハモドキ
 大きさ 開張 55~60㎜ 前翅長30㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現 6,8月
 食餌動植物 幼虫はミズキ,クマノミズキ,ヤマボウシの葉を食べます。
 特徴 雄の触角は櫛歯状,雌はほぼ糸状です。雌は昼行性,雄は夕方活動します。
     毒を持つジャコウアゲハに擬態しています。

驚きだ 白い虫から 黒い親


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tag : アゲハモドキ

ホソナミアツバ

2016年8月20日(土)
ホソナミアツバ 撮影日:2016/08/19,2014/06/25,2011/08/28 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のホソナミアツバを紹介します。
 壁に止まっている蛾を見て一見,シャクガ科風に見えました。
 しかし,下唇鬚(かしんひげ)が前方に突き出ているので,ヤガ科のアツバ類から探し始めると程なく見つけることが出来ました。

ホソナミアツバ
縁毛が綺麗に生え揃い新鮮な個体と思われるホソナミアツバ
 この蛾を見た瞬間,横に細長いとかんじました。
 更に,内横線・中横線・外横線が弱々しく薄れた感じがする蛾です。
 細長い形をした弱々しい波形の線がある蛾という意味でホソナミアツバと名付けたのでしょう。

ホソナミアツバ
白い縁取りのある亜外縁線が目立つホソナミアツバ。
 ホソナミアツバの前翅には四つの黒点が見られます。桃矢印の黒点から外縁の方へ進むと中程に一対の黒点,更に進むと白い縁取りのある亜外縁線の近くに一つあります。
 主な特徴は次のようなものです。
 ①前方に突き出た下唇鬚(かしんひげ)があります。
 ②前翅長に黒点が四つあります。
 ③白い縁取りのある亜外縁線があります。
 ④外縁に焦茶色の外縁線があります。
 ⑤横に細長い体型をしています。
 ⑥内横線・中横線・外横線は弱々しく薄れた感じです。

ホソナミアツバ
外縁線が一番はっきりしているホソナミアツバ。

 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 ホソナミアツバ
 大きさ 開張 15~25㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島 ∧
 出現 6~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 

ホソナミは 横線薄く 弱々し


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tag : ホソナミアツバ

ネグロマイコガ

2016年8月19日(金)
ネグロマイコガ 撮影日:2016/08/19 場所:勿来の関

 ニセマイコガ科のネグロマイコガを紹介します。
 台風の余波で飛来数は少なかったかと思いながら,壁を見ますとニセマイコガ科に属すると思われた蛾が止まっています。

ネグロマイコガ
資料が少ないネグロマイコガ。「四国産蛾類図鑑」を見て同定しました。

ネグロマイコガ
胸部背にある「」白紋が同定のポイントとなるネグロマイコガ
桃矢印で示したのは下唇鬚(かしんひげ)と思われます。

 以前見たことがあるヒメムラサキシキブマイコガかなと思いながら画像を見ますと紋様が全然違っています。初見の蛾だと思い奇麗に撮ろうと努めました。

ネグロマイコガ
胸部背が黒ずんで見えるため「ネグロ」と名付けられたと思われるネグロマイコガ。
これらの4枚の写真は光を当てて明るくしてあります。それでも,胸部背付近は薄黒くなっています。それで名前には「ネグロ」が付けられているのでしょう。

ネグロマイコガ
左右に伸ばしている毛深いかいものは後ろ足と思われるネグロマイコガ。

 科名 ニセマイコガ科
 和名 ネグロマイコガ
 大きさ 前翅長 10㎜程度
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄 ∧
 出現 8~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 2014年に記載された種です。

後ろ足 左右に開く マイコガや


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tag : ネグロマイコガ

セミスジコブヒゲカミキリ

2016年8月18日(木)
セミスジコブヒゲカミキリ 撮影日:2016/08/01 場所:勿来の関

 カミキリムシ科フトカミキリ亜科のセミスジコブヒゲカミキリを紹介します。
 今年の8月1日は,初見のカミキリムシを2種類見つけていました。1種類は既に投稿しているウスイロトラカミキリです。2種類目は今日投稿するセミスジコブヒゲカミキリです。

セミスジコブヒゲカミキリ
胸部背には3本の筋(桃矢印で示しています。)があるセミスジコブヒゲカミキリ
この3本の筋が名前のいわれとなっています。

 この昆虫名を蝉筋コブヒゲカミキリと読んでいたので意味が分かりませんでした。
 しかし,背三筋コブヒゲカミキリだと気づき名前のいわれが分かりました。
 即ち,背に三本の筋と触角(髭)に瘤があるカミキリムシという意味だったのです。

