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カキラン

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カキラン   撮影日:2000/07/01
カキラン カキラン
茎の上部に数個から十個の花をつけるカキラン

カキラン カキラン
カキランの名は青い柿の実が色づいて食べ頃になった色と似ていることに由来します。

カキラン カキラン
地下茎でも殖えるので群生しているカキラン。

カキラン
昔の人も身近にある物の名を借りて花にカキランと名付けました。

 ラン科の植物カキランを紹介します。
 我が家のカキランの開花は毎年,決まって7月1日頃です。初めの頃は3株くらいでしたが,だんだん増えて12株以上になりました。新しい芽がカキランか別の植物のものかは芽の色を見れば分かります。カキランの芽は紫色を帯びています。 その新しい芽を見ているうちに気がついたことがあります。新しい芽は適当に生えているのではなく横に並んで生えています。見つけた場所では,びっくりするほど多くのカキランが群生していました。こんな増え方をするのは地下茎以外に考えられませんので図鑑を開きますと「多年草で,根茎は横にはう。」とあり予想通りでした。鉢植えのカキランは,地下茎を伸ばしどんどん増えるとばかり思っていました。
 ところが,今年(2013年)になったら芽生えた数が二桁になりませんでした。おそらく今までの地下茎が邪魔になって新しい地下茎が伸びられなかったと思っています。不精者の私には放って置いても増えるカキランは保ってこい野草でした。
 しかし,たまには植え替える必要があることを知らされました。
 カキランの名は,青い柿の実が甘くなって食べ頃になると橙色になりますが,丁度その色に花弁の色が似ていることに由来します。

 科名 ラン科
 和名 カキラン
 葉 互生
 花期 6月~8月
 花  茎の上部に橙色の花を数個から10個つける。
 名のいわれ 食べ頃の柿の実と似て花弁が橙色であることによる。
 特徴 地下茎でも増え,鉢植えでは横に殖えていく。

紫の 芽横並びに 殖えていく

橙の 花を沢山 つけて咲く




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tag : カキラン

ミゾソバ

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ミゾソバ
ミゾソバ ミゾソバ
開花すると花被片は白っぽくなりますが蕾の頃は桃色が濃いミゾソバ。左の写真のように葉の形が牛の額(顔)に似ているのでウシノヒタイの名もあります。 撮影日 どちらも:2006/09/17

ミゾソバ
野辺の花にも可憐さがあることを教えてくれたミゾソバの花。 撮影日:2006/10/09

 タデ科の植物ミゾソバを紹介します。
 他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは実は萼だそうです。以後,それを花被という言葉でお話しします。5枚の花被片は開花するにつれて桃色が褪せ白っぽくなりますが,蕾の頃は色が濃く目を惹きます。
 今のようにU字溝が発達していなかった昔は,畦と畦の間にある溝によく生育していました。溝のような湿った場所を好み花の感じがソバに似ているのでミゾソバの名がつきました。
 また,ミゾソバの葉は牛の顔を正面から見たときの形にそっくりなので別名ウシノヒタイ(私なら牛の顔と名付けたでしょう。)とも言われます。
 最初の写真は花被片の鮮やかさが出るように陽が当たっていて,しかも桃色が濃いものを探して写しました。

 科名 タデ科
 和名 ミゾソバ
 葉 互生
 茎  30~100㎝
 花期 7月~10月
 花  5枚の花被片からなる。
 名のいわれ 溝のような湿った所に咲きソバに似ているのでミゾソバといわれる。
特徴 ミゾソバは別名牛の額ともいわれる。最初の写真のように葉が牛の額(私には牛の顔に見えます。)を思わせるから。田の畦や水辺などやや湿った所に群生する。

野辺の花 目を惹く色に 日が差して

ミゾソバを しばし眺める 秋日和



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tag : ミゾソバ

スイカズラ

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スイカズラ   撮影場所:勿来の関
スイカズラ
5~6月頃,甘い香りがしたらスイカズラの花の香りです。 撮影日:2012/06/15 場所:勿来の関

スイカズラ
多くの場合,このように葉腋に2個ずつ花がつくスイカズラ。開花したばかりのときは雄しべも雌しべも前に突き出ています。やがて,雄しべは下に垂れてしまいます。 撮影日:2000/05/26 場所:勿来の関

スイカズラ
スイカズラは別名金銀花の名があります。色が白から黄色に変化するためです。咲く順序からいえば銀金花ですが,語呂が悪いので金銀花と言っています。 撮影日:2000/05/26 場所:勿来の関

スイカズラ スイカズラ
2つ並んで咲いていても色が少し違うスイカズラ。 右側 撮影日:2000/05/26 場所:勿来の関

スイカズラ
実も花と同じく2個ずつつきます。緑色の実はやがて黒く熟すスイカズラ。 撮影日:2013/09/22 場所:勿来の関

 スイカズラ科の植物スイカズラを紹介します。
 この花の存在は目よりも先に鼻で感じることができます。5月~6月頃,甘い香りが漂っていれば必ず近くにスイカズラが咲いています。この香りは昼より夜の方が強くなるといわれています。それは花粉を媒介する蛾を呼ぶためと考えられています。おそらく口吻が長いスズメガ科の仲間と思われます。
 スイカズラといわれるのは,子供たちが甘い花の蜜を求めてよく吸ったからだそうです。
 金銀花という名もあります。開花したばかりのときは白く,やがて黄色く変化するのでそう呼ばれますが,銀金花では語呂が悪いので金銀花と呼んでいます。花の色が白いときは,雄しべも雌しべも前に突き出ていますが,黄色になる頃には雄しべは下に垂れてしまいます。雌しべは最後まで受粉を待っているようです。
 スイカズラの実は沢山ついていますから蛾による受粉は効率がよいようです。緑色の実は,花と同じく2個ずつ並んでつき,やがて黒く熟します。
 スイカズラの中国名は忍冬です。冬でも葉が青々としているからです。

 科名 スイカズラ科
 和名 スイカズラ
 葉 対生
 花期 5月~6月
 花  葉腋に甘い芳香のある花を2個ずつつける。
 名のいわれ 子供たちが花の奥にある蜜を吸ったことからついた。
特徴 開花したばかりは白い花でやがて黄色になる。

金銀花 香りも良いし 味も良し

スイカズラ 目よりも先に 鼻で知る


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tag : スイカズラ

トモエソウ

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トモエソウ   撮影日:2003/07/02
トモエソウ
視点を変え横から迫ったら,トモエソウの瑞瑞しい雄しべや雌しべがはっきり写せて満足しています。

トモエソウ
同じ横から迫っても感じが違ってしまうトモエソウ

トモエソウ
一日でしおれてしまうので開花したばかりの方が瑞瑞しいトモエソウの花。

 オトギリソウ科の植物トモエソウを紹介します。
花は直径が4~6㎝と大きく鮮やかな黄色なので目立ちます。ただ,残念なことに一日花なので次の日にはしおれてしまいます。蕾が幾つかあるのでずっと咲いているように見えてします。
 5弁の花がスクリューのように捻れているのでトモエソウの名があります。この花をいつものように真上から写していました。5弁の花の様子がよく分かりますが雌しべや雄しべの様子がよく分からず面白味に欠けた写真になってしまいました。
 そこで思い切って視点を変え,横から迫ってみました。すると,どうでしょう。雌しべや雄しべの様子がはっきり捉えられ,気に入った写真ができあがりました。

