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モンキノメイガ 資料の少ない蛾

2015年6月30(火)
モンキノメイガ 資料の少ない蛾 撮影日:2014/07/09,2013/08/05 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のモンキノメイガの紹介です。
 今日(2015年6月30日)建物の天井を見ますと,見慣れない蛾が止まっています。ぶれないようにフラッシュを焚いて写して画像を確かめました。
モンキノメイガ
小さくて地味なためか資料が少ないモンキノメイガ
 触角が腹部に乗っているのでツトガ科かメイガ科の蛾です。直感でツトガ科から探し始めるとすぐ見つかりました。前翅中央から前縁に少しずれた所にある円みを帯びた白いような黄色いような紋が手掛かりになりました。

モンキノメイガ
これらの写真のように触角を背・翅に乗せているのはツトガ科やメイガ科の仲間であるモンキノメイガ
 おそらく,この紋が黄色を帯びるのでモンキノメイガと名付けられたのでしょう。今日,写した画像はぶれているため今まで写してきた画像から良いのを選びました。

モンキノメイガ
頭も腹端も上げているのは,ツトガ科やメイガ科の特徴であるモンキノメイガ。

 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 モンキノメイガ
 大きさ 前翅長 11mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月 6,8月 
 特徴 資料が少ない蛾です。

手掛かりは 触角の位置 ツトガなり


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tag : モンキノメイガ

クルマスズメ 轍模様の蛾

2015年6月29(月)
クルマスズメ 轍模様の蛾 撮影日:2015/06/29 場所:勿来の関

 スズメガ科ホウジャク亜科のクルマスズメの紹介です。
 建物の床の上には茶褐色のスズメガ科の蛾がいました。壁に止まるのには重くて支えきれないのでしょうか。翅の紋様から初見の蛾だと思いながら写真を撮りました。
クルマスズメ
翅の紋様から初見の蛾だと思いながら写真を撮ったクルマスズメ
 蛾の名前はクルマスズメと分かりましたが,名のいわれは掴めませんでした。背に筋があるのでセスジスズメかと思いました。しかし,2本の白筋が無いのでセスジスズメではありませんでした。

クルマスズメ
背にある筋が2本のセスジスズメとは違い1本筋のクルマスズメ。
 それに,セスジスズメの前翅紋様は後縁から翅頂に向かっています。
 この写真の蛾のように,茶褐色の筋模様が前縁と後縁を結ぶように走っているのはクルマスズメだと分かりました。
 投稿が終わり頃になって,次のことが思い浮かびました。
 筋模様が車の通った跡のようだから,クルマスズメと名付けられたのだろう。

クルマスズメ
前翅にある筋模様が前縁から後縁を結ぶように走っているクルマスズメ。あたかも車が通った跡のようです。

 科名 スズメガ科ホウジャク亜科
 和名 クルマスズメ
 大きさ 開張 80~90mm
 食餌動植物 幼虫はツタ、ノブドウ、エビヅル、ノリウツギ、キウイの葉を食べます。 
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 6~8月 
 特徴 背中央には頭部から腹端近くまで白筋が走っています。

似ているぞ 車の轍 翅の模様


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tag : クルマスズメ

チャノウンモンエダシャク 滑らかな外横線

2015年6月28(日)
チャノウンモンエダシャク 滑らかな外横線 撮影日:2011/09/04,2014/06/22,2015/06/25 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のチャノウンモンエダシャクの紹介です。
 最近まで,チャノウンモンエダシャクとキタウンモンエダシャクの違いがはっきりと分からないでいました。それで,きちんと同定できずに困っていました。
 ところが,HP「Mushi Navi チャノウンモンエダシャク」に「本種では外横線が滑らかでギザギザしないことと外横線直下から淡色になる点などで区別できる。」と書かれてありました。これで,すっきり同定できることが分かりました。
チャノウンモンエダシャク
やっと同定ポイントが分かり迷わず区別することが出来るようになったチャノウンモンエダシャク
 同定のポイントをまとめると次のように2つになります。
 ①外横線が滑らか(桃矢印)で鋸歯状になっていません。
 ②外横線のすぐ下が焦茶色でなく茶褐色になっています。

チャノウンモンエダシャク
腹部背にはキタウンモンエダシャク同様,白横筋に2黒点があるチャノウンモンエダシャク。
 一番確実なポイントは①です。
 1枚目・2枚目・3枚目と4枚目の写真を比べてみましょう。
 ・外横線(桃矢印)が滑らかです。     ・・・チャノウンモンエダシャク
 ・外横線(黄矢印)が鋸歯状になっています。・・・キタウンモンエダシャク

チャノウンモンエダシャク
外横線(桃矢印)が滑らかになっているチャノウンモンエダシャク。さらに外横線直下はわずかに上側と同じ色でキタウンモンエダシャクのように帯状に広がっていません。この点は個体差があるので同定ポイント①で区別した方が間違いがありません。
 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 チャノウンモンエダシャク
 大きさ 前翅長 雄18~23mm 雌24~28mm
 食餌動植物 幼虫はチャ,コナラ,ソメイヨシノ,イヌツゲ,ニレ科,モチノキ科,ツツジ科,モクレン科,クスノキ科の葉を食べます。 
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~6,9月 
 特徴 キタウンモンエダシャクに似ていますが,外横線が滑らかです。
     雄の触角は櫛歯状で,雌の触角は糸状です。

似ているが 外横線が 滑らかだ

キタウンモンエダシャク
外横線(黄矢印)が鋸歯状になっていて滑らかでないキタウンモンエダシャク。しかも外横線直下まで焦茶色になっています。


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tag : チャノウンモンエダシャク

キタウンモンエダシャク 外横線が波を打つ

2015年6月27(土)
キタウンモンエダシャク 外横線が波を打つ 撮影日:2013/06/27,2015/06/20,2012/06/23 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のキタウンモンエダシャクの紹介です。
 この蛾と似ているのはチャノウンモンエダシャクです。長い間どこが違うのか分からず困っていました。
キタウンモンエダシャク
チャノウンモンエダシャクとの違いは外横線に表れるキタウンモンエダシャク
 ところが,HP「Mushi Navi」のお陰で両方の違いが分かりました。そこには次のように書かれてありました。「本種では外横線がギザギザしており、外横線直下も暗褐色である点などで区別できる。」

 私なりにポイントを解釈しますと次のようになります。
 ①外横線が鋸歯状で波打っています。
 ②外横線直下も暗褐色になっています。

キタウンモンエダシャク
外横線の周りが暗いと分かりづらいキタウンモンエダシャク
 慣れないとポイント②では迷ってしまうことがあります。しかし,ポイント①では迷わず同定することが出来ます。
 最後の写真で黄矢印で示した外横線が波打っていて鋸歯状(ぎざぎざに曲がって)になっています。外横線の上の方は波形に凸凹しています。下の方は楔(くさび)状になっています。
 外横線がこの様になっていればキタウンモンエダシャクです。

キタウンモンエダシャク
黄矢印で示した外横線が波打っていればキタウンモンエダシャクです。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 キタウンモンエダシャク
 大きさ 開張 雄33~40mm 雌43~50mm
 食餌動植物 幼虫はヤナギ属の葉を食べます。 成虫は花の蜜を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~7月 
 特徴 触角は雄が櫛歯状,雌が糸状です。チャノウンモンエダシャクに似ています。
     幼虫はヤナギ属の外にもいろいろな植物の葉を食べるようです。