セミスジコブヒゲカミキリ
左右の筋の近くには刺があるセミスジコブヒゲカミキリ。
 最初の写真を見てこのカミキリムシを同定するのは無理だと思いました。似たような紋様のものは何種類も居ると思ったからです。

セミスジコブヒゲカミキリ
触角第3節が瘤状に膨らんでいるのが同定の助けになったセミスジコブヒゲカミキリ。
 ところが,3枚目・4枚目の写真を見ていく内に第3節に瘤状状の膨らみがあることに気が付きました。この瘤のお陰でこの昆虫はセミスジコブヒゲカミキリだということが分かりました。

セミスジコブヒゲカミキリ
複眼が触角の付け根を囲むカミキリムシ特有の形をしているセミスジコブヒゲカミキリ。

 科名 カミキリムシ科フトカミキリ亜科
 和名 セミスジコブヒゲカミキリ
 大きさ 体長 11~17㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,屋久島
 出現 6~8月
 食餌動植物 アカマツ・モミなどを食べます。
 特徴 雄の触角第3節後半が瘤状に肥大しています。
     雄の触角は体長の3倍以上長いです。

ポイントは 背にある筋と 髭の瘤


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tag : セミスジコブヒゲカミキリ

ヨツキボシカミキリ

2016年8月17日(水)
ヨツキボシカミキリ 撮影日:2016/07/20 場所:勿来の関

 カミキリムシ科フトカミキリ亜科のヨツキボシカミキリを紹介します。
 いつもの下り坂を下りた出口の草の上に見慣れぬ昆虫が居ます。
 長い触角が目立つのでカミキリムシの仲間です。

ヨツキボシカミキリ
筋が白いので雄と分かるヨツキボシカミキリ
 初見のカミキリムシです。逃げないように慎重にカメラを近付けシャッターをパチリと押します。一歩近づきパチリ。角度を変えてパチリ。

ヨツキボシカミキリ
ヨツとボシの間にキが入っているのは雌の筋が黄色だからであるヨツキボシカミキリ
上翅の腹端には四つの横筋があるのでヨツキボシカミキリと名付けられたのでしょう。

 図鑑を見ると,この写真の様な白い筋紋様のものは無く黄色なのです。更にネットで調べますと,色が違うのは雄と雌では色が違うからだと分かりました。
 即ち,白い筋模様は雄で,黄色いものは雌なのです。

ヨツキボシカミキリ
食餌植物のヌルデが沢山分布しているのでヨツキボシカミキリが見られると思われます。

 科名 カミキリムシ科フトカミキリ亜科
 和名 ヨツキボシカミキリ
 大きさ 体長 8~11㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,沖縄
 出現 5~7月
 食餌動植物 ヌルデ・オニグルミ・ネムノキ・ヤマウルシなどを食べます。
 特徴 背の紋は,雌が黄色で雄は白色です。

背の紋は 雌が黄色で 雄白し


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tag : ヨツキボシカミキリ

クロアナバチ

2016年8月16日(火)
クロアナバチ 撮影日:2016/08/16 場所:勿来の関

 アナバチ科のクロアナバチを紹介します。
 勿来の関にある吹風殿に今年もトンボが飛んでいるか確かめに行きました。ここには人工的に作られた池があります。「水あるところトンボあり。」だからです。
 アカトンボの仲間はいましたが,遠くて上手く撮れません。

クロアナバチ
穴らしき側の昆虫を見て「これは穴蜂の仕業」だと思いました。
 諦めて5歩くらい足を進めますとキリギリスの仲間が仰向けになっていました。
「あっ。これはアナバチの仕業だ。」
「待っていれば出てくるはずだ。」

クロアナバチ
穴から出てくるのを待っていると顔が白いクロアナバチが出て来ました。
でもまた直ぐ穴に入りました。2回目に出て来たときに咥えて穴に入りました。

 程なく複眼と複眼の間が白い黒っぽいハチが出て来ました。そこが白いのを手掛かりにネットで調べますとクロアナバチだと分かりました。

クロアナバチ
何回も出入りした桃色矢印の穴に向かって後ろ足で砂をかけるクロアナバチ。
 餌の側には二つの穴(赤矢印と桃矢印)が空いていました。そのクロアナバチは桃矢印の穴から出て来ました。
 穴を埋めるまでにした仕事は次の通りです。
 ①穴から出て来て餌を見ます。
 ②見た後,直ぐに穴に戻ります。
 ③餌を咥えて穴に入ります。
 ④穴に向かって後ろ足で砂をかけます。
 ⑤穴に向かってブルドーザーの様に頭部で砂を押します。(これを何回か繰り返します。)

