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シロスジキノコヨトウ

2015年9月30(水)
シロスジキノコヨトウ 撮影日:2015/08/02 場所:勿来の関

 ヤガ科キノコヨトウ亜科のシロスジキノコヨトウの紹介です。
 天井を見上げますと基部から翅頂まで白くて太い筋がある蛾が止まっています。以前にたった一度だけ見たことがある蛾です。
シロスジキノコヨトウ
フラッシュは焚きましたがあまり拡大しないで写したシロスジキノコヨトウ。白い筋模様で鳥の糞に似せ騙していると思われます。
 遠いのでぶれる可能性がありますから,フラッシュを焚いて撮りました。光の当たり具合によって前翅前縁に沿って広がる黒褐色の部分が白く写ってしまいます。拡大して撮るほど,その傾向があります。

シロスジキノコヨトウ
上のときよりも拡大して撮ったためか向かって右の方の部分が白っぽくなったシロスジキノコヨトウ
 私が写したときは,胸部背の部分が隆起していませんでしたが,鶏冠(とさか)のように盛り上げているときがあるようです。
 どうもキノコヨトウ亜科に属する蛾はこの傾向があるようです。以前に私がウンモンキノコヨトウ<記事はこちら>やウスアオキノコヨトウ<記事はこちら>が隆起させているとき撮った写真がありますので見て下さい。

シロスジキノコヨトウ
拡大率を最大にしたら全体が白っぽくなってしまったシロスジキノコヨトウ。

 科名 ヤガ科キノコヨトウ亜科
 和名 シロスジキノコヨトウ
 大きさ 開張30~34mm
 食餌動植物 幼虫は地衣類を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~8月 
 特徴 胸部背は鶏冠(とさか)のように隆起します。

白い筋 糞に似せてる 騙してる


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tag : シロスジキノコヨトウ

フチムラサキノメイガ

2015年9月29(火)
フチムラサキノメイガ 撮影日:2014/09/08 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のフチムラサキノメイガの紹介です。
 9月頃出現する蛾の画像を去年の画像から探していました。すると,未見の蛾の写真が見つかりました。
フチムラサキノメイガ
2014年9月のフォルダから,このような未見の蛾の写真を見つけました。フチムラサキノメイガの画像が少なく探すのが一苦労でした。。
 「四国産蛾類図鑑」で探しても見つからなかったので,同定できずにいたのです。
 外縁沿いに小豆色の幅広い帯があります。更にその帯は,前縁まで届かず(緑矢印)手前で止まっています。これを手掛かりにすれば,見つかるかもしれないと思いました。

フチムラサキノメイガ
すべすべして平らな壁なのに落ちずに自分の体重を支えているフチムラサキノメイガ
どうして昆虫は落ちないのだろうと,いつも不思議に思っています。

 そこで,「みんなで作る日本蛾類図鑑」から探すことにしました。ノメイガ亜科は合計すると340種もあるので気は進みませんでしたが,見つければ速く1100種に近付くので同定に取り組みました。
 同定して初めて,この蛾を見つけて記録に残している方が少ないことが分かりました。

フチムラサキノメイガ
外縁に沿って小豆色の幅広い帯が見られるフチムラサキノメイガ。前縁までは届かず少し手前(緑矢印)で止まっています。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 フチムラサキノメイガ
 大きさ 前翅長 11~12mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 本州,九州
 出現月 5,8~9月 
 特徴 資料が少ない蛾です。

ポイントは 外縁沿いの 小豆帯


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tag : フチムラサキノメイガ

オオベニヘリコケガ

2015年9月28(月)
オオベニヘリコケガ 撮影日:2013/09/17,2012/09/22,2015/09/25 場所:勿来の関

 ヒトリガ科コケガ亜科のオオベニヘリコケガの紹介です。
 細やかな美しさのあるゴマダラベニコケガ・スジベニコケガに比べ<記事はこちら>,こちらはシンプルな美しさがあります。
オオベニヘリコケガ
瑞々しく羽化したばかりの個体と思われるオオベニヘリコケガ
 最初の写真のように,瑞々しい鱗粉がついている羽化したばかりの方が奇麗です。擦れた個体ですと鮮やかさが無くなってしまいます。

オオベニヘリコケガ
黄色い地に黒い筋があり赤い縁取りが見られ美しく見えるオオベニヘリコケガ
 これら3種類との初対面の印象を思い出しました。「何と美しい昆虫なのだろう。夢を見ているようだ。」と思いながら暫く見つめていました。

オオベニヘリコケガ
簡単な模様ですが,シンプルな美しさがあるオオベニヘリコケガ。

 科名 ヒトリガ科コケガ亜科
 和名 オオベニヘリコケガ
 大きさ 開張 23~30mm
 食餌動植物 幼虫は地衣類を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 6,8~9月 
 特徴 赤い縁取りの美しい蛾です。

美しや きらきらしてる 赤黒黄


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tag : オオベニヘリコケガ

ウスヒメトガリノメイガ

2015年9月27(日)
ウスヒメトガリノメイガ 撮影日:2015/05/30 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のウスヒメトガリノメイガの紹介です。
 未見の蛾が白壁に止まっています。止まっている触角の位置から,直ぐツトガ科かメイガ科と分かります。翅色が黄褐色から褐色なのでツトガ科に属する蛾です。写真を写してから四ヶ月が過ぎようとしている今日(2015年9月27日)まで似た画像がなくて同定出来ずにいました。
ウスヒメトガリノメイガ
今朝(2015年9月27日)までキイロノメイガだと思っていたウスヒメトガリノメイガ
 昨日,キイロノメイガに似ているのが分かりました。しかし,今朝改めて画像を見比べてみると,キイロノメイガではないことに気が付きました。前翅後翅の外横線がキイロノメイガは,鋸歯状になっていて大きなぎざぎざになっています。
 ところが,この写真の蛾の外横線は,水色矢印・黄緑矢印で示したように僅かな鋸歯が見られるだけです。

ウスヒメトガリノメイガ
ところが,水色矢印・黄緑矢印で示した外横線に荒い鋸歯が見られるので違うと考えたウスヒメトガリノメイガ
 ここでお手上げ状態になるところでしたが,外横線の内側(桃矢印)が黄褐色になっているのを手掛かりに「四国産蛾類図鑑」で探しました。クロヒメトガリノメイガに似ていると思いましたが,キイロノメイガ同様に外横線の鋸歯が大きいので違うと思いました。
 クロヒメトガリノメイガの右にあるウスヒメトガリノメイガの画像は似ているとは思えませんでしたが,「みんなで作る日本蛾類図鑑」でその蛾の画像を開くと小さな鋸歯でした。
 これでやっとウスヒメトガリノメイガであると同定できました。この蛾の主な特徴は次の通りです。
 ①前翅にも後翅にも,外横線の内側に黄褐色の所があります。
 ②黄褐色の所に接している外横線の鋸歯は荒くなく小さいです。