似ているが 外横線が 波を打つ


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tag : キタウンモンエダシャク

ゼフィルス発見 勿来の関にも居た

2015年6月26(金)
ゼフィルス発見 勿来の関にも居た 撮影日:2015/06/08,06/26 場所:勿来の関

 勿来の関で6月に観察されたゼフィルスを紹介します。
 「ゼフィルス」という言葉を初めて聞く方が居るでしょうから,白竜雲さんのブログ「♪自然への回帰」から抜粋して意味を紹介します。
「ゼフィルスとは?(本州の低地では)6月から7月にかけて、年に一度のみ出現する樹上性のシジミチョウ科の1群を指す。日本国内では25種。蝶の愛好家の“垂涎の的”で、略して「ゼフ」とも呼ばれる。」
ミズイロオナガシジミ
羽化したばかりなので近付いても逃げなかったと思われるミズイロオナガシジミ
 去年までゼフィルスは,ウラギンシジミ<記事はこちら>一種類だけでしたが(ウラキンシジミと混同してゼフィルスに入れてしまいました。)
今年(2015年)になって2種類観察しました。ゼフィルスなんて珍しいチョウは勿来の関ではウラギンシジミだけだろうと思っていただけに感激です。
 最初のミズイロオナガシジミとの出会いは2015/06/08の7時50分頃でした。いつも通る道の草に止まっていました。いつも見るルリシジミかと写す気はしませんでしたが近付いても逃げないので2枚写しました。後でゼフィルスのミズイロオナガシジミと分かり驚きました。
 日中は不活発で,夕方になると、活発に活動するそうです。コナラなどの樹上の葉陰で休んでいるため、たくさんいても案外気づかないそうです。幼虫の食草は、クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなどです。

ウラナミアカシジミ
運良く交尾中だったためか何枚か写真が撮れたウラナミアカシジミ
 今日(2015年6月26日)7時30分頃,コナラの下に生えていたオオバコの蔭で何やら動くものが居ました。橙色のチョウです。翅裏の紋様からウラナミアカシジミだと分かりました。
 運良く交尾中で近付いても逃げないので何枚も写真が撮れました。ただ運が悪いことには露出がずれていたため奇麗に撮れませんでした。
 日中は林縁や林内にいて不活発ですが夕方になると,オスは,樹木のまわりを活発に飛び回るそうです。幼虫の食樹はクヌギ,コナラ,アベマキなどです。成虫は,食樹のまわりをあまり離れないそうです。

ウラナミアカシジミ
露出の設定がずれてしまって奇麗に撮れなかったウラナミアカシジミ
約2時間後,戻って見ると,まだ,一匹だけオオバコの葉に乗っていました。写真を撮ろうと近付いてシャッターを押した瞬間,飛び立って4m上のコナラの葉の上に止まってしまいました。



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tag : ミズイロオナガシジミウラナミアカシジミ

キガシラオオナミシャク 変異が大きい蛾

2015年6月25(木)
キガシラオオナミシャク 変異が大きい蛾 撮影日:2012/06/16,2011/06/30,2015/06/25 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のキガシラオオナミシャクの紹介です。
 勿来の関でときどき会う方から,大きい蛾が止まっていると聞きましたので,どんなものが居るのか探しました。すると,それは頭から腹端まで橙色のキガシラオオナミシャクでした。
キガラシオオナミシャク
写真1のタイプ・・・黒い部分が膨張して大きくなっているキガシラオオナミシャク
 キガシラオオナミシャクの基部から前翅亜前縁脈に沿って橙色の筋があります。
 翅の紋様は,個体変異が大きい蛾です。基部から3分の1までの紋様は似ていますが,3つのタイプに分かれるようです。

キガラシオオナミシャク
写真2のタイプ・・・黒い部分に締まりがあってあまり滲みが無いキガシラオオナミシャク
 ①写真1のタイプ・・・黒い部分が膨張して大きくなっています。
 ②写真2のタイプ・・・黒い部分に締まりがあってあまり滲みがありません。
 ③写真3のタイプ・・・亜外縁線から外側が黒くなっています。

 ナミシャク亜科のGandaritisの仲間は頭部から腹端まで全て橙色をしているので,この蛾の名前にキガシラと付けたのは配慮が足りなかったと思われます。

キガラシオオナミシャク
写真3のタイプ・・・亜外縁線から外側が黒くなっているキガシラオオナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 キガシラオオナミシャク
 大きさ 開張 51~60mm
 食餌動植物 幼虫は 幼虫はマタタビ,イワガラミの葉を食べます。 成虫は花の蜜
 分布 本州,四国,九州
 出現月 6~7月
 特徴 腹部背面は緑色にならず、淡黄色から褐色で、和名の由来となっています。

キガシラは 黒い斑滲み 変異大


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tag : キガシラオオナミシャク

キバラヒメアオシャク 縁毛が虎縞模様

2015年6月24(水)
キバラヒメアオシャク 縁毛が虎縞模様 撮影日:2011/06/15,2013/06/11,06/17 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のキバラヒメアオシャクの紹介です。
 今日もアオシャク亜科ですが,昨日と同じく腹部背と縁毛の様子が同定の決め手になっています。腹部背面の3つの節は褐色です。この特徴のため名前がキバラヒメアオシャクとなったようです。私は背面でない方の腹部が,黄色を帯びているからだとばかり思っていました。よく考えてみれば腹部背の方も腹の一部でした。
キバラヒメアオシャク
縁毛が綺麗に生えそろっていて,しかも虎縞模様が目をひくキバラヒメアオシャク
 最初の写真の蛾の縁毛は綺麗に生えそろっています。しかも,黒い縞の紋様が規則正しく並んでいます。まるで虎の縞模様のようです。この縁毛のお陰でとても素敵な蛾に見えてしまいます。

キバラヒメアオシャク
アオシャク亜科で縁毛が虎縞なのはキバラヒメアオシャクなので同定が楽てす。

キバラヒメアオシャク
腹部背の褐色紋が名のいわれになっているキバラヒメアオシャク。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 キバラヒメアオシャク
 大きさ 開張 25~31mm
 食餌動植物 幼虫はマツ科、ヤナギ科、クルミ科、カバノキ科、ブナ科、クワ科、バラ科、ミカン科、ツバキ科、ツツジ科、バラ科:サクラ、ブナ科、コナラ、クヌギ、カシワの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 6~7,8~9月
 特徴 腹部背面は緑色にならず、淡黄色から褐色で、和名の由来となっています。

縁毛の 虎縞模様 奇抜なり


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tag : キバラヒメアオシャク

ヘリグロヒメアオシャク 外縁に白点が並ぶ蛾

2015年6月23(火)
ヘリグロヒメアオシャク 外縁に白点が並ぶ蛾 撮影日:2015/06/20,06/21 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のヘリグロヒメアオシャクの紹介です。
 三日前に濃緑色の蛾が壁に止まっていました。色ですぐアオシャク亜科に属する蛾だと分かります。色がとても濃かったので羽化したばかりと思われました。
ヘリグロヒメアオシャク
腹部背面に色が違った節があるお陰で同定が楽なヘリグロヒメアオシャク
 この蛾の同定はとても簡単です。
 ①腹部背面に赤味を帯びた2つの節と白い節があります。
 ②外縁に沿って白点が並びます。
 ③縁毛が灰色です。

