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勿来の関で見られた蛾10

2014年5月28日(水) 日付と曜日を変更する
勿来の関で見られた蛾10   撮影日:2014/05/31 場所:勿来の関

キクビゴマケンモン
①キクビゴマケンモン(ヤガ科ケンモンヤガ亜科)
緑が鮮やかなので羽化したての蛾と思われます。日が経つにつれて緑は薄くなっていきます。正面から写すと胸部に生えているたてがみのような毛が褐色になっているのでキクビと名付けられたと思われます。


オオミズアオ
②オオミズアオ(ヤママユガ科)
前翅長59mmもある大きな蛾です。電話ボックスのガラス戸に止まっておりました。前翅後翅どちらにも円い紋がありますが,前翅が水平まで上がらず垂れ下がっているので前翅の外縁を持ち上げて後翅の紋が見えるようにしました。こんなことをしてもオオミズアオは逃げません。いつ見ても淡い緑が美麗な蛾です。


シロマダラノメイガ
③シロマダラノメイガ(ツトガ科)
斜め上に嘴を上げている鳥が翼を広げているように私には見えます。
触角を体の上に乗せて止まるのはツトガ科の特徴です。
メイガ科の蛾にも同じ習性が見られます。


シロズアツバ
④シロズアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)
胸部から頭にかけて白いのでシロズという名が付いたと思われます。
角のように出ているものは下唇鬚(かしんしゅ)といいます。ときどきずれていることがあるので左右2本に分かれています。


キンモンガ
⑤キンモンガ(アゲハモドキガ科)
数少ない昼行性の蛾です。写真を撮るのに近づいても逃げませんでした。おそらく羽化したばかりだったのでしょう。黄色の紋を金に見立ててキンモンガと名付けたと思われます。この黄色の紋は,そのときの光の反射によって白っぽく写ってしまうことが多いです。とにかく白っぽい蛾と黄色い蛾はそれらしく写すのが難しいと写す度に感じています。


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tag : 勿来の関で見られた蛾

ウスキトガリヒメシャク

2014年5月31日(土)
ウスキトガリヒメシャク
 ヤガ科ツマキリアツバ亜科のウスキトガリヒメシャクを紹介します。
 最近まで,この蛾をキナミシロヒメシャクと誤解しておりました。ところが,外横線が青矢印の所で接近していることに気がつきました。そのお陰で,この蛾はウスキトガリヒメシャクと分かりました。主な特徴は次の通りです。
ウスキトガリヒメシャク
外横線(黒点から外へ数えて2番目の線)が青矢印の所で外側の線に接近するウスキトガリヒメシャク。 撮影日:2011/06/07 場所:勿来の関

 ①外横線(黒点から外へ数えて2番目の線)が青矢印の所で外側の線に接近します。
 ②外横線が接近している上下で細くなっています。
 ③地の色が白く黒点がはっきり出ます。

ウスキトガリヒメシャク
外横線が接近している上下で細くなるウスキトガリヒメシャク。 撮影日:2012/08/30 場所:勿来の関

 私のHP「蛾の図鑑」ヒメシャク亜科の部分を訂正しました。

 科名 シャクガ科 ヒメシャク亜科
 和名 ウスキトガリヒメシャク
 大きさ 開張18~21mm 2回目16~17mm
 食餌動物 幼虫はリョウブ、アセビ、ムラサキシキブ、ハナイカダ、トネリコ、タチツボスミレを食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~6月,8~9月
 特徴 地の色が白く黒点がはっきり出ます。
     上翅外横線が黒点の位置(青矢印の所)で接近します。

目印は 外横線が 接近す

ウスキトガリヒメシャク
地の色が白く黒点がはっきり出るウスキトガリヒメシャク。 撮影日:2012/07/02 場所:勿来の関

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tag : ウスキトガリヒメシャク

ムラサキツマキリアツバ

2014年5月30日(金)
ムラサキツマキリアツバ   撮影日:2014/05/30場所:勿来の関

 ヤガ科ツマキリアツバ亜科のムラサキツマキリアツバを紹介します。
 ツマキリアツバ亜科の仲間は独特の止まり方をします。というよりも,翅の作りが変わっています。蛾の一部の種を除いては,ほぼ平に作られていますが,この仲間は前翅の途中から斜め上に2回折れ曲がっています。その外にもムラサキツマキリアツバは②~⑤のような特徴を持っています。
ムラサキツマキリアツバ
前翅が途中で斜め上に2回折れ曲がっているムラサキツマキリアツバ

 ①前翅が途中で斜め上に2回折れ曲がっています。
 ②ヤガ科ツマキリアツバ亜科の仲間は下唇鬚(かしんしゅ)が突き出ています。
 ③前翅外縁は円みが無く切ったように真っ直ぐな2辺からできています。
 ④前翅後翅の外側は,黒い帯が見られます。
 ⑤後翅外横線の内側に黒点があります。

ムラサキツマキリアツバ
前翅外縁は円みが無く切ったように真っ直ぐな2辺からできているムラサキツマキリアツバ。

 科名 ヤガ科ツマキリアツバ亜科
 和名 ムラサキツマキリアツバ
 大きさ 前翅長13mm
 食餌動物 幼虫はスイカズラ、ヒョウタンボクを食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
 出現月 5~8月
 特徴 前翅が途中で斜め上に折れ曲がります。
     
2回ほど 前翅が上に 折れ曲がる

ムラサキツマキリアツバ
ヤガ科ツマキリアツバ亜科の仲間はこの写真のように下唇鬚(かしんしゅ)が突き出ています。
ゾウの鼻のように見えるものです。私には2本に分かれているように見えます。


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tag : ムラサキツマキリアツバ

セグロシャチホコ

2014年5月29日(木)
セグロシャチホコ   撮影日:2014/05/29場所:勿来の関

 シャチホコガ科のセグロシャチホコを紹介します。
 今まで未見だったシャチホコガ科に属する蛾を今日(2014年5月29日)見つけました。建物の壁に毛深い足を前に伸ばした状態で止まっていました。止まっている格好を見てシャチホコガ科の蛾であると分かりました。

 ①毛深い足を前に伸ばしている。
 ②翅を屋根形にしている。
 ③腹端を翅から斜め上方に出している。
セグロシャチホコ
毛深い足を前に伸ばしているセグロシャチホコ

 例外もありますが,これらの3つが揃うと,シャチホコガ科の仲間です。カレハガ科にもこのような格好で止まっている蛾もいます。

 この蛾の特徴は2つあります。その1つは,胸部背面が黒いことです。それで,そこを背に見立ててセグロシャチホコと名付けたのでしょう。

 もう1つの特徴は,雄は腹端(尻尾)を翅から出し,雌は腹端が見えないことです。ですから,この写真のセグロシャチホコは雄だと分かります。

セグロシャチホコ
翅を屋根形にして止まるセグロシャチホコ。胸部背面が黒いのでセグロシャチホコと名付けられたのでょう。

 科名 シャチホコガ科
 和名 セグロシャチホコ
 大きさ 前翅長16mm
 食餌動物 幼虫はヤナギ科やイイギリを食べます。
 分布 北海道~九州,対馬,沖縄
 出現月 5~10月
 特徴 雄は腹端(尻尾)を出し,雌は腹端が見えなく,お腹が大きいです。
     
胸の上 黒くセグロと 名付けられ

セグロシャチホコ
腹端を翅から斜め上方に出しているので雄と分かるセグロシャチホコ。雌は翅から腹端が出ません。

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tag : セグロシャチホコ

勿来の関で見られた蛾9

2014年5月28日(水)
勿来の関で見られた蛾9   撮影日:2014/05/25(①) 5/27(②~⑤)場所:勿来の関

ウスムラサキノメイガ
①ウスムラサキノメイガ?(ツトガ科)
前翅前縁中央付近に橙色の紋があります。クロウスムラサキノメイガに似ていて外見では区別困難です。
触角を翅の上に乗せて止まるのはツトガ科・メイガ科・ハマキガ科などです。


ウツギヒメハマキ
②ウツギヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキ亜科)
ヒメハマキ亜科の特徴は前翅前縁に白い筋模様(黄矢印)があることです。
去年の今頃,ウツギの花が咲いているときに発見しました。


ホソオビヒゲナガ
③ホソオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科)
触角の半分くらいから先が白いです。去年はクリの花に飛来してきました。