ウスヒメトガリノメイガ
その部分が細かい鋸歯の蛾を探していたらやっと見つかったウスヒメトガリノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 ウスヒメトガリノメイガ
 大きさ 開張 mm (測定しておりません。)
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5,7~8月 
 特徴 クロヒメトガリノメイガ・キイロノメイガに似ています。資料が少ないです。

ポイントは 小さな鋸歯と 黄の部分


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tag : ウスヒメトガリノメイガ

ヨトウガ

2015年9月26(土)
ヨトウガ 撮影日:2015/09/15 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のヨトウガの紹介です。
 白壁に細長いヤガ科の蛾が止まっています。種が沢山あってなかなか同定出来ない仲間です。最近,苦手としているヤガ科ですが,環状紋や腎状紋があるので,ヨトウガ亜科だろうまで絞ることが出来るようになってきました。
ヨトウガ
腎状紋と環状紋が見られヨトウガ亜外の蛾であることが分かるヨトウガ。
 ヨトウガは幾つか特徴を持っています。その主なものは次の通りです。
 ①白い亜外縁線の水色矢印の所に薄褐色の紋があります。
 ②外横線が線で繋がっておらず^ ^ ^ のようになっています。(桃矢印)
 ③黄矢印で示した場所には「C」紋が見られます。
 ④腎状紋の周りには小白点があります。

ヨトウガ
特徴が3つの矢印の所に現れているヨトウガ。
 あるとき花壇に植えられているマリーコールドの苗が根際から倒れているのを見ました。一株だけではなく幾株かありました。花壇の仕事をされている方に尋ねますと次のように答えられました。
「ヨトウムシの仕業です。夜になると出て来て,昼間は土中に隠れています。倒されている苗の周りを掘ると見つかります。」
 周りを掘ると見つかりました。倒れている株の周りには幼虫が隠れていることが分かりました。

ヨトウガ
いろいろな草の葉を食べるのでもっと観察できる機会があると思われるヨトウガ。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 ヨトウガ
 大きさ 開張 40~47mm
 食餌動植物 幼虫はソバ、アイ、エンドウキャベツ、ハクサイ、アブラナ、ダイコン、カブラ、ソラマメ、ダイズ、アズキ、ジャガイモ、ナス、トマト、タバコ、チシャ、ゴボウ、キュウリ、ニンジン、サツマイモ、アサガオ、テンサイ、フダンナ、ホウレンソウ、アサ、アマ、ワタ、アオイ、ケシ、ハッカ、サトウキビ、バラ、雑草の葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 4~5,7~8月 
 特徴 幼虫は夜間様々な食物を食べ,昼間は土中に隠れます。

ポイントは 切れ切れの線 C字紋


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tag : ヨトウガ

ベニモンヨトウ

2015年9月25(金)
ベニモンヨトウ 撮影日:2015/09/23 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のベニモンヨトウの紹介です。
 白壁に前翅長11mmの小さな蛾が止まっています。格好が矢尻の様なのでヤガ科だろうと思いながら画像を見ますと環状紋も腎状紋もありますのでヤガ科を探すことにしました。
ベニモンヨトウ
色や紋様に個体差があってなかなか同定出来なかったベニモンヨトウ
 2日かかってやっと同定までこぎつけることができました。紋や色に個体差があって私が写した画像と同じものが見つからなかったからです。
 探すときには次の事柄をポイントとすると速く見つかります。

ベニモンヨトウ
でも,後角付近の赤褐色紋が手掛かりになってやっと名前が分かったベニモンヨトウ。腎状紋の外側が白くなっていることもポイントになりました。
 ①腎状紋や環状紋の外側が白くなっています。
 ②前翅後角付近に赤褐色の紋があります。
 ③腹部背には幾つか毛塊があります。
 上の③で触れた後角付近の紋を紅に見立ててベニモンヨトウと名付けられたと思われます。

ベニモンヨトウ
腹部背には幾つか毛塊が見られるベニモンヨトウ。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 ベニモンヨトウ
 大きさ 開張 21~25mm,前翅長 11mm
 食餌動植物 幼虫はサナエタデ,ヤナギタデ,ミゾソバの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~9月 
 特徴 色や紋様には個体差があります。腹部背には幾つか毛塊があります。

ポイントは 後角にある 赤い紋


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tag : ベニモンヨトウ

クロウスムラサキノメイガ

2015年9月24(木)
クロウスムラサキノメイガ 撮影日:2015/09/12,2012/06/16,2014/09/03 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のクロウスムラサキノメイガの紹介です。
 昨日,ウスムラサキノメイガの画像を探していて,そっくりなのに足に黒い毛束があるもの(最初の写真)を見つけました。
クロウスムラサキノメイガ
青矢印で示したような黒い毛束があるクロウスムラサキノメイガ。初めはウスムラサキノメイガと思っていました。
 どちらも同じウスムラサキノメイガだろうと簡単に考えていました。
 ところが,調べていると『HP「Mushi Navi」に前足には毛束がある』と載っていました。 それで,前足に毛束がある蛾はクロウスムラサキノメイガだと分かりました。

クロウスムラサキノメイガ
3年前の2012年にも写していたクロウスムラサキノメイガ。拡大すると黒い毛束の付け根が白くなっているのが分かります。
触角の付け根は白いのがはっきり分かります。

 クロウスムラサキノメイガには同定ポイントが3つあるので紹介します。
 ①前足に先は黒くて付け根は白い毛束があります。
 ②触角の付け根が白いです。
 ③後翅にも前翅に似た紋様があります。

 ところで,最後の写真の蛾はどちらなのだろうと3つのポイントから考えました。
 a黒い部分が閉じていて何ともいえません。しかし,先は黒く付け根が白いです。(黄矢印)濡れてしぼんでいるかもしれません。
 b白いかどうかよく分かりません。(桃矢印)
 c前翅がある程度開いているので後翅も似た紋様があることが分かります。
 結論aからcまでの事実を考えるとクロウスムラサキノメイガと思われます。

クロウスムラサキノメイガ
前翅が開いていて後翅も前翅と似た紋様をしていることからクロウスムラサキノメイガと同定しました。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 クロウスムラサキノメイガ
 大きさ 開張 14~17mm
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,コナラ,アベマキの葉を食べます。 成虫は花の蜜です。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~6,8~9月 
 特徴 雄には前足脛節に毛束があります。ウスムラサキノメイガに似ています。

