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オオトビスジエダシャク

2016年3月31日(木)
オオトビスジエダシャク 撮影日:2011/05/01,2012/04/30,2011/04/28 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のオオトビスジエダシャクを紹介します。

 エダシャク亜科の仲間は主に内横線・中横線・外横線・亜外縁線などの様子で同定しますが,個体差があったり,似かよった線だったりして同定するのに苦労します。
オオトビスジエダシャク
矢印の数だけ同定ポイントがあるオオトビスジエダシャク。でも,似ている種がいて迷います。
 オオトビスジエダシャクの主な特徴は次の通りです。
 ①前翅外横線が桃矢印の所から急に頭の方へ曲がります。
 ②桃矢印の外側にはW字紋があります。
 ③後翅外横線も赤矢印を付けた所から頭の方へ曲がります。
 ④亜外縁線(黄緑矢印)・外横線・中横線と交差する後翅後縁の所は特に線が濃いです。
  そのことは前翅後縁にも見られます。

オオトビスジエダシャク
腹部背に黒点が6つあるオオトビスジエダシャク。後翅外横線だけが明瞭であとの横線は不明瞭なことが多いです。
 ⑤内横線・中横線・外横線・亜外縁線と前翅前縁が交差する所も色が濃くなっています。 ⑥腹部背には黒点が4~6個(黄矢印)見られます。
 ⑦頭部と胸部の境には黒い線(青矢印)が見られます。
 ⑧内横線・中横線・外横線・亜外縁線は不明瞭になっていることが多いです。

オオトビスジエダシャク
腹部背に黒点が4つしかないオオトビスジエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 オオトビスジエダシャク
 大きさ 開張 雄32~39㎜ 雌45~50㎜
 分布  北海道,本州,伊豆諸島八丈島,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月(羽化する月) 4~9月
 食餌動植物 幼虫はツバキ,ヤマノイモ,ブナ,スイカズラ,バラ,ヤナギ,キツネノボタン,キク,ウコギ,タデ科,マメ科,ヒノキ科の葉を食べます。
 特徴 ウスジロエダシャク・ウストビスジエダシャク・ニッコウエダシャクに似ています。

腹の背に 黒点6個 並んでる



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tag : オオトビスジエダシャク

スギノキエダシャク

2016年3月30日(火)
スギノキエダシャク 撮影日:2012/04/23 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のスギノキエダシャクを紹介します。

 写す条件によって黒くなって紋様がはっきりしなくなる蛾です。
 昨日(2016年3月29日),紹介しましたフトフタオビエダシャクに筋模様が似ている蛾ですが,次のようにはっきりした違いがあります。
 ①外横線(前翅中央を横に走る線)に斜めに流れ込むような線(赤矢印)があります。

スギノキエダシャク
下の写真も同じ蛾を写しましたが,少し条件を変えるとイメージが違ってしまうスギノキエダシャク
 その外に目立つことは次の通りです。
 ②前翅にも後翅にも見られる一番外側にある亜外縁線(桃矢印)が白く縁取りされています。

スギノキエダシャク
外横線に流れ込む線(赤矢印)があることが特有の特徴であるスギノキエダシャク
前翅にも後翅にも亜外縁線に白い縁取り(桃矢印)が見られます。


 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 スギノキエダシャク
 大きさ 開張 24~38㎜
 分布  本州,四国に現在記録があります。
 出現月(羽化する月) 4月頃
 食餌動植物 幼虫はスギの葉を食べます。
 特徴 紋様がフトフタオビエダシャクやウスジロエダシャクに似ています。
     DNAを調べた結果,フトフタオビエダシャクから最近分けられました。

黒い線 外横線に 流れ込む


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tag : スギノキエダシャク

フトフタオビエダシャク

2016年3月29日(月)
フトフタオビエダシャク 撮影日:2016/03/27,2014/04/16,04/21 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のフトフタオビエダシャクを紹介します。

 桃色を帯びた薄褐色のフトフタオビエダシャクが多いように思われますが,フトフタオビエダシャクの同定には苦労します。似ている種が居て,どこで区別したらよいか分からないといつまで経っても決められません。
フトフタオビエダシャク
こんな感じに見えることが多いフトフタオビエダシャク。前翅中横線の紋は目では円く写真ではW字紋に見えます。
 そこで,私がしている同定ポイントを紹介します。
 ①外横線(青矢印)の真ん中にW字紋(桃矢印)があります。
  この蛾には綺麗なW字紋がありますが最初の写真の蛾のように崩れたものが多いです。
  写真でなく目では円い紋のように見えます。

フトフタオビエダシャク
前翅と後翅にある外縁線の曲がる様子が重要ポイントとなっているフトフタオビエダシャク。
 ②後翅外横線が写真のように曲がっていたらフトフタオビエダシャクす。
  赤矢印は凹んでいる所を示しています。
  黄緑矢印は出ばっている所を示しています。
 ※この曲がる様子は前翅外横線と同じです。(W字紋から後縁までの様子)

 外横線と亜外縁線の外側に褐色の帯が見られます。太い帯が2つあるように見えるので名前がフトフタオビエダシャクと付けられたのでしょう。

フトフタオビエダシャク
餌となる植物は多いので普通に観察されるフトフタオビエダシャク。

スギノキエダシャクとウスジロエダシャクに似ています。
それらの違いは,下記のサイトをご覧下さい。


 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 フトフタオビエダシャク
 大きさ 前翅長 15~23㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月(羽化する月) 4~8月
 食餌動植物 幼虫はヤナギ科,クスノキ科,マメ科,ミカン科,トウダイグサ科,ツバキ科,ツツジ科,ミズキ科,クサフジ,ダイズ,ゼンマイ,ベニシダ,クルミの葉を食べます。
 特徴 スギノキエダシャクとウスジロエダシャクに似ています。

線に沿う 帯があるので 太く見え



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tag : フトフタオビエダシャク

キイロアツバ

2016年3月28日(日)
キイロアツバ 撮影日:2015/06/08 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のキイロアツバを紹介します。

 地の色が黄褐色なのでキイロアツバと名付けられたように思われます。
 この蛾で一番目立つのは黄矢印で示している発達した下唇鬚(かしんひげ)です。(二番目の写真)太くて大きいうえに後方へ反り返っています。基部から途中までには毛が生えています。
 1本のように見えますが,先端や途中も分かれているので左右から1本ずつ出ているように思われます。
キイロアツバ
3本の特徴ある横線が見られるキイロアツバ。前翅中央付近にある焦茶紋は目のように見えます。
 止まったときの格好が,矢尻のように三角形をしているのはヤガ科の仲間に多いです。
 下唇鬚(かしんひげ)(桃矢印)が発達しているのは,ヤガ科の中でもアツバの仲間(語尾にアツバが付く蛾)やクルマアツバ亜科・アツバ亜科の蛾です。

