キッコウハグマ

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キッコウハグマ
キッコウハグマ
3つの集約雄ずいが見られるので,キッコウハグマの花は3つの小さい花からできていることが分かります。その先が赤いのは押し出された花粉がついているからです。花弁がねじれながらくるりと先が曲がっていてまるで風車のようです。 撮影日:2000/11/05 場所:勿来の関

キッコウハグマ
花弁の所々が赤いのは集葯雄ずいの先を指で軽く押したため花粉が指につき,それが花弁についたからです。1番左の集葯雄ずいの先が白っぽいのは,柱頭が花粉を全部押し出してしまったからです。 撮影日:2013/10/30 場所:勿来の関

キッコウハグマ
葉の形が亀の甲羅に似ているためキッコウの名がつきました。このように下に何枚(これは18枚)も柄のついた葉が出ます。 撮影日:2013/10/30 場所:勿来の関

 キク科の植物キッコウハグマを紹介します。
 そよかぜさんのブログ<詳しくはこちら>にキッコウハグマが載っていました。それに刺激され勿来の関のキッコウハグマの写真を撮りに行きました。八幡太郎義家の銅像から登り坂を半分も進まないうちに左側に(右側にもありますが主に)ぼつぼつ咲いています。小さいので気を付けて見ていかないと見過ごしてしまいます。
 キッコウハグマの花は小さい花です。写真で拡大して初めて奇麗な花だと感じました。花弁の先がねじれながらくるりと曲がりまるで風車のようです。風車言い換え花車と表現した方が相応しい感じです。
 赤く見えるのは集葯雄ずいで5本の雄しべが雌しべを取り囲んだものです。集葯雄ずいが3個あるので3つの小さい花が集まってできていることが分かります。花弁は5つに裂けています。
 集葯雄ずいの先が特に赤いのは花粉です。2枚目の写真で花弁の所々が赤いのは集葯雄ずいの先を3回ほど指で軽く押したため中の花粉が出てきて指につき,それが花弁についたからです。1番左の集葯雄ずいの先が白っぽいのは,雌しべの柱頭が全ての花粉を押し出して無くなったからです。
 葉の形が6角形でなく5角形ですが,亀の甲羅に似ているのでキッコウの名がつけられました。

 科名 キク科
 和名 キッコウハグマ
 花茎 10~30㎝
 花期 9月~11月
 特徴 花は3個の小花からなる。閉鎖花を結ぶことが多い。葉は下に5~11個くらい集まってつく。

先曲がり 風車つく 花模様


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tag : キッコウハグマ

ヤマラッキョウ

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ヤマラッキョウ
ヤマラッキョウ
私は,この写真のような赤みが濃いヤマラッキョウの花が好きです。明るい感じがするからです。 撮影日:2006/11/11

ヤマラッキョウ ヤマラッキョウ
蕾の色は緑白色から次第に赤みが差してくるヤマラッキョウ。 撮影日:2006/11/11

ヤマラッキョウ
10月下旬まで諦めずに観察を続けていればもっと早くヤマラッキョウだと分かったことでしょう。 撮影日:2013/10/29

 ユリ科の植物ヤマラッキョウを紹介します。
 今から7年以上前の春,ある山でニラの葉に似た植物を見つけました。ヤマラッキョウかなと期待しながら,葉を揉んで臭いを嗅ぎました。けれども,ニラのような臭いはしませんでした。(図鑑にはニラの臭いは少ない,とあります。)赤みを差したヤマラッキョウの素敵な姿を今一度,見たいと願っていた私はがっかりしました。気を落としながらも万が一の可能性を求めて,元気のいい株を掘り起こしてきました。
 いっこうに変化が見られない状態だったので9月下旬頃,現地に観察に行きました。コナラやミズナラの葉が生い茂り昼間に関わらず,夕方のように暗い状態でした。もちろん,ニラに似た植物には蕾もありませんでした。
 9月下旬から10月上旬まで気にしながら観察を続けましたが,蕾さえできません。いつまで経っても咲く兆しを見せない植物にしびれを切らし観察を止めてしまいました。
 ところが,今年(2013年)の10月17日に見たら,何と緑白色のつぼみをつけているではありませんか。嬉しくなって29日まで観察を続け丁度,写し時になった今日,写真に収めました。
 要するに,10月下旬まで観察を続けていればもっと早くヤマラッキョウだと知ることができたのです。
 最初の写真の赤紫色のヤマラッキョウは種子を頂いて花を咲かせたものです。山にあったヤマラッキョウよりも赤みが濃くて素敵に見えます。どうも青が濃い花は緑色を背景にすると寂しく写ってしまうのです。

 科名 ユリ科
 和名 ヤマラッキョウ
 花茎 30~60㎝
 花期 9月~11月
 特徴 花が少なくなる頃花の盛りを迎える。ニラの臭いは少ない。

花の色 白から紅へ 様変わり

こんなにも 開花が遅い 花でした


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セイタカアワダチソウ

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セイタカアワダチソウ   撮影日:2000/10/21 場所:北茨城
セイタカアワダチソウ
一時はふえすぎてどうなることかと心配したセイタカアワダチソウですが,自分の出す毒で自分が参ってしまうとは考えてもみませんでした。まさに因果応報です。

セイタカアワダチソウ セイタカアワダチソウ
背丈が高いのを強調するため下の方から花を仰ぐように写したセイタカアワダチソウ

 キク科の植物セイタカアワダチソウを紹介します。
 私が就職した昭和40年代に爆発的にふえた植物です。このままふえ続けたら,日本中の空き地はセイタカアワダチソウになってしまうと思われる勢いでした。日本の秋の情緒を代表するススキが駆逐されたらどうしようと心配しました。
 ところが,どうしたわけか急に勢いが衰えススキが挽回してきました。その原因は,セイタカアワダチソウの根からは周りの植物を駆逐してしまう毒が出るからでした。けれども,そういつまでも上手くはいきません。周りがセイタカアワダチソウだらけになってしまうと,今度は自分がその毒に負けてしまうことになったのです。まさに因果応報です。
 虫媒花のセイタカアワダチソウは,花の少ない時季の大切な蜜源となっています。風で花粉が運ばれ花粉症の元凶だと一時は騒がれました。しかし,その後,虫媒花であるセイタカアワダチソウは無関係だとわかりました。嫌われ者から,一転して貴重な蜜源植物となりました。
 人間の背丈より大きくなり種子が白くなって,まるで泡が立っているように見えることからこの名がつきました。

 科名 キク科
 和名 セイタカアワダチソウ
 花茎 1~2.5m
 花期 10月~11月
 特徴 根から外の植物の生長を抑制する物質を出すので昭和40年頃は急速にふえた。ところが,その後自分が出すその物質で抑制され,ふえる勢いが衰えてきた。それに替わってススキなどが勢いを取り戻している。

根から出す 毒で滅ぼし ふえてきた やがてその毒 我に牙むく


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tag : セイタカアワダチソウ

イワタバコ

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イワタバコ   写真は今までのと同じくクリックすると大きくなります。
イワタバコ
夏の盛りに開花するイワタバコの花。 撮影日:2009/07/22

イワタバコ イワタバコ
イワタバコの葉を食べると美味しいと聞き驚きました。何もそんな残酷なことをしなくてもと思います。イワタバコが可哀想です。 撮影日:2008/08/10