触角の 付け根が白く 区別でき


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tag : クロウスムラサキノメイガ

ウスムラサキノメイガ

2015年9月23(水)
ウスムラサキノメイガ 撮影日:2014/05/25,2015/05/28,2011/06/03 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のウスムラサキノメイガの紹介です。
 以前に何度か見たことがあるか弱そうな蛾が白い壁に止まっています。
ウスムラサキノメイガ
触角を背中に負っているウスムラサキノメイガ。こんな姿で止まるのはツトガ科かメイガ科の仲間であると覚えていると同定が楽です。
 1枚目と3枚目の写真なら触角のある位置から直ぐ仲間が分かります。即ち,触角が腹部や翅の上ならツトガ科かメイガ科の仲間なのです。
 でも,2枚目のような写真だったら困ってしまいます。ですから,場数を踏むほかありません。

ウスムラサキノメイガ
でも運が悪くこんな姿で止まっていたら同定には時間がかかるウスムラサキノメイガ
 ウスムラサキノメイガはクロウスムラサキノメイガに似ていることをこの記事を書きながら初めて分かりました。幸い後者の写真も撮っていたので明日,記事に載せる計画でいます。

ウスムラサキノメイガ
前翅長と後翅をほとんどずらさずに止まることが多いウスムラサキノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 ウスムラサキノメイガ
 大きさ 開張 16~22mm
 食餌動植物 幼虫はクマシデ、ハシバミ、クリ属、コナラ属、ウツギの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~6,7~8月 
 特徴 クロウスムラサキノメイガに似ています。

雄ならば 前足見ると 分かります


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tag : ウスムラサキノメイガ

アカモクメヨトウ

2015年9月22(火)
アカモクメヨトウ 撮影日:2012/06/29,2011/08/24,2015/09/10 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のアカモクメヨトウの紹介です。
 壁には茶色を帯びた中くらいのヤガ科の仲間が止まっています。
アカモクメヨトウ
茶色を帯びているので赤く見えるアカモクメヨトウ。外縁に奇麗な鋸歯が並んでいて品がある蛾に見えます。
 ヤガ科とシャクガ科は多くの種がいて敬遠したかったのですが,腎状紋に特徴があって分かる可能性が大きいと考えました。
 白い腎状紋の中に黒筋があって,周りには複数の小白点があります。これを手掛かりに早速,名前を調べることにしました。

アカモクメヨトウ
こんな黒ずんだアカモクメヨトウもいます。
 腎状紋が見られる主な種は,ヨトウガ亜科とモンヤガ亜科です。早速,ヨトウガ亜科から調べ始めますと終わりの方に腎状紋周囲に複数の小白点がある蛾,アカモクメヨトウが見つかりました。
 もう一つの特徴として,外縁に円みのある鋸歯が見られます。

アカモクメヨトウ
腎状紋の周りには複数の小白点があるアカモクメヨトウ。さらに外縁は円みのある鋸歯が見られます。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 アカモクメヨトウ
 大きさ 開張 37~44mm
 食餌動植物 幼虫はヌマガヤの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~9月 
 特徴 紋様には個体差があります。二化のものは小さいです。

ポイントは 紋の周りの 白い点


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tag : アカモクメヨトウ

クロシタキヨトウ

2015年9月21(月)
クロシタキヨトウ 撮影日:2015/09/21,06/22,2014/09/14 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のクロシタキヨトウの紹介です。
 壁の高い所に薄黄色の蛾が止まっています。筋模様が目立たない方のキヨトウ類の仲間です。
クロシタキヨトウ
縁毛が無く擦れた個体なのに筋模様がはっきりしたクロシタキヨトウ。この蛾だけ翅が赤味を帯びています。
 後翅(下羽)の色は黒褐色なので,黒い下羽の黄色いヨトウという意味でクロシタキヨトウと名付けたのでしょう。

クロシタキヨトウ
淡い色の腎状紋の下には黒ずんだ紋が見られるクロシタキヨトウ。
 クロシタキヨトウはミカワキヨトウ・マダラキヨトウと似ていて同定で迷いました。
 同定のポイントは桃矢印で示した所の腎状紋が,淡い色になっていて中に小さな黒点があります。淡い色の腎状紋の形は頭の方が尖った流線形をしています。マダラキヨトウの方は,もっと流線形が細くなっています。
 ミカワキヨトウは資料が少なくてよく分かりません。

クロシタキヨトウ
淡い色の腎状紋は流線形をしているので区別が出来るクロシタキヨトウ。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 クロシタキヨトウ
 大きさ 開張 39~44mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~8月 
 特徴 紋様には個体差があります。二化のものは小さいです。

ポイントは 腎状紋の 淡いとこ


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tag : クロシタキヨトウ

ハガタキコケガ

2015年9月20(日)
ハガタキコケガ 撮影日:2015/09/20,2011/08/28 場所:勿来の関

 ヒトリガ科コケガ亜科のハガタキコケガの紹介です。
 壁に何やら黄色の小さい蛾が止まっています。勿来の関では,縁が紅色のものは普通に見られますが,地が黄色のものはそれほど見られません。
ハガタキコケガ
今朝止まっていたハガタキコケガは前翅長が10mm以下の小さな蛾でした。
 方形の黒紋が沢山並んだ内側にぎざぎざ模様が見られます。この模様を歯形に見立ててハガタキコケガと名付けられたのでしょう。
 ほんのりと縁の黄色が濃くなっていますが,その部分が紅色になったものがハガタベニコケガです。

ハガタキコケガ
上下の蛾と少し紋様が違うハガタキコケガ。
 実際に大きさは測りませんでしたが,目測で10mm以下でした。大きく見積もっても8mm程度です。ところが,「みんなで作る日本蛾類図鑑」で開張が22mmとなっていてそんなに大きくなかったのに変だと思いました。何故なら開張÷2≒前翅長だからです。更によく読み進めると二化15~25mmとあり納得しました。二化とは,年に2回以上羽化するもので,春の頃でなく夏から秋に羽化するものを指しています。

ハガタキコケガ
地衣類を食べるハガタキコケガ。

 科名 ヒトリガ科コケガ亜科
 和名 ハガタキコケガ
 大きさ 開張 22~25mm,二化15~25mm
 食餌動植物 幼虫は地衣を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~9月 
 特徴 紋様には個体差があります。二化のものは小さいです。