キイロアツバ
毛が生えた下唇鬚(かしんひげ)は,弓のように反っているキイロアツバ。
下唇鬚(かしんひげ)が発達している蛾は語尾にアツバが付きます。

 最後の写真を見て下さい。キイロアツバには3本の横線が走っています。それぞれ名前が付いていますのでお知らせします。
 ①内横線(赤矢印)
 ②外横線(桃矢印)  私はこの線が中横線だと思っていました。
 ③亜外縁線(緑矢印)
 ・このほかに内横線と外横線の間に中横線が見られる蛾もいます。
 ※キイロアツバの亜外縁線は翅頂から僅かにずれた外縁から出ています。

以前のキイロアツバの記事はこちらです。


キイロアツバ
触角には瘤が見られないので雌のキイロアツバと思われます。
このキイロアツバの亜外縁線(緑矢印)は翅頂近くの外縁から出ていることが分かります。


 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 キイロアツバ
 大きさ 開張 21~33㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~7,8~9月
 食餌動植物 幼虫はカシワの葉を食べます。
 特徴 触角の基部から1/3付近に瘤があるのは雄です。

弓なりの 太い横線 外側に


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tag : キイロアツバ

春の花

2016年3月27日(日)
春の花 撮影日:2016/03/17~03/19 場所:勿来の関

 気温は相変わらず低いですが,3月も半ばを過ぎますと日差しが強いせいか日向は暖かくやっと春が来たようです。
 勿来の関で最近見られる春の花を紹介します。
アセビ
①アセビ
小さな鈴が沢山ぶら下がった感じの花です。


キブシ
②キブシ
今が旬の花で木の枝から沢山垂れ下がっています。5月中旬頃からウスモンオトシブミがキブシの葉を丸めて揺籃を作り下に落とします。


トサミズキ
③トサミズキ
分布から考えると元から勿来の関にあったものでなく植えられたものと思われます。
黄色の花弁と赤い葯が映えて奇麗です。


シュンラン
④シュンラン
2016/03/17の頃は道路沿いで観察されたのはこの株だけでした。


ヒサカキ
⑤ヒサカキ
花の咲く今頃は,鼻が開花を知らせてくれます。ヒサカキの近くには,異様な何ともいえない臭みのある臭いが漂っているからです。



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tag : 春の花

ウロコアシナガグモ

2016年3月26日(土)
ウロコアシナガグモ 撮影日:2015/05/08~05/11 場所:勿来の関

 クモ目アシナガグモ科のウロコアシナガグモを紹介します。
 2015年5月8日・9日・11日の三日間,細部が分かるように写しました。
ウロコアシナガグモ
腹部が金緑色に輝くクモが止まっていました。名はウロコアシナガグモです。
 壁には金緑色に輝くクモが止まっています。撮った写真を見て驚きました。頭部から異様なものが出ていたからです。足が2本増えて10本もある珍しいクモだと思ってしまいました。

ウロコアシナガグモ
腹部の色がよく出るように光を当てて写したウロコアシナガグモ。
 しかし,それは間違いだと分かりました。3色の矢印がある3枚目の写真を見て下さい。
 ①根元が太く半分から先が曲がっている物(桃矢印)は上顎です。雌のは小さいようです。
 ②カニの目のように見える物(黄緑色)は触手です。
 ③目(単眼)は赤矢印で示している8個です。

ウロコアシナガグモ
頭部から異様な物が出ていて足が10本もあるクモに見えたウロコアシナガグモ。
足を真っ直ぐ伸ばして棒のような格好で止まっているアシナガグモと間違うところでした。体色が合わないので変だなと思いながら調べているうちに腹部が金緑色のウロコアシナガグモに辿り着きました。

ウロコアシナガグモ
上顎が発達しているので雄と思われるウロコアシナガグモ。
 金緑色に輝く部分が散在していて,まるで鱗(うろこ)のようなのでウロコアシナガグモと名が付いたのでしょう。

 科名 クモ目アシナガグモ科
 和名 ウロコアシナガグモ
 大きさ 前翅長 約6㎜
 分布  北海道,本州
 出現月(羽化する月) 分かっていません。
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 上あごが発達しています。触手も発達していてカニの目の様です。

上顎と 黄緑色の 腹部かな


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tag : ウロコアシナガグモ

ツチイロキバガ

2016年3月25日(金)
ツチイロキバガ 撮影日:2013/09/22 場所:勿来の関

 キバガ科のツチイロキバガを紹介します。

 ワモンキバガに似ていて間違えてしまうところでした。
ツチイロキバガ
ワモンキバガには桃矢印で示した所に薄褐色の紋が無いので区別がつくツチイロキバガ
 両者の違いは次の通りです。
 ①桃矢印で示した周辺が薄褐色です。・・・ツチイロキバガ
 ②桃矢印で示した周辺も黄土色です。・・・ワモンキバガ
  ワモンキバガで薄褐色の所は焦茶紋の回りだけです。

ツチイロキバガ
後方へ反り返った下唇鬚(かしんひげ)を持つツチイロキバガ。下唇鬚(かしんひげ)にも斑模様があります。
 2枚目の写真を見ると下唇鬚(かしんひげ)の先端を覗いた部分も翅と似ている斑模様があります。
 ツチイロキバガを横から写した写真を見ると下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っているのが分かります。まるでキバが生えているようです。それでこの様に発達した下唇鬚(かしんひげ)を持つ仲間をキバガ科に入れています。

ツチイロキバガ
触角には輪紋が見られて引き立っているツチイロキバガ。

 科名 キバガ科
 和名 ツチイロキバガ
 大きさ 前翅長 約6㎜
 分布  北海道,本州
 出現月(羽化する月) 分かっていません。
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 ワモンキバガに似ています。

目印は 薄褐色紋 真ん中に


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tag : ツチイロキバガ

キンバネツツミノガ

2016年3月24日(木)
キンバネツツミノガ 撮影日:2012/05/15,2013/05/22 場所:勿来の関

 ツツミノガ科のキンバネツツミノガを紹介します。

 最近,投稿しようと取り組んでいましたが,翅の色調が微妙に違うので納得できずにいました。ネットで調べていると納得できる画像が出てきましたので投稿します。
キンバネツツミノガ
この色調だとクロマイコモドキと似ていて同定に苦労するキンバネツツミノガ
暖かいところには分布していないようで資料が少ない蛾です。