 科名 オトギリソウ科
 和名 トモエソウ
 葉 対生
 草丈 50~100cm
 花期 7月~8月
 花  茎頂に黄色の一日花を上向きにつける。花弁は5個。
 名のいわれ 花弁が巴(ともえ)状に並ぶのでトモエソウといわれる。

視点変え 横から迫る トモエソウ


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トキソウ

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トキソウ   撮影日:2000年6月
トキソウ トキソウ
白っぽい花が多い中から色が濃いものを探して写したトキソウです。

トキソウ トキソウ
写真左の白い花はスミレの仲間の植物です。右の写真はトキソウの全体の様子です。茎の中程に葉を1枚つけます。花の近くの小さな葉のようなものは苞といって蕾を包んでいたと思われます。

トキソウ
乱獲されない前に見つけていれば,さぞ見事なトキソウの群落だったことでしょう。

 ラン科の植物トキソウを紹介します。
 日当たりの良いところで咲きます。ランの仲間と聞き乱獲されて今では絶滅寸前です。
 花の色は白っぽいものから淡紅色のものまであります。この色が鳥の朱鷺の羽の色に似ていることからトキソウと名付けられました。色の濃いものは少ないです。
 葉は茎の中程につきます。花の近くにある小さい葉のようなものは苞といって蕾を包んでいたものと思います。

 科名 ラン科
 和名 トキソウ
 葉身 10~30cm
 花期 5月~7月
 花  茎頂に淡紅色の花を1個横向きにつける。
 名のいわれ 花の色が鳥の朱鷺に似ていることからこの名がつく。

夢にまで 見ていた花が ここにあり シャッターを切る 手がふるえてる



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tag : トキソウ

ミズオオバコ

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ミズオオバコ   撮影日:2000/07/23 場所:北茨城市関南
ミズオオバコ
葉は水中にあってオオバコの葉に似ているのでミズオオバコと名がつきました。

ミズオオバコ
受粉して種子ができると花茎を倒すミズオオバコ

ミズオオバコ
ミズオオバコの葉は大変脆いです。周りにある細かい葉の植物はキクモです。

 トチカガミ科の植物ミズオオバコを紹介します。
 北茨城では,この花はあまり見られない花ですが,暖かいところでは,結構見られるようです。関本の田の畔道を歩いていたら,一度も見たことがない花が咲いていました。持ち帰って調べようとして,すくい上げたらとても柔らかで家まで持って来られませんでした。
 その後,関南町の休耕田を覗いてみたら,関本で出会った花が咲いているではありませんか。何度も足を運んでいるうちに白い花もあれば桃色の花もあることに気づきました。私は純潔の白花よりも可憐な桃色の花が好きなのでその方ばかり写真に収めました。その後この休耕田は,また耕作が始まりミズオオバコは見られなくなりました。
 受粉して種子ができると二枚目の写真のように花茎を倒して水中に沈めます。この事実は同じ水性植物のコナギでも見られます。

 科名 トチカガミ科
 和名 ミズオオバコ
 葉身 10~30cm
 花期 7月~10月
 花  直径2~3㎝の白から桃色の花を咲かせる。
 名のいわれ 葉は水中にあってオオバコに似ていることからこの名がつく。

花可憐 ミズオオバコは 葉が脆く


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ルイヨウボタン

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ブログ204ルイヨウボタン
ルイヨウボタン
黄色く見えるものが葯でそれを囲むように見える黄緑色のものが花弁のルイヨウボタン。 撮影日:2007/05/06

ルイヨウボタン
外側にある黄緑色の大きな花弁のように見えるのは萼のルイヨウボタン。 撮影日:2000/05/02

ルイヨウボタン
毎年ゴールデンウィークの頃,開花するルイヨウボタン。 撮影日:2000/05/02

ルイヨウボタン
背景を緑色にすることで落ち着いた感じになったルイヨウボタン。 撮影日:2000/05/02

紹介します。
ボタンの葉に似ていることから語尾にボタンがつきルイヨウボタンと名がつきました。
 外側に大きく見えるものは花弁ではなく萼だそうです。中央の雌しべを囲むように6本の雄しべと6枚の花弁があります。この黄緑色の花は目立たなく,しばらくの間写す気分になれませんでした。
 ところが,あるとき背景に緑の葉を置いたと,黄緑色の花弁が背景の緑に溶け込み,落ち着いた良い感じになることに気がつきました。これほど良い写真が撮れるとは思いませんでした。そのときから背景を一様な色になるように工夫しました。

 科名 メギ科
 和名 ルイヨウボタン
 草丈 30~70cm
 花期 5月~7月
 花  黄緑色の直径約1㎝の花。内側の小さいものが花弁で外側の大きいものは萼。
 名のいわれ 葉がボタンに似ることからこの名がつく。

黄緑が 周りの色に 溶け込んだ


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ジャケツイバラ

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ジャケツイバラ   撮影日:2000/05/25 場所:大北川の川岸(石岡)
ジャケツイバラ
上の花弁には赤い筋があり,10本の雄しべが中央に集まるジャケツイバラの花。 

ジャケツイバラ
鮮やかな花だが固くて鋭い刺があるジャケツイバラ。 

ジャケツイバラ
全ての花が開花すると遠くからでも目につくジャケツイバラの花。 

 マメ科の植物ジャケツイバラを紹介します。
 川岸や林縁に生育しています。石岡の大北川の川岸や冨士ヶ丘の富士山の南斜面などに見られます。高速道路で日立を通ると進行方向の山の斜面に見られます。最後の写真から分かるようにジャケツイバラは多くの花を咲かせます。大きくて黄色の花を沢山咲かせるので遠くからでも見つけることができます。
 黄色の花びらは5枚で上の1枚には赤い筋模様があります。赤い10本の雄しべが中央に集まっています。雌しべが見当たりませんがこれらの10本の雄しべに囲まれていて見えないのです。黄色の花弁に赤い雄しべのジャケツイバラは,鮮やかな花です。
 もっと近づいて大きく撮ろうと思い足を一歩踏み込みました。もう一歩近づこうと足を上げたときです。足が動かなくなりました。ジャケツイバラの鋭い刺が靴に刺さってしまったからです。この刺は下向きにつき固いのでなかなか靴を取ることはできませんでした。

 科名 マメ科
 和名 ジャケツイバラ
 樹形 蔓性落葉低木
 花期 5月~6月
 花  黄色い5弁の花を多数咲かせる。
特徴 逆向きの固くて鋭い刺を持つ。

気をつけて 花は目立つが 刺がある


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tag : ジャケツイバラ

ウンラン

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ウンラン
ウンラン
千葉県以北の太平洋側と鳥取県以北の日本海側に育つウンラン 撮影日:2006/11/12