クロヘリキノメイガ
④クロヘリキノメイガ(ツトガ科)
あまり見ない蛾です。前翅前縁にK紋があるので同定しやすいです。
触角を翅の上に乗せてツトガ科の特徴を示しています。


ゴマフリドクガ
⑤ゴマフリドクガ(ドクガ科)
黄色で足や翅の縁に毛が見られますので一見して毒蛾と分かります。
一生を通じて毒針毛がある蛾です。触ったら水で流すかセロテープでくっつけて取って下さい。腫れや傷みは10日間くらい続くそうです。
カメラを近づけても飛んで来ないことを信じて撮影しました。


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tag : 勿来の関で見られた蛾9

サトジガバチ

2014年5月27日(火)
サトジガバチ   撮影日:2014/05/26場所:勿来の関

 アナバチ科のサトジガバチを紹介します。
 勿来の関銅像前の柵近くに灰色をした蛾か蝶の幼虫と思われるものが地面にありました。その脇には穴が開いています。そのうち,腹部中央が針金のように細いサトジガバチが穴の中から現れました。そこから,飛び去るまでの様子を紹介します。

 ①幼虫を捕らえて麻痺させます。殺しては腐ってしまい餌にならないからです。
 ②麻痺している幼虫を穴の脇まで運びます。

 ここからは実際に見たことです。

サトジガバチ
蓋になっていた固まり(幼虫の右斜め下)をどかした後,穴の近くまで獲物を運ぶサトジガバチ

サトジガバチ
穴の近くまで運ぶと体の向きを変えるサトジガバチ。

サトジガバチ
腹から先に体を入れて足で幼虫をかかえながら穴に入れるサトジガバチ。

サトジガバチ
獲物を引きずり入れるサトジガバチ。

サトジガバチ
獲物を入れた後は,蓋になっていた固まりを最初に,押し込むサトジガバチ。

サトジガバチ
足を盛んに動かして,その上に土を入れるサトジガバチ。

サトジガバチ
途中で土入れを止め,入れた土を頭で押し固めるような動作をするサトジガバチ。
このときです。ジガジガジガジガという不思議な音を聞いたのは。まるで高電圧の所で火花が飛んでいるような音です。


サトジガバチ
固めた後,また,土入れをしたり,固めたりして穴が埋まるまで繰り返すサトジガバチ。

サトジガバチ
最後に,地面を平にならすサトジガバチ。

 ③穴の蓋(土が固まった物)を近くにどかします。
 ④穴の中に入ります。(中の様子を探っているようです。)
 ⑤麻痺した幼虫を穴のそばまで運び,体の向きを変えます。
 ⑥腹から先に体を入れて足で幼虫をかかえながら穴に入れます。
 ⑦蓋だった物を穴奥に入れます。
 ⑧足を盛んに動かして,その上に土をかけます。
 ⑨頭で土を固めるような仕草をします。このとき,正確には表現できませんがジガジガジガジガというような音がします。まるで高電圧の所で火花が飛んでいるような音です。このときの音からジガバチと名付けられたように思われます。
 頭を細かく振動(私には頭は止まっているようにしか見えませんでした。)させて土を固めているようです。
 ⑩また,足を盛んに動かして,その上に土をかけます。
 ⑪頭で土を固めるような仕草をします。
 ⑫最後に,地面を平にならします。

 サトジガバチの親は獲物を穴に入れたときに卵を獲物の表面に生みつけるそうです。
 孵化した幼虫は(腐敗を起こさないよう)生命維持に影響を及ぼさない部位から順番に獲物を食べていくそうです。獲物を食べつくし、巣穴と同じくらいの大きさまで成長すると繭を作って蛹になり、10日ほどで羽化をして巣穴を出るそうです。


 科名 アナバチ科
 和名 サトジガバチ
 大きさ 開張 17~27mm
 食餌動物 幼虫は蛾か蝶の幼虫を食べます。
 分布 北海道~九州
 出現月 5~8月
 特徴 蛾やチョウの幼虫を捕らえて穴に入れ孵化した幼虫の餌にします。
     外見は山地性のヤマジガバチと似ており、外見で区別するのは困難です。
     
幼虫の 餌を麻痺させ 穴を掘る


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tag : サトジガバチ

勿来の関で見られた蛾8

2014年5月26日(月)
勿来の関で見られた蛾8   撮影日:2014/05/26場所:勿来の関

 今日(2014年5月26日),勿来の関で見られた蛾を紹介します。
モントガリバ
モントガリバ(カギバガ科)
この蛾がカギバガ科に属するとは予想もできませんでした。翅を屋根型にしているのでシャチホコガ科と思い探しましたが出ていません。次にヤガ科を調べましたが無駄でした。お陰で名前が分かるまで随分時間がかかりました。桃色の紋がトレードマークとなっているモントガリバでございます。


ナカスジシャチホコ
ナカスジシャチホコ(シャチホコガ科)
暖かい気候の四国などでは少ないそうでございます。


ナカジロナミシャク
ナカジロナミシャク(シャクガ科亜科)
エダシャク科だとばかり思って探していたら見つからず,やっとナミシャク亜科から探したのでございます。


ウスキミスジアツバ
ウスキミスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)
この蛾の紋様とよく似た蛾が沢山いて同定には注意が必要でございます。
私のHPに似ている蛾が掲載<こちら>されています。



アオモンヒロズコガ
アトモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)
小さい蛾です。前翅前縁にヒメハマキ亜科特有の紋様が見られますがヒメハマキ亜科ではありません。前翅後縁にある黒い楕円紋がトレードマークでございます。


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tag : 勿来の関で見られた蛾8

勿来の関で見られた蛾7

2014年5月25日(日)
勿来の関で見られた蛾   撮影日:2014/05/22(①~③) 05/23(④)場所:勿来の関

 最近,勿来の関で見られた蛾を紹介します。
スジベニコケガ
 ①スジベニコケガ(ヒトリガ科)
  幼虫はコケ類を食べます。出現数は外の蛾と比べて多いです。


チズモンアオシャク
 ②チズモンアオシャク(シャクガ科)
  よく似ていて紛らわしいものにアシブトチズモンアオシャクがいます。
  同定ポイントはこのブログ<記事はこちら>に掲載してあります。


ホソスジツトガ
 ③ホソスジツトガ(ツトガ科)
  触角を翅の上に乗せて止まる蛾はツトガ科・メイガ科等に多いです。


コヨツメアオシャク
 ④コヨツメアオシャク(シャクガ科)
  羽化したての頃はこのように翅の色が青々としています。やがて薄い色になります。


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tag : 勿来の関で見られた蛾

マドガ

2014年5月24日(土)
マドガ

 マドガ科のマドガを紹介します。
 いつものようにハルジオンの花を覗いたらマドガが蜜吸いをしていました。前に会ったときは逃げられてしまい良い写真が撮れませんでした。今回は食事中(ハルジオンの蜜吸い)のため逃げられずに済みました。

 夜行性の蛾が多い中で,マドガは数少ない昼行性の蛾です。私が見た昼行性の蛾の名前をあげますと次のようなものです。
 ①イカリモンガ(昼間,花の蜜吸いをしていました。)
 ②ウメエダシャク(栗の花の回りを飛び回っていました。)
 ③ヒロオビトンボエダシャク(栗の花の回りを飛び回っていました。)
 ④キンモンガ(葉の上に止まっていたり,飛んでいたりしていました。)
 ⑤カノコガ(朝早く多くの蛾が飛び回っていました。)
 ⑥ギンツバメ(昼間,アジサイの葉の上に止まっていました。)
マドガ
腹端に長くて細い棒状のもの(赤矢印)が見られるので雄のマドガです。触角が片櫛歯状のため太く見える。撮影日:2012/0720 場所:勿来の関

 マドガの写真を見ていて次のような疑問が出てきました。
 最初の写真のように腹端が細い棒状になっているものと2枚目のマドガのようにそれが無い蛾がいるがなぜだろう。
 幸運にも「マドガ - Wikipedia」<記事はこちら>に「オスの腹端は細く伸び、メスの腹端は鈍く丸い。」と掲載されていました。