 名前の様に,頭部から胸部辺りまでは金色に翅が輝いています。翅端に近付くにつれて赤紫が濃くなります。

キンバネツツミノガ
翅の色は翅端に近付くにつれて赤紫が強くなるキンバネツツミノガ。大きくて丸い目が目立ちます。
 触角の先の方は白くなっているように見えます。
 目が丸くて大きいです。
 キバガ科に属する蛾にように下唇鬚(かしんひげ)が目立ちますがツツミノガ科の蛾です。 クロマイコモドキ(マルハキバガ科)に似ていますが,キンバネツツミノガはそれと違って
桃矢印の所に2つの黄紋が無いので区別がつきます。
 詳しくはクロマイコモドキ(マルハキバガ科)の写真【成虫♂写真2】【成虫♂写真3】をご覧下さい。

キンバネツツミノガ
クロマイコモドキ(マルハキバガ科)と違って桃矢印の所に2つの黄紋が無いキンバネツツミノガ。

 科名 ツツミノガ科
 和名 キンバネツツミノガ
 大きさ 開張 11~13㎜
 分布  北海道,本州
 出現月(羽化する月) 5~9月
 食餌動植物 幼虫はムラサキツメクサの葉を食べます。
 特徴 クロマイコモドキ(マルハキバガ科)ににています。
    触角は暗色で輪紋が無く,先端約1/5は灰白色です。

目印は 黄紋2つが ありません


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tag : キンバネツツミノガ

コフタグロマダラメイガ

2016年3月23日(水)
1128コフタグロマダラメイガ 撮影日:2012/07/14,2013/07/15 場所:勿来の関

 メイガ科マダラメイガ亜科のコフタグロマダラメイガを紹介します。

 最初の写真を見ると触角が背に乗っているのが分かります。これは,メイガ科やツトガ科に属する蛾の特徴です。
コフタグロマダラメイガ
触角を背の上に出して止まる独特の格好はメイガ科・ツトガ科の蛾であることを示しているコフタグロマダラメイガ
 背には白く縁取りされたハート紋があるのでここまでは同定が楽ですが,フタグロマダラメイガに似ていて区別するのに苦労します。

コフタグロマダラメイガ
白い縁取りのある黒い紋が目印となるコフタグロマダラメイガ
 白い縁取りのうちで外縁に近い方の内横線が,コフタグロマダラメイガの方は,なだらかな傾向にあります。同種説もあります。

コフタグロマダラメイガ
触角が途中から翅の下に隠れて見えなくなっているコフタグロマダラメイガ。メイガ科・ツトガ科以外の蛾は前縁の下になります。

 科名 メイガ科マダラメイガ亜科
 和名 コフタグロマダラメイガ
 大きさ 前翅長 葯9㎜
 分布  本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 7~8月
 食餌動植物 幼虫はツルウメモドキの葉を食べます。
 特徴 フタグロマダラメイガに似ています。

目印は 白ふち取りの ハート紋


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tag : コフタグロマダラメイガ

ツツジハマキホソガ

1127ツツジハマキホソガ 撮影日:2013/05/23 場所:勿来の関

 ホソガ科のツツジハマキホソガを紹介します。
ツツジハマキホソガ
前縁の黄色い部分には小黒点か数個並んでいるツツジハマキホソガ
①前足と中足で犬がお座りする様に止まる蛾です。この姿でホソガ科と分かります。
②前翅1/4より翅頂に近い部分は前縁側が黄色くなっています。
③黄色い部分の前縁には小黒点が数個並んでいます。

ツツジハマキホソガ
背はほとんど褐色であるツツジハマキホソガ
④黄色い部分は翅頂付近まで広がっています。
⑤前足と中足には付け根から半分くらいまでけがはえています。
⑥キバガの様に発達した下唇鬚(かしんひげ)は白いです。
⑦クヌギハマキホソガと似ていて同定に苦労します。

ツツジハマキホソガ
前足と中足を立てて犬がお座りしている様な格好で止まっているツツジハマキホソガ。
こんなスタイルで止まっていればホソガ科に属する蛾です。


 科名 ホソガ科
 和名 ツツジハマキホソガ
 大きさ 前翅長 8~13㎜
 分布  本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 6,8月
 食餌動植物 幼虫はツツジ類,オオムラサキ,サツキ,ミヤマキリシマ,モチツツジ,サツキツツジの葉を食べます。
 特徴 前翅前縁黄色の所に小黒点が数個並んでいます。

黄の所 小黒点が 並んでる


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tag : ツツジハマキホソガ

デコボコマルハキバガ

2016年3月21日(月)
1126デコボコマルハキバガ 撮影日:2015/3/20,2014/01/17 場所:勿来の関

 ヒラタマルハキバガ科のデコボコマルハキバガを紹介します。

デコボコマルハキバガ
翅の色や黒い筋模様は個体差が大きくなかなか同定出来なかったデコボコマルハキバガ
 ①翅の色や紋様には個体差があります。
 ②頭部には反り返る立派な下唇鬚(かしんひげ)があります。
 ③前翅中央から外縁に少し寄った所には不明瞭な白紋(桃矢印)があります。個体によってはよく分からないものもいます。

デコボコマルハキバガ
胸部背にある円い出っ張りも個体差があるデコボコマルハキバガ
 ④前翅には黒い筋模様が見られますが,場所や長さなどは決まっていないようです。
 ⑤足の半分より先の部分は斑になっています。

デコボコマルハキバガ
桃矢印の所にある白紋は明瞭な個体から不明瞭な個体まであるデコボコマルハキバガ。

 科名 ヒラタマルハキバガ科
 和名 デコボコマルハキバガ
 大きさ 前翅長 12㎜
 分布  本州,四国,九州,西表島
 出現月(羽化する月) 4~5,6~8,9~11月
 食餌動植物 幼虫はコナラの葉を食べます。
 特徴 

デコボコは 翅端が円く でかいキバ


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tag : デコボコマルハキバガ

ナガバヒロズコガ

2016年3月20日(日)
ナガバヒロズコガ 撮影日:2013/04/24,3/20 場所:勿来の関

 ヒロズコガ科のナガバヒロズコガを紹介します。

 前翅長が10㎜程度の小さな細長い蛾です。
 薄褐色の地に焦茶色の紋が散らばっています。
ナガバヒロズコガ
キバガ科の仲間と比べると可愛い下唇鬚(かしんひげ)が見えるナガバヒロズコガ
 触角は長く前翅の3/4くらいあります。
 キバガ科の様な下唇鬚(かしんひげ)が見えます。キバガ科のものはもっと大きいです。

