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オオスズメバチ

2014年7月13日(日)
オオスズメバチ   ヤブガラシに集まる昆虫1

 スズメバチ科のオオスズメバチを紹介します。
 以前にヤブガラシに集まるチョウを4種類<その中のアオスジアゲハはこちら>紹介しましたが,チョウだけでなくハチの仲間も集まってきます。北茨城周辺ではオオスズメバチ・ヒメスズメバチ・コガタスズメバチの3種類のスズメバチの仲間が見られます。その中で一番大きいのはオオスズメバチです。
オオスズメバチ
ヤブガラシの花の蜜は少しなのであっという間に食べてしまうオオスズメバチ。ですからシャッターチャンスは極わずかです。 撮影日:2010/09/10 場所:北茨城
3種類のスズメバチが揃えば区別がつきますが,そんな機会はあまりないでしょう。
 でも,大きさの外にも,特徴があるので区別がつきます。それは腹部の模様です。 2枚目の写真で示した2つの矢印の所が決め手となっています。
 オオスズメバチは腹端(水色矢印)が黄色です。
 しかし,これだけではコガタスズメバチも黄色なので混同してしまいます。

 そこでポイントになるのが青矢印の部分の黒い細線です。この2つが確認できればオオスズメバチです。

 オオスズメバチは花の蜜だけではなく,樹液を食べに来ます。飲むのかなめるのか分かりませんが,樹液の場合は長時間食べています。そこへ外のオオスズメバチや昆虫が来ると威嚇して追い払います。「ここは俺の場所だ。あっちへ行け。」と謂わんばかりの態度です。

オオスズメバチ
いつまでもコナラの樹液を貪り食べるオオスズメバチ。青矢印と水色矢印のところがポイントです。
 撮影日:2014/07/05 場所:勿来の関

 オオスズメバチでこわい経験をしたことがあります。
 ある朝,用を足しにトイレに入りました。良い香りが漂っていました。その後,40分くらい経った頃オオスズメバチが電球に止まっていた外灯にやって来ました。高い外灯で電球とは3m以上も離れているので安心して明かりに飛来した蛾を探していました。
 ところが突然,爆撃機のような羽音とともにオオスズメバチが頭の回りを何回も旋回し始めました。私は恐怖のあまりその場に佇んでいました。うっかり振り払おうとして攻撃されたらとんでもないのでじっとしていました。羽音が大きくなったり小さくなったり何回か続いた後やっと静かになりました。
 このようになった訳は香水の香りにあります。オオスズメバチは匂いに敏感で微量な匂いでも分かるそうです。私が香水の香りを浴びて40分も経って薄まった匂いが分かる程ですから。
 オオスズメバチは特に香水の香りに敏感で興奮するというニュースを思い出しました。
 それ以来,私は勿来の関に行くときには香水は避けております。

 腹端が尖っていれば雌で刺されます。雄の方は平で針はありません。
 巣に近付くと攻撃されるそうです。

オオスズメバチ
尻が尖っているので雌のオオスズメバチと思われます。毒性はハチの中で一番強いので用心に越したことはありません。 撮影日:2010/09/10 場所:北茨城

 科名 スズメバチ科
 和名 オオスズメバチ
 大きさ 体長 働き蜂 27~37mm ♂27~39mm
 食餌動植物 樹液・昆虫の幼虫などを食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 4~10月
 特徴 毒性はハチの中で一番強く,夏から秋にかけては攻撃性が強まります。
     雌は尻の先が尖り雄は平です。

樹の幹で 威張り散らして 樹液食べ

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