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クロスジフユエダシャク

2015年12月7日(月)
クロスジフユエダシャク 撮影日:2015/12/07 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のクロスジフユエダシャクを紹介します。

 白い壁を見ますと,イチモジフユナミシャクらしい蛾が止まっています。ところが,触角を広げてとまっています。こんな止まり方はイチモジフユナミシャクはしません。未見の蛾かもしれないと思いぶれないように撮りました。
クロスジフユエダシャク
ぱっと見てイチモジフユナミシャクかなと思いましたが,触角を前方に広げては止まらないので未見の蛾かもしれないと思ったクロスジフユエダシャク
 調べた結果,未見のクロスジフユエダシャクだと分かりました。この蛾は,2010年から勿来の関で蛾の観察を始めてから,一度も見たことがありませんでした。
 その理由は昼行性のため灯火に飛来することが少ないためだろうと思っています。

クロスジフユエダシャク
ぼんやりとした内横線が見られるクロスジフユエダシャク。上と同じ蛾です。
 クロスジフユエダシャクは「冬尺蛾」の一種です。雄には立派な翅が有りますが,雌には退化した小さな翅があるだけです。当然飛べませんから,歩いて移動します。

クロスジフユエダシャク
今日別な場所に止まっていたクロスジフユエダシャク。内横線は上の蛾より不明瞭です。
外横線は中央付近で細くなっているタイプです。


 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 クロスジフユエダシャク
 大きさ 前翅長 雄17~19mm,雌の体長10~14mm(前翅長3-4mmで飛べません。)
 食餌動植物 幼虫はクリ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、タカオカエデの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 12月
 特徴 雌は翅が退化しています。昼行性で雄はあまり灯火に飛来しません。
     内横線がぼんやりと現れるときがあります。
     外横線は真っ直ぐか中央付近でわずかに下がります。
     外横線は中央付近で細くなるのも,太くなるものもあります。

珍しや 触角出して 止まってる


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