クロアナバチ
その砂を頭で押して穴を塞ぐクロアナバチ。

 科名 アナバチ科
 和名 クロアナバチ
 大きさ 体長 25~30㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,南西諸島
 出現 6~8月
 食餌動植物 幼虫は、親が狩ったキリギリス科の仲間を食べます。 成虫は花の蜜です。
 特徴 

偽穴で 天敵騙す 穴蜂や


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tag : クロアナバチ

カタジロゴマフカミキリ

2016年8月15日(月)
カタジロゴマフカミキリ 撮影日:2016/08/12 場所:勿来の関

 カミキリムシ科フトカミキリ亜科のカタジロゴマフカミキリを紹介します。
 小さな昆虫が灯火に止まっています。触角が長いのでカミキリムシの仲間だと分かりました。

カタジロゴマフカミキリ
上翅は赤矢印の部分が白く腹端に近付くにつれて黒・白・黒と交互になっているカタジロゴマフカミキリ
 遠くて写せませんので,棒で振り落とすことにしました。よく見ていないと,地面にぶつかる瞬間にどこかに消えてしまいます。ところが,今回もぶつかる瞬間にぱっと消えてしまいました。辺りを探しましたが見つかりません。
 仕方なく帰ろうとしたら足先の近くで見つかりました。

カタジロゴマフカミキリ
触角・胸部・上翅・足の全身に毛が生えているカタジロゴマフカミキリ
 赤矢印の所がカタジロゴマフカミキリは白くなっています。その部分を肩に見立ててカタジロゴマフカミキリと名付けたのでしょう。
 上翅・足・触角・胸部といった全身に毛が生えています。

カタジロゴマフカミキリ
正面を向いている複眼は四角に近い形で,そこから触角の後ろまで細長い複眼が続いているカタジロゴマフカミキリ。

 科名 カミキリムシ科フトカミキリ亜科
 和名 カタジロゴマフカミキリ
 大きさ 体長 10~18㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現 6~8月
 食餌動植物 シイ,フジ,アカメガシワ,アカシデなどの倒木・枯れ木を食べるようです。
 特徴 体全体に毛が生えています。

毛深くて 黒点多く 肩白し



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tag : カタジロゴマフカミキリ

サツマキノメイガ

2016年8月14日(日)
サツマキノメイガ 撮影日:2016/08/14,2011/08/12,07/21 場所:勿来の関

 ツトガ科のサツマキノメイガを紹介します。
 ふと見上げますと,黄色の地に焦茶色の筋模様がある小さな蛾が止まっています。

サツマキノメイガ
黄色の地に焦茶色の筋がはっきり見えるサツマキノメイガ
 2016年8月12日(金)に紹介しましたイノウエノメイガと並んで小さいことにはトップクラスの蛾です。

サツマキノメイガ
ツトガ科にも腎状紋(水色矢印)や環状紋(緑矢印)があると分かったサツマキノメイガ
 大変筋模様がはっきりした蛾です。
 同定するときの主なポイントは次のものです。
 ①赤矢印を中心にして横に三つの円紋が並んでいます。
 ②サツマキノメイガにも環状紋(水色矢印)・腎状紋(緑矢印)があります。
 ③赤矢印の外側にある円紋は黒点になることが多い傾向にあります。

サツマキノメイガ
触角を背負っていて黄色の蛾なのでツトガ科と分かるサツマキノメイガ。

 科名 ツトガ科
 和名 サツマキノメイガ
 大きさ 開張 13~16㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現 6~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。 成虫は花の蜜です。
 特徴 普通に見られる種です。

サツマキは 円紋三つ 並んでる


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tag : サツマキノメイガ

ツマグロシロノメイガ

2016年8月13日(土)
ツマグロシロノメイガ 撮影日:2016/08/03,2011/09/26 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のツマグロシロノメイガを紹介します。
 白地に橙紋と焦茶紋が鮮やかな蛾が外壁に止まっています。

ツマグロシロノメイガ
色数少なく単純な模様ですが鮮やかな蛾に見えるツマグロシロノメイガ
 前に1度会っただけの蛾で,これで2度目の出会いです。出会いの少ないのは,食餌植物のイボタノキの分布が少ないからだと思われます。

ツマグロシロノメイガ
触角を背負って止まるツマグロシロノメイガ
 2枚目の写真を見ればよく分かりますが,触角を背負っています。背負っているので触角が丸見えです。こんな格好で留まる蛾はツトガ科かメイガ科です。