ナガバヒロズコガ
頭部は毛でおおわれていて円らな目が可愛いナガバヒロズコガ
 上から見ると平たい形をしていることが分かります。
 頭部は小さい蛾の割に大きく見えます。だから,広頭小蛾(ヒロズコガ)の仲間なのでしょう。

ナガバヒロズコガ
上から見ると魚の様な流線形のナガバヒロズコガ。

 科名 ヒロズコガ科
 和名 ナガバヒロズコガ
 大きさ 開張 雄16~24㎜,雌22から29㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,西表島
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はキクを食べるようです。
 特徴 

目印は 毛深い頭 茶斑


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tag : ナガバヒロズコガ

ヒロバトガリエダシャク

2016年3月19日(土)
ヒロバトガリエダシャク 撮影日:2016/03/18,2011/04/08 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のヒロバトガリエダシャクを紹介します。

 窓枠に白っぽい蛾が最初の写真の様に止まっています。この止まっている姿を見て,ドクガ科或いはシャチホコガ科に属する蛾だと思ってしまいました。
ヒロバトガリエダシャク
実際は毛深い前足が真上にくるように止まっていたヒロバトガリエダシャク
 その理由は次の通りです。
 ①毛深い足を前方に突き出しています。
 ②胸部・頭部・前足が毛深いからです。

ヒロバトガリエダシャク
隅々まではっきり写そうと思って移動しようとしたら地面に落ちてしまったヒロバトガリエダシャク
 でも,ドクガ科にもシャチホコガ科にも似ている画像はありませんでした。次の様に考えを変えて探せば速く見つかったのです。
 ①似ているがもっと暖かくならなければ,ドクガ科は出現してこないだろう。
 ②シャチホコガ科だったら,もう少し腹部が長く腹端が少し覗いているだろう。

ヒロバトガリエダシャク
シャチホコガ科なら開いた翅の間から太い腹部が見えますが,そんな腹部はみられないヒロバトガリエダシャク。
 ホソバトカリエダシャクと似ていますが,ヒロバトガリエダシャクの翅は白っぽいので区別がつきます。
 詳しくは「ホソバトガリエダシャクとヒロバトガリエダシャク」を参照して下さい。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ヒロバトガリエダシャク
 大きさ 開張 32~42㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,ケヤキ,コウゾ,サクラ,レンゲツツジ,ヤナギ科,クルミ科,ブナ科,バラ科の葉を食べます。
 特徴 ホソバトガリエダシャクに似ますが,翅が白っぽいです。

シャクガだぞ 毛深い足が 出ていても


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tag : ヒロバトガリエダシャク

スモモキリガ

2016年3月18日(金)
スモモキリガ 撮影日:2016/03/17,2013/04/05 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のスモモキリガを紹介します。

 これといって目立つ斑紋は,亜外縁線の近くにある大小2つの黒点で,外はありません。
スモモキリガ
桃矢印で示した様に大小2つの黒点だけが目立つスモモキリガ
その黒点は前縁に近い方が大きくなっています。

 その大小2つの黒点のうち前縁に近い方が大きく,後縁に近い方は小さくなっています。その黒点より頭部寄りの所には不明瞭な腎状紋が見られます。

スモモキリガ
短い下唇鬚(かしんひげ)がちょこんと出ているスモモキリガ
 この腎状紋は個体差があって明瞭なものもあります。亜外縁線の近くにある大小2つの黒点も個体差があって黒くないものもいます。

スモモキリガ
この写真の様に斑紋が不明瞭なスモモキリガもいます。亜外縁線近くの大小2つの斑紋は前縁に近い方が大きくなっています。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 スモモキリガ
 大きさ 開張 42~46㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 3月
 食餌動植物 幼虫はサクラ,クヌギ,コナラ,カシワ,ウメ,スモモ,リンゴの葉を食べます。
 特徴 亜外縁線の近くに大小2つの黒点があります。
    腎状紋は不明瞭です。

不揃いの 黒点2つ 並んでる


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tag : スモモキリガ

ブナキリガ

2016年3月17日(木)
ブナキリガ 撮影日:2012/04/04,04/12,03/21 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のブナキリガを紹介します。

 ホソバキリガに似ています。並べて比べると分かりやすいです。両者の違いは次の通りです。
ブナキリガ
亜外縁線は滑らかな曲線で前縁に近い所で折れ曲がらないブナキリガ
 ブナキリガの特徴(1枚目と2枚目の写真を見て下さい。)
 ①赤矢印で示した様に上の紋(環状紋)と下の紋(腎状紋)の間隔が狭いです。
 ②亜外縁線が滑らかに曲がります。個体によっては僅かに曲がるのもあります。
 この2つの特徴が見られればブナキリガです。

ブナキリガ
赤矢印で示した間が狭いブナキリガ。上の環状紋は楕円形のものが多い傾向にあります。
 ホソバキリガの特徴(最後の写真を見て下さい。)
 ①桃矢印で示した様に2つの紋の間が離れています。
 ②黄緑矢印で示した様に亜外縁線が折れ曲がります。

ホソバキリガ
ブナキリガと似ていますが2つの矢印の部分に気をつければ同定が楽なホソバキリガ。
黄緑矢印で示した様に前縁に近い所で亜外縁線が折れ曲がるホソバキリガ。


 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 ブナキリガ
 大きさ 開張 36~38㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はサクラ,クヌギ,マンサク,ウラジロガシ,カシワの葉を食べます。
 特徴 ホソバキリガに似ます。

目印は 亜外縁線 折れません


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tag : ブナキリガ

ハチノスヒロズコガ

2016年3月16日(水)
ハチノスヒロズコガ 撮影日:2012/07/26,07/20 場所:勿来の関

 ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科のハチノスヒロズコガを紹介します。

 細長で外縁が持ち上がっている格好がコナラクチブサガに似ています。でも,翅の紋様や外縁の形が違っています。そうかといって外に似ている画像は見当たらず困っていました。
ハチノスヒロズコガ
これといった目立った特徴は頭部が薄褐色であるというだけのハチノスヒロズコガ
 写真を撮ってから4年近く名前が分からないでいました。それもそのはずです。この蛾の画像を掲載しているのは,たった2つのサイトだけだったからです。