イワタバコ イワタバコ
奇麗な写真にしようと去年のイワタバコの花茎を取ろうとしましたが高くて諦めました。 撮影日:2008/08/10

 イワタバコ科の植物イワタバコを紹介します。
 夏の盛りに開花するイワタバコは湿った岩壁や石垣に生育し,タバコの葉に似ているのでこの名があります。
 この葉は美味く山菜として食用にするそうです。人だけでなく外の生き物にも人気があり栽培しているイワタバコの葉がいつの間にか食われてしまいます。そこで,食われないようにオルトランをまきました。これで虫はつかなくなるとばかり思っていましたら,残念なことに枯れてしまいました。
 葉を挿し木すればふやせると聞きましたので,根こそぎ取らずに葉だけ何枚か切ってくれば,沢山ふやせると思っています。
 このイワタバコの越冬する姿は変わっています。葉は冬には枯れてしまいますが新葉が小さく縮んで丸まって越冬します。寒気にあたる面積をできるだけ小さくして冬を越すイワタバコの知恵に感心します。

 科名 イワタバコ科
 和名 イワタバコ
 花茎 6〜12cm
 花期 7月~8月
 特徴 農薬に弱い。新葉が小さく縮まり冬を越す。葉を挿し木で増やすことができる。

イワタバコ 葉が縮まりて 冬を越す

夏盛り 湿る岩壁 イワタバコ



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tag : イワタバコ

クマガイソウ

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クマガイソウ   撮影日:2007/04/30
クマガイソウ
ふくらんだ花を熊谷次郎直実が背中に背負った母衣(ほろ:矢を防ぐためのもの)に見立てたクマガイソウ

クマガイソウ
私の手は初めて見るクマガイソウの花に震えていました。

クマガイソウ
葉は扇を広げた形のクマガイソウ。

 ラン科の植物クマガイソウを紹介します。
 高速道路工事のため今は見ることができなくなりました。そのとき自生していたクマガイソウを無理を言って写真に撮らさせて頂いたものです。
 クマガイソウの葉は丁度,扇を開いたような形をしてがっちりした感じがします。それに対してアツモリソウの葉は細長い形をしていて優しい感じがします。
 この花の名前には歴史に登場する二人の武将が関わってきます。源氏の武将,熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)と平家の武将,若干17歳の平敦盛(たいらのあつもり)です。平家物語の名場面の一つになっています。<詳しくはこちらを>
 
 科名 ラン科
 和名 クマガイソウ
 花茎 20〜40cm
 花期 4月~5月
 特徴 歴史上の二人の人物に見立てた花である。花や葉が大きくて逞しい感じがするクマガイソウを熊谷次郎直実に,小さくて優しい感じがするアツモリソウを平敦盛に見立てている。

花の名は 憂う話に 因んでる


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スズラン

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スズラン
スズラン
スズランの花には芳香があるそうです。写真を撮るのに夢中になり香を楽しむことを忘れてしまいました。 撮影日:2008/05/11

スズラン
強い風から花を守ろうとしているように見えたスズランの葉。縦に走っている緑色の筋が奇麗で見とれてしまいました。 撮影日:2007/05/12

スズラン
全草にどくがあるスズラン。特に,花と根には強い毒があるそうです。 撮影日:2000/05/15

 ユリ科の植物スズランを紹介します。
 このスズランの花がよい香がするとは知りませんでした。花を鑑賞するには目だけでなく鼻も使っていましたが,久し振りに気に入った写真ができて香を楽しむことを忘れてしまい後悔しています。
 風を防ごうとして葉が可愛い花たちを囲んでいるところが気に入ってファインダーを覗き込みました。すると,縦に並んだスズランの葉脈の奇麗さにしばらく見とれてしまいました。
 早春に花を咲かせる植物には毒を持つものが多いことをご存じですか。このスズランもその一つです。山菜のギョウジャニンニクの葉に似ているため間違って食べてしまい中毒に至ることが各地であるようです。
 スズランの外に早春に花を咲かせる植物で毒をもつものはスイセン・アセビ・フクジュソウ・シキミ・ミヤマシキミ・ハシリドコロなどである。
 何故,毒をもつようになったのでしょう。いちはやく花が咲けば動物たちに見つかり食べられてしまいます。そこで毒を持って食べられないようにしたのだと思っています。
 スズランは全草に毒がありますが,特に花と根には強い毒があるそうです。

 科名 ユリ科
 和名 スズラン
 花茎 20〜35cm
 花期 4月~6月
 特徴 芳香あり。有毒植物で,山菜のギョウジャニンニクと似ているため誤食し中毒することが各地(特に北海道)で起きている。

芳香ある 可愛いい花の 春を待つ

風強く 花守らんと 葉で囲む


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tag : スズラン

ソバ

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ソバ
ソバ
真っ白い花だとばかり思っていたら,葯の桃色と蜜標の緑等彩り豊かなソバの花でした。半開の花の中には紅い葯が見えます。 撮影日:2000/05/16 場所:関本

ソバ
花被が白いので中の葯の色が透けて見えるソバの花。 撮影日:2000/06/26 場所:関本

ソバ
葯の色は赤から紅に変わり最後に桃色になるソバの花。 撮影日:2000/06/26 場所:関本

 タデ科の植物ソバを紹介します。
 青い空と名山を背景にした白いソバ花畑の写真は見かけますが,花の様子を写した写真はあまりありません。そこで,花の様子を写してみました。ソバの花は白さだけが目立つものとばかり思っていましたが,何と桃色の葯と黄色の蜜腺を囲む緑の蜜標がある彩り豊かな花と分かり好きになってしまいました。葯の色は桃色だけでなく紅や赤(半開の花の葯)もあり華やかに見えます。
 3枚の写真から考えると葯の色は,赤から紅と変わり最後に桃色になるようです。
花被が白いだけに中の葯の色が透けて見えるのも趣が何ともいえません。

 科名 タデ科
 和名 ソバ
 草丈 60〜130cm
 花期 7月~8月
 特徴 生育期間は2~3か月と短い。雌しべが長く雄しべが短い長柱花と,雌しべが短く雄しべが長い短柱花とがあって,長柱花どうしあるいは短柱花どうしでは受精しない。夏ソバと秋ソバがある。

蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな   松尾芭蕉

ソバの花 葯が主役だ 奇麗なり



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キュウリグサ

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キュウリグサ
キュウリグサ
水色の花は時間が経つにつれて黒ずんでいくキュウリグサの花。 撮影日:2008/04/26

キュウリグサ
茎の先端に丸まったサソリ形花序が見られ,開花と共に伸びていくキュウリグサ。 撮影日:2000/05/05

キュウリグサ
花の中央の黄色い鱗片の奥に雌しべの柱頭らしきものがみえるキュウリグサの花。 撮影日:2010/04/11

 ムラサキ科の植物キュウリグサを紹介します。
ワスレナグサに似た花を咲かせるのがキュウリグサです。ただ花の直径が2mm程の小さい花です。小さい花ですが花の中央は黄色い(やがて白くなる)鱗片で飾られ手が込んでいます。最後の写真を見ると,黄色い鱗片の奥には雌しべの柱頭らしいものが見え小さいながらも花の役目をしているので驚いてしまいます。
 キュウリグサはムラサキ科の植物なので花のつきかたがサソリ形花序をしています。最初の写真で茎の先端がサソリの尾のように丸まっているのがサソリ形花序の特徴です。花が咲くに従って真っ直ぐに伸びていきます。蕾のときの桃色が目を惹きます。水色の花弁を開花させますが,時間が経つにつれて黒ずんでいきます。
 若い葉や茎を揉むとキュウリの臭いがするので名付けられました。

 科名 ムラサキ科
 和名 キュウリグサ
 草丈 15~30㎝の2年草。
 花期 3月~5月
 特徴 ワスレナグサより小さいが,そっくりな花が咲く。茎の先にサソリ形花序を出し次々と花を開く。