ヘリグロヒメアオシャク
外縁に沿って明瞭な白点が並んでいるヘリグロヒメアオシャク。触角が白いため洒落た蛾に見えます。
 ヘリグロヒメアオシャクと名付けたのは縁毛が灰色のため黒っぽく見えるからでしょう。

ヘリグロヒメアオシャク
縁毛が灰色で黒っぽく見えるのでしょう。そのためヘリグロヒメアオシャクと名付けられたように思われます。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ヘリグロヒメアオシャク
 大きさ 前翅長 雌約11mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 本州(関東以西),四国,九州,伊豆諸島,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月 5,7,10月
 特徴 腹部背面の第4・5節は赤く, 第6節は白くなっています。外縁の白点は明瞭です。

外縁に 並ぶ白点 目立ちたり


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tag : ヘリグロヒメアオシャク

シラフクチバ 仮面をしているような蛾

2015年6月22(月)
シラフクチバ 仮面をしているような蛾 撮影日:2011/06/28,07/22,2012/07/02 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のシラフクチバの紹介です。
 今日(2015年6月22日)壁の高いところにシラフクチバが止まっていました。写真は写しましたが奇麗に撮れなかったので前に写した写真を載せます。
シラフクチバ
2本の白帯が真ん中から後縁まで青みを帯びているシラフクチバ
 外横線より内側に白帯状の紋が2つあります。前縁から後縁まで横に伸びていますが,途中,三箇所でつながっています。
 つながっている部分から後縁まで,青くなっているものから強く出ているものまで個体差があります。

シラフクチバ
白帯が特に強く出ているシラフクチバ。まるで仮面舞踏会につけるような紋様に見えます。
 その外の特徴として次のようなことが挙げられます。
 シラフクチバの後翅縁毛は翅頂から半分くらいまで薄褐色になっています。
 この蛾の下唇鬚(かしんひげ)は,どの画像を見ても離れています。
 亜外縁線より内側のところが青紫になる傾向があるようです。

シラフクチバ
下唇鬚(かしんひげ)が離れているので触角が4本あるように見えるシラフクチバ。

 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 シラフクチバ
 大きさ 開張 45~56mm
 食餌動植物 幼虫はノイバラ、ズミ、アラカシの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 6~9月
 特徴 白帯が強く出ているタイプがあります。

白帯が 仮面に見える シラフかな


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tag : シラフクチバ

キモンツマキリアツバ キモンとは?

2015年6月21(日)
キモンツマキリアツバ キモンとは? 撮影日:2015/06/14 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のキモンツマキリアツバの紹介です。
 今まで,勿来の関で見られたツマキリアツバ亜科<HPはこちら>の蛾は次の5種類でした。
 ①リンゴツマキリアツバ
 ②シロモンツマキリアツバ
 ③ツマジロツマキリアツバ
 ④ウンモンツマキリアツバ
 ⑤ムラサキツマキリアツバ
 今回これにキモンツマキリアツバが加わって6種類になりました。
キモンツマキリアツバ
「への字紋」「逆さV字紋」の外に円形紋(内横線近くにある小さい紋)もあるキモンツマキリアツバ。これらの紋が黄色を帯びているからキモンツマキリアツバと名付けられたと思っています。この1枚を撮ったら逃げられてしまいました。
 赤矢印の所に「への字紋」があるのは,③ツマジロツマキリアツバと同じですが,黄矢印で示した「逆さV字紋」があるのは,キモンツマキリアツバだけです。
 「への字紋」の内側に小さな円形の紋が黄色を帯びたように見えます。更に「逆さV字紋」も黄色を帯びたように見えます。それでこれらを黄紋と見立ててキモンツマキリアツバと名付けたように思われます。
 キモンツマキリアツバを見たのは,2010~2015年の観察の中で初めてです。キモンツマキリアツバを取り上げているサイトは数少ないです。

キモンツマキリアツバ
食餌植物のキハダがあまり見られないので観察例が少ないと思われるキモンツマキリアツバ。

 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 キモンツマキリアツバ
 大きさ 開張 27mm
 食餌動植物 幼虫はニガキの葉を食べるようです。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,沖縄
 出現月 5~8月
 特徴 「沖縄産蛾類幼虫の図説と食草」によると幼虫はニガキの葉をを食べるようです。

見ないのは ニガキの数の 少なさか


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tag : キモンツマキリアツバ

ナミガタシロナミシャク 蝶のように綺麗な蛾

2015年6月20(土)
ナミガタシロナミシャク 蝶のように綺麗な蛾 撮影日:2015/06/18 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のナミガタシロナミシャクの紹介です。
 建物の中を覗くと何と蝶のように綺麗な蛾が止まっています。以前に見たことがあるような気がしました。そうです。クロミスジシロエダシャク<記事はこちら>に似た蛾です。黒い筋が多いのでナミガタシロナミシャクと簡単に分かりました。初見の蛾です。
ナミガタシロナミシャク
白地に黒い細筋が映えて奇麗に見えるナミガタシロナミシャク。更に後翅の橙色がアクセントになって目をひきます。
画像を見ると腹の真ん中から下の部分がありません。腹端を上げていたからです。それに気づかず残念です。

 どちらも似たような紋様なのに,こちらはナミシャク亜科に属します。何処の違いで見分ければよいのか考えました。
 大きく波を打っている3本の黒筋があるから,こちらの蛾はナミシャク亜科だと考えることにしました。
 クロミスジシロエダシャクの3本の黒筋は,どれも波打っていません。

ナミガタシロナミシャク
腹端を上げて止まっているとは分からなかったナミガタシロナミシャク。
腹端を上げて止まるシャクガ科はナミシャク亜科に多いようです。


 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ナミガタシロナミシャク
 大きさ 開張 33~40mm
 食餌動植物 幼虫はツタの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~7月
 特徴 翅の表と裏の模様は大きく違っています。

橙と 細い黒筋 綺麗なり


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tag : ナミガタシロナミシャク

キノカワガ 個体変異大の蛾

2015年6月18(木)
キノカワガ 個体変異大の蛾 撮影日:2012/08/27,2011/05/08,2015/06/19 場所:勿来の関,北茨城

 コブガ科キノカワガ亜科のキノカワガの紹介です。
 今朝(2015年6月19日),いつものように窓枠を見ると少し変わった蛾が止まっています。写し出された画像を見るとがっちりした印象の蛾てす。
キノカワガ
いつの間にか私のカップに止まっていたキノカワガ。緑色を帯びています。
 色や紋様には個体差が大きく同定に手こずる種です。個体差が大きい蛾ですが,黄矢印で示した亜外縁線はわりとよく表れているようです。
 コブガ科と分からずヤガ科を探し回りなかなか見つからなかったのを思い出しました。
 勿来の関と北茨城市で観察された蛾はどれらも緑色を帯びています。