ツマグロシロノメイガ
腹部が細長いので雄と思われるツマグロシロノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科  
 和名 ツマグロシロノメイガ
 大きさ 開張35-41㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現 5~9月
 食餌動植物 幼虫はイボタノキの葉を食べます。
 特徴 

触角を ツトガとメイガ 背負うなり


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tag : ツマグロシロノメイガ

イノウエノメイガ

2016年8月12日(金)
イノウエノメイガ 撮影日:2016/08/11,2012/08/23 場所:勿来の関

 ツトガ科のイノウエノメイガを紹介します。
 白壁に大変小さくて黄色っぽい蛾が止まっています。

イノウエノメイガ
触角が全て見えるようになっているのでツトガ科と分かったイノウエノメイガ
 このイノウエノメイガはサツマキノメイガと並んで最小クラスのメイガです。
 以前に写した覚えがありました。
 しかし,何の仲間か忘れてしまいシャクガ科を探していました。
 そんなときふと画像を見て何の仲間か気が付きました。

イノウエノメイガ
赤矢印から翅頂の手前までに四つの黒点があるイノウエノメイガ。
 触角が上から全て見えていることに気が付いたのです。黄色を帯びていてこの様な性質を持つ蛾はツトガ科です。
 イノウエノメイガの主な特徴は次の通りです。
 ①外縁に沿って黒い帯が並んでいます。
 ②前翅前縁には赤矢印で示した所から翅頂手前までに四つの黒点が並んでいます。

イノウエノメイガ
サツマキノメイガと並んでとても小さいイノウエノメイガ。

 科名 ツトガ科
 和名 イノウエノメイガ
 大きさ 
 分布  本州
 出現 8~月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 

イノウエは 外縁沿いに 黒い帯


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tag : イノウエノメイガ

ツマグロコブガ

2016年8月11日(木)
ツマグロコブガ 撮影日:2016/08/11,2012/08/23 場所:勿来の関

 コブガ科コブガ亜科のツマグロコブガを紹介します。
 外縁に沿った端の方が黒ずんだコブガ科の仲間が止まっています。
 小さいうえに色が地味なので素通りしようとしました。
 しかし,世の中何が待っているか分からないので写すことにしました。

ツマグロコブガ
ツマグロコブガの前縁から鶏冠のようなもの(赤矢印)が3対も出ていたので信じられませんでした。
 すると,予想しなかったものが写っているではありませんか。前縁沿いに3対の鱗状の鶏冠のようなもの(赤矢印)が写っているのです。赤矢印のものを真ん中にして頭部近くには大変小さなもの,翅頂の方には少し小さいものがあります。
 ヤガ科の仲間には胸部背に鶏冠のようなものが,あるのは何度も見てきましたが,胸部背以外で見るのは今回が初めてだったので驚きました。

ツマグロコブガ
赤矢印で示したものが外のサイトでも見られたツマグロコブガ
新鮮な個体は外縁に沿って黒点(青矢印)が並んでいます。

 でも,何かの間違いかもしれないと思いツマグロコブガを載せているサイトを探しました。 すると,私の写真のような画像があったので安心しました。
 外縁に沿って端が黒っぽく見えるのでツマグロコブガと名付けられたのでしょう。

ツマグロコブガ
このツマグロコブガにも鶏冠状のものが見られます。
右側の方のものに影が出来ているから鶏冠状のものがあることが分かります。


 科名 コブガ科コブガ亜科
 和名 ツマグロコブガ
 大きさ 開張 15~16㎜
 分布  本州,四国,九州
 出現 5~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 

前縁に そびえ立つもの あるなんて

ツマグロコブガ コブガ科コブガ亜科開張(mm)】 15-16分布】 本州,四国,九州出現月】 5-9B

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tag : ツマグロコブガ

ヒメシロモンドクガ

2016年8月10日(水)
ヒメシロモンドクガ 撮影日:2016/08/10,2014/06/25 場所:勿来の関

 ドクガ科のヒメシロモンドクガを紹介します。
 焦茶色の蛾が触角を立てて止まっています。

ヒメシロモンドクガ雄
雄は雌と違って色が焦茶色であるヒメシロモンドクガ雄。
 ドクガ科の仲間は触角を翅の下におさめず外から見えるようにして止まる性質があります。
 それでドクガ科を探しますと予想通り見つけることが出来ました。
 ヒメシロモンドクガには,雄も雌も前翅後縁後角付近に白い紋があります。
 だから,ヒメシロモンドクガと名付けられたのでしょう。