目立つもの 並ぶ歯形と 黒紋と


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tag : ハガタキコケガ

シロモンオビヨトウ

2015年9月19(土)
シロモンオビヨトウ 撮影日:2015/06/14,08/28,08/29 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のシロモンオビヨトウの紹介です。
 褐色の地に白紋が目立つ蛾が頭部を隅につけながら止まっています。カメラを隅につけても真上にセットできないので,いつもシロモンオビヨトウを写すときには苦労します。頭部を隅につけるのはシロモンオビヨトウの習性なのでしょう。
シロモンオビヨトウ
建物の隅でしかも頭部を壁につけているので撮影しづらいシロモンオビヨトウ。3つの大小紋が縦に並ぶ典型的な蛾です。
 3つある横線の中で不明瞭な中横線は白紋の上をかするように走っています。内横線と外横線は細い焦茶色の線ですが明瞭な線になっています。これら三本の線を帯に見立ててシロモンオビヨトウと名付けたのでしょう。

シロモンオビヨトウ
このときも窓ガラスに頭をつけていて写しづらかったシロモンオビヨトウ。
 シロモンオビヨトウの紋様には個体差があります。最初の写真のシロモンオビヨトウを頭部が上になるようにして見たとき,上から順に小白紋,小黒紋,大白紋が縦に並んでいます。
 しかし,2番目の蛾は一番上の紋の色が向かって左は白で右は黒です。2番目の小黒紋は見当たりません。
 ところが,一番下の大白紋の脇には小白紋があります。この様にシロモンオビヨトウには個体によって違いが見られます。

シロモンオビヨトウ
大きな白紋の脇に小白紋があるシロモンオビヨトウ。この様に紋様には個体差が見られます。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 シロモンオビヨトウ
 大きさ 開張 31~37mm
 食餌動植物 幼虫はエゾギク、ヨモギ、タンポポ、ヒルガオ、タデ科の葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 5~6,8~9月 
 特徴 ヒメサビスジヨトウに似ますが,白紋がシロモンオビヨトウは大きいので区別が出来ます。

目印は 大白紋が 存在す


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tag : シロモンオビヨトウ

モンキクロノメイガ

2015年9月18(金)
モンキクロノメイガ 撮影日:2011/08/09,2012/06/21,2015/08/02 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のモンキクロノメイガの紹介です。
 今日紹介するモンキクロノメイガは2011年から見ています。この蛾の前翅には魚の形をしている紋(以後魚紋)があるので,いつまでも記憶に残っています。
モンキクロノメイガ
魚紋の尾が黄色(桃矢印)であることに注目して命名されたと思われるモンキクロノメイガ
 命名された方が,この魚紋の尾が黄色(桃矢印)であることに注目してモンキクロノメイガと名付けられたように私には思われます。
 一方,モンシロクロノメイガの方は紋がすべて白いものの方が多いのでモンシロクロノメイガとなったのでしょう。

モンキクロノメイガ
魚紋の内側にある方形の紋は,個体差があって大きさが違っているモンキクロノメイガ。
 モンキクロノメイガの後翅にある太い紋は,個体差があります。1枚目と2枚目の写真の蛾の紋は,くっきりと分かれています。
 しかし,最後の写真の蛾は向かって右側の紋は分かれているように見えますが(黄矢印),左側の紋はつながっているように見えます。そうすると,モンシロクロノメイガに間違えそうですが,この写真のように太さが極端に変わりません。

モンキクロノメイガ
後翅紋は個体差が大きく,分かれているものもつながっているように見えるものもいるモンキクロノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 モンキクロノメイガ
 大きさ 開張 26mm
 食餌動植物 幼虫はブドウ、エビヅル、ヤブカラシ、ヤマブドウ、ノブドウの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島奄美大島,沖縄
 出現月 6~9月 
 特徴 前翅にある魚紋の尾は黄色です。後翅にある太い紋は2つに分かれています。

後翅紋 二つに分かれ 目印に


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tag : モンキクロノメイガ

モンシロクロノメイガ

2015年9月17(木)
モンシロクロノメイガ 撮影日:2015/08/27,09/13 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のモンシロクロノメイガの紹介です。
 奥の壁に黒い蛾が止まっています。少し近付くとツトガ科の蛾と思われましたので,あまり近寄らずに写真を撮りました。必要以上に近付くと直ぐ逃げてしまうからです。
モンシロクロノメイガ
後翅中央に曲がりくねった太めの紋を持つモンシロクロノメイガ
 画像を見ますと後翅中央には太くて白い曲がりくねった紋があります。こんな紋様のツトガ科は初めて見ます。嬉しくなって,もう少し近付きまた写真を撮りました。欲張ってカメラを近付け過ぎたら逃げられました。

モンシロクロノメイガ
少し高い壁に止まっていたモンシロクロノメイガをぶれないようにフラッシュを焚いて写しました。
 モンシロクロノメイガは,モンキクロノメイガと似たような紋様をしています。
 しかし,後翅の紋様が単純で太めの曲がりくねった紋があるだけなので区別は簡単です。

モンシロクロノメイガ
2枚目の蛾より曲がり紋が太いモンシロクロノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 モンシロクロノメイガ
 大きさ 開張 19~23mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6,8月 
 特徴 後翅中央にある太い曲線紋がポイントです。縁毛は白いです。

中程の 太くて白い 曲がり紋


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tag : モンシロクロノメイガ

キイロフチグロノメイガ

2015年9月16(水)
キイロフチグロノメイガ 撮影日:2012/09/24,2015/09/15 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のキイロフチグロノメイガの紹介です。
 2,3歩進みますと黄色っぽい蛾が飛びだして壁に止まりました。あまり見掛けない蛾です。今年で三度目の出会いです。
キイロフチグロノメイガ
腹部が太く見えるので雌と思われるキイロフチグロノメイガ
 たった三回の出会いですが,黄色い地色に黒褐色の縁取りは印象が深く記憶に残っています。和名もキイロフチグロノメイガですからこの蛾にぴったりの名です。
 オオフチグロノメイガ・フチグロノメイガに似ています。しかし,資料が少なく素人の私には同定が難しいので暫定的にキイロフチグロノメイガとしました。

キイロフチグロノメイガ
腹部が細く見えるので雄と思われるキイロフチグロノメイガ。
 写真を見ますと,1枚目の蛾の腹部は太いので雌,2枚目の蛾の腹部は細いので雄と思われます。

キイロフチグロノメイガ
黄と黒で ひときわ目立つキイロフチグロノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 キイロフチグロノメイガ
 大きさ 開張 18~27mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国
 出現月 5~6,8~9月 
 特徴 オオフチグロノメイガ・フチグロノメイガに似ています。

黄と黒で ひときわ目立つ ツトガなり


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tag : キイロフチグロノメイガ

キバラケンモン

2015年9月15(火)
キバラケンモン 撮影日:2015/09/15 場所:勿来の関

 ヤガ科ウスベリケンモン亜科のキバラケンモンの紹介です。
 勿来の関歩道を歩いていますと,白地に黒筋模様の奇麗な蛾が止まっています。逃げないうちに写真を撮りました。撮っている内に風で煽られ仰向けになりました。そのとき初めて息絶えていることを知りました。
キバラケンモン
風で煽られ仰向けになったので葉の上に乗せて写したキバラケンモン
 裏の写真も同定するときの大切な資料となるので写真を撮りました。アスファルトの上では殺風景なので葉の上に乗せて写しました。