ウンラン
葉は海辺で育つ植物らしく分厚く,茎は這うように生長するウンラン。 撮影日:2008/05/31

ウンラン ウンラン
薄黄色に橙色が映えるウンランの花。 撮影日:2000/08/23

ウンラン ウンラン
育ちが良いものは多くの花をつけるが水不足と風が強く花数は少ないウンラン。  撮影日:2000/08/23

 ゴマノハグサ科の植物ウンランを紹介します。
 浜辺に生育し花がランに似ているので海辺に咲くランという意味で海蘭,これが訛ってウンランとなったと思われます。薄いクリーム色に明るい橙が映える花です。花は同じゴマノハグサ科のキンギョソウに似ています。葉は海辺の植物らしく分厚くできています。
 分布は鳥取県以北の日本海側・千葉県以北の太平洋側とあり,寒いところで生育する植物のようです。
 図鑑によると花期は8月~10月となっていますが,それより早かったり,遅かったりし一斉に咲くことはないように感じています。茎が立つというより,這うように生長しています。

 科名 ゴマノハグサ科
 和名 ウンラン
 草丈 20~30cm
 花期 8月~10月
 分布 鳥取県以北の日本海側・千葉県以北の太平洋側
 名のいわれ 浜辺に生育し花がランのように奇麗なので海辺に咲くランという意味で海蘭,これが訛ってウンランとなったと思われる。

ウンランは 橙色が 引き立てる


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ヤマブキソウの仲間三種


ヤマブキソウ

ヤマブキソウ
セリの葉のように切れ込んでいるのでセリバヤマブキソウと呼ばれます。 撮影日:2010/05/17

ヤマブキソウ
花が木本のヤマブキに似ていて草なのでヤマブキソウと名がつきました。 撮影日:2010/05/17

ヤマブキソウ
葉が細長いのでホソバヤマブキソウです。黄色と白い花は,色が飛ばないように工夫して写しています。 撮影日:2001/04/29

 ケシ科の植物ヤマブキソウを紹介します。
 5月初めの連休頃から木本のヤマブキに似た黄色の花を咲かせます。この植物は木本ではなく草本なのでヤマブキソウと名が付いています。
 ヤマブキソウは黄色の花なので写真の取り方が難しいです。フラッシュを炊くと色が飛んでしまいますし,フラッシュを炊かないとぶれてしまいます。今はピント合わせのときは懐中電灯で照らしていてシャッターを押す前に明かりをずらしてから押せば色が飛ばずに済むことを発見したので上手く写せるようになりました。
 ヤマブキソウの仲間は葉の様子で次のように分けられます。
  ①葉が細かく切れ込むもの・・・セリバヤマブキソウ
  ②葉が細長いもの ・・・ホソバヤマブキソウ
  ③葉が細長くないもの ・・・ヤマブキソウ

 科名 ケシ科
 和名 ヤマブキソウ
 草丈 30~50cm
 花期 4月~6月
 花  ヤマブキに似た花を咲かせる。
特徴 セリの葉のように細かく切れ込むものをセリバヤマブキソウ,葉が細長いものをホソバヤマブキソウという。
 名のいわれ 花が木本のヤマブキに似て草本なのでヤマブキソウと呼ばれる。

何気なく 写してみれば セリバなり


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tag : ヤマブキソウ

ヒガンバナ

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ヒガンバナ
ヒガンバナ
土手一面に咲き誇り赤い絨毯を敷いたようになるヒガンバナ。 撮影日:2009/09/19 場所:北茨城市冨士ヶ丘

ヒガンバナ
奥行き深く幅広い花のためピント合わせに苦労するヒガンバナ。 撮影日:2006/09/23 場所:北茨城市冨士ヶ丘

ヒガンバナ ヒガンバナ
毎年秋の彼岸には必ず花が咲くヒガンバナ。 撮影日:2009/09/19 場所:北茨城市冨士ヶ丘

 ヒガンバナ科の植物ヒガンバナを紹介します。
 お彼岸が近くなると毎年必ず咲くのでヒガンバナと呼ばれます。深山では見られず人里で見られるのは人間がこの植物を進んで利用したからです。
 このヒガンバナには毒がありますが,その毒があるために利用されてきました。水田の畦に多く見られるのはネズミやモグラがその毒を嫌って穴をあけないためだそうです。墓地に多く見られるのは埋葬者の肉を食べに来る動物からヒガンバナの毒で守ったからといわれています。
 ヒガンバナには毒がありますが飢饉のときには食べたといわれています。えっと驚かれるでしょうが,この毒は水に溶けるので十分水に晒せば毒が流され食べられるというのです。晒し方が不十分で吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる場合もあったようです。
 花が咲く頃は葉が見られず,花が終わってから線形の細い葉をロゼット状に出します。寒い冬の間葉は見られますが春になると枯れてしまいます。それでヒガンバナを「葉見ず花見ず」ともいいます。寒い冬の間はほとんどの植物は枯れてしまいますから日光も水も独り占めできて生長することができるというのでしょう。

 科名 ヒガンバナ科
 和名 ヒガンバナ
 草丈 30~60cm
 花期 9月
 花  鮮紅色の花を5~7個つける。
特徴 ほとんど種子はできず,できても発芽しない。中国から渡来した帰化植物

ヒガンバナ 毒持つ性で 利用され


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tag : ヒガンバナ

テイカカズラ

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テイカカズラ
テイカカズラ
芳香を放つため目よりも先に鼻で存在が分かるテイカカズラの花。 撮影日:2000/06/17

テイカカズラ
樹木のてっぺんまではい上るテイカカズラ。 撮影日:2000/06/17

テイカカズラ
プロペラ状の花を咲かせるテイカカズラ。 撮影日:2000/06/17

テイカカズラ
未だ生長していない蔓(地上から約80cm)の葉は葉脈に沿って斑が入り同じテイカカズラの葉かと思うほどです。撮影日:2013/09/19 場所:勿来の関 

 キョウチクトウ科の植物テイカカズラを紹介します。この花の存在は目よりも先に鼻で分かります。とても良い香りを出して花を咲かせる植物だからです。品が良い香りです。この植物はキョウチクトウ科なので茎や葉を傷つけると白い汁を出します。この液にはアルカロイドが含まれ有毒です。
 テイカカズラは名前にカズラがついているので蔓(つる)性の植物だと分かります。葉は冬でも枯れず一年中青々として,茎から気根を出し樹木をよじ登ります。 このものに絡まる性質から次のような伝説が生まれています。
 「式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたといいます。(能『定家』)から。」
 林床をはう葉や未だ大きく生長していないテイカカズラの葉には脈沿に斑がはいっていてこれが同じテイカカズラの葉かと思うほどです。(最後の写真参照)そのため,斑が入った蔓をテイカカズラだとなかなか分かりませんでした。

 科名 キョウチクトウ科
 和名 テイカカズラ
 草丈 50~100cm
 花期 5月~6月
 花  白いプロペラ状の花が咲く。
特徴 
 木のてっぺんまでよじ登りびっしり花を咲かせているテイカカズラもある。
 茎や葉を切ると白い汁が出る(有毒)。
 言い伝え 式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説がある。