小さくて 可愛い花の キュウリグサ

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tag : キュウリグサ

ノカンゾウ ヤブカンゾウ

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ノカンゾウ ヤブカンゾウ
ノカンゾウ
ノカンゾウの花はヤブカンゾウと違って一重です。 撮影日:2008/07/18

ノカンゾウ
種子はできにくいそうですが花粉を受粉させるとできやすくなるノカンゾウ。 撮影日:2008/07/18

ヤブカンゾウ
八重咲きのヤブカンゾウは三倍体のため種子はできませんが匍匐茎を出して殖えるので断然多く見られます。 撮影日:2008/07/18 場所:関本

 ユリ科の植物ノカンゾウヤブカンゾウを紹介します。
 どちらの植物も朱色の花を咲かせます。ノカンゾウの方は一重の花を咲かせます。「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」には,普通結実しないとありますが,「ノカンゾウを種から育てよう- 埼玉県ホームページ」には花粉を受粉させると種子ができやすいとあります。ということは,これらの花粉を運ぶ昆虫があまりいないということなのでしょう。

 一方,ヤブカンゾウは八重咲きです。三倍体植物なので結実しません。有史以前に中国から帰化したと考えられています。このヤブカンゾウの葉は甘みがあって美味しいそうです。開花直前の蕾を乾燥させて食用にしているところもあります。

 私の観察では,ノカンゾウよりもヤブカンゾウの方が多く見かけます。おそらくヤブカンゾウは匍匐茎を出して殖えるからでしょう。

 丁度,7月上旬の頃は花が少なくなるので,人目を惹きます。しかも,朱色の花は周りが緑色だけに目立ちます。最後の写真を見ると花弁から雄しべが出ているのが分かります。

 科名 ユリ科
 和名 ノカンゾウ
 草丈 高さ70~90㎝で横に這い節から根を出す多年草
 花期 7月~8月
 特徴 一重。普通結実しない。

 科名 ユリ科
 和名 ヤブカンゾウ
 草丈 高さ40~60㎝で横に這い節から根を出す多年草
 花期 7月~8月
 特徴 八重咲き。三倍体植物で結実しない。根は所々ふくらみ養分が貯えられている。匍匐茎を出して殖える。

種よりも 匍匐茎出す 確実さ

ヤブカンゾウは 種できずとも 匍匐茎出し 殖えていく

賢いな 種作るより 匍匐する


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tag : ノカンゾウ ヤブカンゾウ

クロズウスキエダシャク

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クロズウスキエダシャク
クロズウスキエダシャク
上と下の写真から目と目の間(今も頭と思っています)が白く,クロズでなくてシロズだったら素直に納得できたクロズウスキエダシャク。 撮影日:2011/10/16 場所:勿来の関

クロズウスキエダシャク
縁毛が奇麗に揃い,翅の紋様が濃いので羽化したばかりの瑞瑞しいクロズウスキエダシャクと思われます。 
撮影日:2013/10/04 場所:勿来の関

クロズウスキエダシャク
顔を正面から写して長い間の謎がやっと解けたクロズウスキエダシャクの顔。暗くて見ずらいと思い写真を明るくしました。実際はもっと黒ずんでいます。 撮影日:2013/10/21 場所:勿来の関

 シャクガ科エダシャク亜科の蛾クロズウスキエダシャクを紹介します。
 年2回出現しますが10月頃よく見かけます。室内の灯火ばかりでなく,屋外の灯火にも飛来してきて近くの葉の上によく止まっています。こんなにいるのかと驚くほどです。
 食餌植物はミズナラ、ズミ、マメザクラ、ナナカマド、ウワミズザクラ、クヌギとなっていますが,出現数を考えるとコナラ・ウワミズザクラだけでなくソメイヨシノも食べていると思われます。勿来の関ではコナラ・ウワミズザクラは分布が少ないのですが,ウワミズザクラと同じ科に属するソメイヨシノは広場や道路に沿って沢山植えられているからです。
 ところで,私はこの蛾が何故クロズウスキエダシャクと名付けられているのか今日まで,納得できませんでした。漢字でこの名を表せば黒頭薄黄枝尺となります。この蛾をいくら上手く写しても頭は黒く写らず,反対に白く写るばかりです。今日(2013年10月21日)も,いつもの道を八幡太郎義家の前の銅像まで来るとサクラの幹にクロズウスキエダシャクが止まっていました。この蛾を見ているうちに,上から写さずに顔を正面から写したらいままでの謎が解けるのではないかと思いました。顔の様子がはっきり写るまで何枚も写しました。この蛾の命名者は顔を正面から見て黒ずんだ色をしていたので,クロズウスキエダシャクと名付けたことが写した写真を見て分かりました。
 念のため「みんなで作る日本産蛾類図鑑」で「クロズ」と名がついている蛾を検索しました。クロズノメイガ<こちら>・クロズエダシャク<こちら>・クロズウスキエダシャクが見つかりました。頭・胸・腹が同時に見えるように上から見ると,どれも黒くありません。顔の様子が分かるのはクロズエダシャクだけでしたが黒い顔が写っています。 この結果,顔の正面の色(前翅が水平になるようにして見たとき)が黒っぽく見えたのでクロズと名付けたことが分かりました。
 これで長い間,分からないままだった「クロズ」の謎が解けました。

 科名 シャクガ科 エダシャク亜科
 和名 クロズウスキエダシャク
 大きさ 開張19-25mm
 出現月 6,9~10月
 食餌植物 ミズナラ、ズミ、マメザクラ、ナナカマド、ウワミズザクラ、クヌギ 特徴 顔を上からでなく正面から撮ると黒ずんでいます。それで「クロズ」の名がついている。

顔写し 黒頭の謎が 解けました


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tag : クロズウスキエダシャク

ヒメハギ

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ヒメハギ
ヒメハギ ヒメハギ
先端が白く房になっているものが1番大きな花弁であるヒメハギの花。ウサギの耳のように先が立っている2つが小さい花弁の方です。 撮影日:どちらも 2006/05/14

ヒメハギ
左右に伸びているものが萼の働きをしているものと思われるヒメハギの花。葉は暗褐色で縁取りがされています。 撮影日:2000/04/29

ヒメハギ
それにしてもヒメハギの雄しべや雌しべはどうなっているのでしょうか。 撮影日:2007/05/06

 ヒメハギ科の植物ヒメハギを紹介します。
 草丈が10 cm程の小さな植物です。気を付けて見ないと見過ごしてしまいます。私が持っている図鑑には掲載している写真が小さく,たった1枚だけだったので探し出すのに何年もかかりました。
 花の写真は撮っても構造が今日まで分からずにいました。ヒメハギの花弁は3枚あります。白い毛のようなものが房になっているのが1番大きな花弁です。後の2枚はウサギの耳のように先端が立って見えるものです。では,左右に広げている紅紫のものは何でしょうか。私には萼の働きをしているものに思われます。

 科名 ヒメハギ科
 和名 ヒメハギ
 草丈 10~30 cmの常緑の多年草
 花期 4月~7月
 特徴 日当たりのよい所に生育。

ヒメハギの 日当たり好む 春の山 

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tag : ヒメハギ

ミゾカクシ

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ミゾカクシ   撮影日:2007/010/08 場所:関本の田の畦道
ミゾカクシ
花の色が特に濃いものを選んで写したミゾカクシの花。この写真をクリックするとヘビの鎌首のように見える所から2本の糸のようなものが見えます。

ミゾカクシ
ヘビの鎌首のように見えるものは,雄しべの葯が合着して雌しべを囲んでいるものです。雄しべが花粉を出してから(雄性期),雌しべのまるい柱頭が顔を出す(雌性期)ミゾカクシの花。それを考えるとここに載せた3枚の写真は全部雄性期のようです。