キバラケンモン
同定には裏側も大事な資料になるので写真を写したキバラケンモン。このお陰で雌であることが分かりました。ある動物に腹を食べられてしまい息絶えていました。
 この蛾は初見の蛾です。また一種類増えると喜びながら名前を探し始めました。しかし,不運にも似ている3種類の蛾がいてなかなか同定できません。幸いにも「四国産蛾類図鑑」を出されているnabeさんが「キバラケンモンとニセキバラケンモンとキタキバラケンモンの比較 」を作成されていたので同定出来ました。
 縁毛より一つ内側の短い筋がみんなはっきりしているのでキバラケンモンとしました。更に,裏の写真を撮っていたお陰で雌だと分かりました。それは桃矢印で示したような黒紋が2つあるからです。

キバラケンモン
キバラケンモンを最初に見たときの様子です。このときは生きていると思いながら,素早く写真を撮りました。

 科名 ヤガ科ウスベリケンモン亜科 「みんなで作る日本蛾類図鑑では,ケンモンガ科」
 和名 キバラケンモン
 大きさ 開張 雄40~48mm 雌50~52mm 前翅長25mm
 食餌動植物 幼虫はサクラ類,コゴメウツギ,タチバナモドキ,ヒサカキ,ツバキ,ヒラドツツジ,シャクナゲ,アセビ,シャシャンボの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~9月 
 特徴 ニセキバラケンモン,キタキバラケンモンに似ています。

同定は 裏の写真の お陰なり


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tag : キバラケンモン

コウモリガ

2015年9月14(月)
コウモリガ 撮影日:2015/09/14 場所:勿来の関

 コウモリガ科のコウモリガの紹介です。
 窓の内側には何やら大きいものがぶら下がっているように見えます。まっすぐその場に進んでいくと,コウモリガ科らしい蛾が窓枠にぶら下がっています。
コウモリガ
最初はこんなかっこうでぶら下がっていたコウモリガ。ガラスに接触している左右の前縁と前縁の幅が狭く体が横に倒れています。足が紫色に写るので不思議でした。
 何枚か撮った後,窓の外が明るく上手く写せないので,キンミズヒキの茎に掴ませて場所を移動しました。緑色の茎が下になっている写真がそのときのものです。翅を広げないと不安定で横に倒れてしまいます。やっと起こすと翅を広げてくれました。チャンスとばかりにすかさず何枚か撮りました。そうこうするうちに羽ばたき一番下の桟にぶら下がりました。

コウモリガ
キンミズヒキの茎に掴まって移動したばかりのコウモリガ。翅を横に大きく開いています。
 写真を撮っていて感じたことは,翅が白っぽく見えていたのに薄紫を帯びていることに気づきました。足の中程から先の方が濃い紫色に光るのには驚きました。特に,強い光を浴びると紫色が濃くなります。

コウモリガ
次第に翅をすぼめてきたコウモリガ。前翅長40mmには不釣り合いの触角が確認出来ます。
 雌は飛ながらも産卵するそうです。草本を食べていた幼虫はやがて木本に,木本を初めから食べていた幼虫は続けて木本を食べるそうです。食べる物は葉でないらしく茎・枝・幹の内部のようです。侵入口には糞を付着させる変わり種です。

コウモリガ
続けて写真を撮っていたら,突然,直ぐ脇の窓枠にぶら下がったコウモリガ。光を浴びると足は濃い紫色になるようです。

 科名 コウモリガ科
 和名 コウモリガ
 大きさ 開張 45~110mm 前翅長40mm
 食餌動植物 多食性で草本を食べていた幼虫は移動して木本の幹・枝・茎に進入します。樹木を食べていた幼虫はそれを食べ続けます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 8~10月 
 特徴 糞が侵入口に付着しています。飛ながら産卵します。

光浴び 紫色に 光る足


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tag : コウモリガ

スジシロキヨトウ

2015年9月13(日)
スジシロキヨトウ 撮影日:2015/09/13 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科(キヨトウ類)のスジシロキヨトウの紹介です。
 窓ガラス枠にキヨトウ類が止まっています。地色が薄黄色で多くの筋模様が見られます。写しながら気分は乗りません。キヨトウ類は似たようなものが10以上もあるからです。
スジシロキヨトウ
幸運にも外縁近くに黒点が二列に並んでいたお陰で同定が楽だったスジシロキヨトウ
 ところが,案ずるより産むが易しです。同定は簡単でした。外縁近くに黒点が二列になって並んでいたからです。一列しか無いアトジロキヨトウだったら同定は無理だったかもしれません。嬉しいことには,このスジシロキヨトウは初見の蛾でした。

スジシロキヨトウ
胸部背には鶏冠(とさか)状の突起物が見られるスジシロキヨトウ。
 その外の目立つ特徴は,胸部背にある毛には黒点が並んでいます。
 更に,胸部背にはVの字状の鶏冠(とさか)のような突起物が見られます。
 外縁から腹端が覗いていてシャチホコガ科と錯覚しそうですが,キヨトウ類に似た筋模様のシャチホコガ科の仲間は見たことがありません。即ち,腹端が出ていてもこの様な筋模様をしている蛾はヤガ科ヨトウガ亜科(キヨトウ類)です。

スジシロキヨトウ
腹端が外縁から出ていてシャチホコガ科と間違えそうなスジシロキヨトウ。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科(キヨトウ類)
 和名 スジシロキヨトウ
 大きさ 前翅長17~19mm
 食餌動植物 幼虫はヨメナ,エニシダの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬
 出現月 4~10月 
 特徴 黒点が2列になっています。

目印は 黒点二列 並びます


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tag : スジシロキヨトウ

ギンスジエダシャク

2015年9月12(土)
ギンスジエダシャク 撮影日:2015/09/12,09/06,2014/09/12 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のギンスジエダシャクの紹介です。
 ふと上を見上げますとかつて見たことがあるギンスジエダシャクが止まっています。距離が離れていてぶれないようにフラッシュを焚いて撮りました。
 その六日後には白壁に止まっているギンスジエダシャクを見つけました。
ギンスジエダシャク
いつ見ても触角を前方へ出しているギンスジエダシャク。シャクガ科の多くは翅の下に隠すようにして止まります。
 私が四回撮影した写真はみんな触角を前方に出しています。ネットで見られる写真もほとんど前に出しています。シャクガ科の多くの蛾は,触角を翅の下に隠すようにして止まるので,ギンスジエダシャクは珍しい蛾だと思っています。