ヒメシロモンドクガ雄
ドクガ科は触角を外に出したまま止まるヒメシロモンドクガ。
 雄と雌では紋様や色がはっきり違います。
  雄・・・焦茶色
  雌・・・薄褐色
 触角の様子も違っています。
  雄・・・両櫛歯状
  雌・・・糸状

 蛾の中で灯火に飛来するのはほとんど雄と相場が決まっています。
 しかしながら,ヒメシロモンドクガの雌は灯火に飛来する性質があります。

ヒメシロモンドクガ雌
灯火に飛来する雌のヒメシロモンドクガ。
毛深い足を前に突き出し触角を外に出していればドクガ科を探すと速く見つかります。


 科名 ドクガ科
 和名 ヒメシロモンドクガ
 大きさ 開張 雄21~29㎜,雌30~42㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現 6,8,10月
 食餌動植物 幼虫はリンゴ,ウメ,サクラ,スモモ,クワ,クヌギ,ポプラ,バラ科,ヤナギ科,ハンノキ科,ダイズ,インゲンマメ,ホップ,ハマボウの葉を食べます。
 特徴 雄と雌では紋様・色が違います。

白い紋 一対ありて 同定す


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tag : ヒメシロモンドクガ

ナカトビフトメイガ

2016年8月9日(火)
1274 ナカトビフトメイガ 撮影日:2016/08/09 場所:勿来の関

 メイガ科フトメイガ亜科のナカトビフトメイガを紹介します。
 柱に黒ずんだ蛾が止まっています。
 一見してフトメイガ亜科に属する蛾と分かります。

ナカトビフトメイガ
触角の根元から先まで見えているのでメイガ科と分かるナカトビフトメイガ
 フトメイガ亜科に属する蛾は紋様や翅色の個体差が大きいので同定するのに手こずります。
 でも,次のような特徴からナカトビフトメイガと判断しました。

ナカトビフトメイガ
真ん中のとび色以外の部分は,緑色が強く出るか,黒ずんだ色が強く出るかは個体差が大きいナカトビフトメイガ。
 ①触角が上から見渡せるのでメイガ科・ツトガ科の仲間です。
 ②中央辺りが薄褐色を帯びています。
 ③胸部背付近が緑色を帯びています。
 ④黒い外縁線(縁毛の内側にある線)が細い線で途切れています。
 ⑤その途切れた部分の外側の縁毛が黒ずんでいます。
 ⑥緑色を帯びた部分と黒ずんだ部分のどちらが強く出るかは個体差があります。

ナカトビフトメイガ
下唇鬚(かしんひげ)を見るとキバガ科のように見えますが,頭部から離れていないように見えるナカトビフトメイガ。

 科名 メイガ科フトメイガ亜科
 和名 ナカトビフトメイガ
 大きさ 開張 23~30㎜,前翅長13~14㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現 6~7月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,アベマキ,ウラジロガシ,コナラ,ウバメガシ,イチイガシ,アカガシ,アラカシ,シラカシ,クリ,クスノキの葉を食べます。
 特徴 葉を糸で綴って食べます。

真ん中に とび色ありて 同定す


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tag : ナカトビフトメイガ

8月に見られる蛾②

2016年8月8日(月)
8月に見られる蛾② 撮影日:2016/08/02~08/03 場所:勿来の関

 今日,紹介するのは勿来の関の灯火に飛来した蛾です。

アミメオオエダシャク
①アミメオオエダシャク(シャクガ科)
開張が60~65㎜の大きな蛾なので大きさに圧倒されてしまいます。


ヨモギエダシャク
②ヨモギエダシャク(シャクガ科)
変異が大きい蛾です。前翅・後翅の中央より前縁に近い方にある白っぽい紋が決め手となって同定しました。腹部が太いので雌かもしれません。


ナカキエダシャク
③ナカキエダシャク(シャクガ科)
幼虫が食べるコナラ・キイチゴが勿来の関では多く分布しているので普通に見られる蛾です。腹端を上げて止まる性質があります。


テンスジヒメナミシャク
④テンスジヒメナミシャク(シャクガ科)
小さい蛾です。茶色の帯が見られるので同定するときに役立ちます。


ツマグロシロノメイガ
⑤ツマグロシロノメイガ(ツトガ科)
勿来の関では食餌植物のイボタノキが少ないので観察できる機会は少ないです。
触角が上から見渡せるのでツトガ科・メイガ科の仲間です。