ミゾカクシ
5裂した内の前方に出ている3裂の花弁の基部には黄色く縁取りされた緑色の紋様があるミゾカクシの花。

 キキョウ科の植物ミゾカクシを紹介します。
 ミゾカクシの花は以前に紹介したサワギキョウ<記事はこちら>に似ています。サワギキョウの名前を調べるときに散散苦労しましたので,形が似ているこのミゾカクシの名は簡単に探すことができました。
 ミゾカクシは花弁が5裂しているのでとてもキキョウの仲間とは思えません。しかし,茎や葉を傷つけると白い汁がでますので,キキョウの仲間であることが分かります。花の色は白っぽい色から桃色までさまざまです。私は色の濃いものを選んで写真に収めました。
 このミゾカクシは畦と畦の間のじめじめした溝や畔道によく見られました。溝を隠してしまうほど繁茂するので,ミゾカクシと呼ばれています。それで小さい頃,ミゾカクシが生い茂っている所を畦と勘違いして足を踏み込み靴をぬらしたことがありました。でも最近,溝はU字溝で整備されてしまいミゾカクシの生育環境は狭められてしまいました。
 アゼムシロの名は畦にムシロを敷いたように群生するのでつきました。


 科名 キキョウ科
 和名 ミゾカクシ
 草丈 高さ10~15㎝で横に這い節から根を出す多年草
 花期 6月~10月
 特徴 サワギキョウと同じ仲間。
名の由来 畦と畦の溝を隠すように繁茂するのでミゾカクシと。畦にムシロを敷いたように群生するのでアゼムシロと。

この仲間 花裂けてても 白い汁



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ヤマジノホトトギス

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ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス
花は葉の付け根に1~3個つくヤマジノホトトギス。外花被の基部にはホトトギスの仲間の特徴であるまるいふくらみがあります。 撮影日:2009/09/13

ヤマジノホトトギス
花被片にある斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているヤマジノホトトギスの花。 撮影日:2009/09/13

ヤマジノホトトギス
花被片には幅の広いものと狭いものがあるヤマジノホトトギス。 撮影日:2009/09/13

ヤマジノホトトギス
雌しべは3裂し平らに開き,その先がさらに2裂し透明の突起物が多数あるヤマジノホトトギス。
雄しべ6個は子房を囲んで立ち上がり上部で外に開いています。 
撮影日:2000/09/09

 ユリ科の植物ヤマジノホトトギスを紹介します。
 この仲間には似た名前の植物があります。ホトトギス・ヤマホトトギス・ヤマジノホトトギスなどです。茎に上向きの毛があるのはホトトギスです。下向きの毛があるのはヤマホトトギス・ヤマジノホトトギスです。散房花序(花茎から枝分かれして花がつく。)の特徴があるヤマホトトギスは北茨城周辺では見たことがありません。分布しているのは,ほとんどヤマジノホトトギスです。

ホトトギスの仲間の特徴
 ホトトギス    ・・・茎に上向きの毛があります。T字形の葯があります。
 ヤマホトトギス  ・・・茎に下向きの毛があります。散房花序をだします。
 ヤマジノホトトギス・・・茎に下向きの毛があります。花は茎の先や葉腋につきます。

 花被片を見ると幅が広いものと狭いものがあります。狭い方を内花被といい,広い方を外花被といいます。広い方が萼の役目をしています。

 何故この植物に鳥の名前がついているのか分かりませんでした。図鑑を読んでやっとその訳が分かりました。花の斑点が鳥のホトトギスの胸の斑点に似ているから名付けられたようです。

 科名 ユリ科
 和名 ヤマジノホトトギス
 草丈 30~60 cmの多年草
 花期 8月~10月
 特徴 外花被片の基部にまるいふくらみがあるのはホトトギスの仲間の特徴。
 名の由来 花の斑点を鳥のホトトギスの胸の斑点に見立てている。

似ているぞ 花の斑点 鳥柄に


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tag : ヤマジノホトトギス

ヤブミョウガ

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ヤブミョウガ
ヤブミョウガ
真っ白い花から雌しべが前に突き出ています。白い花だけに雄しべの葯の黄色が目立つヤブミョウガ 撮影日:2000/07/22

ヤブミョウガ ヤブミョウガ
球状の実から出ている雌しべと両性花らしい花が目立つヤブミョウガ。葉は茎の中程に輪生状につきます。 撮影日:2000/07/22

ヤブミョウガ ヤブミョウガ
黄緑色の実はやがて濃い青紫色になるヤブミョウガの実。 撮影日:左2000/11/25 右2007/10/08

 ツユクサ科の植物ヤブミョウガを紹介します。
 ミョウガの葉に似た葉をつけ藪のような場所に見られるのでヤブミョウガと名付けられました。地下茎でもふえるので群生しています。ヤブミョウガの葉はざらざらしています。
 夏に真っ白な花を咲かせます。やがて,球状の実は黄緑色から濃い青紫色になる実を実らせます。

 ヤブミョウガに関する面白い記事<こちら>を見つけましたので簡単に紹介します。ヤブミョウガは1株に両性花と雄花をつけるそうです。(雌しべも雄しべもある花で実が実る花を両性花といっています。)ただここでは実が実らない花を雄花と呼んでいます。その雄花にも雌しべ・雄しべがあります。
 その実験によると,雄しべより雌しべが短かったり,同じだったりする花は実が実らないそうです。
 雌しべが長い花は両性花で実が実るそうです。

 科名 ツユクサ科
 和名 ヤブミョウガ
 草丈 50~100 cmの多年草
 葉  茎のもとから出る。
 花期 8月~9月
 特徴 同じ株に両性花と雄花がまじって咲きます。
名の由来 ミョウガの葉に似た葉をつけるので名付けられた。

白い花 やがて青い実 実らせる

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tag : ヤブミョウガ

ホオノキ

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ホオノキ   撮影場所:関本
ホオノキ
開花したばかりのホオノキの花。雄しべの上の方か真っ白で瑞瑞しい感じがします。 撮影日:2007/05/27

ホオノキ
開花した翌日には雄性期に入り雄しべが黄色くなるホオノキの花。左側は蕾です。 撮影日:2001/05/15

ホオノキ
大きな葉と花をつけるので遠くからでもよく分かるホオノキ。 撮影日:2001/05/15

ホオノキ
芳香を放つホオノキの花。 撮影日:2001/05/15

 モクレン科の植物ホオノキを紹介します。
 ホオノキは葉も大きければ花も大きい植物です。白くて大きな花は品のある香りがあります。開花したばかりのとき,最初の写真のように雌しべは薄紫色で受粉を待っています。一方,雄しべの元は紅色で上の方は真っ白です。ところが翌日には真っ白な部分は黄色くなって雄性期に入ります。さらに翌日には生殖機能を失うそうです。
 葉は枝の先に、輪生状に互生します。葉の裏は白いので,この葉が落ちると何か辺りが汚い感じになります。古来、この大きな葉は食品を包むのに使われたそうです。それで,包(ほう)の木が転じてホオノキになったようです。

 科名 モクレン科
 和名 ホオノキ
 高さ 30 mほどになる落葉高木
 葉  互生。枝先に集まってつく。
 花期 5月~6月(はじめは白くやがて黄色くなる。)
特徴 花は白く芳香がある。開花時は雌性期,翌日に雄性期,さらに翌日には生殖機能を失う。

ホオノキの 白く大きな 花香る


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tag : ホオノキ

ネジバナ

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ネジバナ
ネジバナ ネジバナ
1番目の写真で左の花は左巻で右の花は右巻のネジバナの花。
2番目の写真で左の花は右巻で右の花は左巻のネジバナの花。
このように隣り合っている2本の花は巻き方が逆になっていることが多いことに気がつきました。 
撮影日:左 2003/07/13,右 2009/09/06