ハチノスヒロズコガ
地の色が紫褐色のハチノスヒロズコガ
 小さい蛾の画像が沢山掲載されている「富山県産蛾類博物館」から探すことにしました。 頭部が薄褐色のものはヒロズコガ科に多いので,その科から探し始めると程なく似た画像が見つかりました。主な特徴は次の通りです。
 ①頭部が薄褐色から橙色です。
 ②触角は前翅長の2/3くらいの長さです。
 ③翅の外縁は少し反り上がっている様に見えます。
 ④前翅の色は紫褐色で紋様は見当たりません。

ハチノスヒロズコガ
触角は長くなく前翅長の2/3程度のハチノスヒロズコガ。翅の外縁が反り上がって見えます。

 科名 ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科
 和名 ハチノスヒロズコガ
 大きさ 開張 6~7㎜
 分布  本州
 出現月(羽化する月) 6~7月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 頭部は薄褐色です。前翅は紫褐色で紋様がありません。

目印は 薄褐色の 頭部なり


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tag : ハチノスヒロズコガ

クリオビキヒメハマキ

2016年3月15日(火)
1120クリオビキヒメハマキ 撮影日:2012/08/21 場所:勿来の関

 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のクリオビキヒメハマキを紹介します。

 前翅前縁(3枚目の写真の2つの赤矢印の間)に沿って白と焦茶色の縞模様が並んでいます。これが,ヒメハマキ紋といわれるものです。この紋が見られればヒメハマキガ亜科に属する蛾となります。
クリオビキヒメハマキ
胸部背には茶褐色の突起が見られるクリオビキヒメハマキ
 このクリオビキヒメハマキのヒメハマキ紋は前縁の端から端まで見られますが,種によっては,もっと短いものもあります。

クリオビキヒメハマキ
直射日光が当たり薄黄色に写っていたためなかなか同定が進まなかったクリオビキヒメハマキ。
 同定は困難を極めました。その理由は次の通りです。
 ①直射日光が当たり薄黄色に写っていました。薄黄色の画像は見つからなかったからです。
 ②この蛾の写真を撮った2012年の頃は,未だヒメハマキ紋について分からないでいました。それで,何の仲間を調べたらよいか分からなかったからです。

クリオビキヒメハマキ
2つの赤矢印の間に並んでいる縞模様がヒメハマキ紋といって同定に役立っているクリオビキヒメハマキ。

 科名 ハマキガ科ヒメハマキガ亜科
 和名 クリオビキヒメハマキ
 大きさ 開張 12~15㎜
 分布  本州
 出現月(羽化する月) 6~10月
 食餌動植物 幼虫はイワシモツケ,ユキヤナギ,シモツケ,コデマリの葉を食べます。
 特徴 胸部には茶褐色の突起が見られます。

目印は 前縁沿いの 縞模様


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tag : クリオビキヒメハマキ

ヨツボシハムシ

2016年3月14日(月)
1119ヨツボシハムシ 撮影日:2015/04/24 場所:勿来の関

 ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科のヨツボシハムシを紹介します。

 今まで見たことがない鮮やかで可愛い昆虫が止まっていました。
ヨツボシハムシ
白と黒と橙でとても鮮やかに見えたヨツボシハムシ
 体型からハムシの仲間だと思われたので,逃げられない様にそっと近付いて写しました。予想に反して逃げずに数枚撮らせてもらいました。

ヨツボシハムシ
黒紋3つのアトボシハムシと違い黒紋が4つあるヨツボシハムシ
 印刷された図鑑で探しましたが,白い翅の部分が茶褐色になっていたので見おとしてしまい見つかりませんでした。ネットで調べると同じ色の昆虫が見つかりました。
 しかし,黒紋が3つで数が合いません。名前はアトボシハムシでした。
 すると,直ぐ隣に,黒紋の数が4つのヨツボシハムシが見つかりました。

ヨツボシハムシ
体の割に触角が長いヨツボシハムシ。

 科名 ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科
 和名 ヨツボシハムシ
 大きさ 体長 5~6㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 4~7月
 食餌動植物 幼虫は植物の根,成虫はアマチャヅル,カラスウリ,キヨスミギクの葉を食べます。
 特徴 アトボシハムシと似ていますが,紋の数が違います。
    成虫で越冬します。

目印は 黒紋4つ 並んでる


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tag : ヨツボシハムシ

キアヤヒメノメイガ

2016年3月13日(日)
キアヤヒメノメイガ 撮影日:2010/09/15,2012/08/19,2013/09/09 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のキアヤヒメノメイガを紹介します。

 シロアヤヒメノメイガに似ていて混同してしまいます。翅の色が白くてシロアヤヒメノメイガというのかと思いきや,白い筋模様が目立つからの様です。
 キアヤヒメノメイガは黄色の部分が目立つ様な気がします。しかし,黄色の部分があるからといってキアヤヒメノメイガと同定出来ないところが難しいところです。
キアヤヒメノメイガ
日当たりの良い草原で見掛けることが多いキアヤヒメノメイガ
 勿来の関周辺で見掛けるのはキアヤヒメノメイガの方ばかりでで,まだ,シロアヤヒメノメイガを見ていません。
 両者の違いは矢印で示した場所に焦茶色の三角紋があるかないかに関わってきます。
 ①明瞭な三角紋が前翅(緑矢印)にも後翅(桃矢印)にもあります。・・・キアヤヒメノメイガ
 ②不明瞭な三角紋が見られます。                  ・・・シロアヤヒメノメイガ

キアヤヒメノメイガ
2つの矢印で示した場所に明瞭な三角紋があるキアヤヒメノメイガ。前縁沿いに黄色を帯びた部分が見られます。
 普段は翅を開いて止まっている姿を見ているので,最後のものの様に閉じていると,初めて出会う蛾の様に見えてしまいます。
 キアヤヒメノメイガは草原で見掛けますが,灯火にも飛来します。

キアヤヒメノメイガ
翅を閉じて窓ガラスに止まるキアヤヒメノメイガ。翅を閉じてしまうと別な種のように見えてしまいます。画像からこの蛾は灯火に飛来することがお分かりでしょう。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 キアヤヒメノメイガ
 大きさ 開張 16~20㎜
 分布  北海道,本州,小笠原,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月(羽化する月) 4~9月
 食餌動植物 幼虫はセリ科(ミツバ)の葉を食べます。
 特徴 シロアヤヒメノメイガに似ています。黄色みが翅に強く出る所があります。

目印は 黒三角が 並んでる


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tag : キアヤヒメノメイガ

ナカオビカバナミシャク

2016年3月12日(土)
ナカオビカバナミシャク 撮影日:2016/03/07,2015/02/27 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のナカオビカバナミシャクを紹介します。