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tag : 8月に見られる蛾②

8月に見られる蛾①

2016年8月7日(日)
8月に見られる蛾① 撮影日:2016/08/01~08/02 場所:勿来の関

 今日,紹介するのは勿来の関の灯火に飛来した蛾です。

ウスベニコヤガ
ウスベニコヤガ(ヤガ科)
小さい蛾です。色が濃いものと薄いものがあります。それは出現する時期によって違うようです。


クシヒゲマダラメイガ
クシヒゲマダラメイガ(メイガ科)
触角を腹部背に乗せるようにしていますので,メイガ科・ツトガ科に属する蛾だと分かります。
勿来の関ではあまり見られない蛾です。


ミノオマイマイ
ミノオマイマイ(ドクガ科)
ドクガ科に属していても毒針毛を持っていないので触っても大丈夫です。
ノンネマイマイと似ています。翅の色が純白でなく灰色がかっているためミノオマイマイとしました。


ウスアオキノコヨトウ
ウスアオキノコヨトウ(ヤガ科)
今まではあまり見られませんでしたが,今年は出現が多いです。
胸部背にある鶏冠のようなものがトレードマークです。


ツマジロシャチホコ
ツマジロシャチホコ(シャチホコガ科)
この蛾も胸部背に鶏冠のようなものがあります。翅頂付近が薄茶色になっているのでツマジロシャチホコと呼ばれます。



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tag : 8月に見られる蛾①

8月に見られる花②

2016年8月6日(土)
8月に見られる花② 撮影日:2016/08/02~08/06 場所:勿来の関・北茨城市

 今日,紹介するのは勿来の関を歩いていて普通に見られる花と庭に植えられていた花です。

ヤマユリ
①ヤマユリ
7月下旬から咲き始め,現在真っ盛りの花です。花が美しいだけでなくよい香がします。
香は開花してから直ぐではなく葯が開いてからの方が強くなります。
注意した方がよいのは,花粉が衣類に付くと容易に落ちなくなることです。
勿来の関では普通に見られますが,近畿以南には分布していないそうです。


オニユリ
②オニユリ
現在盛りを過ぎて花が散り始めました。
コオニユリと似ていますが葉の付け根を見れば簡単に区別がつきます。
オニユリ ・・・むかご(赤矢印)がついています。
コオニユリ・・・むかごがついていません。
オニユリは種子が出来ず,むかごで増えます。


コオニユリ
③コオニユリ
葉の付け根をご覧下さい。むかごが見られません。
種子が出来て増えていきます。


コバキボウシ
④コバキボウシ
これを大きくしたものが白い花を咲かせるオオバキボウシです。
愛知県以西には,この植物に似たミズギボウシが分布しています。


セイヨウノコギリソウ
⑤セイヨウノコギリソウ
ある人の庭に咲いていたものを写させて頂きました。
ノコギリソウににていますが,葉の切れ込みが複雑な方がセイヨウノコギリソウです。


ベニバナボロギク
⑥ベニバナボロギク
アフリカ原産のキク科植物です。
花の先はレンガ色になっています。それを紅と見なしてベニバナボロギクと名付けたのでしょう。



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tag : 8月に見られる花②

8月に見られる花①

2016年7月24日(日)
8月に見られる花① 撮影日:2016/08/02~08/04 場所:勿来の関・北茨城市

 今日,紹介するのは植えられた樹木や花と勿来の関を歩いていて普通に見られる花です。

サルスベリ
①サルスベリ
花の色には白、桃色、紅、紅紫などがありますが,私が好きなのは桃色です。
幹は樹皮がはがれると,すべすべでサルも滑って落ちるからというのが名前の由来になっています。漢字では「百日紅」という漢字を当てますが、これは開花期間が長いからです。


ノウゼンカズラ
②ノウゼンカズラ
赤橙色の遠くからでも目立つ花を咲かせます。蔓性の植物なので語尾にカズラがつきます。
南国風の明るい感じの花です。


カワラナデシコ
③カワラナデシコ
桃色の可愛らしい花を咲かせます。河原というより野山の道端に見られます。


ナツズイセン
④ナツズイセン
葉がスイセンに似ていて夏に花が咲くのでナツズイセンと呼ばれます。昔,中国から渡来した多年草です。
手前に見えるのはミョウガの葉です。


キンミズヒキ
⑤キンミズヒキ
今,勿来の関では普通に見られる草花です。細長い黄色の花序を上から見ると赤い(下から見ると白い)花をつけるミズヒキにたとえたものです。