ネジバナ ネジバナ
隣り合っている2本の花でも巻き方が同じになっているネジバナもあります。どちらの花も右巻です。
右側の写真のようにほとんどねじれないネジバナもあります。 
撮影日:どちらも 2003/07/13

ネジバナ
どちらのネジバナも途中(上の方)でねじれ方が緩くなっています。 昔は,カメラを水平にして撮ることがほとんどでしたが,縦に長い被写体はカメラを縦にして撮る方が自然な感じがすることに気づきました。撮影日:2001/07/02

 ラン科の植物ネジバナを紹介します。
 ある年,この桃色の奇麗な花を見つけて以来,植物に興味を持つようになりました。田の畦道以外にも咲いていないか探しているうちに日当たりのよい芝生に多く見られることを発見しました。芝生を見る度,視線を下げてネジバナが咲いているか確かめていました。ネジバナにとって芝生は環境の良い場所といえます。ネジバナより背丈の高い植物は無く存分に日光を独り占めできるからです。
 ある年の旅行で五十里ダムに寄ったときです。芝生一面にネジバナが咲いていました。しかも,一度も見たことのない白花ネジバナも沢山見られました。私は時間の許す限り心ゆくまでこの景色を見ていました。
 ネジバナのねじれ方に右まきと左まきがあることを知って驚きました。教えて頂くまで気づかずにいました。自分の目で観察しているうちに面白いことに気がつきました。2本の茎が隣り合っているいるときのねじれ方は,ほとんど逆になっていることが多いことに気づいたのです。もちろん,3番目の写真のように同じ場合もありました。最初の写真では左の花のねじれ方は左巻きで,右の花の方は右巻きになっています。
 右巻・左巻を簡単に知る方法があるので,お知らせいたします。例えば左手を握ったとき,親指の方向と最初の写真の左の花のねじれ方の方向(花の咲く順序が下から上なので左の親指の向き)が同じなのでこの場合は左巻となります。
 中には4番目の写真のように,ほとんどねじれないネジバナもあります。片側だけに花がついているネジバナも見たことがありましたが,あいにく釣り合いが取れず花が咲いている方に茎が傾いていました。小さな花でも数が揃うと重くなるのです。

 科名 ラン科
 和名 ネジバナ
 草丈 20~40 cmの多年草
 葉  茎のもとから出る。
 花期 6月~8月
名の由来 花がねじれてつくので名付けられた。

隣り合う 花の巻く向き 右左


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tag : ネジバナ

ヒツジグサ

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ヒツジグサ
ヒツジグサ
未の刻(午後2時頃)開花するのでヒツジグサと名がつきました。実際には午前10時頃から開花します。 撮影日:2000/08/04

ヒツジグサ
4枚の萼は白く紅の筋が見られない。ヒツジグサ 撮影日:2000/08/04

ヒツジグサ
ある程度深い沼で見られ水面に浮かぶヒツジグサの花と葉。 撮影日:2005/08/28

 スイレン科の植物ヒツジグサを紹介します。
 ある小さな沼を覗くとスイレンに似た葉が見られました。7月終わりの頃には,開花しそうな花がいくつかありました。そこで,三日後の朝,花を見に行きました。その頃の私の考えは,「花は朝早く開くもの。日が当たると影で汚くなる。よって早く出かけて写すべし。」だったからです。当然咲いているものとばかり思っていましたが,花は閉じたままでした。
 1週間後にも,朝早くから出かけて行きました。残念ながら,今回も咲いている花は一つもなく,咲きそうでいて咲かない花ばかりでした。それらの花を羨ましげに眺めながら訳を考えました。しかし,全く見当がつきません。家に帰り図鑑を読んで,やっと訳が分かりました。昼頃開き夕方頃閉じるとあったからです。
 このとき初めて,開花するのは朝ばかりでなく昼も夜もあることを改めて思い知りました。
 道理で早起きして行っても開いた花には出会えないはずです。ところで,何故ヒツジグサというのかしばらくの間,分からないでいました。草を食べる動物の羊とどう結びつくのかと考えていました。実はヒツジグサの「ひつじ」とは「羊」ではなく時刻を表す言葉の「未(ひつじ)」だったのです。午後2時の前後約1時間を表しています。つまり,午後1時頃から開花する花だったのです。
 私の観察では,必ずしも午後2時頃から咲き始める訳ではなく,早いものは午前10時頃から咲き始めます。天気の良い日は特に,開花する時刻が早いようです。因みに図鑑によると花を閉じる時刻は午後6時頃だそうです。

 科名 スイレン科
 和名 ヒツジグサ
 花期 6月~9月
 特徴 スイレンが生育している沼より深い沼に見られる。コイやザリガニがすむ沼では食べられてしまい見られない。
    花や葉には長い柄があり水面に浮かぶ。
開花する 時で名がつく ヒツジグサ

白い花 ぽつぽつ浮かぶ 夏の沼



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tag : ヒツジグサ

ハス

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ハス   撮影日:2001/08/03
ハス
色といい香りといい天上の花を思わせるハスの花。花の中央に見える花床をハチの巣に見立ててハチス,それがなまってハスとなりました。

ハス
こんな奇麗な花の姿が見られるのは,たった3日間です。4日目には散ってしまいます。花の命は短くて思い出ばかり残りける。

 スイレン科の植物ハスを紹介します。
 ハスの花は朝早く開き午後3時頃には閉じるそうです。これを3日繰り返した後4日目には散るそうです。
 桃色の優雅な花弁が天上の花を思わせます。鼻を近づけると品のある香があり何度も臭いを楽しんだことを思い出します。
 ヒツジグサとハスの花の違いが分からずにいましたが,今では花だけでも葉だけでも見れば分かるようになりました。やはり実際に本物を観察しなければ力はつきません。この両者の違いを簡単に言うと次のようになります。
 ヒツジグサの花・・・水面近くで咲きます。
 ハスの花   ・・・水面から1mくらい高い所で咲いていました。
ハチの巣のような花床があります。

 ハスは茨城県土浦市の特産物になっています。8月上旬に電車でそこを通ると窓の外にハスの花が楽しめます。白い花と桃色の花がありますが,桃色の花の方が暖かみと優雅さがあって好きです。ハスの地下茎はレンコンといいお正月頃食べます。農家の人達は腰まで冷たい泥田に入りレンコンを収穫するので辛い仕事です。

 科名 スイレン科
 和名 ハス
 花期 8月上旬
 特徴 花は早朝開き午後3時には閉じる。これを3日繰り返し4日目には散る。
     花の優雅さと品のある香があります。

天上の 花とおぼしき ハスの花

ハチの巣に 花床が似てて ハスとなる

花開き 香漂う 夏の朝

花香り 優雅な色と 競い合う

地下茎は 蓮根として 食べている



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tag : ハス

スイレン

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スイレン   撮影場所:冨士ヶ丘西区の沼
スイレン
蕾のときから開花はじめの頃までは桃色が濃いスイレンの花。 撮影日:2001/06/10

スイレン
開花後,日数が立つとともに白くなっていくスイレンの花。 撮影日:2010/06/11

スイレン
陽が当たり桃色が更に鮮やかな色に変わったスイレンの花。このような色のヒツジグサは無いことに気づき両者を区別することができました。 撮影日:2010/07/21