ギンスジエダシャク
離れているのでフラッシュを焚いてぶれないように写したギンスジエダシャク。
 これらの写真3枚に写っているギンスジエダシャクの触角は全部,両櫛歯状になっています。だから,ここに写っているのは,雄のギンスジエダシャクばかりです。
 翅の中央より少し外側に黒い線で縁取られた白い帯状の筋が見られます。この筋を銀色の筋と見立ててギンスジエダシャクと名付けたのでしょう。

ギンスジエダシャク
翅の紋様には個体差があるギンスジエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ギンスジエダシャク
 大きさ 開張 30~38mm  
 食餌動植物 幼虫はヨメナ,エニシダの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 7~8月 
 特徴 触角は雄が両櫛歯状,雌が糸状です。

いつ見ても 触角前に 出している


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tag : ギンスジエダシャク

フタマタノメイガ

2015年9月11(金)
フタマタノメイガ 撮影日:2015/06/13,2011/06/19 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のフタマタノメイガの紹介です。
 何気なく写したノメイガ亜科の蛾は幸運なことにフタマタノメイガです。4年前に会ったきり出会いがありませんでした。たとえ出会っていても近付けば逃げてしまうので確かめようがありません。
フタマタノメイガ
五本ある線の中で真ん中のものが一番色が濃く太いフタマタノメイガ
 何故この蛾をフタマタノメイガと呼ぶのか暫くの間,理解できませんでした。ところが,画像を拡大したところ青矢印で示したように枝分かれしていて二股になっていることに気が付きました。これでやっと訳が分かりました。

フタマタノメイガ
拡大したら真ん中の線は枝分かれしているのが分かり,フタマタノメイガと呼ばれる訳が分かりました。
それまでは写真の右側のようにしか見えてなかったので長い間疑問のままでした。

 前翅に見られる5本の線の中で,中央にある線(赤矢印)が一番色が濃く太くなっています。更にこの線は後翅の線と続きますが,一本線のように見えます。そして,最後は棍棒のように先が太くなって後翅後角に達します。
 腹端近くにマタスジノメイガとヨスジノメイガは黒い縦筋がありましたが,フタマタノメイガには黒点(桃矢印)があります。

フタマタノメイガ
腹端近くには黒点があるフタマタノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 フタマタノメイガ
 大きさ 開張 16~25mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月 5~6,8~9月 
 特徴 草や木の葉の裏に隠れます。

よく見れば 真ん中の線 二股に


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tag : フタマタノメイガ

ヨスジノメイガ 五筋に見える

2015年9月10(木)
ヨスジノメイガ 五筋に見える 撮影日:2015/08/28,2013/08/30,09/09 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のヨスジノメイガの紹介です。
 ツトガ科の多くの蛾は写そうとカメラを近付けた途端,逃げられます。この性質は道端を歩いていると飛び出しては直ぐ葉の裏に隠れる行動と関係があると思われます。そんな中でも偶々,逃げずに撮影に協力してくれた蛾のお陰で写真が撮れました。
ヨスジノメイガ
どのように数えても筋の数は5本もあるヨスジノメイガ
 前翅の筋の数を数えると5本あるので,何故ヨスジノメイガと名付けられたか疑問に思っています。前翅の付け根(基部(きぶ))から順に名前をあげますと次のようになります。
 ①亜基線
 ②内横線
 ③中横線
 ④外横線
 ⑤亜外縁縁線
 この中で①の亜基線が短くはっきりしない線だから数に入れていないのでしょうか。

ヨスジノメイガ
ツトガ科の蛾は逃げ足が速く逃げられることが多いヨスジノメイガ。
 昨日のマタスジノメイガと同じく,腹端近くには縦長の黒い筋が見られます。真ん中のヨスジノメイガの腹端だけが尖っていて腹が細いように感じます。
 だから,私は雄かなと思っています。

ヨスジノメイガ
腹端近くには黒い縦筋が見られるヨスジノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 ヨスジノメイガ
 大きさ 開張 19~26mm
 食餌動植物 幼虫はムラサキシキブの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,沖縄
 出現月 5~6,8~9月 
 特徴 草や木の葉の裏に隠れます。

筋多く ヨスジノメイガ 五筋だぞ


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tag : ヨスジノメイガ

マタスジノメイガ

2015年9月9(火)
マタスジノメイガ 撮影日:2015/08/19,2012/09/06 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のマタスジノメイガの紹介です。
 白壁には黄色い蛾が止まっています。翅が黄色くて触角が腹の上に乗っていますのでツトガ科の蛾であることは間違いありません。
マタスジノメイガ
赤矢印の所で2本の筋が結合して股のようになっているのでマタスジノメイガと呼ばれています。
 ネットで調べますとマタスジノメイガと直ぐに調べることが出来ました。
 このマタスジノメイガと似ている蛾にはヨスジノメイガやフタマタノメイガがいます。マタスジノメイガの方は筋が沢山あって区別が付きます。

マタスジノメイガ
2番目の蛾の腹が上のものよりも細くなっているので雄と思われるマタスジノメイガ。
 マタスジノメイガといわれる訳は,前翅の赤矢印の所で外横線と亜外縁線が結合し筋が股になっているからです。
 2番目の蛾は腹部が1番目の腹部より細くなっていますので雄と思われます。

マタスジノメイガ
腹端近くにある黒紋が縦長になっているマタスジノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 マタスジノメイガ
 大きさ 開張 19~26mm
 食餌動植物 幼虫はムラサキシキブ,オオムラサキシキブの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,奄美大島
 出現月 8~9月 
 特徴 

横線が 結合してる マタスジは


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tag : マタスジノメイガ

ハイイロシャチホコ

2015年9月8(火)
ハイイロシャチホコ 撮影日:2015/09/07 場所:勿来の関


 シャチホコガ科のハイイロシャチホコの紹介です。
 勿来の関ではあまり観察されない蛾です。それは,食餌植物であるミネカエデ・カジカエデ・イロハモミジの分布が勿来の関では少ないからです。
ハイイロシャチホコ
勿来の関では食餌植物のイロハカエデなどのカエデ類が多くないのであまり見られないハイイロシャチホコ
 シャチホコガの主な特徴です。
 ①翅を立てて腹端を外縁の外に出すタイプ
 ②翅は立てるが腹端を外縁の外に出さないタイプ
 ③翅は立てないが腹端は出るタイプ
 ④翅は立てないが腹端は出ないタイプ
 ⑤毛深い蛾が多く,腹部が太いものもいます。