目より先 テイカカズラを 鼻で知る

斑が混じる 幼い蔓葉 後に知る


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ヤマボウシ


ヤマボウシ
ヤマボウシ
白い総苞片は遠くからでもよく見えるヤマボウシ。中央の緑色に見えるのが花です。撮影日:2000/06/18 場所:水沼ダム

ヤマボウシ
8月下旬頃は白い総苞片は既に無く実が目立つようになるヤマボウシ。 撮影日:2013/08/31 場所:勿来の関

ヤマボウシ
赤く熟した実は昆虫たちにも人気があるヤマボウシ。紅葉も同時に楽しめます。  撮影日:2000/10/31 場所:差塩湿原

 ナデシコ科の植物フシグロセンノウを紹介します。
 最初の写真で花の真ん中の緑色見えるものが花です。20~30個密集していて淡黄緑色の小さい花が咲きます。やがて,丸くて赤い実になります。名前の由来は,これを僧兵の頭に白い総苞片(花びらのように見えるが花とは違います。)を白頭巾に見立てたという説があります。
 白い総苞片が大きいので咲き出すと遠くからでも分かります。8月下旬頃から実が赤く熟します。この実は甘くて美味しい実です。チョウやスズメバチやアカスジキンカメムシ<記事はこちら>などが汁を吸いに集まってきてこの木の周りはにぎやかになります。北茨城では水沼ダムに行くと見られます。最後の写真は福島県の差塩(さいそ)湿原で写しました。赤い実と紅葉が青空に映えて奇麗でした。勿来の関でも花や実が観察できます。

 科名 ミズキ科
 和名 ヤマボウシ
 高さ 5~15m
 花期 5月~7月
 花  淡黄緑色の小さい花を20~30個密集してつける。
 葉  対生
 特徴 花びらのように見える総苞片は白から紅色まで変化が多い。

実は甘く 色も奇麗な ヤマボウシ


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tag : ヤマボウシ

キカマキリモドキ

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キカマキリモドキ   撮影日:2013/09/17 場所:勿来の関
キカマキリモドキ
上半身を見るとカマキリのように見えるキカマキリモドキ

キカマキリモドキ
下半身をみるとクサカゲロウや腹部の黒い縞模様からハチのようにも見えるキカマキリモドキ

キカマキリモドキ
背中の橙色の紋は鮮やかでわざわざ目立つようにしていると思えるキカマキリモドキ

キカマキリモドキ
節ごとに黄色の紋があり擬態に念を入れているキカマキリモドキ。

 カマキリモドキ科の昆虫キカマキリモドキを紹介します。
 台風と明るい月夜で蛾の飛来は期待できないなと思いながら勿来の関へ向かいました。
 すると,珍しい見たこともない昆虫が壁に止まっていました。私は一瞬でカマキリモドキたと思ってしまいました。翅より上はカマキリに似て下の方はクサカゲロウに似ているように見えました。
 ところが,写した画像と似たカマキリモドキはネットには載っていません。それらは首が黄色では無かったのです。首が黄色のものはキカマキリモドキであることが分かりました。ネットには載っていましたが図鑑には載っていなくて時間がかかりました。
 カマキリに似ているが,どことなく何か変に見えます。カマキリは鎌が体の前にありますが,このキカマキリモドキの鎌は前足より後ろの方にあるので変な格好に見えていたのです。
 このキカマキリモドキはカマキリに似ているというよりもハチに似ているように見えます。ハチに擬態して天敵から身を守っているのでしょう。だから,鎌を見えないように後ろの方へ隠すようにずらしているのでしょうか。

 科名 カマキリモドキ科
 和名 キカマキリモドキ
 体長 23mm
 前翅長 23mm
 名のいわれ 鎌を構えた姿がカマキリに似ていて首が黄色なのでキカマキリモドキと名付けられた。
特徴 カマキリが鎌を胸の前に構えるのに対して前足より後ろに構える。
    ハチのように見えるのでハチに擬態していると思われる。

鎌後ろ ハチに擬態し 首黄色



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tag : キカマキリモドキ

レンゲショウマ

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レンゲショウマ
レンゲショウマ
花びらの先が紫色に染まり清楚な感じを醸し出しているレンゲショウマの花。 撮影日:2000/08/03

レンゲショウマ
一年の一番暑い時期に咲くレンゲショウマ。風にゆらゆら揺れる様は風情があり涼しげです。 撮影日:1999/08/05

レンゲショウマ
一番先に咲くのは先端の蕾からと決まっているレンゲショウマの花。 撮影日:1998/08/08

 キンポウゲ科の植物レンゲショウマを紹介します。
日本の限られた場所に生育する植物です。青梅市の御岳山は群生地としては,日本一といわれています。一度は見てみたいと思っています。花の咲く時季は8月上旬の頃です。根の状態で冬を越し春になると芽を吹く多年草です。
 咲き方が変わっています。普通の花は下から上の方に咲いていきますが,レンゲショウマの一番先に咲く花は先端にある蕾からと決まっています。蕾は大きくなるにつれて緑色から小豆色になります。その小豆色になる蕾は必ず花茎の先端からと決まっているのです。
 我が家にあるレンゲショウマは会津に旅行に行ったときに買ったものです。日当たりの良いところの方が育つだろうと思い日が良く差すところに置きました。ところが,6月頃から葉の縁が茶色になってしまいました。原因を調べに咲いている場所に行ってあたりの様子を見ました。春の頃は良く日が当たって明るい林でした。
 ところが,夏には昼間でも薄暗い林に変わっていました。冬には葉が無かった木に葉が生い茂り日が差さなくなったからです。日光が当たるところに置いたのが悪かったのです。それ以降,日がほとんど差さないところに置きましたが,それでも未だ明る過ぎるのか葉の縁が茶色になってしまいます。近所でレンゲショウマを上手に育てている人の所では暗い所に置いてありました。
 そこで今年は周りがアジサイやムクゲの木で囲まれた場所に移してあげました。
これで今年こそ葉が茶色になることは無いだろうと安心していました。ところが,6月頃から少しだけ葉の縁が茶色になってしまいました。
 このことからレンゲショウマには一年を通して強い光は必要なく,弱い光だけで十分良く育つことが分かりました。
 花びらの先の方が紫色に染まるレンゲショウマの花が好きです。先端の紫色が清楚な風情を醸し出しています。清潔感にあふれ品がある花です。


 科名 キンポウゲ科
 和名 レンゲショウマ
 草丈 50~100cm
 花期 7月~8月
 花  紫色の花が下向きに咲く。
特徴 花茎の先端から咲き出す。
 名のいわれ 花が蓮(ハス)に,葉がサラシナショウマ似ているところからレンゲショウマと名付けられた。

強いより 良く育つのは 弱い方

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tag : レンゲショウマ

オオマツヨイグサの開花

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オオマツヨイグサの開花
conv0009_convert_20130915175540.jpg
こんなに大きく開いたオオマツヨイグサを写そうと悪戦苦闘しました。 撮影日:1999/07/20

conv0011_convert_20130915175629.jpg
昼間の午前8時頃写したオオマツヨイグサの花です。 撮影日:1998/07/10

conv0010_convert_20130915175610.jpg
もっと早起きして午前4時30分頃写したオオマツヨイグサの花です。 撮影日:1998/07/17