キノカワガ
とても腹が太くがっちりした蛾に見えるキノカワガ。
 木の幹に止まると樹皮に似ていて何処に止まっているか,なかなか見つけるのが難しいようです。
 古い資料や図鑑ではヤガ科キノカワガ亜科になっていますが,新しい資料や図鑑ではコブガ科キノカワガ亜科になっています。

キノカワガ
頭を隅に押し込むようにして止まっていたキノカワガ。亜外縁線(黄矢印)には縁取りがあって変異が大きいキノカワガでも特徴がよく出ていると思われます。

 科名 コブガ科キノカワガ亜科
 和名 キノカワガ
 大きさ 開張 38~43mm
 食餌動植物 幼虫はカキ,マメガキ,トキワガキ,ニワウルシ,サクラ類の葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄
 出現月 3~4,6~11月
 特徴 成虫越冬をします。個体変異はかなり大きいようです。樹皮に擬態していると思われます。

木の皮に 似ててなかなか 見つからず


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tag : キノカワガ

オオアトキハマキ 葉の上に止まる蛾

2015年6月18(木)
オオアトキハマキ 葉の上に止まる蛾 撮影日:2015/06/18,2013/07/19,2014/06/27 場所:勿来の関

 ハマキガ科のオオアトキハマキの紹介です。
 今日(2015年6月18日),畑の草刈りをしていると,どこからか飛び出してきて葉の上に止まった蛾がいます。携帯していたデジカメで写そうと近付いたら,逃げて別の葉の上に止まりました。ツトガ科なら葉の裏に隠れますが,このハマキガ科は堂々と葉の上に止まるので写しやすい蛾です。
オオアトキハマキ
ツトガ科の蛾と違い葉の裏に隠れず上に止まるので写しやすいオオアトキハマキ
 昨日のクロシオハマキと格好が似ているオオアトキハマキです。大きさが10mmくらいの釣鐘形で茶褐色ならたいていハマキガ科です。オオアトキハマキは食餌植物が限られていますが,オオアトキハマキの食餌植物は多岐にわたっています。それで,毎年見られるのだと思います。

オオアトキハマキ
いろんな植物を食べるので毎年観察されていると思われるオオアトキハマキ。
 ハマキガ科の蛾は個体変異が大きく,同定に手こずる種です。
 「みんなで作る日本蛾類図鑑」では「どちらかと言うと寒冷地の蛾で,関東では山に行かないとなかなか見られない。」とありますが,関東にある北茨城では山に行かなくても海岸に近い所で見られます。そんな訳で関東とは目と鼻の先にある勿来の関でも山奥でないのにも関わらず見られるのでしょう。

オオアトキハマキ
ハマキガ科の例に漏れず紋様の変異が大きいオオアトキハマキ。

 科名 ハマキガ科
 和名 オオアトキハマキ
 大きさ 開張 雄19~26mm 雌25~34mm
 食餌動植物 幼虫はリンゴ,ナシ,コナラ,チャ,ヨモギ,フキ,イラクサ,ドクダミ,モミ,ハンゴウソウ,ゴマナ,ヒメオドリコソウ,トリアシショウマ,ウワバミソウ,アキグミ,ムギの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 5~9月
 特徴 どちらかと言うと寒冷地の蛾で,関東では山に行かないとなかなか見られないそうです。

オオアトキ いろんな物を 食べるので


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tag : オオアトキハマキ

クロシオハマキ 真ん中薄色の蛾

2015年6月17(水)
クロシオハマキ 真ん中薄色の蛾 撮影日:2015/06/11,2014/05/11 場所:勿来の関

 ハマキガ科のクロシオハマキの紹介です。
 道路の端を歩いていると,小さな蛾が飛び出してきて近くの茎に止まりました。一見して形からハマキガ科の蛾だと分かりました。ハマキガ科の中でもこの写真のように釣鐘形をした蛾は大きい部類に入る種ですが,それでも前翅長12mm程の大きさしかありません。
クロシオハマキ
この様に釣鐘形をした蛾はハマキガ科の中でも大きい方ですが,それでも大きさが12mm程しかないクロシオハマキ
 全体に茶褐色の蛾ですが,翅頂付近が,特に色の濃い部分になっています。薄くなっているのは前翅外縁の後角から翅頂までの半分程までです。更に前翅後縁中央付近が帯状に薄褐色なっているので真ん中が薄くなっているように見えます。

クロシオハマキ
上から見ると真ん中あたりの色が薄くなっているクロシオハマキ
 沖縄の遙か南西の方から九州の南岸を通って房総半島まで流れる海流を黒潮といいますが,名前のように南方系の蛾のようです。「みんなで作る日本蛾類図鑑」には「最近では関東南部でも急速に勢力を伸ばしている様子」とあります。
 しかし,私の観察では関東を通り越し東北南部まで,分布を広げていることが分かります。

クロシオハマキ
翅頂付近が濃い焦茶色になっているクロシオハマキ。

 科名 ハマキガ科
 和名 クロシオハマキ
 大きさ 開張 雄19~25mm 雌23~28mm
 食餌動植物 幼虫はクサギ,カラタチバナ,ヒメユズリハ,ツバキなどの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,南西諸島
 出現月(羽化する月) 5~10月
 特徴 雄は中央付近が薄褐色になっています。

クロシオは 真ん中薄く 端黒し


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tag : クロシオハマキ

ウスオエダシャク 名ばかりの尾

2015年6月16(火)
ウスオエダシャク 名ばかりの尾 撮影日:2011/08/30,08/08,2010/09/07 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のウスオエダシャクの紹介です。
 昨日(2015年6月15日),紹介しましたフタテンオエダシャクと比べると筋模様がはっきりしないものが多いような気がします。その理由は,ウスオエダシャクの内横線・中横線・外横線が金色を帯びているからと思われます。それらの線が焦茶色のフタテンオエダシャクは目立っています。
ウスオエダシャク
内横線・中横線・外横線が金色を帯びる傾向があるウスオエダシャク
 このウスオエダシャクも変異が大きい種で一匹ずつ模様が違っています。
 しかし,このウスオエダシャクの主な特徴は次の通りです。
 ①中横線が前縁近くで内側に曲がります。
 ②中横線が曲がる内側に縦長の黒点があります。

ウスオエダシャク
前翅内横線が前縁近くで内側に曲がるウスオエダシャク。その曲がる内側に縦長の黒点があります。
それに対して,後翅中央近くにある黒点は円みがあります。

 ③後翅中央近くの黒点は円みがあります。
 ④内横線・中横線・外横線は金色を帯びます。
 ⑤名前に「オ」がつきますが,名ばかりで僅かに出ている感じです。

ウスオエダシャク
変異が大きい種で,筋や斑模様には変化があるウスオエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ウスオエダシャク
 大きさ 開張 21~23mm
 食餌動植物 幼虫はヤマハギ,マルバハギ,メドハギの葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,南西諸島
 出現月(羽化する月) 5~6,9月
 特徴 前翅中横線が前縁近くで曲がります。内横線・中横線・外横線は金色を帯びています。