ハイイロシャチホコ
シャチホコガ科の中でも腹端が外縁から出ないタイプのハイイロシャチホコ
 ⑥成虫は何も食べません。口が無いからだと思われます。
 ⑦カメラを近付けてもほとんど逃げません。おそらく幼虫のときに溜め込んだ養分を有効に使おうとしていると思われます。即ち,無駄に逃げ回らず交尾相手を見つけるときにだけ使おうとしているのだと思われます。

 翅が灰色なので,ハイイロシャチホコと名付けられたのでしょう。

ハイイロシャチホコ
腹端は出ないが翅は立てているタイプのハイイロシャチホコ。

 科名 シャチホコガ科
 和名 ハイイロシャチホコ
 大きさ 開張 一化32~43mm,二化28~38mm
 食餌動植物 幼虫はミネカエデ、カジカエデ、イロハモミジの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 5~6,8月 
 特徴 成虫は何も食べません。

腹端が 出ない仲間も 翅を立てる
溜め込んだ 養分無駄に 使えない


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tag : ハイイロシャチホコ

ツマテンコヤガ 美的グラデーション

2015年9月7(月)
ツマテンコヤガ 美的グラデーション 撮影日:2015/09/07 場所:勿来の関

 ヤガ科コヤガ亜科のツマテンコヤガの紹介です。
 白壁を見ますと三角形の白い蛾が止まっています。画像を見ますと淡い色のグラデーションが奇麗な蛾です。翅頂に焦茶色の紋がある10mm程度の小さな蛾です。
ツマテンコヤガ
この蛾の画像を載せているサイトが少なく「あおもり昆虫記」から探したツマテンコヤガ
 このような蛾は未だ見たことがありません。初見の蛾です。一目でヤガ科コヤガ亜科の蛾だと感じました。早速,「四国産蛾類図鑑」で探しましたが見つかりません。
 ここで見つからないときは「あおもり昆虫記」に頼るのが一番です。「チョウ・ガの仲間」にある「ヤガの仲間 3」の上から3段目にそっくりな画像を見つけました。すると,「産地はやや局地的という。」との説明がありました。

ツマテンコヤガ
淡い配色のグラデーションが美しいツマテンコヤガ
 道理で「四国産蛾類図鑑」に掲載されてなかったのです。リストに載せているサイトは沢山ありますが,この蛾の画像を掲載しているサイトは大変少ないです。
 私が知っているのは次のサイトです。
 ①みんなで作る日本蛾類図鑑
 ②あおもり昆虫記
 ③富山県産蛾類博物館
 ④北大(Node Eublemma ragusana ツマテンコヤガ - bioinfo - SPECIMENS)

ツマテンコヤガ
翅頂にある黒褐色の紋から名付けられたと思われるツマテンコヤガ。

 科名 ヤガ科コヤガ亜科
 和名 ツマテンコヤガ
 大きさ 前翅長 10mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 本州,小笠原,四国,九州,屋久島,沖縄
 出現月 7~9月 
 特徴 雄の腹端が出る長さは長く,雌は短いです。セグロシャチホコに似ています。

少しずつ 色が変わって 美しや


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tag : ツマテンコヤガ

ツマアカシャチホコ

2015年9月6(日)
ツマアカシャチホコ 撮影日:2012/06/28,2015/09/06 場所:勿来IC・勿来の関

 シャチホコガ科のツマアカシャチホコの紹介です。
 梁(はり)に珍しいシャチホコガ科の蛾が止まっています。胸部に黒い部分があるのでセグロシャチホコだと思ってしまいましたが,ツマアカシャチホコでした。
ツマアカシャチホコ
3年前に初めて見つけたツマアカシャチホコ
 胸部に黒い部分があって似ていますが,翅頂付近の様子が違っています。この部分に赤味を帯びた紋が四つある方がツマアカシャチホコです。

ツマアカシャチホコ
今日,再会できたツマアカシャチホコ。
 一方,セグロシャチホコは白い筋模様と,ぼんやりとした紋があるだけで,黒紋も赤味を帯びた紋もありません。私は3年前に1度ツマアカシャチホコを見ただけで,今回で2回目です。

ツマアカシャチホコ
セグロシャチホコには胸部背以外に目立つ紋はありませんが,こちらは黒紋も赤味を帯びた紋もあるツマアカシャチホコ。
 雄も雌も腹端を外縁の外に出します。しかし,雄と雌では出る長さが違うようです。雄は長く突き出ていますが,雌は短いです。

ツマアカシャチホコ
まるで足がある魚のように見えるツマアカシャチホコ。斜め上から写しました。

 科名 シャチホコガ科
 和名 ツマアカシャチホコ
 大きさ 開張 25mm
 食餌動植物 幼虫はイイギリ、ヤナギ科の葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~6,7~8月 
 特徴 雄の腹端が出る長さは長く,雌は短いです。セグロシャチホコに似ています。

ツマアカは 赤紋目立ち 洒落ている


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tag : ツマアカシャチホコ

ナシケンモン

2015年9月5(土)
ナシケンモン 撮影日:2013/09/02,2015/09/05 場所:北茨城・勿来の関

 ヤガ科ケンモンヤガ亜科のナシケンモンの紹介です。
 白い壁を見ますと黒ずんだ細長い蛾が止まっています。あまり気乗りしないまま写真を撮りました。というのも黒ずんだ蛾はあまり特徴が無く同定が困難だからです。
ナシケンモン
円い紋や白紋があって同定の手掛かりになったナシケンモン
 ところが,画像を見ますと円い紋(黄矢印)も白紋(赤矢印)もあります。これは二年前に北茨城で写したことがあるナシケンモンです。

ナシケンモン
前翅を少し重ねて止まっているので片方の白紋しか見えないナシケンモン。
 食餌植物を調べますと様々な物を食べるので,もっと多くのナシケンモンが観察されても良いはずですが,何故か会う機会が少ないのは不思議です。あまり灯火には飛来しないのでしょうか。

ナシケンモン
今朝(2015/09/05),こんな黒ずんだ蛾が止まっていました。
この蛾も前翅を重ね合わせているので白紋が片方しか見られないナシケンモン。


 科名 ヤガ科ケンモンヤガ亜科
 和名 ナシケンモン
 大きさ 開張 32~43mm
 食餌動植物 幼虫はナシ,サクラ,スモモ,アブラナ科,マメ科,タデ科,ヤナギ科の葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~9月 
 特徴 