 スイレン科の植物スイレンを紹介します。
北茨城市冨士ヶ丘の西区の沼に生育している花を見たときハスかヒツジグサだと思ってしまいました。その後,図鑑を見る度に何か変だなと思っていましたが,どう違うのか分かりませんでした。
 ハスとは雌しべの様子が違うので区別することができました。でも,ヒツジグサとスイレンの違いが分からず,しばらくの間迷っていました。
 そのうち,ヒツジグサの花は純白なのに西区の沼に咲いていた花は桃色が混ざっていることに気がつきました。それをきっかけにして西区の沼の花はスイレンであることが分かりました。
 西区のスイレンは開花の頃は桃色が濃く日が経つにつれて色が薄くなっていきます。白いスイレンよりも桃色のスイレンの方が素敵だったのでなるべく色が濃いものを探して写しました。桃色が薄い部分は写真に写すといつも色が飛んでしまって白くなるので悔しい思いをしています。

 科名 スイレン科
 和名 スイレン
 花期 6月~9月
 特徴 多年性の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布している。

桃色に 染まる花弁で スイレンと


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tag : スイレン

ヤマハギ

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ヤマハギ   撮影日:2013/10/07 場所:勿来の関
ヤマハギ
この桃色というか赤紫色というか見事な色に早く気がついていれば咲き始めから何枚も写していたことでしょう。

ヤマハギ
周りの花まで写ってしまうとうるさくなって何をねらったのか分からなくなります。

ヤマハギ
花の柄が葉よりも長いヤマハギの花。右に見える花の柄は左の3枚の葉のもとから出ています。蕾をつけている柄も長いです。

 マメ科の植物ヤマハギを紹介します。
 ヤマハギとマルバハギは似ていて区別が難しいです。でも,葉よりも花の柄が長く突き出ているのがヤマハギだと知っていれば区別は簡単です。3枚目の写真はそれを写したものです。右側に見える花の柄は左に見える3枚の葉のもとから出ています。蕾をつけている柄も葉の上に出ています。このようにヤマハギの花の柄は葉よりも長くなります。
 私は長い間,ヤマハギの花を写さないできました。それは小さい花が密集して咲いていて写しづらかったからです。数は多くても3つくらいの方が落ち着いた写真になると思っているからです。今回その観点でヤマハギの花を写してみたら,思った以上に奇麗に撮れたのでブログに載せました。
 帆掛け船のように上に立っている花弁は旗弁といいます。その旗弁に直角の方向に突き出ている花弁を翼弁といいます。その下にあるのは竜骨弁といいます,この3つの花弁の中で翼弁の鮮やかな桃色に感動したからです。しばらくその見事な色に見とれていました。これが分かっていたら,もっと以前から写していました。
 でも,これは沢山ある花の中から一つ一つ丁寧に探したから見つかったのです。花の色が鮮やかでしかも,その周りに花がないものを時間をかけて探したのです。
 周りの花まで写してしまうと2枚目の写真のように,うるさくなって何を写したか分からなくなってしまいます。

 科名 マメ科
 和名 ヤマハギ
 花期 7月~9月
 高さ 1~2mの落葉低木
 特徴 花序は本部につく葉より長い。
    2枚の翼弁(前に突き出た4枚のうちの上の2枚)が紅紫色で一番奇麗に見える。
 名の由来 花序が長く山のように高くなることからついた名だと思われる。あるいは山野でもっとも普通に見られるからか。

鮮やかな 桃色の花 見事なり

花の柄が 長く突き出る ヤマハギは




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tag : ヤマハギ

ツルボ

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ツルボ
ツルボ
この頃の姿が一番可愛らしいツルボの花。 2007/09/17

ツルボ
時間が経つにつれてツルボの花穂は上へ上へとどんどん伸びていきます。 2007/08/25

ツルボ
上からツルボの花を写してみました。円を描くように雄しべの先の葯が並んでいます。 2007/08/25

 ユリ科の植物ツルボを紹介します。
 日当たりのよい所に生育しています。私は道端でしばしば見かけます。一度ある寺の境内で群生しているツルボを見たことがあります。桃色の花穂が咲き誇っている様子は見事でした。
 ツルボは下から順に上へ先上がります。そうすると,1枚目・2枚目の写真のような可愛い花が驚くほど長い花になります。私はこれらの写真のような咲き始めの頃の可愛い花が好きです。
 春と晩夏の年2回,細い葉が地際から出るそうです。春には5~10枚で夏には枯れ,その後,晩夏に花茎と共に1~3枚程度出るそうです。
 地中の鱗茎を飢饉のときに食べたそうです。しかし,この鱗茎には毒があります。何日も釜で茹でて毒を水に溶かして食べたようです。ヒガンバナの鱗茎をよく水で晒し毒を流して食べたことに似ています。

 科名 ユリ科
 和名 ツルボ(別名サンダイガサ:参内傘)
 花期 8月~9月
 草丈 15~20cm
 特徴 花の頃,根性葉があるものとないものがある。
    地中の鱗茎には毒があるが工夫して飢饉のときに食べていた。
 名の由来 公家などが宮中に参内する際,従者に持たせた柄の長い参内傘をたたんだ際の形に見立てたものと思われます。

咲きだしの 小さな花穂の 愛らしさ


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tag : ツルボ

カラスウリ

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カラスウリ   撮影場所:関本
カラスウリ
縁の白い糸が十分に伸びていないので開花してあまり時間が経っていないカラスウリの花。 撮影日:2008/08/31

カラスウリ
縁の白い糸が十分に伸びているので開花して時間が経過しているカラスウリの花。 撮影日:2000/08/05

カラスウリ
黒光のぬるぬるした物を取ると薄褐色のカラスウリの種子が現れます。カマキリの頭に似たこの種子を大黒天に見立てて財布に入れておく方もいます。 撮影日:2000/12/28

カラスウリ
種子を運んでもらうため,朱赤色をして鳥に食べてもらうのを待っているカラスウリの実。 撮影日:2000/11/25

 ウリ科の植物カラスウリを紹介します。
 純白の花の縁に無数の糸がついている繊細なカラスウリの写真を図鑑で見ました。それ以来,一度は見てみたいと夏が来るのを待っていました。やがて,夏は来ましたがなかなか見つかりません。秋が来て朱赤色に輝く実を見つけたことからどこに分布しているか手がかりを掴むことができました。そして,翌年の夏やっとカラスウリの花の写真が撮れました。
 このカラスウリの花の写真を撮るには苦労しました。この花は暗くなってから開花します。ファインダーから覗いても,暗くてどこに花があるのか分かりません。そこで,懐中電灯で照らしながらカラスウリの花写真を撮りました。撮影中,あちこちヤブ蚊に刺されてしまいました。長袖長ズボン姿でも,肌が出ている手や顔の部分がヤブ蚊に刺されてしまいます。
 最初の写真は,まだ縁の糸がよく伸びきっていないようです。次の写真はよく伸びきっているので開花してから時間が経っていると思っています。花の直径は7~10cm程度もあるそうですが,このように目立つ花になった理由は、受粉のため夜行性の蛾を引き寄せるためであると考えられています。蛾を引き寄せるためには香も出していると思われるのでどんな香なのかこれから楽しみにしています。
 朱赤色の実の中には,3枚目の写真のように黒くてぬるぬるした種子が入っています。ぬるぬるした物を取ると薄褐色の種子が出てきます。私はカマキリの頭に似ていると思っています。この種子を財布の中に入れておくとお金がふえるというのは,形を大黒天に見立てているからです。
 カラスウリは雌雄異株です。雄株には複数の花が集まって咲きますが,雌株には葉のもとに1つずつの花が咲きます。それだけで雄雌の区別がつきますが,雌株には花の下に膨らみがありますのでこれを確かめれば,より確かさが増します。
 早起きしてカラスウリの花を見に行っても,元気がないように見えるのは日没後に開花し,朝には萎れてしまう花だからです。