 アカバナ科の植物オオマツヨイグサを紹介します。
北米原産の植物をもとにヨーロッパで作り出された園芸種といわれ明治初期日本に渡来したようです。
 北茨城では浜辺に行けば普通に見られる植物です。
 オオマツヨイグサの花を写して不思議だったのは,図鑑にあるように大きく開いて皺がない花を何故写せないのかということでした。最初に写したのは午前8時頃でした。
 そこで,もっと早起きして行けばそのような花に出会えるだろうと思い浜辺に行きました。残念ながら,見る花は一つとして大きく開いた花はありません。オオマツヨイグサの花は朝暗いうちから咲き始めるので,もっと早く来ればよかったのだと思いました。
 そんなとき,朝日新聞に多田多恵子さんが掲載していた「花と緑」にオオマツヨイグサについての記事が出ていました。そこに載っていた背景が暗い写真を見て訳が分かりました。夜写したことに気がついたのです。そのときになって初めて図鑑でオオマツヨイグサの頁を読みました。
 すると、そこには「夕方から咲き始め朝になるとしぼむ。」と書いてあるではありませんか。早く図鑑を読めばよかったと後悔しました。
 そこで,7月下旬の夕方,薄暗くなってから出かけました。このとき初めて,新鮮なオオマツヨイグサの花を見ることができました。
 ところが,思いがけないことが起きて困ってしまいました。ファインダーから花を覗くとどこに咲いているか暗くて分からなかったり,構図を決められなかったりする問題が生じたのです。幸い,懐中電灯で照らしながら撮影すればよいことに気がつき無事写すことができました。
 このとき,もっと上手く写そう思い,蕾や開きかけた蕾が沢山ついているオオマツヨイグサを3本家まで持って来ました。家の中からでも様子が分かるようにと電灯の光が当たるところに置きました。開きかけた蕾は何時になっても開花しませんでした。明日の夜になったら開くのだろうと期待しながら待ちましたがいっこうに開花しませんでした。不思議な思いで一杯になりました。
 オオマツヨイグサに関する記事を読んで疑問が解けました。開花する前に光を浴びてしまうと開花ができなくなるそうです。また,開花途中の花に光が当たると,それ以降の開花運動が停止してしまうそうです。
 昼間,開花する花もあれば暗くなってから開花する花もあることをオオマツヨイグサの開花から身をもって知りました。

 科名 アカバナ科
 和名 オオマツヨイグサ
 草丈 80~150cm
 花期 7月~9月
 備考 北米原産の植物をもとに作り出された園芸種で明治初期に渡来。

開花時に 光を嫌う 花がある


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tag : オオマツヨイグサ

ナミハンミョウ

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ナミハンミョウ   撮影日:2013/09/14 場所:勿来の関
ナミハンミョウ
あまりにも奇麗な色のナミハンミョウ

ナミハンミョウ
足の元から先まで毛が奇麗に生えそろっているナミハンミョウ

ナミハンミョウ
白い大きな牙が不気味なナミハンミョウ。

ナミハンミョウ
途中でフラッシュが急に光りすぎるようになり色が飛んでしまったナミハンミョウ。でも牙で獲物をくわえていたので食事中だったと後で分かりました。だから撮影していても逃げなかったのです。

 ハンミョウ科の昆虫ナミハンミョウを紹介します。
 ハンミョウだと覚えていたら正しくはナミハンミョウでした。タマムシと並んでとても美しい甲虫です。
 今朝(2013年9月14日)は,どんな蛾が居るかなと思いながら建物の中を覗いたら,何と奇麗な昆虫が黒い板の上に止まって居るではありませんか。あの奇麗なナミハンミョウです。逃げないうちに写真を撮ろうと,カメラをそっと出し何枚も角度を変えて写しました。
 途中,急にフラッシュが明るく光るようになってナミハンミョウの色が飛んでしまうようになりました。そのときの写真が最後にあるものです。これは恐らくナミハンミョウの体に沢山生えている毛がカメラのセンサーを狂わせるからでしょう。同じことは,産毛のような毛が沢山生えているドクガ科の撮影でも同じことが起こります。
 写しながら,今日はいつもと違って変だなと思ったことがありました。それはナミハンミョウは人が近づくと必ず逃げるのに今朝に限って逃げなかったからです。パソコンで画像を大きくしてみて初めてその訳が分かりました。それは食事中だったからでした。
 ナミハンミョウには毒があると記憶していたのであまりカメラや目を近づけずに写真を撮りました。ネットで調べて毒がないことが分かり残念に思いました。もう少し近くから写していれば良い写真が撮れたかも知れないと思ったからです。
 食事が終わったのでしょう,突然外に飛び出しました。見失わないように飛んでいく先を見ながら追いかけました。やがて,5m先の道路に止まりました。そっと近づき写そうとした瞬間,逃げられてしまいました。今度は3m先に止まりました。写せる距離まで近づいてから,楽に写せるようにと足をわずかにずらした瞬間,また逃げられてしまいました。また3m先に止まり近づいたら逃げられました。こんなことを数回繰り返しました。私は根負けして写すのを諦めました。
 このように,道案内をするような行動をとるので「ミチオシエ」「ミチシルベ」の名前も付いています。

 科名 ハンミョウ科
 和名 ナミハンミョウ 別名「ミチシルベ」「ミチオシエ」
 体長 20mm
 出現期 4~9月
 えさ アリ,ハエ,ミミズなど。
 備考 ハンミョウには毒があるという言い伝えは、カンタリジンを含むツチハンミョウやマメハンミョウの類をさすらしい。

奇麗さが 何度も誘う 写真撮り


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tag : ナミハンミョウ

シデシャジン

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シデシャジン   撮影日:2000/07/31
シデシャジン
これがキキョウの仲間とはとても見えないシデシャジンの花

シデシャジン
青い花びらが,ねじれていて風車のように見えるシデシャジンの花。

シデシャジン シデシャジン
茎は細長く倒れやすいシデシャジン。名前が分かるまでに10年近くかかりました。

 キキョウ科の植物シデシャジンを紹介します。
 この花を見つけてから名前が分かるまでには10年近くの歳月がかかりました。図鑑の端から端まで何回もめくったのですが,見つけることはできませんでした。花弁や雌しべが細長く,大きく目立つようには写せず,どんな花なのか分かるように載っていなかったからです。
 葉を千切ったり傷をつけたりすると白い汁(乳液)が出てくるのはキキョウ科であるという知識があれば,もっと早く探せたことでしょう。
 日本で乳液を出す野草は,キキョウ科,キョウチクトウ科,キク科のタンボボ亜科,トウダイグサ科,ガガイモ科,ケシ科などです。

 花の写真で白くて長く突き出ているのは雌しべです。先が3つに分かれています。花弁の元で白く縮んでいるのは花粉を出し終わった雄しべです。
 「シャジン」とは同じキキョウ科のツリガネニンジンの漢名です。細長く裂けた花を神前に供える紙の四手(しで)に見立ててシデシャジンと呼ばれています。

 科名 キキョウ科
 和名 シデシャジン
 草丈 50~100cm
 花期 6月~8月
 花  青紫色の花をつける。花びらは5つに深く裂け細長い。
 葉  互生
特徴 葉を千切ったり傷をつけたりすると白い汁が出てくる。
 名のいわれ 細長く裂けた花を神前に供える紙の四手(しで)に見立ててシデシャジンと呼ばれる。

この花が まさかキキョウの 仲間とは



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tag : シデシャジン

フシグロセンノウ

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フシグロセンノウ
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明るい色に惹かれるフシグロセンノウの花。蕾がアクセントをつけています。 撮影日:2000/07/30

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日向ではまぶしく輝くフシグロセンノウの花。 撮影日:2010/10/02

s0005_convert_20130912155541.jpg  s0007_convert_20130912155051.jpg
デジタルカメラにしてから右写真のように蛍光色に光っているフシグロセンノウの花が撮れるようになりました。写真をクリックしてご覧下さい。 撮影日:左 2000/07/30  右 2000/08/26