尾というが 名ばかりだけで 尾に見えず


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tag : ウスオエダシャク

フタテンオエダシャク 尾を持つ蛾

2015年6月15(月)
フタテンオエダシャク 尾を持つ蛾 撮影日:2011/09/08,08/06,2015/06/15 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のフタテンオエダシャクの紹介です。
 フタテンオエダシャクは個体差が大きく翅の紋様は一匹ずつ違っています。
フタテンオエダシャク
前翅中横線(黄矢印)が真っ直ぐなフタテンオエダシャク。ウスオエダシャクは前縁近くで内側に曲がります。
 しかし,下のように共通点が5つあります。
 ①翅頂付近に白紋があります。
 ②その白紋の内側に褐色の三角紋があります。
 ③前翅中横線(黄矢印)が真っ直ぐです。ウスオエダシャクは前縁近くで内側に曲がります。

フタテンオエダシャク
縦筋と横筋が織りなす模様が美しいフタテンオエダシャク。
 ④後翅には黒点が2つあります。
 ⑤後翅外縁中央に突起した部分があります。
 その突起物を尾に見立ててフタテンオエダシャク(二点尾枝尺)というのでしょう。

フタテンオエダシャク
後翅には黒点が2つあり,更に外縁中央には尾に似た突起があります。その突起物を尾に見立ててフタテンオエダシャクと名付けたのでしょう。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 フタテンオエダシャク
 大きさ 開張 25~27mm
 食餌動植物 幼虫はネムノキや広葉樹の葉を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月(羽化する月) 5~9月
 特徴 前翅中横線が前縁近くで曲がりません。後翅には2つ黒点があります。

縦筋と 横筋作る 美しさ


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tag : フタテンオエダシャク

ホソトガリバ 翅頂から斜上する黒筋

2015年6月14(日)
ホソトガリバ 翅頂から斜上する黒筋 撮影日:2015/06/13 場所:勿来の関

 カギバガ科トガリバガ亜科のホソトガリバの紹介です。
 勿来の関電話ボックスを見ると写真のような蛾が止まっています。去年までは,何の仲間か分かりませんでしたが,今ではすぐ分かるようになりました。
ホソトガリバ
冬,寒さから耳を守るためにする耳当てをしているようなホソトガリバ
 黄矢印で示したような翅頂から斜め上に上がる黒い筋が見られる蛾はトガリバガ亜科に属する蛾だからです。この様な特徴を見つけるまでに4年以上もかかりました。

ホソトガリバ
ホソトガリバ
黄矢印で示した黒筋が翅頂から斜め上に出るホソトガリバ。この黒筋がトガリバガ亜科に属する証です。
 ホソトガリバには環状紋(頭に近い方の紋)と腎状紋(大きい方の紋)がはっきり現れます。
 ホソトガリバとオオバトガリバの違いについての<記事はこちら>です。

ホソトガリバ
環状紋(頭に近い方の紋)が,はっきりと現れるホソトガリバ。

 科名 カギバガ科トガリバガ亜科
 和名 ホソトガリバ
 大きさ 前翅長 20~24mm
 食餌動植物 幼虫はクヌギ,コナラの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 5~6,7~8月
 特徴 翅頂から亜外縁線に続く黒線があります。

黒い筋 斜めに上がる トガリバガ


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tag : ホソトガリバ

クロフケンモン 剣状紋を持つ蛾

2015年6月13(土)
クロフケンモン 剣状紋を持つ蛾 撮影日:2013/06/08,2015/06/12 場所:勿来の関

 ヤガ科ケンモンヤガ亜科のクロフケンモンの紹介です。
 ある日(2015年6月12日),建物の柱に黒っぽい蛾が止まっていました。前に見たことがある紋様をしています。
 以前の蛾は,青みを帯びた中央の横帯を除き,地色が褐色です。
クロフケンモン
剣状紋(黄矢印)がはっきりと現れているクロフケンモン。中横線が赤矢印のところでV字に曲がっています。
 しかし,今回の蛾は全体が黒っぽく同定に迷いました。いくつかのサイトを調べると地色が黒っぽいものは無く,白いものばかりです。
 ところが,そのような中で「Mushi Navi」に「個体差があり、地色が墨色になる個体もあるという。」と書いてありました。

クロフケンモン
剣状紋の先には白っぽい楕円紋があるクロフケンモン。翅中央にある黒みを帯びた帯を黒斑に見立ててクロフケンモンと名付けたのでしょう。
 これが天の助けになり,手掛かりになる紋様を探しました。3つほど見つけました。
 ①剣状紋(黄矢印)があります。剣状紋とは基部付近から内横線まで伸びる黒くて細長い紋です。ヤガ科のケンモンヤガ亜科に多く見られますが他の蛾ではあまり見られません。
 ②剣状紋の先は白っぽい楕円紋になっています。
 ③中横線が途中でV字(赤矢印)に曲がっています。

クロフケンモン
実際は,これよりも黒かったクロフケンモン。紋様が分かるように明るく加工してあります。

 科名 ヤガ科ケンモンヤガ亜科
 和名 クロフケンモン
 大きさ 前翅長 26~36mm
 食餌動植物 幼虫はトネリコの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 6~7,8月
 特徴 前翅の地色は白色から淡褐色で、中央が帯状に黒くなっています。 個体差があり、地色が墨色になる個体もあります。

全体が 黒い蛾も居る ケンモン蛾


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tag : クロフケンモン

ヤマトエダシャク 風格のある蛾

2015年6月12(金)
ヤマトエダシャク 風格のある蛾 撮影日:2015/06/12 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のヤマトエダシャクの紹介です。
 ふと建物の天井を見上げると,かつて一度だけ観察したヤマトエダシャクが梁に止まっています。ぶれないようにフラッシュを焚いて写しました。
ヤマトエダシャク
カギバガ亜科のように前翅翅頂が鉤のように曲がっているエダシャク亜科のヤマトエダシャク
 翅頂の先がカギバガ科のように曲がっていますが,エダシャク亜科の蛾です。中型の蛾ですが大きく見えて風格のある蛾です。

ヤマトエダシャク
前翅翅頂付近と後翅外縁沿いが薄褐色になっているヤマトエダシャク。
 前翅翅頂付近と後翅外縁沿いが薄褐色になっています。

ヤマトエダシャク
遠くて薄暗いのでフラッシュを焚いて写したヤマトエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 ヤマトエダシャク
 大きさ 前翅長 29~38mm
 食餌動植物 幼虫はウラジロガシ,アラカシ,ウバメガシ,クヌギなどの葉を食べます。
 分布 本州(宮城県以南),四国,九州,対馬,屋久島,種子島,沖縄
 出現月(羽化する月) 6,8~9月
 特徴 雄の触角は微毛状,雌は糸状です。

大きくて 風格のある ヤマトかな


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tag : ヤマトエダシャク

セブトエダシャク 見掛けは黒筋の灰色蛾

2015年6月11(木)
セブトエダシャク 見掛けは黒筋の灰色蛾 撮影日:2015/06/11,2012/06/26,06/14 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のセブトエダシャクの紹介です。
 満月が過ぎ月明かりは暗く灯火に飛来する蛾の種類が増えてきました。今日(2015年6月11日)は,柱の上方に黒い筋模様の灰色の蛾が止まっていました。
セブトエダシャク
黒筋入りの灰色蛾のように見えますが,内横線内側と外横線外側に褐色の縁取りがあるセブトエダシャク
 画像を見ますと,内横線の内側と外横線の外側に褐色の縁取りがあります。翅全体に細かい褐色の筋が無数に散らばっています。個体差があってそっくり同じ模様の蛾は居ないようです。