ムクゲ
⑥ムクゲ
花は白・桃色・青紫で一重から八重まであり夏から秋まで長い間咲きます。1日でしぼみます。



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tag : 8月に見られる花①

クズハキリバチ

2016年8月3日(水)
クズハキリバチ 撮影日:2016/08/02 場所:勿来の関

 ハキリバチ科のクズハキリバチを紹介します。
 目の前をクズの葉を抱えたハチがゆっくり飛んで行きます。
 「あっ。クズハキリバチだ。」
 私はクズハキリバチの再訪を期待しながら,いつでもシャッターが切られる状態で待っていました。

クズハキリバチ 切り始め
止まったかと思うやいなや切り始めるクズハキリバチ
 期待に応えて又,クズハキリバチは来てくれました。クズの葉に止まるやいなや,右回りにカリ,カリと音を立てながら右回りに切っていきます。

クズハキリバチ 切り進めている
かまぼこ状に上手く切り進めるクズハキリバチ。
 約4秒程でかまぼこ状に葉を切ってしまいます。切り終わっても落ちぬよう足に引っ掛けています。
 飛んで行くところをフラッシュを焚いて写しますと前足と中足で葉前縁を後ろ足も後方を引っ掛けています。ゆっくりと上昇するとそのまま姿が見えなくなりました。

クズハキリバチ 切り終わる
もう少しで切り取り終了のクズハキリバチ。葉が下に落ちぬよう足に引っ掛けていると思われます。
 2枚目の写真の腹部の筋模様とクズの葉を利用していることからクズハキリバチと同定しました。

クズハキリバチ 抱えて運ぶ
クズの葉の空飛ぶ円盤に乗っているようなクズハキリバチ。
 このクズハキリバチを2年前に観察していました。最後の写真の様なクズの葉を見て誰の仕業だろうと考えていると突然,上から飛んできては葉を切って運ぶのを見ることが出来ました。よし今度は写真におさめようと思ったときは既に遅くもう姿を見せてくれませんでした。
 今年それが実現できて嬉しく思っています。

クズハキリバチに切り取られたクズの葉
クズハキリバチに4箇所切り取られたクズの葉。かまぼこ状に切りますが,左下のは葉脈がかたくて切れなかったのでしょう。

 科名 ハキリバチ科
 和名 クズハキリバチ
 大きさ 体長 17~20㎜ 
 分 布 本州,九州,屋久島
 出現月(羽化する月) 5~9月
 食餌動植物 幼虫はヤナギ、ポプラの葉を食べます。
 特徴 竹筒や枯木の孔にクズの葉を持ち込んで巣作りします。

巣作りに クズの葉使う クズハキリ


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tag : クズハキリバチ

ナカグロモクメシャチホコ

2016年8月3日(水)
ナカグロモクメシャチホコ 撮影日:2016/08/01 場所:勿来の関

 シャチホコガ科のナカグロモクメシャチホコを紹介します。
 壁を見ますと白い地に黒い帯がある蛾が止まっています。

ナカグロモクメシャチホコ
一見して初見の蛾と思い慎重にカメラを近付て撮ったナカグロモクメシャチホコ
 見た瞬間,初見の蛾だと思いました。簡単な模様ですが,奇麗な蛾に見えました。
 黒い紋には橙色の縁取りがあって華やかに見えます。
 黒い帯状の紋が前翅中央にあるのでナカグロモクメシャチホコと名付けたのでしょう。

ナカグロモクメシャチホコ
シャチホコガ科それともヤガ科迷ったナカグロモクメシャチホコ。
 ナカグロモクメシャチホコは,ホシナカグロモクメシャチホコと似ていて同定するときに困りました。
 サイトを見ているうちに食餌植物が違うことに注目しました。ホシナカグロモクメシャチホコの幼虫はシラカバ・ヤシャブシを食べます。ヤシャブシは低地でも普通に見られますが,シラカバは高い所に行かないと見られません。
 それで,高い山で見られるのがホシナカグロモクメシャチホコで,勿来の関のように低地にはシラカバは生育していないので,ナカグロモクメシャチホコと判断しました。

 ところで,もっと奇麗に撮ろうと思い袋に入れて持ち帰ったナカグロモクメシャチホコは雌でした。袋に20個くらい卵を産んでいたからです。卵はボールを半分に切った形をしています。色は真っ黒です。

ナカグロモクメシャチホコ
黒い紋には橙色の縁取りがあって華やかに見えるナカグロモクメシャチホコ。

 科名 シャチホコガ科
 和名 ナカグロモクメシャチホコ
 大きさ 前翅長 16~22㎜ 
 分 布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 5~9月
 食餌動植物 幼虫はヤナギ、ポプラの葉を食べます。
 特徴 ホシナカグロモクメシャチホコに似ています。