 ナデシコ科の植物フシグロセンノウを紹介します。
 フシグロセンノウは真夏に山地の道端とか切り開かれた山地に見られます。日が当たるところで見られます。
 名前は節が少し黒ずむのでフシグロセンノウの名があります。
 花びらは桃色に赤を混ぜたような,橙に赤を混ぜたような色なのですぐ目につきます。デジタルカメラにしてからは蛍光色に輝いている様子を上手く撮れるようになりました。この素敵な色が気に入って,しばらくフシグロセンノウに見とれてしまいました。

 科名 ナデシコ科
 和名 フシグロセンノウ
 草丈 40~80cm
 花期 7月~10月
 花  紅色・紅紫色の直径5~8cmの花をつける。
 葉  対生
 特徴 茎の節が少し黒ずむのでフシグロセンノウと呼ばれる。

花びらが きらきら光り じっと見る


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ハマナス 元の名は

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ハマナス 元の名は   撮影場所は勿来の浜辺
ハマナス
品の良い香りに誘われて昆虫が集まるハマナスの花。 撮影日:2006/05/27

ハマナス
暖かい色彩で好きになってしまうハマナスの花。 撮影日:2013/09/11

ハマナス
甘酸っぱい味がする実は語尾に「ナシ」をつけて呼んでいたが,やがて「ナス」となまってしまいました。アカナスに似ていたからではありません。
花が咲いているときは隠れて刺が見えませんが,実の柄がついている茎の下には刺が沢山ついているのが見えます。毒蛾に刺されると腫れますが,ハマナスは刺さっても腫れません。 
撮影日:2013/09/11

 バラ科の植物ハマナスを紹介します。5月下旬頃から9月上旬頃まで咲きます。花は紅色なので暖かい感じがして好きです。しかも,良い香りがするのでますます好きになってしまいます。その上,実は食べられ美味しいときていますから良いことずくめの植物です。

 でも,そんなハマナスにも欠点があります。それは,美しい花には刺があるのたとえのように刺があるところです。花を摘もうとしても,実を取ろうとしても刺が刺さって痛い思いをします。おそらく,これは実を食べようとして枝ごと折られては大きくなれないので,上手に実だけ取って食べ欲しいというハマナスの自己防衛だと思っています。動物に食べられないことには種子が,運ばれず仲間が増えませんから,動物にあまり傷を負わせない程度に刺が生えているのでしょう。

 今日(2013年9月11日)実の写真撮りと味見をしに勿来の浜辺に行きました。今頃は,花も実も見られる丁度良い時期です。花の写真を撮る前に花の香りを何度も楽しみました。品のある香で,この花を見る度に香りを嗅いでいます。
 次に,実をかじってみました。二,三回噛むと甘酸っぱい味が口の中に広がり沢山食べたくなってしまいました。口の中には,いつまでもその味が残っていました。

 この植物の名は,元々ハマナシだったという説と,初めからハマナスだったという説があります。私は前者の説の方が説得力があると思っています。
 昔から食べるということは動物たちにとって大変関心があることでした。食べられるのか,それとも食べられないのかは人間にとって一大事です。そこで,語尾にある符号をつけて区別していたと思われます。甘酸っぱい味がするものには「ナシ」味はともかく食用になるものには「ナ」や「ビ」といった具合にです。
 ケンポナシ・サルナシ・ヤマナシ(後ろの二つは味見していません。)
 コマツナ・アブラナ・ツルナ・ナズナ・ヨメナ・ニガナ
アケビ・ヘビ

 科名 バラ科
 和名 ハマナス(ハマナシといわれていたが,なまってハマナスに)
 草丈 100~150cm
 花期 5月下旬~9月上旬
 花  紅色・紅紫色の直径5~8cmの花をつける。
 葉  互生
 分布 茨城県鹿嶋(旧大野村)以北
 特徴 赤い実がなり,甘酸っぱい味がする。ビタミンCが多く食べられる。
    花は芳香を放つ。

奇麗さに 顔を寄せれば ハマナスの 気高き香り 幾たびも嗅ぐ

ハマナスは 食べて美味しく 香よし




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tag : ハマナス

サワギキョウ

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サワギキョウ   撮影日は 2007/08/26
サワギキョウ
この花がキキョウの仲間だったとは思いも寄らなかったサワギキョウの花。

サワギキョウ
この植物に傷をつけたり葉を千切ったりすると白い汁が出るサワギキョウ

サワギキョウ
雌しべは花の上に垂れ下がるように白く突き出るサワギキョウの花。

 キキョウ科の植物サワギキョウを紹介します。
 湿地に夏の終わり頃から咲きます。この花の名前を調べるのには時間がかかりました。図鑑の端から端までめくってやっと探し当てました。探し当てて驚いたことは,この花がキキョウの仲間だったからです。まさかこの花がキキョウの仲間だとは全く思っても見ませんでした。何しろキキョウは合弁花で,サワギキョウは5枚の花弁が離れている離弁花に見えたからです。
 でも,キキョウの仲間であることは傷をつけたり,葉を切ったりすると白い汁が出ることから分かります。
 花の上に垂れ下がるように白く突き出ているものが雌しべです。雄しべは写真では見えませんが,雌しべを取り巻くように合着しています。

 科名 キキョウ科
 和名 サワギキョウ
 草丈 50~100cm
 花期 8~9月
 花  濃紫色の花を多数つける。
 葉  互生
 特徴 切ったり傷をつけたりすると白い汁が出る。

この花が キキョウの仲間 露知らず

葉を切れば 白い汁出る キキョウ科は
 


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tag : サワギキョウ

クサアジサイ 赤いサンゴのような

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クサアジサイ 赤いサンゴのような
クサアジサイ
小さい白い花は雄しべ雌しべがある両性花です。3枚の花びらのように見える大きくて白いものは装飾花といい萼が変化したクサアジサイ。 撮影日:2007/07/31

クサアジサイ
初めて見る私には珊瑚のように見えました。 撮影日:2000/07/09

クサアジサイ クサアジサイ
赤くて蕾のように見えるのは何なのか考えました。先が三つに分かれた柱頭らしいものに見えるので花びらが散って実を作ろうとしているものだと考えました。 撮影日:2000/07/09

クサアジサイ
両性花,装飾花,赤い未熟な実があるクサアジサイ。 撮影日:2007/07/31

 ユキノシタ科の植物クサアジサイを紹介します。
 アジサイは木本で葉は対生ですが,クサアジサイは草本で葉は互生です。草でアジサイに似た花が咲くのでクサアジサイと呼ばれます。
 この花の写真を撮るまでは興味ある植物ではありませんでしたが,赤い色に染まったものを見てからは素敵な花だと思うようになりました。
 小さくて白い花は雄しべと雌しべがある両性花です。一方,3~4枚の大きな花びらのようなものは装飾花で萼が変化したものだそうです。
 ところで,赤く見えるものは何でしょうか。蕾でしょうか,それとも咲き終わって実を実らせているものでしょうか。上に三つの柱頭らしきものが見えるのですでに咲き終わった花だと思っています。それにしても何のために赤くなるのでしょうか知りたいものです。