セブトエダシャク
腹部が発達していて上からは背太に見えるために,そう名付けられたセブトエダシャク
外横線の外側褐色部分が一箇所濃くなっています。

 腹部が発達していて太いので,漢字で表せば背太枝尺となり,セブトエダシャクと名付けられたのでしょう。
 勿来の関には,食餌植物のダケカンバやリンゴは存在しませんがアカメガシワは普通にありますのでセブトエダシャクがみられるのでしょう。

セブトエダシャク
個体差が大きく同じ紋様の蛾は居ないと思われるセブトエダシャク。

 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 セブトエダシャク
 大きさ 前翅長 雄23~26 雌30
 食餌動植物 幼虫はダケカンバ,リンゴ,アカメガシワの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,佐渡島,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島
 出現月(羽化する月) 4~8月
 特徴 幼虫で越冬し,越冬中は褐色になって,冬芽そっくりになっています。

遠目には 黒筋入りの 灰色蛾


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tag : セブトエダシャク

オオアヤシャク 縦にも横にも大きい蛾

2015年6月10(水)
オオアヤシャク 縦にも横にも大きい蛾 撮影日:2015/06/10,2011/08/06,2012/06/26 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科のオオアヤシャクの紹介です。
 建物の中には2匹の灰緑色の蛾が止まっていました。2匹の蛾を見ただけでアヤシャクの仲間だとすぐ分かりました。それは,アオシャク亜科の蛾はもっと濃い黄緑色をしていますが,アヤシャクと名が付く種は灰緑色をしているからです。
オオアヤシャク
前縁側の外横線や内横線が特に黒くなっているオオアヤシャク。後翅の外横線もその傾向があるようです。
 このオオアヤシャクは左右だけでなく上下にも長いので,とても大きく見えてしまいます。でも,前翅長は30mm未満の中型の蛾です。

オオアヤシャク
アオシャク亜科でも黄緑色をしていない灰緑色のオオアヤシャク。
 擦れていないオオアヤシャクは全体に短い筋模様があって品良く見えます。外横線は前翅も後翅も前縁に近い部分が特に黒くなっています。外縁線に濃くて太い黒点が並ぶアヤシャクは,このオオアヤシャクだけです。

オオアヤシャク
擦れた個体でも外縁線の黒点は,はっきりしているオオアヤシャク。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 オオアヤシャク
 大きさ 開張 雄45~55,雌65mm 
 食餌動植物 幼虫はシデコブシ、ホオノキ、モクレン、オオヤマレンゲ、タムシバの葉を食べます。
 分布 北海道,本州,佐渡島,四国,九州
 出現月(羽化する月) 6~9月
 特徴 幼虫で越冬し,越冬中は褐色になって,冬芽そっくりになっています。

縦横も 大きく見える アヤシャクは


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tag : オオアヤシャク

ウスベリケンモン 広い白紋のある蛾

2015年6月9(火)
ウスベリケンモン 広い白紋のある蛾 撮影日:2015/06/09,2011/06/23 場所:勿来の関

 ヤガ科ウスベリケンモン亜科のウスベリケンモンの紹介です。
 今日(2015年6月9日)は,夜中から雨が降っていましたが午前零時頃からの雨なので灯火に飛来する蛾はいるだろうと予想して勿来の関へ行きました。
ウスベリケンモン
内横線と外横線が二重になっているウスベリケンモン。白紋の中にある褐色紋は腎状紋です。
雨粒が球状になっています。雨が体に染み込まないように工夫がされているのでしょう。

 予想通り珍しい蛾が飛来して雨に濡れながら止まっていました。その名はウスベリケンモンです。今回で二度目の出会いです。四年も前のことなので記憶から消えていましたが,広くて白い紋を手掛かりにヤガ科から探し出しました。

ウスベリケンモン
環状紋の後縁側から白紋の脇を通って外縁まで黒い縦筋があるウスベリケンモン。後翅は褐色であることが分かります。
 広い白紋の中にある褐色の楕円紋は腎状紋です。腎状紋の上には環状紋がありますが,これらの紋の後縁側には黒い縦筋が外縁まで見られます。
 丸い透明の粒は雨粒です。雨粒は表面張力によって球状になっているので雨は中まで染みていないように感じます。

ウスベリケンモン
円らな瞳で可愛いウスベリケンモン。向かって左前足に雨粒が乗っかっています。

 科名 ヤガ科ウスベリケンモン亜科
 和名 ウスベリケンモン
 大きさ 開張 48~52mm 
 食餌動植物 幼虫はササ類の葉を食べます。
 分布 北海道,本州,佐渡島,四国,九州
 出現月(羽化する月) 5~8月
 特徴 内横線と外横線は二重になっています。

ウスベリは 二つの線が 二重線



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tag : ウスベリケンモン

モモイロツマキリコヤガ 笑顔の蛾

2015年6月8(月)
モモイロツマキリコヤガ 笑顔の蛾 撮影日:2015/06/08,2014/06/24,2012/08/18 場所:勿来の関

 ヤガ科コヤガ亜科のモモイロツマキリコヤガの紹介です。
 天井を見上げると前縁側が桃色をした蛾が止まっています。以前に見たことがあるモモイロツマキリコヤガです。
モモイロツマキリコヤガ
2015/06/08の朝,建物の天井に止まっていたモモイロツマキリコヤガ
 頭の赤い猿が笑っているように見えます。顔に当たる部分が褐色でなく白かったらもっと綺麗に見える気がします。口に見えるところが赤くなっていて,美味しく熟した柿の実を食べて喜んでいるようです。

モモイロツマキリコヤガ
前縁側が桃色で目をひくモモイロツマキリコヤガ。

モモイロツマキリコヤガ
私は翅色が褐色よりももっと白い方が綺麗に見えると思っているモモイロツマキリコヤガ。


 科名 ヤガ科コヤガ亜科
 和名 モモイロツマキリコヤガ
 大きさ 開張 23~26mm 
 食餌動植物 幼虫はサルトリイバラ,シオデの葉を食べます。成虫は花の蜜を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~9月
 特徴 

似ているな 赤毛の猿の 笑う顔



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tag : モモイロツマキリコヤガ

コガタツバメエダシャク 黄鉢巻きをした蛾

2015年6月7(日)
コガタツバメエダシャク 黄鉢巻きをした蛾 撮影日:2015/05/26,06/06 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科のコガタツバメエダシャクの紹介です。
 勿来の関では,ウスキツバメエダシャクと同じ頃,出現します。見比べるとどちらがコガタツバメエダシャクか簡単に分かります。
コガタツバメエダシャク
大きいウスキツバメエダシャクとは,見ただけでコガタツバメエダシャクと分かります。見比べただけで分かるほど小さいからです。
 大きい方がウスキツバメエダシャクで,小さい方がコガタツバメエダシャクだからです。
 勿来の関では,これらの2種類だけですが,北茨城市を入れるとシロツバメエダシャクが加わり合計3種類になります。
 これら3種類は,白色ツバメエダシャクの比較として投稿<記事はこちら>してあります。