 腹端の違いは雄雌の違いでした。

マドガ
腹端に長い棒状のものが見られないので雌のマドガです。撮影日:2014/0520 場所:勿来の関

 昆虫の雄は羽化すると夢中で雌を探し回ります。そのとき役立つのが昼行性のチョウでは目,夜行性の蛾では触角です。
 マドガ雄の触角は片側だけ短い櫛歯になっています。夜行性の雄の蛾の触角はもっと長い櫛歯になっているのが普通です。

 夜行性の蛾にとって雌を探すには暗くてよく見えないので雌の出す匂いを辿った方が効率がよいのです。だから匂いを感じ取る触角を発達させてきたのです。

 昼行性のマドガにとって雌を探すのは明るい昼間なので発達した触角は必要がないのでしょう。だから,片側だけの短い櫛歯になっていると思われます。

 科名 マドガ科
 和名 マドガ
 大きさ 開張 14~17mm
 食餌植物 幼虫はボタンヅルを食べます。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 5~6月,7~8月
 特徴 昼行性で日中に飛び回って吸蜜吸水します。
     雄の触角は短い片櫛歯状です。
     雄の腹端は細長い棒状です。
     翅中央にある白い紋を窓に見立ててマドガとなったようです。
     
腹端の 違いに気付き 不思議がる

粗末だな 昼行性で 触角が


マドガ
腹端に細い棒状のものが僅かに見られる(下げていて短く見える)ので雄のマドガと思われます。撮影日:2014/0522 場所:勿来の関

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tag : マドガ

オオナミシャク

2014年5月23日(金)
オオナミシャク   撮影日:2014/05/22場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のオオナミシャクを紹介します。
 このオオナミシャクは昨日(2014年5月22日)が初見の蛾です。勿来の関で蛾を調べ始めてから3年が過ぎましたが灯火に飛来したものはいませんでした。
 昨日,左側が法面になっている歩道を歩いていたら突然この蛾か飛び出してきました。ツツジに止まったのを写したのが下の3枚の写真です。
オオナミシャク
腹部背面には,下から5つまで黒いW紋があるオオナミシャク

 この紋様に似た蛾はエダシャク亜科にもナミシャク亜科にもいますので片方だけ探さず両方の亜科を見る必要があります。

オオナミシャク
シャクガ科の多くは止まるとき触角を翅の下にしますが,上に乗せているオオナミシャク。

オオナミシャクには次のような特徴が見られます。
①前翅も後翅も地の色は白です。
②頭から腹端まで黄色です。
③腹部背面には,下から5つまで黒いW紋があります。
④前翅前縁中央付近に独特な紋があります。
⑤シャクガ科の多くは止まるとき触角を翅の下にしますが,上に乗せています。
⑥縁毛(外縁の外側にある毛)にも斑模様があります。

オオナミシャク
縁毛(外縁の外側にある毛)にも斑模様があるオオナミシャク。

 今回私は特に③④を大事な手がかりとして探しオオナミシャクと同定しました。
 この蛾を載せているサイトが少ないと感じました。出現数が少ないのかも知れません。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 オオナミシャク
 大きさ 開張 34~41mm
 食餌植物 分かっていません。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現月 5~6月,7月
 特徴 腹部背面に黒いW紋が下から数えて5つあります。

黄腹部に W紋が 五つあり


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tag : オオナミシャク

ネグロハマキ

2014年5月22日(木)
ネグロハマキ   撮影日:2014/04/25場所:勿来の関

 ハマキガ科のネグロハマキを紹介します。
 このような格好をした蛾は,ハマキガ科あるいはキバガ科です。画像を拡大して目と目の間より前に突き出た2本の棒状の先から針のような物が出ていなかったのでハマキガ科を探すことにしました。
ネグロハマキ
根黒とは名ばかりの根白と改名したいネグロハマキ。根(翅の付け根)が黒いものの方が普通のようです。

 でも,ハマキガ科は遠慮したいのです。似たような蛾がいっぱいある中から探すからです。諦めて「みんなで作る日本産蛾類図鑑」で探していると似た画像がありました。

 和名を見て驚きました。ネジロハマキでなくネグロハマキとなっていたからです。和名がネグロハマキとなっているので翅の付け根が黒いものの方が普通に見られるのでしょう。

ネグロハマキ
前翅上の方から4分の1程の所に,毛の束のようなものが付いているネグロハマキ。
それはどんな役割をしているのでしょうか。


 はじめ,私はネグロハマキの「ネ」の意味が分かりませんでした。そこで,最初に「ネ」が付く蛾を調べると次の蛾の名前が見つかりました。
 ・ネグロフトメイガ
 ・ネグロアツバ
 ・ネジロキノカワガ
 一匹ずつ画像を見たら,翅の付け根が黒い場合は「ネグロ」となり,翅の付け根が白い場合は「ネジロ」となることが分かりました。

ネグロハマキ
ネグロハマキ

 科名 ハマキガ科
 和名 ネグロハマキ
 大きさ 開張 17~21mm
 食餌植物 幼虫の食餌植物はオオヤマザクラです。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 出現月 4~6月,7~8月,10~11月
 特徴 翅の付け根(胸部付近)の黒い蛾が普通と思われます。

ネグロとは 名ばかりの白 個体あり


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tag : ネグロハマキ

オオギンスジハマキ

2014年5月20日(火)
オオギンスジハマキ   撮影日:2014/05/20(①③④),2013/05/11(②) 場所:勿来の関

 ハマキガ科のオオギンスジハマキを紹介します。
 この蛾には去年の5月11日に初めて出会いました。少し橙色がかった鮮やかな紅色が印象に残っている美麗な蛾です。灯火に飛来した蛾を離れた場所から撮ったので良い写真は撮れませんでした。

 しかし,今年は道端の草に止まっていましたので楽に撮ることができました。そのお陰で鱗粉の隙間の黒い地色まで写すことができました。逃げられないようにそっと9枚くらい写しました。羽化したばかりだったのでしょう。その間僅かに左上にずれただけでした。顔の様子も分かるように正面や横から写せばよかったと後悔しています。

 胸部と前翅にある黒ずんだ所は見る条件によって銀色に光って見え,オオギンスジハマキを魅力的にしています。

オオギンスジハマキ
①銀に赤 三筋模様の 鮮やかなオオギンスジハマキ♀。事故で右触角を失っています。建物の明かりに飛来した雄の写真です。

 去年写したオオギンスジハマキと見比べてみました。頭に一番近い横線が後縁付近で急に幅広くなっていること以外,大きな個体差は無いようです。ただ,今年の蛾は事故にあって右触角が途中からありません。

 ここまで記事を書いていて気になっていたことが一つありました。それは二つのサイトで下のように書いてある内容でした。具体的にはどういうことなのかぴんときませんでした。でも,去年<こちら>と今年の画像を見ているうちに気がつきました。

「みんなで作る日本産蛾類図鑑」では「♂は前翅の縁が折り返されている。」<きじはこちら>

「虫ナビ(Mushi Navi)」では「♂には狭い前縁襟がある。」<記事はこちら>

 去年のオオギンスジハマキの写真の蛾は青矢印で示した部分が外側に折れていて上から見えやすくなっています。

 今年のオオギンスジハマキの写真(最初のもの)も折れているように見えます。

 しかし,決定的な違いがあります。青矢印で示した部分が今年の蛾は短いのです。つまり,頭から一番近い横線までしかありません。去年の蛾はその線を越えています。念のために外のサイトにある画像を見ましたが,雄はその線が長く,しかも外側に折れていました。

オオギンスジハマキ
②青矢印の部分が長く,しかも外側に折れている去年のオオギンスジハマキ♂。

 思わぬことからオオギンスジハマキの雌雄判別方法まで分かり満足しました。

 結論
 ①雄は青矢印の部分の線が頭から一番近い線を越えていて長い。
  ・その部分(黒ずんだ所)は外側に折れている。
 ②雌は青矢印の部分の線が頭から一番近い線を越えず短い。
  ・その部分(黒ずんだ所)は外側に折れない。

オオギンスジハマキ
③雌のオオギンスジハマキは慎重なので明かりに飛来しないのかも知れません。

オオギンスジハマキ
④この方向から見ても外側に折れていないことが分かる雌のオオギンスジハマキ。

 科名 ハマキガ科
 和名 オオギンスジハマキ
 大きさ 開張 ♂17~20mm ♀22~24mm
 食餌植物 幼虫の食餌植物はリンゴ、サクラ、モモ、スモモ、ナシ、イタヤカエデ、マンサク、ケヤキ、ハルニレ、ハンノキ、イヌコリヤナギ、カワヤナギです。
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,奄美大島
 出現月 5~6月
 特徴 ♂は前翅の縁が折り返されているそうです。
     銀筋模様は僅かに個体変異があります。