 今日(2016年3月12日)取り上げました画像の蛾は,どこに特徴があるのかなかなか分からず7日間以上画像とにらめっこしていました。
ナカオビカバナミシャク
桃矢印の先には2つ山模様があるナカオビカバナミシャク。矢印の元の部分は帯模様が切れています。
 2016年3月6日(日)にも,ナカオビカバナミシャクを取り上げました。そのときのナカオビカバナミシャクの紋様はほとんど無かったので直ぐ同定出来ました。しかし,今回のものは,別種かと思うほど紋様が違っています。

ナカオビカバナミシャク
全然色調が違いますが,これにも2つ山模様があるナカオビカバナミシャク。
 桃矢印で示した所に2つ山紋様があれば,ナカオビカバナミシャクという結論に達しました。そして更に,桃矢印の元のところの焦茶褐色帯が切れています。
 そうすると,2016年3月7日(月)に取り上げたウスカバナミシャクはナカオビカバナミシャクであるという結論になってしまいます。
 これについては検討致しまして後日,報告致します。

ナカオビカバナミシャク
2つ山紋があってその紋の近くの帯模様が切れていればナカオビカバナミシャクという結論に達しました。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ナカオビカバナミシャク
 大きさ 開張 19~22㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月(羽化する月) 3~5月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 ウスカバナミシャクとモンウスカバナミシャクに似ているので同定は難しいです。
    早春に現れるカバナミシャクの仲間です。

目印は 黒点外の 2つ山 


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tag : ナカオビカバナミシャク

シロテンカバナミシャク

2016年3月11日(金)
シロテンカバナミシャク 撮影日:2011/10/17,10/05 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のシロテンカバナミシャクを紹介します。

 外縁に沿って白点が並ぶカバナミシャクの仲間です。白点は次の様な所にあります。
 ①前翅後角(緑矢印に近い赤矢印)
 ②後翅後角(腹部に近い方の赤矢印)
 ③前翅外縁中央付近(緑矢印)
 ④胸部背
シロテンカバナミシャク
シロテンカバナミシャク
外縁沿いの白点(赤と緑の矢印)だけでなく胸部背の白点も目立っているシロテンカバナミシャク。上も下も同じ蛾です。
 しかし,白点があるからといって安心は出来ません。というのも,後角には白点があるカバナミシャクが多いからです。でも,たいていの場合,前翅後角に大小1つずつ並んでいます。外縁中央付近にも白点があれば,シロテンカバナミシャクとなります。
 それに加えて,胸部背に明瞭といえる白点が確認出来れば,ほぼ間違いありません。

シロテンカバナミシャク
擦れた個体なので外縁沿いの白点(赤と緑の矢印)が目立つシロテンカバナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 シロテンカバナミシャク
 大きさ 開張 17~20㎜
 分布  北海道,本州,四国
 出現月(羽化する月) 4~5,8~9月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 前翅・後翅の後角と前翅外縁中央付近に白点があります。さらに,胸部背にも白点があります。

目立つのは 紋様よりも 白点か


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tag : シロテンカバナミシャク

ハラキカバナミシャク

2016年3月10日(木)
ハラキカバナミシャク 撮影日:2012/08/14 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のハラキカバナミシャクを紹介します。

 この蛾を写してから3年以上立った今日(2016年3月10日),やっと名前が分かりました。外横線に波の模様があることからナミシャク亜科に属する蛾だと予想していました。
 しかし,翅形は似ていても焦茶色をしていたので別な種と思ってしまいなかなか分からずにいたのです。
ハラキカバナミシャク
ナミシャク亜科の仲間では最も小さい部類に入るハラキカバナミシャク
腹部が黄色を帯びているのでハラキカバナミシャクと呼ぶのでしょう。

 小さい蛾も沢山掲載しているHP「富山県産蛾類博物館」を探していましたら,似た画像を見つけついに名前が分かりました。
 腹部が黄色を帯びているので,ハラキカバナミシャクと名付けたのでしょう。
 今まで投稿してきたカバナミシャクの仲間と比べて次の点で異なっています。
 ①ナミシャク亜科の中で最も小さい部類に入ります。
 ②葉を食べずにセンニンソウの蕾を食べます。
 ③早春でなく,夏に出現します。

ハラキカバナミシャク
外のサイトの画像より色が薄かったためなかなか分からずにいたハラキカバナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ハラキカバナミシャク
 大きさ 開張 9~11㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 7~8月
 食餌動植物 幼虫はセンニンソウの蕾を食べます。
 特徴 夏に出現する蛾です。日本のナミシャクの中で最も小さい部類に入ります。

嬉しいな やっと名前が 分かりけり


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tag : ハラキカバナミシャク

モンウスカバナミシャク

2016年3月9日(水)
モンウスカバナミシャク 撮影日:2011/04/15 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のモンウスカバナミシャクを紹介します。

 個体差が大きく同定困難な蛾です。
 HP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の「蛾の図鑑」を立ち上げたときには,見る目が育っていなくてナカオビカバナミシャクとしていました。しかし,本日(2016年3月9日)ブログに投稿することになって再確認をしたところモンウスカバナミシャクの方に似ていることに気が付きました。
モンウスカバナミシャク
鏡に止まっていた淡い色のモンウスカバナミシャク
 それは「富山県産蛾類博物館」<その画像はこちら>によく似た画像があったからです。
名前がモンウスカバナミシャクだけあって,はっきりした紋はありません。外横線外側にうっすらと横帯があるくらいです。目立つのは,黒点と白い亜外縁線だけです。

 しかし,こんな淡い地色のモンウスカバナミシャクばかりかと思ったらとんでもありません。地が焦茶色のものもいるから驚きです。

モンウスカバナミシャク
小黒点と白い亜外縁線が目立つモンウスカバナミシャク。腹がふくれているので雌と思われます。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 モンウスカバナミシャク
 大きさ 開張 18~21㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はミズキ,ノイバラ,スイカズラ,モミジイチゴ,コゴメウツギ,ソメイヨシノ,ハコネウツギの葉を食べます。
 特徴 地は薄褐色から焦茶色のものまでいます。
    早春に現れるカバナミシャクの仲間です。

目立つのは 亜外縁線 小黒点


モンウスカバナミシャク シャクガ科ナミシャク亜科 開張(mm)】 18-21分布】 北海道,本州,四国,九州,対馬 出現月】 3E-4E食餌植物】ミズキ,ノイバラ,スイカズラ,モミジイチゴ,コゴメウツギ,ソメイヨシノ,ハコネウツギ

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tag : モンウスカバナミシャク

ソトカバナミシャク

2016年3月8日(火)
ソトカバナミシャク 撮影日:2011/04/04,2014/03/24 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のソトカバナミシャクを紹介します。