コガタツバメエダシャク
普通はこの様に,頭部を壁につけ尻を上げて止まる癖があるコガタツバメエダシャク。
 コガタツバメエダシャクは止まるときに癖があります。2枚目の写真のように頭部を壁につけ尻を上げて止まるのが普通です。最後の写真のように頭部を離して止まることは希です。
 勿来の関では今のところ,白色ツバメエダシャクの仲間は2種類なので翅の紋様を見れば同定できます。でも,顔の写真も見て同定すれば間違いなく同定できます。
 コガタツバメエダシャクは顔に細い黄橙色の線があり同定の大事なポイントとなっています。

コガタツバメエダシャク
この様に頭部を壁から離して止まることは滅多にないコガタツバメエダシャク。


 科名 シャクガ科エダシャク亜科
 和名 コガタツバメエダシャク
 大きさ 開張 30~40mm 前翅長 20mm
 食餌動植物 幼虫はヤナギ科、カバノキ科、ブナ科、クスノキ科、アワブキ科、マタタビ科、ツバキ科、ツツジ科、エゴノキ科、スイカズラ科、カエデ科の葉を食べます。成虫は花の蜜を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月(羽化する月) 5~10月
 特徴 後翅の斜め線は後角付近に入るように曲がります。

頭下げ 黄色鉢巻き つけている


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ハナダカノメイガ 下唇鬚が突き出た蛾

2015年6月6(土)
ハナダカノメイガ 下唇鬚が突き出た蛾 撮影日:2011/06/12,2013/08/12,2015/06/05 場所:勿来の関

 ツトガ科ノメイガ亜科のハナダカノメイガの紹介です。
 昨日(2015年6月5日),暗褐色の蛾を写した画像を見ると触角を前に突き出して止まっています。
ハナダカノメイガ
触角を前方に突き出して止まるハナダカノメイガ。こんな格好をするのはハナダカノメイガしか私は知りません。
 見た途端,ハナダカノメイガと分かりました。数ある蛾の中で,この様な止まり方をするのは,ハナダカノメイガしか私は知りません。
 止まっているときの触角の位置
 ①翅の下・・・多くの蛾(飛び立つときには左右に伸びています。)
 ②翅の上・・・ツトガ科,メイガ科
 ③左右 ・・・ドクガ科の一部
 ④前方 ・・・ハナダカノメイガ

ハナダカノメイガ
翅には白点があるハナダカノメイガ。長い下唇鬚(かしんひげ)が真っ直ぐ伸びています。
 下唇鬚(かしんひげ)を発達させているのは,ヤガ科の「アツバ亜科・クルマアツバ亜科・アツバの仲間」だけではありません。
 ただ,このハナダカノメイガの下唇鬚(かしんひげ)は,真っ直ぐ伸びています。ヤガ科の蛾のように曲がりません。
 この長い下唇鬚(かしんひげ)を鼻に見立てて,ハナダカノメイガと名付けたと思われます。

ハナダカノメイガ
2枚目・3枚目の蛾は縁毛がほとんど無いので擦れた個体のハナダカノメイガです。翅色には褐色から暗褐色まで個体差が大きいです。


 科名 ツトガ科ノメイガ亜科
 和名 ハナダカノメイガ
 大きさ 開張 19~23mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。成虫は花の蜜を食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,沖縄
 出現月(羽化する月) 6~8月
 特徴 中室に白点があります。下唇鬚(かしんひげ)が長いです。触角を前につきだして止まります。

触角を 前に突き出す ツトガかな


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tag : ハナダカノメイガ

フジロアツバ 白紋が目立つ蛾

2015年6月5(金)
フジロアツバ 白紋が目立つ蛾 撮影日:2011/08/16,2012/06/19,2015/06/04 場所:勿来の関

 ヤガ科クルマアツバ亜科のフジロアツバの紹介です。
 昨晩(2015年6月4日)外灯の近くに黒っぽい蛾が止まっていました。ライトで照らすと外縁沿いに白紋があるのが分かりました。
フジロアツバ
外横線や亜外縁線には白い縁取りがあるフジロアツバ。後翅の外横線の縁取りは濃いので目立ちます。
 フジロアツバの主な特徴は次の通りです。
 ①前翅の外横線・亜外縁線には,白い縁取りがあります。
 ②後翅の外横線は前翅よりも細かい鋸歯状になっているため白点のように見えます。
 ③外縁沿いに長方形の白紋がありますが,その外側の縁毛にも白紋があります。
 ④クルマアツバ亜科に属する蛾は,2枚目の写真のように下唇鬚(かしんひげ)が発達しています。

フジロアツバ
クルマアツバ亜科に属する蛾にはこの様に発達した下唇鬚(かしんひげ)が見られるフジロアツバ。
 蛾の名前,フジロアツバの「フジロ」が何を意味するのか分かりませんでしたが,書き終わる寸前閃きました。「フジロ」とは,「斑白」の意味で白い斑模様を指していると思われます。
 昆虫学者の名前ではありませんでした。

フジロアツバ
前翅翅頂近くにある長方形の白紋の外側の縁毛にも白紋があるフジロアツバ。


 科名 ヤガ科クルマアツバ亜科
 和名 フジロアツバ
 大きさ 開張 30~33mm
 食餌動植物 幼虫は枯葉を食べます。成虫は樹液を食べます。
 分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄
 出現月(羽化する月) 6~8月
 特徴 翅頂近くに白紋があります。下唇鬚(かしんひげ)が発達しています。

白紋が 外縁沿いに 目立ちます


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tag : フジロアツバ

ホソツマキリアツバ 撮影しにくい蛾

2015年6月4(木)
ホソツマキリアツバ 撮影しにくい蛾 撮影日:2011/06/07 場所:勿来の関

 ヤガ科シタバガ亜科のホソツマキリアツバの紹介です。
 この蛾,ホソツマキリアツバの写真はたった一枚しかありません。写真を撮ろうとして近付くと,すぐ逃げてしまうからです。

 前翅中央(少し外側寄り)から前縁に寄った所に,ヘッドホンの片方が無い黒い紋が見えます。これが,ホソツマキリアツバの目印です。
ホソツマキリアツバ
逃げ足が速くなかなか写せなかったホソツマキリアツバ。ヘッドホンに似た紋が同定のポイントになります。
 このホソツマキリアツバを写すには苦労します。それは,翅を船形(後ろから見たとき)のように壁から離して止まるからです。詰まり,ピントを何処に会わせたら良いか分からないからです。

 このホソツマキリアツバを掲載しているサイトが少ない理由は2つ考えられます。
  ①人影を見るとすぐ逃げるから。
  ②食餌植物のミヤマハハソの分布がすくないから。


 科名 ヤガ科シタバガ亜科
 和名 ホソツマキリアツバ
 大きさ 前翅長 15mm
 食餌動植物 幼虫はミヤマハハソ(アワブキ科)の葉を食べます。
 分布 本州,四国
 出現月(羽化する月) 5~9月
 特徴 止まるとき翅をシャクガ科のように平たくせず,船形のようにします。