銀に赤 三筋模様の 鮮やかさ


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tag : オオギンスジハマキ

マユミオオクチブサガ

2014年5月20日(火)
マユミオオクチブサガ

 クチブサガ科のマユミオオクチブサガを紹介します。
 この蛾の写真を見て何科に属するか分からず困りました。細長い体で頭を下にして止まる蛾は,ほとんど見たことがなかったからです。
 こんなときには迷わずHP「南四国の蛾」の中の「四国産蛾類図鑑」<こちら>に頼るのが一番です。いろいろな科の中から「その他の科・不明蛾」をクリックして似た画像を探します。このように分からない蛾を探して名前を調べました。
マユミオオクチブサガ
黄矢印の延長線上に黒点があるマユミオオクチブサガ
似たオオキクチブサガの黒点は上にあり翅の色が黄色なので区別は簡単です。 
撮影日:2014/03/31 場所:勿来の関

 マユミオオクチブサガだと分かりました。クチブサという意味が分かりませんでした。これはおそらく口を壁に接して止まることが多いので,口をふさぐからだろうと思いました。
 そこで,オオキクチブサガ<こちら>を私のブログ「北茨城周辺の生き物」で紹介したときに「口をふさぐようにして止まるからクチブサと言うのでしょう。」と書きました。
 すると「触角の下(目より前の部分)にある房房した毛があるからでしょう。」と教えて下さった方がおりました。なるほどこちらの方が説得力があると思いました。
マユミオオクチブサガ
口を壁に接するように止まるマユミオオクチブサガ。 撮影日:2014/05/05 場所:勿来の関

 オオキクチブサガと似ていますが,その蛾は黒点が上にあり翅の色が黄色なので,翅の色が茶色で黒点が脇にあるマユミオオクチブサガとは簡単に区別がつきます。
マユミオオクチブサガ
斜め上からマユミオオクチブサガを写しましたがこの角度ではポイントの黒点は写りません。 撮影日:2014/03/31 場所:勿来の関

マユミオオクチブサガ
真上から写したマユミオオクチブサガ。 撮影日:2014/03/21 場所:勿来の関

 その「四国産蛾類図鑑」を真似して私も自分のHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」を作りました。名前を忘れたときなどに利用しています。

 科名 クチブサガ科
 和名 マユミオオクチブサガ
 大きさ 前翅長 11~12mm
 食餌植物 幼虫の食餌植物はマユミです。
 分布 北海道,本州,九州,対馬
 特徴 頭を壁に接して止まることが多いです。
     前翅後縁より4分の1程,頭の方へ寄った所に黒点があります。(最初の写真の黄矢印の場所)

目印は 黒点1つ 横に付く


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tag : マユミオオクチブサガ

勿来の関で見られた蛾5

2014年5月19日(月)
勿来の関で見られた蛾5

最近(5/15~5/18),勿来の関で見られた蛾を紹介します。
ハングロアツバ
ハングロアツバ(ヤガ科)です。
ヤマガタアツバに似ています。同定のポイントは<こちら1こちら2>を見て下さい。
私のHPなら<こちら3>です。


ギンボシリンガ
ギンボシリンガ(コブガ科)です。

アカヒゲドクガ
アカヒゲドクガ(ドクガ科)です。
毛深い前足を前方に伸ばしていれば,ドクガ科やシャチホコガ科を探すと速く見つかります。


ヒメトラガ
ヒメトラガ(ヤガ科)です。
毛深い前足を前方に伸ばしていても,ドクガ科やシャチホコガ科でない蛾が登場すると困ってしまいます。
翅を立てているからシャチホコガ科と思ってしまいますが違うのです。最後は種の数が一番多いヤガ科を探すことになります。


ヒメトラガ
後翅が鮮やかな黄橙色で惹きつけられるヒメトラガです。
松の葉を胸の下に入れ掴ませて移動しようとしたらこのような格好をしてくれたので良い記念写真が撮れました。


ヒメトラガ
ふと脇から見たら翅の裏と腹部は黄橙色をしていたヒメトラガです。

エグリヅマエダシャク
翅の端(つま)が抉(えぐ)られたように凹んでいるエグリヅマエダシャクです。

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tag : 勿来の関で見られた蛾5

コミスジ

2014年5月19日(月)
コミスジ

 タテハチョウ科のコミスジを紹介します。
 前から今日(2014年5月19日)紹介するコミスジを取り上げようと思っていました。しかし,コミスジは人の気配にはとても敏感で少しでも動けば逃げられてしまいます。それで,なかなか良い写真が撮れないでいました。

コミスジ
この日は珍しく近づいたり,カメラを構えたりしてもても逃げなかったコミスジ。横に3本の筋模様が見られ,この仲間では小さいのでコミスジと名が付きました。 撮影日:2014/04/28 場所:勿来の関

 コミスジの主な特徴は次の通りです。
 ①羽ばたいた後,翅を水平にして滑空します。
 ②翅を開いたままで止まることが多いです。これは蛾に似ています。
 ③銅の色のような翅裏も表と同じような白い紋様をしています。
 ④触角の先端は橙色をしています。
⑤止まったとき横に白い筋が3つ見られ小さいのでコミスジと名が付きました。
 ⑥タテハチョウ科に共通していて前足が退化しています。だから,止まっているときは,4つの足で体を支えます。(2枚目の写真参照)

コミスジ
タテハチョウ科に共通した特徴である前足退化のため4つの足で体を支えているコミスジ。 撮影日:2014/05/17 場所:勿来の関

 科名 タテハチョウ科
 和名 コミスジ
 大きさ 前翅長 22~30mm
 食餌植物 幼虫はクズ、ハギ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物です。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 特徴 はねを開いてとまることが多いです。人の気配には敏感です。
     羽ばたいた後、翅を水平に開いて滑空します。

横に筋 3本見えて コミスジと

コミスジ
触角の先端が橙色をしているコミスジ。 撮影日:2013/05/23 場所:勿来の関

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tag : コミスジ

コチャバネセセリ

2014年5月18日(日)
コチャバネセセリ   撮影日:2014/05/17 場所:勿来の関

 セセリチョウ科のコチャバネセセリを紹介します。
 最近は,タンポポやハルジオンの花を毎日覗き込んでいます。そうすると,青緑色で細長いモモブトカミキリモドキがせっせと花粉を食べているのが見られます。
コチャバネセセリ
前翅と後翅にある縦に並んだ黄紋が目立つコチャバネセセリ

 昨日は見慣れぬお客がいました。コチャバネセセリです。こちらは黒い口を伸ばしてハルジオンの花の蜜を吸っています。私はこの花が蜜を出しているように思えなかったので花の黄色い部分の底をなめてみました。私には甘みを感じ取ることはできませんでした。おそらく僅かしか出ていないので時間をかけて吸っているのでしょう。

コチャバネセセリ
出る量が少ないと思われる蜜を時間をかけて吸うコチャバネセセリ。

 このコチャバネセセリは,前翅と後翅にある3つずつの黄紋が見えるように止まります。この黄紋のお陰でコチャバネセセリと分かりました。この黄紋より頭の方へ5本の黒い斜めの筋がほぼ平行に並んでいて奇麗に見えます。

コチャバネセセリ
前翅3黄紋近くに並ぶ5本の黒い斜めの筋が奇麗なコチャバネセセリ。

 科名 セセリチョウ科
 和名 コチャバネセセリ
 大きさ 前翅長 14~19mm
 食餌植物 幼虫はネザサ,クマザサなどのササ類です。成虫は花の蜜です。
 分布 北海道,本州,四国,九州
 特徴 ササのはえている林の周辺でよく見られます。
     尻から汁を出し、それを吸いとる「吸い戻し行動」をとります。