 昨日,ウスカバナミシャクを同定したお陰でカバナミシャクの仲間に対して見る目が出来ました。それで,今日(2016年3月8日)新たにソトカバナミシャクを投稿できる様になりました。
ソトカバナミシャク
白くて明瞭な亜外縁線(赤矢印)とそれに沿った数箇所に黒点があるソトカバナミシャク
亜外縁線と前縁が交差する所には焦茶紋があります。

 ソトカバナミシャクは主に次の2つの紋様がはっきりしている蛾といっていいと思っています。
 ①白い亜外縁線(赤矢印)とそれに沿った焦茶紋(前縁部分)と黒点(5~6個)
 ②前翅前縁中央付近にある焦茶紋とその中にある黒点

ソトカバナミシャク
前翅中央付近には焦茶帯紋があるソトカバナミシャク。
その焦茶帯紋の外側に外横線がありますが不明瞭です。

 その外の所は擦れた個体の様に薄褐色の地になっています。

ソトカバナミシャク
こんな薄褐色のもいるソトカバナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ソトカバナミシャク
 大きさ 開張 11~12㎜
 分布  本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はヤマツツジ,ウゴツクバネウツギ,サワフタギ,コマユミ,コゴメウツギ,メグスリノキ,イボタノキ,アセビの葉を食べます。
 特徴 早春に現れるカバナミシャクの仲間です。

目立ちます 亜外縁線 白い筋


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tag : ソトカバナミシャク

ウスカバナミシャク

2016年3月7日(月)
ウスカバナミシャク 撮影日:2016/03/07 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のウスカバナミシャクを紹介します。

 今日(2016年3月7日),勿来の関の5箇所でカバナミシャクの仲間を見つけ写真を撮りました。すると,幸運にも3箇所でウスカバナミシャクを見つけました。
 正直言ってカバナミシャクの仲間の写真は撮りたくないのです。似ていて同定が難しいからです。今日投稿するウスカバナミシャクも例に漏れず,どこで区別すればよいのだろうと画像を見ていました。
ウスカバナミシャク
赤矢印の所で帯模様が切れているウスカバナミシャク
 見ているうちに,はっきりした違いを見つけました。似ているカバナミシャクの仲間から違いを見つけたなんて大発見と言っても言い過ぎではないと思います。その違いというのは次の通りです。
 ①焦茶横帯が赤矢印で示した場所で切れています。これが重要なポイントです。
 ②外横線に沿った帯模様も亜外縁線に沿った帯模様もはっきりしています。

ウスカバナミシャク
外横線に沿ったところが波の模様になっているのでナミシャク亜科に属するウスカバナミシャク。
 ところが,ソトカバナミシャクも①と同じなので混同しがちです。しかし,ウスカバナミシャクは白い亜外縁線に沿った帯模様も外横線に沿った帯模様もはっきりしています。
 ソトカバナミシャクはそれらの帯模様がはっきりしていません。

ウスカバナミシャク
ソトカバナミシャクも切れていますが亜外縁線に沿った帯模様も外横線に沿った帯模様もはっきりしているウスカバナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ウスカバナミシャク
 大きさ 開張 16~21㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,屋久島
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はミズナラ,ヤブデマリ,イタヤカエデの葉を食べます。
 特徴 早春に現れるカバナミシャクの仲間です。

横帯の 一部が切れる ウスカバは


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tag : ウスカバナミシャク

ナカオビカバナミシャク

2016年3月6日(日)
ナカオビカバナミシャク 撮影日:2011/0/4/04,04/06 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のナカオビカバナミシャクを紹介します。

 カバナミシャクの仲間は,個体差が大きい上に似ている紋様の種がいるので同定が難しいです。過去の画像の整理をしていたら「四国産蛾類図鑑」のナカオビカバナミシャクにそっくりなものが出て来たので投稿します。
ナカオビカバナミシャク
擦れた個体の様に紋様が少なかったので同定が楽だったナカオビカバナミシャク
 私がナカオビカバナミシャクと判断したのは次の通りです。
 ①赤矢印で示したように胸部に黒横筋があります。
②その黒横筋の下の所は白っぽくなっています。
③桃矢印の下には焦茶紋がありますが,外側は薄褐色の地が広がっています。縁毛が綺麗に生え揃っているので,擦れて薄褐色の地になったのではなく羽化したときからこの様な色だったと思われます。
④青矢印で示した下には白い斑紋が見られます。

ナカオビカバナミシャク
矢印で見えにくくなったので同じ画像を載せたナカオビカバナミシャク。
 カバナミシャクの仲間は,個体差が大きいのでこの紋様とは全く違うナカオビカバナミシャクがいて混同してしまいます。

ナカオビカバナミシャク
上の蛾と基本的な部分は同じなのでナカオビカバナミシャクと判断しました。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ナカオビカバナミシャク
 大きさ 開張 19~22㎜
 分布  北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月(羽化する月) 3~5月
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 特徴 ウスカバナミシャクとモンウスカバナミシャクに似ているので同定は難しいです。
    早春に現れるカバナミシャクの仲間です。

紋様が ほとんど無くて 見分けられ


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tag : ナカオビカバナミシャク

キマダラアツバ

2016年3月5日(土)
キマダラアツバ 撮影日:2011/07/18 場所:勿来の関

 ヤガ科カギアツバ亜科のキマダラアツバを紹介します。

 この蛾を見たのはまだ一回しかありません。観察したのは午後8時30分頃でしたので灯火に飛来したら,いつまでも留まっていないで,さっさと元いた所に帰ってしまうのでしょう。
キマダラアツバ
①反り上がる下唇鬚(かしんひげ)(赤矢印)を見れば,直ぐヤガ科のアツバの仲間と分かるキマダラアツバ

キマダラアツバ
キマダラアツバというよりもむしろチャマダラアツバの方がお似合いの蛾です。腹部背には毛束が見られます。キマダラアツバは腹端を天に向けて止まる性質があります。

 科名 ヤガ科カギアツバ亜科
 和名 キマダラアツバ
 大きさ 開張 25㎜
 分布 本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~8月
 食餌動植物 幼虫はクヌギ、クリの葉を食べます。
 特徴 腹端を天に向けて止まります。
    腹部背には毛束があります。

反り上がる 下唇鬚(かしんひげ)見る アツバかな



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tag : キマダラアツバ

オカモトトゲエダシャク

2016年3月4日(金)
オカモトトゲエダシャク 撮影日:2016/03/02,2013/03/19 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のオカモトトゲエダシャクを紹介します。