円紋と 白紋見つけ 同定に


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ソトモンツトガ

2015年9月4(金)
ソトモンツトガ 撮影日:2011/07/25,2014/08/26,2015/09/04 場所:勿来の関

 ツトガ科ツトガ亜科のソトモンツトガの紹介です。
 外灯の脇にある柵を見ますと小さい蛾が止まっています。翅の中央にある2本の黄帯が目立つ灰色の蛾のように見えました。
ソトモンツトガ
一見,ミズメイガ亜科の仲間のようなソトモンツトガ
 その鮮やかな黄帯模様から,ツトガ科ミズメイガ亜科に属する蛾だと思ってしまいました。
ミズメイガ亜科にはアトモンミズメイガ<画像はこちら:真ん中以降に掲載>という似ている蛾がいましたが,紋様が違います。 そこで,触角を翅の上に乗せ黄色の色彩を持つのはツトガ科の蛾なので,そちらを調べるとそっくりの画像が見つかりました。

ソトモンツトガ
この様な黄色の帯模様を持つものはツトガ亜科にも存在するソトモンツトガ
 前翅外縁(外側)に黒い紋があるツトガなのでソトモンツトガと名付けられたのでしょう。

ソトモンツトガ
前翅外縁中央付近から後角まで黒点が6個並んでいるソトモンツトガ。

 科名 ツトガ科ツトガ亜科
 和名 ソトモンツトガ
 大きさ 前翅長 11~13mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。 成虫は花の蜜を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~7,9月 
 特徴 前翅外縁に黒紋が6個並ぶ。キオビミズメイガ・アトモンミズメイガに似ています。

ツトガでも 黄帯はまるで ミズメイガ


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キスジツマキリヨトウ

2015年9月3(木)
キスジツマキリヨトウ 撮影日:2015/09/03 場所:勿来の関

 ヤガ科ツマキリヨトウ亜科のキスジツマキリヨトウの紹介です。
 柱に目をやりますと白い筋が鮮やかな蛾が止まっています。画像を見ますと筋の周辺が紫がかっています。
キスジツマキリヨトウ
ムラサキツマキリヨトウと比べて少しだけ小さいキスジツマキリヨトウ
 このとき,以前出会ったことのあるムラサキツマキリヨトウだと思ってしまいました。何しろ筋の周辺が紫がかっているからです。
 でも,過去の画像やネットで調べると似ているようで何か合いません。両者の画像を見ている内に黄矢印と水矢印の部分に違いが見られることに気が付きました。

キスジツマキリヨトウ
内横線や外横線の周辺が紫色を帯びているのでムラサキツマキリヨトウかなと思ったキスジツマキリヨトウ
 違いは次の通りです。
 ①黄矢印で示した白紋が楕円形やキノコ形です。・・・キスジツマキリヨトウ
 ②黄矢印で示した白紋が筋になっています。  ・・・ムラサキツマキリヨトウ
 ③水色矢印で示した紋が内横線に沿っていることが多い。・・・キスジツマキリヨトウ
 ④水色矢印で示した紋が内横線から離れています。   ・・・ムラサキツマキリヨトウ
 マダラツマキリヨトウとムラサキツマキリヨトウの<記事はこちら>です。

キスジツマキリヨトウ
二つの矢印の場所で違いを見つけ同定できたキスジツマキリヨトウ。

 科名 ヤガ科ツマキリヨトウ亜科
 和名 キスジツマキリヨトウ
 大きさ 前翅長 23~26mm
 食餌動植物 幼虫はイノモトソウ、タチシノブ、イワヒメワラビの葉を食べます。
 分布 本州,佐渡島,伊豆諸島八丈島,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 7,8~9月 
 特徴 ムラサキツマキリヨトウに似ていますが,腎状紋脇に白い紋があり区別可能です。

目印は 中央にある 白紋に


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tag : キスジツマキリヨトウ

クビグロクチバ

2015年9月2(水)
クビグロクチバ 撮影日:2015/09/02 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のクビグロクチバの紹介です。
 梁を見上げると大きな蛾が止まっています。画像を見ますと見たことがあるような紋様です。
クビグロクチバ
梁を見上げると大きな蛾が止まっているのに気づきフラッシュを焚いて写したクビグロクチバ
 ネットで調べるとクビグロクチバであるとすぐ分かりました。この蛾は,ナニワクビグロクチバ<記事はこちら>・ヒメクビグロクチバ<記事はこちら>と似ていますが紋様も大きさもはっきり違っているので同定は楽でした。主なポイントは次の通りです。

クビグロクチバ
内横線の外側に小黒点があり,外縁に沿って明瞭な黒点が並んでいるクビグロクチバ。
 クビグロクチバの特徴
 ①内横線の外側に小黒点があるのはクビグロクチバだけです。
 ②外縁に沿って明瞭な小黒点が並んでいるのはクビグロクチバだけです。
 ③前翅中央にある黒紋から後縁の方へ山を描いたような筋があります。

クビグロクチバ
写しやすい場所へ動かそうとしたら更に遠い所へ止まったクビグロクチバ。でも前翅を開いて後翅を見せてくれました。
ぶれないようにフラッシュを焚いて写しましたが画像が荒くなってしまいました。


 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 クビグロクチバ
 大きさ 前翅長 55~60mm
 食餌動植物 幼虫はイネ科,カヤツリグサ科,ハマニンニクの葉を食べます。 成虫は果実です。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~9月 
 特徴 翅脈がはっきりしていて大きい蛾です。

目印は 内横線の 下にあり


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マエテンアツバ

2015年9月1(火)
マエテンアツバ 撮影日:2015/08/31,08/25 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のマエテンアツバの紹介です。
 少し薄暗い場所の壁に黒ずんだヤガ科の蛾が止まっています。少し大きめの下唇鬚(かしんひげ)が前方に突き出ています。前縁近くに白紋が数個あるこの蛾は初見の蛾です。
マエテンアツバ
明るい場所で写したマエテンアツバ。訳の分からない白紋のお陰で同定できました。
 パソコンで拡大して見ますと前翅中央から前縁寄りに小さな白紋が8個くらいあります。これらの白紋を手掛かりにヤガ科を探すことにしました。でも,ヤガ科は膨大なので的を絞りました。下唇鬚(かしんひげ)が見られることからアツバ亜科・クルマアツバ亜科・ツマキリアツバ亜科・ムラサキアツバ亜科を探して見つけました。

マエテンアツバ
暗い場所ではこれよりも黒く写るマエテンアツバ
 前翅前縁の近くに点のような白紋があるのでマエテンアツバと名付けられたのでしょう。
 マエテンアツバは元,シタバガ亜科でしたが新たにムラサキアツバ亜科に移動しました。

マエテンアツバ
色や紋様は個体差が大きいマエテンアツバ。

 科名 ヤガ科ムラサキアツバ亜科(元シタバガ亜科)
 和名 マエテンアツバ
 大きさ 前翅長 10~11mm
 食餌動植物 幼虫はネムノキの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,対馬
 出現月 6~7,9~10月 
 特徴 個体変異が大きいです。

白紋の お陰で名前 見つけたり


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