 科名 ウリ科
 和名 カラスウリ
 花期 8月~9月
 実  熟すと朱色がかった赤になります。
 名の由来 スズメウリと比べて大きくなるので,スズメより大きい意味で頭にカラスがつきカラスウリとなったと思われます。

純白の 花の縁には 細い糸

日没に 開花はしても カラスウリ 明日の朝には 萎れてしまう




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tag : カラスウリ

クサギ

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クサギ
クサギ
左右どちらの花の雌しべも下に曲がっていますが,雄しべの方は前に突き出ているクサギ。 撮影日:2000/09/10

クサギ
右側の花の雄しべはくるっと丸まり,雌しべは前に突き出ているクサギ。 撮影日:2000/08/09

クサギ
あまりの鮮やかさに暫し釘付けになったクサギの実。 撮影日:2000/10/21

クサギ
紅い萼に囲まれ青い実は,いやがうえにも目立つクサギの実。 撮影日:2000/10/14

 シソ科の植物クサギを紹介します。
 つい最近までクマツヅラ科の植物でしたがしそ科の植物になっていたので驚きました。私の山と渓谷社発行の山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花」(2001年発行)は古いのでクサギはクマツヅラ科の植物になっています。
 クサギは漢字では臭木と書くように葉をもんだり,枝を切ったりすると臭気があります。だからクサギという名がついています。
 ところが,花も嫌な臭いがするのかと思いながら鼻を近づけると品のある良い香がするので驚いたことがあります。
最初の写真を見ると2つの花の雄しべは前に突き出ているのに雌しべは下の方に曲がっています。自家受粉を裂けるためです。二番目の写真では左側の花の雄しべは下に曲がっていますが,右側の花の雄しべは丸まった感じで雌しべは真っ直ぐ前に突き出ています。クサギの花は雄性先熟で役目を終えるとくるっと丸まってしまい自家受粉を防止しています。その頃は,この性質を知りませんでしたので何と行儀の悪い花なんだろうと思いながら素直に伸びている花を探しましたが見つからず仕方なくこの花を写した次第です。後でこの訳が分かり感心してしまいました。
 葉・茎と花の臭いの違いに驚きましたが,秋になったら三枚目四枚目の写真のような鮮やかな実をつけていたので,また驚いてしまいました。
 3回も驚き1回感心した植物は無かったので,2回も記事にしました。

 科名 シソ科
 和名 クサギ
 樹高 4~8mの落葉小高木
 葉  対生。
 花期 7月下旬~9月
 実  10~11月 紅色の萼に青い実の対照が美しい。
 名の由来 葉をもんだり,枝を切ったりすると臭気があるので名付けられた。

花香り 鮮やかな実が 惹きつける


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tag : クサギ

バイカツツジ

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バイカツツジ   撮影場所:勿来の関
バイカツツジ
奇麗に見える花を探していたら花弁の縁が紅いバイカツツジがありました。 撮影日:2000/06/16

バイカツツジ
5本の雄しべのうち上の2本が短く花粉ができない不稔性の雄しべを持つバイカツツジ。 撮影日:2000/06/16

バイカツツジ
葉が黄緑で葉柄に赤味があるバイカツツジがありました。 撮影日:2000/06/16

バイカツツジ
枝先に数枚の葉が輪生状につくバイカツツジ。 撮影日:2013/10/06

 ツツジ科の植物バイカツツジを紹介します。
 初夏の頃勿来の関では,梅の花に似たツツジが花を咲かせます。あいにく数枚集まった葉の下に花がつくので背丈より低い花は,ほとんど目につきません。
 花には紅色の紋があり,梅の花に似たこの花の美しさを更に引き立てています。5本の雄しべのうち,上の2本は短く花粉ができない不稔性の雄しべです。
 名の由来は花弁が5枚で梅の花に似ているからです。

 科名 ツツジ科
 和名 バイカツツジ
 樹高 1~2mの落葉低木
 葉  枝先に数枚の葉が輪生状に集まってつくが互生。
 花期 6月~7月
名の由来 五弁の白い花を梅に見立てて名付けられた。

紅の紋 美を強めたる 初夏の山


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tag : バイカツツジ

イロハモミジの紅葉

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イロハモミジの紅葉
イロハカエデ
紅葉を写しに早起きして出かけました。紅緑黄白と青が入り色彩豊かな写真が撮れたイロハカエデ。 撮影日:1999/11/18 場所:大北渓谷

イロハカエデ イロハカエデ
イロハカエデ 撮影日:2000/11/23 場所: 左 水沼ダム入り口  右 花園渓谷

イロハカエデ
一本の小さなイロハカエデの木でした。 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
紅葉や黄葉がまちまちで色彩豊かなイロハカエデでした。 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
とかく暗く写りがちな緑の葉に光が当たり際立って目立っていたイロハカエデ。 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
いろいろな色が見られる部分を探して写したイロハカエデ 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
一枚一枚の葉の形がはっきり分かる大きさまで写し出したイロハカエデ。 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
大きさよりも鮮やかな色の方が勝ってしまうイロハカエデ 撮影日:2000/11/23 場所:北茨城下小津田

イロハカエデ
背景がぼけるように工夫して紅葉を写してみました。 撮影日:2006/11/13

イロハモミジの紅葉
背景が黄色になるように工夫して紅葉を写したら金屏風に描いた紅葉になりました。 撮影日:2006/11/12

 カエデ科の植物イロハモミジを紹介します。
 普通,カエデとかモミジとかいいますが,図鑑にはイロハカエデ,イロハモミジ,タカオモミジで載っています。名の最初に「イロハ」がつくのは昔,葉の裂片の数を数えるのに「いろはにほへと」と数えたことによるそうです。
 一方,「カエデ」というのは葉の裂けた形が「カエルの手」に似ていることによります。「カエルの手」が「カエル手(カエルデ)」に,更に訛って「カエルデ」になったと思われます。
 葉の色が紅ばかりよりも黄色が混じると奇麗に見えます。更に,緑色も加わると美しくなります。川の水を入れて白色を加えると色彩豊かになります。写真屋さんの言うことには朝早く川の水を写すと,青く写りとっても良くなるそうです。

 科名 カエデ科
 和名 イロハモミジ
 樹高 高さ15mにもなる落葉高木
 葉  5~9裂する葉を対生する。
 花期 4月~5月
 花  直径4~6mmの小さい花を沢山つける。
特徴 実は半分から折れ,くるくる回りながら飛ばされる。
 名前の由来
 ・葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたことからつけられた。カエデというのは葉の裂けた様子が「蛙の手」に似ていることからつけられた。

紅青黄 水も加わる 里の秋


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tag : イロハモミジ

ハンショウヅル

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ハンショウヅル   撮影日:2000/05/26
ハンショウヅル
3枚ずつ出る葉(3出複葉)が対生するハンショウヅル。この葉の緑と赤い花との対照が美しいです。

ハンショウヅル
可愛い赤い花がぶら下がって咲くハンショウヅル

ハンショウヅル
先が湾曲し,白い縁取りのある赤い花弁が素敵でじっと見入ってしまうハンショウヅルの花。

 キンポウゲ科の植物ハンショウヅルを紹介します。
崖の上を見上げると,見覚えのない花がありました。4mも上の崖に工夫して登ると赤い小さな風鈴のような花が数個咲いていました。この花の側には猛毒のツタウルシ(ウルシより強い毒がある植物)がありうっかり手を伸ばせません。さらに,そこは50mくらいの幅しかありませんので足を踏み外したら大怪我をしてしまいます。これらの3枚の写真は決死の思いで撮った思い出のものです。
 最初の写真中央にある花には小さな穴が空いていますが,蜜を吸うのにハチがこじ開けた穴だと思っています。
 火の見櫓に昔,火事・洪水などの非常時に警報としてたたき鳴した半鐘がありましたが,その形に花が似ているのでハンショウヅルと名がつきました。