目印は 前翅後翅の 3黄紋


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アオバセセリ

2014年5月17日(土)
アオバセセリ   撮影日:2014/05/16 場所:勿来の関

 セセリチョウ科のアオバセセリを紹介します。
 大駐車場に向かう途中にヤマトシジミを撮影し終えると後ろから歩いて来た老夫婦が聞きました。
「何を撮られたのですか。」
デジタルカメラの画像を見せなから,
「このようなチョウを写しました。」
「よく見つけましたね。」
「ええー。ヤマトシジミといって小さなチョウです。ここに止まっています。」
と指さしながら言ってその場を離れました。このときは不思議にも逃げないで止まっているヤマトシジミでした。

アオバセセリ
こんな美麗なセセリチョウが勿来の関にいるとは知りませんでした。ヒメウツギの蜜を吸うアオバセセリです。

 吹風殿の庭に咲いているヒメウツギを写していると先ほど合った方が指さしながら,
「ここに奇麗なものがいますよ。」
と教えて下さいました。今度は私が
「よく見つけましたね。有り難うございます。」
とお礼を言いながらカメラを向けました。残念ながらシャッターを押す前に逃げられてしまいました。どちらの方へ飛んで行ったのかも見ていませんでした。がっかりしていると,どこからともなく現れてヒメウツギの蜜をまた吸い始めました。
 このとき,コツバメの行動を思い出しました。飛び去っても,また同じ所に戻る習性がこのアオバセセリにもあることを知りました。
 このアオバセセリは目にも留まらぬ速さで飛び回ります。雄が近くを飛ぶと追い払うのに素早く追いかけます。見失ってもまた元居た近くに戻るから安心です。蜜吸いも速く一つの花の蜜を吸い終わると隣の花に写るので,同じ姿勢で居るのは短い時間です。でも,何とか3枚ほど見られる写真が撮れました。

アオバセセリ
この角度から見る色合いが奇麗に感じるアオバセセリ。

 あの方が教えて下さらなかったら,アオバセセリが勿来の関にいることさえ分からないでいたことでしょう。人には親切にするものです。

 アオバセセリが勿来の関に居るということは,近くに食餌植物であるアワブキがあるということです。私はまだこの目でアワブキが勿来の関にあるのを確認していませんが,アオバセセリからその存在を教えてもらいました。

 これら3枚の写真は昨日(2014年5月16日)のものですが,今日も是非アオバセセリを写そうと吹風殿のヒメウツギの花を見て回りました。1往復目には見つけられませんでした。3回目のときに庭の隅を素早く飛ぶ姿を見つけました。止まったあたりに近づくと場所を移動して違う所に飛んで行きました。素早く私も移動して見られる写真を1枚撮ることができました。昨日と同じ時刻に訪れたから会えたのでしょう。

アオバセセリ
翅の後角だけでなく目と目の間から腹の端あたりまで鮮やかな橙色をしているアオバセセリ。

 科名 セセリチョウ科
 和名 アオバセセリ
 大きさ 前翅長 23~31mm
 食餌植物 アワブキ科の植物:アワブキ,ヤマビワ,ミヤマハハソ
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 特徴 複眼と複眼の間・後角付近の橙色が鮮やかで目を惹きます。

飛ぶ速さ 橙紋が 目立つなり


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tag : アオバセセリ

チャオビコバネナミシャク

2014年5月16日(金)
チャオビコバネナミシャク
 シャクガ科ナミシャク亜科のチャオビコバネナミシャクを紹介します。
 昨日,ブログに投稿しましたフタトビスジナミシャクと似ていますが,同定するときのポイントがありますのでそれを紹介します。

 最初の写真は灯火に飛来して地面に止まっている様子です。
 2枚目の写真は同じ蛾をビニルに入れたまま写しました。
 2枚目の写真は昨日とは別のフタトビスジナミシャクです。

チャオビコバネナミシャク
チャオビコバネナミシャク 撮影日:2011/04/07 場所:勿来の関

 チャオビコバネナミシャクの特徴
 ①赤矢印で示したように目模様になる褐色の短線が外横線に沿った線(一番内側の線)に接するように存在します。
 ②昨日の写真の青矢印の部分にあたる所には凹みがありません。
 ③外横線に沿った線がはっきりと出ません。

 このような①~③の特徴が見られればチャオビコバネナミシャクです。

チャオビコバネナミシャク
チャオビコバネナミシャク 撮影日:2011/04/07 場所:勿来の関

 昨日紹介したフタトビスジナミシャクと少し違った変異が見られる個体を紹介します。
 3枚目の写真を見て下さい。桃矢印で示したように目模様になる黒っぽい小さな点がこの個体にはあります。ここが昨日の個体とは違う所です。

 チャオビコバネナミシャクには,黄矢印で示してような外横線に沿うはっきりとした線がありません。しかし,フタトビスジナミシャクにはこのようにはっきりした線があります。
チャオビコバネナミシャク
フタトビスジナミシャク 撮影日:2011/04/30 場所:勿来の関

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 チャオビコバネナミシャク
 大きさ 開張 20~23mm
 食餌植物 シラカシ
 分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
 特徴 フタトビスジナミシャクに似ている。

凹み無く 細目あるのは チャオビなり


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tag : チャオビコバネナミシャク

フタトビスジナミシャク

2014年5月15日(木)
フタトビスジナミシャク   撮影日:2014/05/15 場所:勿来の関

 シャクガ科ナミシャク亜科のフタトビスジナミシャクを紹介します。
 この蛾フタトビスジナミシャクとチャオビコバネナミシャクが似ていて同定に戸惑いました。チャオビコバネナミシャクかなと思いましたが,目模様の黒い短線がありません。私のHPを見てこの蛾はフタトビスジナミシャクだと確信しました。それで,迷わずに同定できるように次のようにポイントをまとめました。

フタトビスジナミシャク
見分けるポイントは青矢印にあるフタトビスジナミシャク。見やすいように頭を上にして載せました。

 フタトビスジナミシャクの特徴
 ①青矢印の部分が凹みます。
 ②青矢印の下方あたり(外横線に沿って並ぶ一番内側の線の上)に黒い短線がありません。

フタトビスジナミシャク
3枚とも同じ蛾を写しましたが写す角度の違いやフラッシュの強さ加減で印象が違ってくるので載せています。実際はこのように逆さまに止まっていたフタトビスジナミシャク。

 フタトビスジナミシャクとは漢字で表記すると二鳶筋波尺になると思います。従って,意味は鳶色(茶褐色)をした二つの帯状の筋模様がある波尺ということになるでしょう。トビとは鳶色のことで「飛ぶ」意味ではありません。

 私のHP<こちら>にはフタトビスジナミシャクとチャオビコバネナミシャクの蛾の写真(ここに載せた写真とは別のもの)が載っています。

フタトビスジナミシャク
目模様になる黒い短線が無いフタトビスジナミシャク。

 科名 シャクガ科ナミシャク亜科
 和名 フタトビスジナミシャク
 大きさ 開張 18~23mm
 食餌植物 不明。
 特徴 中央線が前縁近くで「V」字形に凹みます。
     チャオビコバネナミシャクにはそのような凹みがありません。
     外横線が一番外縁側に出張った部分の上方(外横線に沿って並ぶ3つの線の一番内側の上)に黒い短線がありません。

ポイントは 中央線が 凹みます

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tag : フタトビスジナミシャク

ヤホシゴミムシ

2014年5月14日(水)
ヤホシゴミムシ   撮影日:2014/05/13 場所:勿来の関

 オサムシ科のヤホシゴミムシを紹介します。
 勿来の関の建物の中にある鏡の枠から明るい茶色の翅が覗いていました。どんな昆虫なのか1枚だけ撮ってみました。すると,クリーム色の紋が8つ並んだ鮮やかな昆虫でした。その奇麗さに魅力的を感じて何枚か写真を撮りました。
ヤホシゴミムシ
名前にゴミムシと付いていますがオサムシ科の昆虫であるヤホシゴミムシ

 撮った写真を見ているうちに妙なものを見つけました。それは2枚目の写真で青矢印を付けた部分にあるものです。胸部から左右に張り出した板状の透明なものです。まるで,胸部が曲がりにくいように補強をしているようです。
 樹上で蛾の幼虫を食べるときに役立っているのでしょうか。
ヤホシゴミムシ
写真をクリックすると大きくなって見やすくなります。胸部の左右に張り出した板状の透明なもの(青矢印)が付いているヤホシゴミムシ