 科名 ユキノシタ科
 和名 クサアジサイ
 草丈 20~70cm
 花期 7~9月
 花  茎頂に両性花と装飾花をつける。
 葉  互生
 特徴 宮城県・福島県以南

赤い実が 目を惹きつける 花とさせ 



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tag : クサアジサイ

ウメガサソウ


ウメガサソウ
ウメガサソウ
花は緻密に作られていて色鮮やかなウメガサソウ。 撮影日:2004/07/02

ウメガサソウ
ぜひ皆さんも下から覗いて下さい。ウメガサソウの花のつくりに感動します。 撮影日:2004/07/02

ウメガサソウ
葉の数は控えめなウメガサソウ。 撮影日:2004/07/02

 イチヤクソウ科の植物ウメガサソウを紹介します。
 注意しながら歩かないと気づかないほど小さい植物です。草丈が10cm程度の植物なので,白い花が咲けばやっと気づけるようになります。葉は茎の節に2から3枚輪生状につく程度で少ないです。道端にぽつぽつと咲いています。
 上や横から見たのでは代わり映えのない白い花ですが,下から覗くと驚きます。中心部が桃色に染まっていて,そこから緑色の太い雌しべを囲むように黄色い雄しべが何本も出ていて奇麗だからです。
 梅に似た5枚の花びらを笠のように下向きに咲かせるので梅笠草と名付けられました。この花は種子が実るにつれて上を向いていきます。

 科名 イチヤクソウ科
 和名 ウメガサソウ
 草丈 10~15cm
 花期 6~7月
 花  白色の5枚の花弁
 葉  2~3枚の葉を輪生状につける。
 特徴 花は茎頂に下向きに咲く。

梅に似て 下向きに咲き 笠のよう


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tag : ウメガサソウ

ナンバンギセル


ナンバンギセル
ナンバンギセル ナンバンギセル
物思いにふけるように下向きに咲くナンバンギセル。萼の先がとがっています。 撮影日:2003/10/18 場所:平潟

ナンバンギセル
ススキの根に寄生するので葉が無いナンバンギセル。オオナンバンギセルと似ていますがナンバンギセルの萼は先がとがります。 撮影日:2003/10/18 場所:平潟

ナンバンギセル
花をしたから覗くと黄色の柱頭が見えるナンバンギセル。 撮影日:2003/10/18 場所:平潟

 ハマウツボ科の植物ナンバンギセルを紹介します。名前にナンバンと付きますが帰化植物ではありません。歌集「万葉集」に次のように歌われているので昔から人の目に触れていた植物であることが分かります。
 道のべの 尾花が下の思草 今さらになど ものか思はむ
 その頃ナンバンギセルは,思草と呼ばれていました。うつむいているように少し下向き咲くので思草と呼ばれていました。歌に出てくる尾花とはススキのことです。このことからナンバンギセルが,ススキに寄生していることが分かります。
 緑色の葉が無いのでススキ等の根から養分を吸収して生長します。
 私が最初に,ナンバンギセルを見たのは磯原工業団地のススキが生えていた空き地でした。その後,平潟にもあるはずだと思い探し回りました。ススキやイネ科の植物が生えている広場で見つけてからは簡単に見つけられるようになりました。橋の端にも大きなナンバンギセルが生長しているのを発見して驚いたことがありました。宿主の生育はよくありませんでしたが,日当たりがよいので宿主が沢山養分を作れるからナンバンギセルが育つのでしょう。

 科名 ハマウツボ科
 和名 ナンバンギセル,<万葉集が詠まれていた頃は思草と呼ばれていた。>
 草丈 長さ15~30cmの花柄を伸ばす。
 花期 秋
 花  桃色の花を横向きにつける。
 葉  無し
 特徴 ススキ,サトウキビ,ミョウガなどの根に寄生する。
オオナンバンギセル(萼の先がとがらない)と似ている。

道のべの 尾花が下の思草 今さらになど ものか思はむ<万葉集>

外国の パイプに似てて 名付けられ



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カリガネソウの名は?


カリガネソウの名は?   撮影日:2000/08/24
カリガネソウ
雁金(かりがね)が飛ぶ姿に見立てて名付けられたカリガネソウ。下の写真を少し拡大しました。

カリガネソウ
全草から臭気が漂うカリガネソウ。慣れればそれほど嫌でなくなります。

カリガネソウ
花中央から上に突き出て大きく曲がり花の前まで伸びる雄しべや雌しべを持つカリガネソウ。中央下には種子が見えます。

 クマツヅラ科の植物カリガネソウを紹介します。
 平潟では今(2013年9月6日)盛りを迎えて咲き誇っています。今は用水路のU字溝工事のため無くなりましたが,北茨城市立石岡小体育館脇用水路土手で最初に見つけました。青紫色の奇麗な花を咲かせていました。5枚の花弁中央から真上に雄しべと雌しべが突き出て,大きく湾曲して花の前まで伸びている変わった作りの花です。
 このカリガネソウは日が当たる所で見かけますが,用水路の土手といった湿った土地を好むようです。
 カリガネソウでは次のような思い出が残っています。久し振りに野外に出かけ多くの見かけない花と出会いました。名前を調べるために複数本ずつ採集しました。この花は3本くらい車に積んで家に帰りました。途中,車の中は異様な臭いが立ち込めました。何が原因かは分かりませんでしたが,この花の名前調べをしていて図鑑に,強い臭気があると記述されていました。そこで,改めてこの植物の葉に鼻を近づけたら今まで嗅いだことのない強烈な臭いがしました。このとき初めて車の中に立ち込めた臭いの原因が分かりました。それはカリガネソウから出た臭気だったのです。
 その後,カリガネソウの脇を通る度に葉をもんで臭いを嗅いでいますが,最初のときのような強烈な臭いではないと感じるようになってきました。臭いを何回も嗅いでいると慣れてしまって刺激が鈍化するのでしょうか。
 ところで,この植物の名前に付いている「カリガネ」とは何でしょうか。長い間カリガネが何を意味しているのか謎でした。実は,カモ科マガン属の鳥カリガネの名前だったのです。雄しべや雌しべが突き出ている様子をカリガネの姿に見立てたのでしょう。

 科名 クマツヅラ科(APG分類ではシソ科)の多年草
 和名 カリガネソウ,ホカケソウ(帆掛草)とも呼ばれる。
 草丈 80cm~100mm
 花期 晩夏から秋
 花  青紫色の5枚の花弁
 葉  対生
 特徴 全草に強い臭気。日当たりの良い湿った場所を好む。

カリガネの 姿を見立て 付いた名は

花を愛で 車に乗せて 嗅ぐ臭気



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オオキノメイガ


オオキノメイガ   撮影日は2013/09/02 場所は勿来の関
オオキノメイガ
シャクガ科の蛾と思いましたが画像を見て触角が体の上にあるのでツトガ科と分かったオオキノメイガ。 