 科名 キンポウゲ科
 和名 ハンショウヅル
 葉  3枚ずつ出る葉が対生する。
 花期 5月~6月
特徴 蔓性低木。
名のいわれ 半鐘に似た形の花を咲かせるので名付けられた。

崖の上 見上げて見入る 釣鐘花


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tag : ハンショウヅル

キドクガ

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キドクガ   撮影日:2013/08/16 場所:勿来の関
キドクガ
毛深い脚を前後左右に伸ばし翅に黒い斑点がある毒蛾はキドクガの外に3種類います。触ったらひどい目にあいます。 

キドクガ
毒蛾の写真を撮っていて飛び立たれたことは未だありませんが決死の覚悟でキドクガの写真を撮りました。 

 ドクガ科の蛾キドクガを紹介します。
 以前にこのブログで,ドクガ科で毒のある蛾<記事はこちら>を紹介しました。しかし,キドクガの写真が無く四大ドクガの紹介になっていました。この度やっと,キドクガの写真が撮れましたので紹介します。私のHPでも詳しく毒蛾について説明しています。<こちら>

 勿来の関には夜間外灯が灯っています。そのすぐ近くには,去年の黒い実が残っているので,見ただけでヤシャブシと分かる樹木が無数生育しています。それにも関わらずキドクガが出現しないので不思議に思っていました。

 この蛾は見ただけで,ドクガ科の蛾だと分かりました。その理由は次の通りです。 ①翅の色が黄色い蛾です。
 ②前脚を前に伸ばし,中脚を左右に伸ばしています。
 ③それらは毛深い脚です。
 ④前翅後縁には直立する毛があります。

 ドクガ科の蛾の多くは口が無く羽化したら何も食べずに,ひたすら子孫繁栄のために行動します。人間に害を及ぼす昆虫ですが可哀想に思います。

 五大ドクガは成虫のときだけでなく卵・幼虫・蛹・成虫の全生涯を通して毒針毛を持っていますので触ったら痒くなり,赤く腫れたりして,しばらくの間ひどい目にあいます。触らなければ安全だろうと思っては軽率です。毒針毛は無数にあって風で飛ばされるので風下にいたり,とんだ跡を歩いたりしたら目に見えないほど小さい毒針毛に刺さってしまいます。
 毒針毛が刺さると危篤に陥るからキドクガというのではありません。黄色のドクガという意味です。でも,チャドクガ・ドクガ・ゴマフリドクガは,みんな黄色ですから何故この蛾だけキドクガとしたかは分かりません。

 五大ドクガの色
 ①チャドクガ(黄色に黒点・黒)
 ②ドクガ(黄色に黒点)
 ③ゴマフリドクガ(黄色に黒点)
 ④キドクガ(黄色に黒点)
 ⑤モンシロドクガ(白色)

 科名 ドクガ科
 和名 キドクガ
 開張 ♂25~33mm  ♀32~38mm
 出現月 7~8月
 食餌植物 ヤシャブシ、リョウブ、ハクウンボク、ツヅジ、エニシダ
 特徴
 ・前脚を前に伸ばし,中脚を左右に伸ばす毒蛾独特の止まり方をする。
 ・脚は毛深い。
 ・前翅後縁には直立する毛がある。

毛深くて 黄色い蛾には 近づくな

飛んでいる 毒針毛は 空中を


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tag : キドクガ

オニグルミ

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オニグルミ
オニグルミ
上に立っている紅色のものはオニグルミの雌花序で下に垂れている緑色のものは雄花序です。 撮影日:1999/05/04 場所:いわき市

オニグルミ
オニグルミの雌花序は1本で,雄花序は何本も垂れ下がります。 撮影日:2000/05/01 場所:いわき市

オニグルミ オニグルミ
左は直立する紅色鮮やかな雌花序。 右は実で油っこい果肉でおおわれた中に固いオニグルミの種子があります。 右写真の撮影日:2010/09/02 場所:北茨城市里根川

オニグルミ オニグルミ
オニグルミの葉痕(葉の落ちた跡)。左のものはサルの顔に,右のものはヒツジの顔に見えます。 左写真の撮影日:2010/04/01 場所:北茨城市里根川。 右写真の撮影日:2000/12/08 場所:北茨城市冨士ヶ丘。

 クルミ科の植物オニグルミを紹介します。
 ゴールデンウィークの頃川に沿って歩くと,雌花序の明るい紅色が枝から立ち上がって見えオニグルミの木であることが分かります。それに対して雄花序の方は緑色の房状のものが垂れ下がっているので目立ちません。
 秋には緑色の実が数個以上垂れ下がっているので,オニグルミの木であることが分かります。高萩市のダム公園駐車場には,太いオニグルミが見られます。
 このオニグルミは不思議なことに,川に沿って分布しています。これはおそらく種子が川の水に運ばれることに起因していると考えられます。即ち,植田のJR鉄橋近くでオニグルミが見られるということは,それよりも上流の田人にオニグルミが生育していることを物語っています。つまり,上流にオニグルミがあれば必ず,下流にも生育しているということです。
 このオニグルミの葉痕跡(葉が落ちた跡)を観察すると面白いです。ある生き物の顔に見えてくるからです。左の写真はサルの顔に見えます。右の写真はヒツジの顔に見えます。左写真の枝左側にある一番下の四角形の筋模様が見える物はやがて雄花序になる芽です。

 科名 クルミ科
 和名 オニグルミ
 樹高 7~10mの落葉高木
 花期 5月~6月
特徴 雌雄同株で雄花序は垂れ下がるが,雌花序は直立する。葉痕は羊の顔を思わせる。川に沿って分布するので河原に生えることが多い。
 葉痕はヒツジの顔に似ている。

雌花序立ち 雄花序垂れる 岸の春

冬芽には サルもヒツジも いらっしゃる


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キンモクセイ クッキーに見える花

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キンモクセイ
キンモクセイ
美味しそうなクッキーに見えたキンモクセイの花。一つ一つの花に雄しべが2つずつついている細工の細やかさに感動します。 撮影日:2000/10/04

キンモクセイ
水揚げがよかったらもっと花も香りも楽しめるキンモクセイ。 撮影日:2010/09/29

キンモクセイ
秋の香を代表するキンモクセイの香を何度も嗅ぎました。 撮影日:2012/10/06

 モクセイ科の植物キンモクセイを紹介します。
良い香りを放つ代表として春はジンチョウゲ,秋はキンモクセイがあげられます。芳香剤にもなっているので知っている方が多いと思います。
 緑色の葉の中に明るい橙色の花を沢山つけるので目立ちます。小さい花が集まって咲きます。背景をぼかそうと花にできるだけ近づいて写真を撮ったのが最初の写真です。こんな小さな花にも一個一個,雄しべがついていて厚みと丸みのある花の集まりが暗い背景に浮き出て奇麗に見えました。しかも,4つに分かれた橙色の花は美味しそうなクッキーに見えてしまいました。
 このキンモクセイは雌雄異株です。実ができないのは,日本にあるものは雄株だけだからです。

 科名 モクセイ科
 和名 キンモクセイ
 樹高 3~6mの常緑小高木樹
 花期 9月下旬~10月上旬
 花  小さい橙色の花を沢山つけ芳香を放つ。
特徴 雌雄異株で雄株と雌株があるが日本には雄株しかない。中国原産。

いくたびも キンモクセイの 香嗅ぐ


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