ホシナカの 餌シラカバは 高山に 


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イチモンジカメノコハムシ

2016年8月2日(火)
イチモンジカメノコハムシ 撮影日:2016/08/02,2013/06/07 場所:勿来の関

 ハムシ科カメノコハムシ亜科のイチモンジカメノコハムシを紹介します。
 毎日,ムラサキシキブの葉上を見ながら通っていました。葉に沢山穴を開けながら食べている昆虫は誰なんだろうと丁寧に探していると,黒いものが二つぐらい目につきました。

イチモンジカメノコハムシ幼虫
最初に見つけたイチモンジカメノコハムシの幼虫。
虫に食われているムラサキシキブは何本かありましたが,イチモンジカメノコハムシの幼虫は見つけられませんでした。

 よく見るとイラガの幼虫に似たものが,髪の毛の様なものを体の上に乗せているではありませんか。全部で5匹いました。

イチモンジカメノコハムシ幼虫
その次に,黒い髪の毛のようなものを立てているイチモンジカメノコハムシの幼虫を見つけました。
 そのうちの1匹が髪の毛のようなものを体に対して直角に立てていました。カメラを向けて撮っている内に髪の毛のようなものが降りてきて体を被ってしまいました。一部だけがくっついていて自由に動かせるのです。

イチモンジカメノコハムシ幼虫
カメラを向けている内に次第に体に近付き被さったイチモンジカメノコハムシの幼虫。
 「ムラサキシキブを食べる幼虫」とネットで検索すると,この黒いものを被っている幼虫はイチモンジカメノコハムシだと分かりました。
 実は,黒いものは自分の糞なのです。
 この様にして,イチモンジカメノコハムシは糞だとだまし敵の目から逃れ,生き延びてきたのです。

イチモンジカメノコハムシ
似た種類が居ますが,赤矢印で示した所が黒いのでイチモンジカメノコハムシと分かります。
触角の根元は薄黄色で途中から黒くなります。


 科名 ハムシ科カメノコハムシ亜科
 和名 イチモンジカメノコハムシ
 大きさ 体長 8~9㎜ 
 分 布 本州,四国,九州,沖縄
 活動月 4~10月 成虫で越冬
 食餌動植物 幼虫はムラサキシキブ、ヤブムラサキの葉を食べます。
 特徴 幼虫は自分の脱皮殻や糞を背負う習性があります。

糞背負い 敵の目そらす イチモンジ


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ウスイロトラカミキリ

2016年8月1日(月)
ウスイロトラカミキリ 撮影日:2016/08/01 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のウスイロトラカミキリを紹介します。
 昨晩蒸し暑かったためか今朝は初見の昆虫3種類に会えました。カミキリムシが2種類,蛾が1種類です。

ウスイロトラカミキリ
何か紋様がはっきりしないウスイロトラカミキリ。擦れた性ではなく生まれつきのようです。
 道端に居る昆虫の宝庫「昆虫道の駅」(今まで多くの昆虫が発見されたので私が名付けました。)で今日(2016年8月1日)初見のカミキリムシを見つけました。
 上翅の紋様が薄くてはっきりしていないカミキリムシです。白い筋が黄色だったらハチの仲間に見えてしまいそうです。それで,ウスイロトラカミキリと名付けられたのでしょう。
 目の形は巴状ではなく勾玉状のように見えます。

ウスイロトラカミキリ
上翅の紋様は「北」,「八」の字に見えるウスイロトラカミキリ。
 このカミキリムシは撮影中全然動きませんでした。おそらく羽化したばかりで体がかたくなるのを待っていたのでしょう。撮影した時刻は8:19でした。

ウスイロトラカミキリ
目は巴状でなく端に円みがある勾玉状に見えるウスイロトラカミキリ。

 科名 カミキリムシ科
 和名 ウスイロトラカミキリ
 大きさ 体長 10~20㎜ 
 分 布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 6~8月
 食餌動植物 幼虫はコナラ・ブナなど広葉樹の枯れ木を食べます。
 特徴 頭部・前胸部・足は黒色で,上翅は金褐色に白い筋があります。

ポイントは 金褐色に 白い筋

昆虫エクスプローラ ウスイロトラカミキリ カミキリムシ科大きさ 10-20mm
時期 6-8月 分布 北海道・本州・四国・九州 頭部、前胸部、脚は黒色、上翅は金褐色で、細い白帯があるカミキリムシ。 広葉樹の伐採木や倒木に集まる。
自然観察雑記帳 分布 北海道、本州、四国、九州、対馬。 ◎時期 6~8月。
◎大きさ 10~20mm。◎食物 -----◎ホスト 「」「」。

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