 早春に出現する蛾ですが,今年は例年になく早く3月2日に現れました。それも同じ場所に2匹も同時に見られました。
 わたしのしっているところではヤガ科フサヤガ亜科とオカモトトゲエダシャクの仲間だけが,前翅も後翅も折り畳んで止まる性質があります。
オカモトトゲエダシャク
①こんな格好で止まっていたオカモトトゲエダシャク。こんなに翅が細い蛾がいるなんて信じられないと初めての出会いのとき,何も知らない私は思ってしまいました。
 撮りやすい様に棒で下ろしましたが,強くしがみついていてなかなか離せませんでした。


オカモトトゲエダシャク
②黄矢印の所は谷折り,赤矢印の所は山折りにして折り畳んでいるオカモトトゲエダシャク。
 白矢印の出ている部分は後翅の先端です。偶然に前翅だけ開いて止まっていたオカモトトゲエダシャク。


オカモトトゲエダシャク
③何故こんな格好で止まるのか不思議でたまりません。

オカモトトゲエダシャク
④横から写したオカモトトゲエダシャク。前翅は斜め上方に上げています。触角が櫛歯状なので雄だと分かります。雌は滅多に見られないそうです。


オカモトトゲエダシャク
⑤顔の周りには白毛が生えていてご老体のように見えるオカモトトゲエダシャク。
 向かって左の前翅を見ると,どのように折り畳んでいるか分かります。


オカモトトゲエダシャク
⑥鼻に当たる所に黒い部分があってマントヒヒのように見えてしまいます。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 オカモトトゲエダシャク
 大きさ 開張 36-45㎜
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 3~4月
 食餌動植物 幼虫はクルミ科,ブナ科,ニレ科,バラ科,マメ科,クロウメモドキ科,ツバキ科,リョウブ科,ツツジ科の葉を食べます。
 特徴 前翅も後翅も折り畳んで止まる性質があります。
    雄の触角は櫛歯状,雌は糸状です。

翅をたたみ 左右に上げて 止まります


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tag : オカモトトゲエダシャク

マルモンシロガ

2016年3月3日(木)
マルモンシロガ 撮影日:2011/08/10 場所:勿来駅西公園

 ヤガ科アオイガ亜科のマルモンシロガを紹介します。

 こんな大胆で簡単な紋の持ち主はそういません。茶色の紋が赤だったらもっと素敵だったかもしれません。
マルモンシロガ
こんな大胆な紋様のマルモンシロガに出会い驚いてしまいました。
 白い地に茶色の大きな円い紋がある蛾です。全体に白いですが,後縁と外縁の途中までが
薄灰褐色です。

マルモンシロガ
白い地に大きな茶色の紋があるマルモンシロガ
 勿来駅西公園の周囲には,オニグルミ,サワグルミは分布していませんので,幼虫はサワシバ,アサダの葉を食べていると思われます。

マルモンシロガ
胸部から外縁途中までが薄灰褐色のマルモンシロガ。

 科名 ヤガ科アオイガ亜科
 和名 マルモンシロガ
 大きさ 開張 32~40㎜
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 6~9月
 食餌動植物 幼虫はオニグルミ,サワグルミ,サワシバ,アサダの葉を食べます。
 特徴 

大胆や でかい円紋 白い地に


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tag : マルモンシロガ

キササゲノメイガ

2016年3月2日(水)
キササゲノメイガ 撮影日:2011/08/07 場所:勿来駅西公園

 ツトガ科ノメイガ亜科のキササゲノメイガを紹介します。

 勿来駅西公園の脇を通っていたとき,夜間煌々と輝くと思われる外灯を見つけました。回りにはいくつかの樹木が植えられています。公園の西には林,その外は住宅で囲まれた公園です。
キササゲノメイガ
触角が腹部に乗っているのでツトガ科・メイガ科の仲間だと分かるキササゲノメイガ
 外灯近くの植木を探していると淡い薄茶色の地に焦茶色の紋や筋がステンドグラスの様に見える蛾が止まっています。その美しさに暫し眺めながら写真を撮りました。
 この蛾を撮ったのは蛾に興味を持ち始めた頃なので,何の仲間かも分からず同定に時間がかかりました。しかし,今は目印があるので何の仲間かすぐ分かります。
 腹部に触角が乗っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。黄色から褐色系統はツトガ科の仲間が多いので,その科を探せば速く見つかります。

キササゲノメイガ
焦茶色の紋や筋模様がステンドグラスのように見えて見とれてしまうキササゲノメイガ
 キササゲノメイガの幼虫はキササゲの葉ではなく枝の中に潜って枝内を食べるようです。
キササゲ(ノウゼンカズラ科)はマメ科の植物に似た細長い実をぶら下げる木なのでキササゲと名が付いています。利尿剤として効き目があるそうです。日本全土に分布していますがそれ程多くは見掛けません。
 食餌植物が少ないだけにキササゲノメイガはあまり見掛けない蛾です。

キササゲノメイガ
食餌植物のキササゲの分布が少ないのであまり見掛けないキササゲノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 キササゲノメイガ
 大きさ 開張 23~26㎜
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~6,8月
 食餌動植物 幼虫はキササゲの枝内を食べます。
 特徴 葉ではなく枝内を食べるようです。

キササゲは 網目模様が 綺麗なり


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tag : キササゲノメイガ

モクメヤガ

2016年3月1日(火)
モクメヤガ 撮影日:2011/06/20,2014/12/04 場所:勿来の関

 ヤガ科モンヤガ亜科のモクメヤガを紹介します。

 一見,キバラモクメキリガと混同してしまいそうな蛾です。
モクメヤガ
小黒点の外横線が明瞭なモクメヤガ
 違いは次の通りです。
 ①翅頂から斜めに走る薄茶色の帯(桃矢印)が腎状紋まで続いています。
  キバラモクメキリガには,この薄茶色の帯がありません。
 ②外横線は小黒点になっています。

モクメヤガ
翅頂から斜めに走る薄茶色の帯が腎状紋まで続いているモクメヤガ

キバラモクメキリガ
翅頂から斜めに走る薄茶色の帯がキバラモクメキリガにはありません。

 科名 ヤガ科モンヤガ亜科
 和名 モクメヤガ(旧名 モクメヨトウ)
 大きさ 開張 31~37㎜
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~6,8~9月
 食餌動植物 幼虫はチシャ,タンポポ,クローバ,ギシギシ,スイバ,オオバコの葉を食べます。
 特徴 

ポイントは 斜めに走る 白い帯


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