止まるとき 舟形にする アツバかな


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tag : ホソツマキリアツバ

ホソバネグロヨトウ 白紋が長方形の蛾

2015年6月4日(木)
ホソバネグロヨトウ 白紋が長方形の蛾 撮影日:2012/05/13,2011/05/09 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のホソバネグロヨトウの紹介です。
 昨日は,白点が小さいネグロヨトウを紹介しましたが,今日は,その部分が大きく長方形になっているホソバネグロヨトウです。
ホソバネグロヨトウ
白紋が大きく長方形のホソバネグロヨトウ。この白紋の大きさが大か小で種類が違ってきます。
 長方形といっても,個体差が大きく細長いものも太めのものもあります。白点の形が長方形だから,一概にホソバネグロヨトウと決めるには無理があるようです。そこで,次のような観点で区別しました。
 ネグロヨトウ   ・・・白点が小さく,外横線が鋸歯状になりません。
 ホソバネグロヨトウ・・・白点が大きくしかも外横線が鋸歯状になります。
 ホソバネグロヨトウは年に一回の羽化で,時期は5~6月です。ですから,9月に見られる新鮮な個体はネグロヨトウということになります。

ホソバネグロヨトウ
白紋が長方形で,しかも外横線が凸凹(鋸歯状)なのでホソバネグロヨトウとしました。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 ホソバネグロヨトウ
 大きさ 前翅長 14~16mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州
 出現月(羽化する月) 5~6月
 特徴 ネグロヨトウの白点は長方形です。ネグロヨトウと違い年に1回の発生です。

白点が 長方形で 大きいぞ


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tag : ホソバネグロヨトウ

ネグロヨトウ 正方形に近い白点がある蛾

2015年6月3(水)
ネグロヨトウ 正方形に近い白点がある蛾 撮影日:2011/06/08,2015/05/30,06/01 場所:勿来の関

 ヤガ科ヨトウガ亜科のネグロヨトウの紹介です。
 ネグロヨトウについては長い間,困っていました。ホソバネグロヨトウと似ているからです。ネグロヨトウには白点が2つあります。よく分かる最後の写真をご覧下さい。この写真のように最初に見つけた蛾の白点が小さければ良かったのですが,その当時は白点が大きいのか小さいのか分からずにいたからです。
ネグロヨトウ
翅の付け根が黒いので名がネグロヨトウとなったようです。ホソバネグロヨトウよりも外横線がなだらかな感じがします。
 今年になって,白点が小さい蛾の写真が撮れたので自信を持って投稿できることが出来ました。
ポイントをまとめると次のようになります。
 ネグロヨトウ   ・・・白点が小さく正方形に近い形です。
 ホソバネグロヨトウ・・・白点が大きく長方形になっています。

ネグロヨトウ
最初に見た蛾もこの様に白点が小さければ同定が楽だったネグロヨトウ。
 翅の付け根から後縁に沿うように黒くなっているのでネグロヨトウと名付けられたと思われます。

ネグロヨトウ
白点が小さくすぐ同定できたネグロヨトウ。

 科名 ヤガ科ヨトウガ亜科
 和名 ネグロヨトウ
 大きさ 開張 23~33mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。 成虫は花の蜜などです。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~6,8~9月
 特徴 ネグロヨトウの白点は小さいです。
     年に2回発生しますが、2化目は1化目よりもかなり小さいそうです。

白点が 大か小かで 苦労する


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tag : ネグロヨトウ

ハラアカウスアオナミシャク 腹が赤い蛾

2015年6月2(火)
ハラアカウスアオナミシャク 腹が赤い蛾 撮影日:2015/06/02,06/01 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のハラアカウスアオナミシャクの紹介です。
 ハラアカウスアオナミシャクとは3年ぶりに再会しました。この蛾と紋様が似ている蛾は何種類かいます。
 しかし,胸部から腹部(先端の方を除いて)背が赤いのですぐ見分けがつきます。
ハラアカウスアオナミシャク
前翅長が約12mmほどの小さな蛾ですが,腹部は赤く翅には緑帯状の紋様があって奇麗なハラアカウスアオナミシャク
 内横線や外横線に沿うように緑帯状の紋があります。
 胸部背の途中から腹部背には白色の縦線があります。その上腹部背には黒点もあります。

ハラアカウスアオナミシャク
前翅中央から前縁に寄った所に黒い筋があるハラアカウスアオナミシャク。
 白い地の縁毛には黒い斑模様があります。
 腹が赤く翅には薄緑色の紋様があるので,ハラアカウスアオナミシャクと名付けられたのでしょう。

ハラアカウスアオナミシャク
目で見たときにはこの様に黒っぽく見えたハラアカウスアオナミシャク。


 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 ハラアカウスアオナミシャク
 大きさ 開張 19~23mm
 食餌動植物 幼虫は何を食べるか分かっていません。
 分布 北海道,本州,伊豆諸島(御蔵島),四国,九州,対馬
 出現月(羽化する月) 5~8月
 特徴 似た翅の紋様を持つ種は複数いますが,腹部背面が赤褐色なのはハラアカウスアオナミシャクだけだそうです。

腹赤く 翅には緑を 染め込んで


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tag : ハラアカウスアオナミシャク

5月に見られた花2 ユキノシタと

2015年6月1(月)
5月に見られた花2 ユキノシタ 撮影場所:勿来の関

 昨日に続いて5月に見られた花の紹介です。
 最初の花はユキノシタ(ユキノシタ科)です。5月下旬頃から盛りを迎えています。5枚の花弁の内,上3枚が桃色を帯び赤い斑点があって奇麗です。しかも基部には黄色の斑点までついています。更に花の中央には,それより色が濃い黄色の花盤(かばん)があって目を引きます。薄桃色の葯(雄しべの先についている花粉袋)もユキノシタの花を引き立てています。
ユキノシタ
取り分け紅の濃い花を探して写したユキノシタ

クリンソウ
何段にもなって咲く様子を九輪に見立てたと思われるクリンソウ。
 次は,湿地に咲いているクリンソウ(サクラソウ科)です。花を2~5段輪状につけるのを九輪に見立てて名付けたのでしょう。この花は観賞用として植えられたものです。

ニワフジ
中部地方以西の川岸に分布しているニワフジ
 3番目の植物は,ニワフジ(マメ科)です。本州(中部地方・近畿地方),四国,九州の川岸に分布する低木です。ですから,勿来の関にはなかった植物で,後から植えたものと思われます。桃色の花が緑色の葉に映えて鮮やかに見えます。

ベニバナノツクバネウツギ
つい最近になって名前が分かったベニバナノツクバネウツギ。低木なので下の方を見ながら歩かないと見過ごしてしまいます。
 4番目の植物はベニバナノツクバネウツギ(スイカズラ科)です。低木ですので,見過ごしやすい植物です。私の観察では勿来の関に4箇所ほど生育しています。花弁の外側が濃くなっていて目を引きます。

ナツハゼ
小さな花を下向きに咲かせるナツハゼ
 最後は,ナツハゼ(ツツジ科)です。小さな釣り鐘形の花を下向きにつけます。小さいので注意して観察しないと見つかりません。小さくても花の蜜を求める昆虫には人気があります。8月以降,黒くて甘酸っぱい実が熟します。



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