 名前にはゴミムシと付いていますがオサムシ科の昆虫です。

 科名 オサムシ科
 和名 ヤホシゴミムシ
 大きさ 体長10~11mm
 食餌植物 
 分布 北海道,本州,四国,九州
 特徴 樹上で蛾の幼虫を食べ花にも来ます。
     上翅に8つのクリーム色の円い紋があります。

写したら 明るい茶色 星8つ
ヤホシゴミムシ
上翅に8つの円い紋があるのでヤホシゴミムシと名前が付きました。

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tag : ヤホシゴミムシ

アオハムシダマシ

2014年5月13日(火)
アオハムシダマシ   撮影日:2014/05/12 場所:勿来の関

 ハムシダマシ科のアオハムシダマシを紹介します。
 月は満月を迎え月明かりが明るくて蛾の飛来が望めません。ですから寂しい日が続いています。
 「花咲く所虫集まる。草生えている所虫寄る」ということで,最近は花や葉の上をいつもより詳しく見て歩いています。アセビの花に春の妖精コツバメが卵を生むことを今年になって知りましたので,アセビの様子を観察しますと花は既に枯れています。
 その先のミツバアケビの葉の上を見ますと,体長10mm前後の小さい昆虫が止まっていました。金緑色に輝き眩いばかりの美しさです。あまりの美しさに暫く見ていました。

アオハムシダマシ
眩いばかりに輝く金緑色のアオハムシダマシに暫く見とれてしまいました。

 もう会えない気がして,ぶれては大変とフラッシュを焚きましたので金色と緑色の斑模様の画像になってしまいました。

 ハムシの仲間を調べましたが見つかりません。旺文社発行「野外観察図鑑1昆虫」の中に体型がそっくりの虫を見つけてやっと名前を知ることができました。

 科名はまだ聞いたことがないハムシダマシ科でした。

アオハムシダマシ
触角は付け根から第2節まで褐色でその先は暗色のアオハムシダマシ

 科名 ハムシダマシ科
 和名 アオハムシダマシ
 大きさ 体長9~12mm
 食餌植物 幼虫は朽木を食べます。 成虫は花に集まります。
 分布 本州,九州
 特徴 金緑色の金属光沢を持ちます。
     触角は付け根から第2節まで褐色でその先は暗色になります。
     足の付け根近くは黄褐色です。

金色に 眩しく光る 虫を見る

アオハムシダマシ
足の付け根近くは黄褐色のアオハムシダマシ。写真では拡大されて大きく見えますが,体長は10mm前後の小さい昆虫です。

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tag : アオハムシダマシ

トゲヒゲトラカミキリ

2014年5月12日(月)
トゲヒゲトラカミキリ   撮影日:2014/05/09 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のトゲヒゲトラカミキリを紹介します。
エグリトラカミキリ・ホソトラカミキリに似ていましたが紋様の違いで同定しました。名前はヒゲ(触角)にトゲがあるのでトゲヒゲトラカミキリと名付けられました。残念ながら触角のトゲは写せませんでした。
トゲヒゲトラカミキリ
幼虫は、スギ、センノキ、トチノキなどに寄生するトゲヒゲトラカミキリ

トゲヒゲトラカミキリ
成虫はカエデ,クリなど各種の樹木の花によく集まるトゲヒゲトラカミキリ。

 灰色の地に黒い紋様のある体長が10mm前後の小さなカミキリムシです。カエデ,クリなど樹木の花によく集まるそうですが,木の柵をうろうろしていました。

トゲヒゲトラカミキリ
体長は10mm前後と小さいトゲヒゲトラカミキリ。

 科名 カミキリムシ科
 和名 トゲヒゲトラカミキリ
 大きさ 体長7~12mm
 食餌植物 幼虫はスギ,トチノキ,センノキなどの材を食べます。
 分布 北海道~九州
 特徴 カエデ、クリなど樹木の花によく集まります。
     エグリトラカミキリ・ホソトラカミキリに似ています。

小さいが これでカミキリ 驚きだ


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tag : トゲヒゲトラカミキリ

ヤツメカミキリ

2014年5月10日(土)
ヤツメカミキリ   撮影日:2014/05/11 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のヤツメカミキリを紹介します。
 勿来の関には県立自然公園だからでしょうか公衆電話があります。夜間使用者の為に電灯が点いています。毎日,この電話ボックスの戸を開けるのを楽しみにしています。珍しい昆虫が灯火に飛来していることがあるからです。

 今日(2014年5月11日)はどうかなと胸を躍らせながら中に入り周りを見回しましたが一匹もいません。がっかりしながら天井を見ました。ジョウカイボン科らしい昆虫が蛍光灯に止まっています。念のために1枚撮って画像を見ました。
ヤツメカミキリ
この容姿端麗なヤツメカミキリが天井の蛍光灯に止まっていたのです。

 すると,何と美麗なカミキリムシが写っているではありませんか。生まれて初めて見る美麗のカミキリムシを見て心が躍り何枚か続けて撮りました。

 体長が12mm前後の小さいカミキリムシです。

ヤツメカミキリ
このように真上から見ると8つの目が並んで見えるのでヤツメカミキリと名付けられたのでしょう。
翅にも8つ,本当の目も入れると胸部にも8つ目が並んでいるように見えます。


ヤツメカミキリ
ウメ,サクラ,シナノキなどの老木や枯木に集まるヤツメカミキリ。

 電話ボックスの近くにはソメイヨシノが何本も植えられています。その老木や枯れ木にこのカミキリムシは集まるというので今日会えたのだと思います。
 見た目には黒っぽく見えましたが,黄緑色だったので驚きました。真上から翅を見ると8個の黒点が行儀よく並んでいて容姿端麗に見えます。

 この8つの黒点を目に見立ててヤツメカミキリと名付けたと思われます。

 科名 カミキリムシ科
 和名 ヤツメカミキリ
 大きさ 体長11~18mm
 食餌植物 
 分布 北海道~沖縄
 特徴 ウメ、サクラ、シナノキなどの老木や枯木に集まる。
     灯火に集まります。
     身体全体に微毛がはえているそうです。

黄緑に 黒い斑点 奇麗なり


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tag : ヤツメカミキリ

カタジロゴマフカミキリ

2014年5月10日(土)
カタジロゴマフカミキリ

 カミキリムシ科のカタジロゴマフカミキリを紹介します。
 体長が10~18mm前後の小さいカミキリムシです。

 赤矢印で示した部分が褐色を帯びていて,それを挟むように上下に白っぽい部分があります。青矢印の部分を肩に見立ててカタジロと名付けたのでしょう。更に,黒ゴマのような斑点があるのでゴマフの名がついたと思われます。

カタジロゴマフカミキリ
青矢印の部分を肩とみなしてカタジロゴマフカミキリと名付けたのでしょう。 撮影日:2012/08/30 場所:勿来の関

 2枚目の写真を見て下さい。触角・足・頭・腹などに毛が生えているのが分かるでしょう。 

 特徴をまとめると下のようになります。
 ①翅の上部が白っぼいです。(青矢印)
 ②青矢印の下の部分は褐色の帯があります。(赤矢印)
 ③赤矢印の下はまた白っぽくなっています。
 ④触角・足・頭・腹などに毛が生えています。翅にも毛が生えているかは確認しておりません。

カタジロゴマフカミキリ
触角・足・頭・腹などに毛が生えているカタジロゴマフカミキリ。翅にも生えているかは確認しておりません。 撮影日:2012/08/08 場所:勿来の関

 科名 カミキリムシ科
 和名 カタジロゴマフカミキリ
 大きさ 体長10~18mm
 食餌植物 
 分布 北海道~九州
 特徴 シイ、フジ、アカメガシワ、アカシデなどの倒木、枯れ木に集まる。サクラ、イチジクなどにも集まる。
     身体全体に微毛がはえているそうです。

カタジロゴマフカミキリ
黒ゴマのような斑点があるので,ゴマフの名が付いたと思われるカタジロゴマフカミキリ。 撮影日:2012/08/08 場所:勿来の関

毛深くて 黒い斑の 模様あり


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アトモンサビカミキリ

2014年5月8日(木)
アトモンサビカミキリ   撮影日:2012/04/30 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のアトモンサビカミキリを紹介します。
 体長が10mm前後の小さいカミキリムシです。次のような特徴があるので同定は簡単です。
アトモンサビカミキリ
拡大してあるので大きく見えますが,体長10mm前後の小さいアトモンサビカミキリ

アトモンサビカミキリ
このカミキリムシには下写真矢印のように3つの目印があるので同定が簡単なアトモンサビカミキリ

アトモンサビカミキリ
3つの矢印で示した目印がトレードマークのアトモンサビカミキリ。

 ①触角は体長より短いです。
 ②胸部背下部に一対の褐色筋があります。(黄矢印)
 ③翅中央より上部にVの字に似た紋があります。(青矢印)
 ④翅前縁後方よりに白褐色の折れ曲がった紋があります。(赤矢印)

 科名 カミキリムシ科
 和名 アトモンサビカミキリ
 大きさ 体長7~11mm
 食餌植物 クリ、フジ、イチジク、クワ、ネムノキ、スギなどの枯れ木・伐採枝
 分布 北海道~九州
 特徴 成虫で越冬する小さいカミキリムシです。

目印が 幾つもあって 助かりだ


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tag : アトモンサビカミキリ

マツノマダラカミキリ

2014年5月8日(木)
マツノマダラカミキリ   撮影日:2012/07/25 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のマツノマダラカミキリを紹介します。
 松食い虫で有名な「マツの材線虫」を媒介する昆虫がマツノマダラカミキリです。

 ①外国からやってきたマツノザイセンチュウ(マツの材線虫)が日本にいたマツノマダラカミキリと仲良くなってマツノマダラカミキリに寄生しています。

 ②それに寄生されたマツノマダラカミキリは6月頃,羽化すると元気の良い若枝の皮をかじって食べます。


マツノマダラカミキリ
胸部背には茶色の紋があり,翅には白い斑模様があるマツノマダラカミキリ。

 ③このとき,マツノマダラカミキリの体内から松の木にマツの材線虫は移動します。そのときからマツの材線虫は殖え続け一週間で松は元気がなくなります。樹木の中を水が移動できなくなるからです。松の葉は水不足から赤くなり枯れてしまいます。

 ④その後7月頃、弱ったマツの樹皮に雌は卵を産みます。幼虫はマツの幹や枝の中で内樹皮(かたい樹皮の下の甘皮)を食べて育ちます。幼虫で越冬し,翌年蛹になって6月頃羽化します。雌は元気な松には卵を産みません。卵が松ヤニで被われ死んでしまうからです。

マツノマダラカミキリ
口を見て下さい。ペンチのような形の口で松の木をかじるマツノマダラカミキリ。

マツノマダラカミキリ
カミキリムシの頭部は牛の顔に似ているマツノマダラカミキリ。だからカミキリムシを漢字で天牛と表記するのでしょう。

 ⑤北茨城市ではマツの材線虫から松を守るためにマツノマダラカミキリが羽化する6月に毎年,薬を撒いています。

 マツの材線虫とマツノマダラカミキリについて詳しくは次のウェブサイト<こちら>をご覧下さい。

 科名 カミキリムシ科
 和名 マツノマダラカミキリ
 大きさ 体長18~27mm
 食餌植物 アカマツ・クロマツなど
 分布 北海道を除く全土
 特徴 松枯れの原因マツノザイセンチュウの媒介者です。
     成虫の松からの脱出は東北では6月~7月です。

松枯らす 虫を運んで 共に生き


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ハイイロヤハズカミキリムシ

2014年5月7日(水)
ハイイロヤハズカミキリ   撮影日:2012/07/04 場所:勿来の関

 カミキリムシ科のハイイロヤハズカミキリを紹介します。
 このカミキリムシはハイイロヤハズカミキリと名が付いていますが,灰色が目立つのは前翅前縁付近で全体は黄褐色です。

 矢の端は弓の弦に架けやすいように凹んでいますが,それと同じように翅の先端が凹んでいます。それで,このカミキリムシはヤハズの名が入っています。

 写真は灯火に集まって来たハイイロヤハズカミキリを写したものです。

 枯れたタケ類の中で越冬するようです。
ハイイロヤハズカミキリムシ
翅の先端が矢筈(やはず)のように凹んでいるので矢筈の名が入っているハイイロヤハズカミキリ。 

ハイイロヤハズカミキリムシ
ハイイロと名が付いているように前翅前縁が灰色になっているハイイロヤハズカミキリ。足も灰色がかって見えます。 

ハイイロヤハズカミキリムシ
灯火に集まる習性があるハイイロヤハズカミキリ。 

 科名 カミキリムシ科
 和名 ハイイロヤハズカミキリ
 大きさ 体長12~21mm
 食餌植物 
 特徴 幼虫・成虫は枯れたタケ類に集まります。
     翅の端が矢筈(やはず)のように凹みます。

翅の端が 矢筈のように 凹みます


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tag : ハイイロヤハズカミキリ

ジョウカイボン科の仲間

2014年5月6日(火)
ジョウカイボン科の仲間

 ジョウカイボン科の仲間を紹介します。
 写真の整理をしていました。カミキリムシに似ていて名前が分からないものが幾つか出てきました。何の仲間か調べているうちにベニボタル・ホタルの仲間の近くにジョウカイボン科という聞き慣れない科がありました。その科の中にやっと探している昆虫を見つけました。10種類以上の仲間がいます。

 ジョウカイボンの名の由来を紹介します。
 平安時代末期の武将である平清盛の法名,淨海坊(じょうかいぼう)から付けられたという説が説得力があります。淨海坊(じょうかいぼう)が訛って,ジョウカイボンになったと思われます。

 翅は柔らかく小さい昆虫を捕らえたり,花の蜜を食べたりするそうです。

ジョウカイボン
胸部の縁が黄色なのは下のキイロジョウカイと似ていますが,翅の色が褐色のジョウカイボン。 撮影日:2012/06/21 場所:勿来の関

キンイロジョウカイ
胸部の縁が黄色のキイロジョウカイ。 撮影日:2012/06/21 場所:勿来の関

ウスチャジョウカイ
胸部が赤味がかり,足は黒いウスチャジョウカイ。 撮影日:2012/05/12 場所:勿来の関

ウスイロクビボソジョウカイ
目の後ろ側が黒く,胸部に黒い括弧状の紋があるウスイロクビボソジョウカイ。足が黄褐色です。 撮影日:2012/05/12 場所:勿来の関

この仲間 小さな虫や 蜜を食べ カミキリよりも ホタルに近し


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勿来の関で見られた蛾4

2014年5月5日(月)
勿来の関で見られた蛾4最近

 2014年4月29日~5月5日に勿来の関で見られた蛾の紹介をします。

 最初の蛾はリンゴドクガ(ドクガ科)といって普通に見られる蛾です。ドクガ科の蛾ですが毒針毛を持っていませんので安心して触れます。
リンゴドクガの足は房房した毛でおおわれています。前足を前に2本出している画像ならよく分かるのですが今回は割愛しました。足だけでなく腹端にも房房した毛が見られます。このように毛深い蛾の仲間はドクガ科・シャチホコガ科と思えば名前探しが速くなります。

 ドクガ科についての情報は私のHP<こちら>に詳しく掲載されています。
リンゴドクガ
リンゴドクガ 撮影日:2014/05/03 場所:勿来の関

 次の蛾はオオエグリシャチホコ(シャチホコガ科)で普通に見られます。前翅長27mmと大きい蛾です。頭部が大きく出ていて先が尖っているのでワニのようだと思って見ています。この蛾は足が毛深く房房した腹端が翅からはみ出ています。このようなタイプの蛾はシャチホコガ科の仲間だと頭に入れておけば検索が楽です。
オオエグリシャチホコ
オオエグリシャチホコ 撮影日:2014/05/03 場所:勿来の関

 下の蛾はクロフシロヒトリといいヒトリガ科の蛾です。漢字で表現すれば黒斑白火取で黒い斑(まだら)模様がある火に集まる蛾という意味になるでしょうか。ヒトリガ亜科には,この蛾のように黒い足と黒い触角を持つグループがあります。
クロフシロヒトリ
クロフシロヒトリ。 撮影日:2014/05/05 場所:勿来の関

 最後の蛾の名前はクロオビシロフタオといってツバメガ科の蛾です。後翅に尾状突起があってツバメの尾に似ているのでツバメガ科なのでしょう。後翅を折りたたんで止まるのが普通ですが,一番最後の写真のように広げて止まっていると全く別の蛾だと思ってしまいます。珍しいので今日のブログに載せました。
クロオビシロフタオ
この止まり方が普通見られる姿のクロオビシロフタオ。 撮影日:2014/05/05 場所:勿来の関

クロオビシロフタオ
上の写真の蛾と同じ種類の蛾ですが後翅を広げて止まると別な蛾に見えてしまうクロオビシロフタオ 撮影日:2014/04/29 場所:勿来の関

同じ蛾が 翅を広げると 別に見え


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ゴマダラカミキリ

2014年5月4日(日)
ゴマダラカミキリ

 カミキリムシ科のゴマダラカミキリを紹介します。
 黒い体に白い紋があるカミキリムシです。捕まえると、首を動かしてキィーキィーと威嚇音を出します。それに驚いて放したら,その隙に逃げられてしまいます。
ゴマダラカミキリ
捕まえるとキィーキィーと音を出し驚かします。びっくりして手を放すと逃げられるゴマダラカミキリ。胸部には刺があります。 撮影日:2010/07/22 場所:北茨城市磯原町

ゴマダラカミキリ
穴を開けられるので木の強度が弱くなって折れやすくなります。ダメージを負った木は成長不良になり,枯らすこともあるゴマダラカミキリ。 撮影日:2010/08/20 場所:北茨城市磯原町

 幼虫も成虫も幹に穴を開けながら進みますのでミカン農家では害虫の一つとして警戒しています。

ゴマダラカミキリ
6月~8月に発生するゴマダラカミキリ。 撮影日:2010/09/13 場所:北茨城市磯原町

 科名 カミキリムシ科
 和名 ゴマダラカミキリ
 大きさ 体長25~35mm
 食餌植物 幼虫はミカン類、ヤナギ、クリ、クワ、イチジク、プラタナスなどの生木を食べます。
 特徴 幼虫も成虫も幹に穴をあけます。
     
親も子も 幹に穴開け 食い進む

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ウラギンシジミ

2014年5月3日(土)
ウラギンシジミ

 シジミチョウ科のウラギンシジミを紹介します。
 翅裏が真っ白いチョウです。このチョウを写した頃はチョウに関心を持ち始めた頃でしたので名前も知りませんでした。名前を調べようにも表の様子が分からないので困ります。
 そこで飛んだときに翅表の様子を覚えることにしました。表には朱色があることを記憶に留めて図鑑で調べるとウラギンシジミだと分かりました。裏が真っ白なのを銀に見立ててウラギンシジミとは上手く命名したものだと思いました。
ウラギンシジミ
翅裏は真っ白でそれを銀に見立ててウラギンシジミと名付けられました。雄の翅表は朱が鮮やかで目を惹きます。 撮影日:2010/09/01 場所:勿来の関

 このウラギンシジミが動物の糞に集まっているのを見て驚きました。糞にある養分を吸収するために集まるのです。
ウラギンシジミ
動物の糞の養分を吸収するウラギンシジミ。この糞には毛が沢山混ざっています。おそらくノウサギあたりかを食べた獣の糞と思われます。 撮影日:2010/08/11 場所:いわき市四時ダム周辺

 糞だけではなく樹液が出るコナラの木にも集まります。
ウラギンシジミ
樹液のレストランは人気があってウラギンシジミだけでなくカブトムシ・クワガタムシの仲間・スズメバチの仲間などもやって来ます。ウラギンシジミの触角の先端は鮮やかな橙色です。 撮影日:2010/08/26 場所:いわき市四時ダム周辺

 科名 シジミチョウ科
 和名 ウラギンシジミ
 大きさ 前翅長19~27mm
 食餌植物 幼虫はフジ、クズなどの花やつぼみを食べます。
 特徴 成虫は樹液や糞に集まります。
     雄雌共に翅裏は銀白色です。
     雄の翅表は農茶色地に朱の紋が鮮やかです。

雄の翅は 表鮮やか 朱(あか)い色


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tag : ウラギンシジミ

ヒカゲチョウ

2014年5月2日(金)
ヒカゲチョウ
 タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のヒカゲチョウを紹介します。
 クロヒカゲと似ていて同定に苦労しますが,同定ポイントが分かればすっきり分けられます。

 ①黄矢印で示したように,茶褐色の線が蛇の目紋から離れるように曲がります。
  ※紛らわしい個体がいるのでこれだけでは決められません。
 ②前翅裏にある明確な蛇の目紋は一つです。
 ③2本の茶褐色線で挟まれた桃矢印の場所が白く帯状になる。
  ※②,③がよい決め手です。ただ,②は個体差があって同じ大きさの紋が並んでいるものがあり迷います。
ヒカゲチョウ
個体差があり①の特徴だけでなく,③の特徴があるか確認すると間違いが少なくなるヒカゲチョウ。 撮影日:2010/09/24 場所:勿来の関

ヒカゲチョウ
①~③の特徴が認められるヒカゲチョウ。 撮影日:2012/07/17 場所:勿来の関

ヒカゲチョウ
このチョウも①~③の特徴が認められるヒカゲチョウ。 撮影日:2012/07/18 場所:勿来の関

ヒカゲチョウ
②の特徴であるはっきりした蛇の目紋が2つあるヒカゲチョウ。しかし,同じ大きさの紋が並んでいます。 撮影日:2012/07/18 場所:勿来の関

 さて,昨日クロヒカゲの紹介をしましたが,とても参考になることをブログ「♪自然への回帰」を書かれておられる「●白雲 さん」から教えて頂きました。最後の写真をご覧下さい。
 それは,青矢印で示した黒い帯状の模様がクロヒカゲにはあるということです。 これが確認できればクロヒカゲです。参考にして下さい。
クロヒカゲ
昨日の特徴の外に青矢印で示した黒帯状の斑があるクロヒカゲ。 撮影日:2013/08/31 場所:勿来の関

 科名 タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
 和名 ヒカゲチョウ
 大きさ 前翅長25~34mm
 食餌植物 幼虫はメダケ、ヤダケ、アズマネザサ、マダケ、ネザサ、シャコタンチク、クマザサ、ゴキダケ、オクヤマザサ、イワテザサ、ナリヒラダケなどを食べます。
 特徴 樹液に集まります。
     人の気配に敏感で,すぐ林の中に逃げ込んでしまうことが多いです。

すぐ逃げる 離れていても 気付かれる


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tag : ヒカゲチョウ

クロヒカゲ

2014年5月1日(木)
クロヒカゲ

 タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のクロヒカゲを紹介します。
 ヒカゲチョウと似ていて同定に時間がかかりました。図鑑には次のように書かれてあります。
 ①黄矢印で示した黒褐色の線が強く曲がる。(蛇の目紋の近くまで近づく。)
 ②前翅裏にある二つの蛇の目紋は上の方が大きい。

 でも,これだけでは紛らわしいものがいて同定は困難です。
 両者の翅裏を見ているうちに同定のポイントを見つけましたので紹介します。

 ③赤矢印で示した蛇の目紋が斜め上に二つ並んでいるものよりずっと大きい。
クロヒカゲ
③のポイントで同定した方が確かなクロヒカゲ。 撮影日:2013/08/31 場所:勿来の関

 2枚目の写真からだけでは,似ているのでクロヒカゲかヒカゲチョウか同定することは無理でした。でも,幸いにも翅裏の様子が何とか分かる写真(最後のもの)がありましたので,クロヒカゲと分かりました。同定ポイント③が認められたからです。
クロヒカゲ
紋様がほとんどないこんな地味なチョウを見るのは初めてでした。この写真だけでクロヒカゲと同定するのは困難でした。 撮影日:2010/09/15 場所:勿来の関

クロヒカゲ
でも辛うじて翅裏の様子を写していたので③のポイントからクロヒカゲと分かりました。 撮影日:2010/09/15 場所:勿来の関

 科名 タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
 和名 クロヒカゲ
 大きさ 前翅長23~33mm
 食餌植物 幼虫はササ類各種を食べます。
 特徴 翅表は褐色一色です。
     チョウには珍しく暗いところが好きです。
     翅裏には大小の蛇の目紋が並びます。
     ヒカゲチョウに似ています。

翅裏には 目玉模様が 並びます


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tag : クロヒカゲ

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