オオキノメイガ
大きなだけで格好良く見えてしまうオオキノメイガ。 

オオキノメイガ
外縁近くの焦茶紋がアクセントをつけて格好良く見せているオオキノメイガ。 

 ツトガ科ノメイガ亜科の蛾オオキノメイガを紹介します。
 開張が42mm程度なので前翅長は約21mmくらいです。ツトガ科としては大きい蛾です。しかも,黄色なので目立ちます。
 以前,水沼ダムで葉の裏に止まっていたところを写したことがありましたがピントが合わず悔しい思いをしていました。
 一瞬,前翅を後翅が見えるように大きく開いているので,シャクガ科の蛾だと思ってしまいました。デジカメで画像を確認していて触角が上に乗っているので,すぐツトガ科の仲間だと思いました。そのようにする蛾にはメイガ科の仲間もいますが翅の色が黄色なのでツトガ科だとぴんときました。
 前翅や後翅の外縁近くの焦茶色の紋がアクセントをつけていて格好良く見えます。

 科名 ツトガ科 ノメイガ亜科
 和名 オオキノメイガ
 大きさ 開張42-45mm
 出現月 6~11月
 食餌植物 ネコヤナギ、ポプラ
 特徴
 ・触角を体の上に乗せていて黄色なのでツトガ科の仲間です。

焦茶紋 体全体 目立たせる


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tag : オオキノメイガ

ヒメウスアオシャク


ヒメウスアオシャク   撮影場所は勿来の関
ヒメウスアオシャク
前翅外横線が後縁から前縁まで達しているヒメウスアオシャク。前縁近くではほとんど曲がりません。 撮影日:2012/05/03

ヒメウスアオシャク
目で見た色に近いヒメウスアオシャク。櫛歯状の触角が見えるので雄です。この蛾の前翅長は10mmです。
シャッターが切れないときがあったり,フラッシュを炊くと色が飛んでしまったりする蛾で撮影には苦労します。 
撮影日:2013/09/05


 シャクガ科アオシャク亜科の蛾ヒメウスアオシャクを紹介します。
 ウスキヒメアオシャクに似ていて混同しがちです。画像をよく見てヒメウスアオシャクだと思われるものを一つ選び出しました。
 ヒメウスアオシャクの特徴は次の通りです。
 ①前翅外横線が前縁近くでは,ほとんど曲がらず前縁に達する。
 ②前翅前縁は外横線から翅頂の間で「ヘ」の字に曲がります。

 ウスキヒメアオシャクの特徴は次の通りです。
 ①前翅外横線が前縁近くまできちんと曲がっている。
 ②前翅外横線が前縁まで達しない。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ヒメウスアオシャク
 大きさ 開張17-22mm
 出現月 4~5月(1化),8~9月(2化)
 食餌植物 カラマツ、クマシデ、テツカエデ、ナツハゼ
 特徴
 ・ウスキヒメアオシャクと似ている。
 ・前翅外横線が前縁まで達する。
 ・その達する短い間は,ほとんど曲がらない。

外横線 端から端に 届いてる


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tag : ヒメウスアオシャク

ナミガタウスキアオシャク


ナミガタウスキアオシャク   撮影場所は勿来の関
ナミガタウスキアオシャク
雄にはこのように両櫛歯状の発達した触角があるナミガタウスキアオシャク。 撮影日:2013/05/25

ナミガタウスキアオシャク
後翅には内横線もあるナミガタウスキアオシャク。外横線は細かく曲がりとがった部分もあります。 撮影日:2013/05/25

ナミガタウスキアオシャク
後翅外横線が後縁と接触する位置が翅頂側へ突き出た所より高いナミガタウスキアオシャク。 撮影日:2013/05/25

 シャクガ科アオシャク亜科の蛾ナミガタウスキアオシャクを紹介します。
 昨日,紹介しましたナミスジコアオシャクに似ていて混同しておりましたが,ナミガタウスキアオシャクの特徴は次の通りです。
 ①後翅外横線が後縁と接触する位置が外横線が翅頂側へ突き出た所より高いです。
 ②雄には長い櫛歯状の触角があります。
 ③外横線は細かく曲がりとがのものもいます。
 ④後翅に内横線が見られます。
 ⑤翅の色が淡い色をしています。

 昨日のナミスジコアオシャクと比べ翅の色が濃くなく薄いのでナミガタウスキアオシャクと名付けられたのでしょう。
 ナミスジコアオシャクの方は筋が大きく波を打って今日のナミガタウスキアオシャクより小型の蛾が多いのでナミスジコアオシャクと呼ばれるのでしょう。 

  我がHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の「蛾の図鑑」アオシャク亜科ナミガタウスキアオシャクは中央の蛾だけなので訂正しなければなりません。ただ,パソコンとともにHP作成ソフトが起動しなくなり訂正は遅れます。

 2013年9月22日にナミガタウスキアオシャクと訂正しました。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ナミガタウスキアオシャク
 大きさ 開張17-22mmクマシデ、ミヤマザクラ、ヤマツツジ
 出現月 5月(1化),8月(2化)
 食餌植物 クマシデ、ミヤマザクラ、ヤマツツジ
 特徴
 ・ナミスジコアオシャクと似ている。
 ・雄には長い櫛歯状の触角がある。
 ・後翅には内横線が見られる。

後翅には 内横線が ありました


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tag : ナミガタウスキアオシャク

ナミスジコアオシャク


ナミスジコアオシャク
ナミスジコアオシャク
後翅外横線は後縁に近づく前に少し上がってから下がるナミスジコアオシャク。 撮影日:2011/07/20 場所:勿来の関

ナミスジコアオシャク
腹部背に白い紋があるナミスジコアオシャク 撮影日:2011/08/02 場所:勿来の関

ナミスジコアオシャク
内横線も外横線も大きく緩やかに曲がるナミスジコアオシャク。 撮影日:2011/08/28 場所:勿来の関

 シャクガ科アオシャク亜科の蛾ナミスジコアオシャクを紹介します。
 アオシャク亜科には似た筋模様の蛾がいて同定に苦しみます。次にあげる2種類も似ていて区別する観点が見つかりませんでした。
 しかし,今日(2013年9月2日),ポイントを見つけましたので紹介します。
 私は,ナミスジコアオシャクを長い間,ナミガタウスキアオシャクと混同していました。ナミスジコアオシャクの特徴は次の通りです。
 ①腹部中央の背に白い紋があります。
 ②後翅外横線が後縁と接触する位置は一番低くなります。
 ③内横線も外横線も大きく緩やかに曲がります。
 ④後翅内横線は見当たりません。
 ⑤前翅前縁は外横線から翅頂の間で「ヘ」の字に曲がります。
ここで大事なポイントは②と①と④です。
  またまたHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の「蛾の図鑑」アオシャク亜科ナミガタウスキアオシャクをナミスジコアオシャクに訂正しなければならなくなりました。

 2013年9月22日にナミスジコアオシャクと訂正しました。

 科名 シャクガ科アオシャク亜科
 和名 ナミスジコアオシャク
 大きさ 開張14-20mm
 出現月 6~9月
 食餌植物 クリ、ノイバラ、ネムノキ、チャノキ、ウコギ
 特徴
 ・ナミガタウスキアオシャクと似ている。
 ・腹部中央の背に白い紋がある。
 ・後翅外横線は後縁に近づく前に少し上がってから下がる。

気がついた 外横線の 進む向き


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ツリバナスガ


ツリバナスガ   撮影日:2013/08/30 場所は勿来の関(全て同一蛾です。)
ツリバナスガ
縁毛の一部分が黒いツリバナスガ。その内側の一部分にも黒い部分があります。 

ツリバナスガ
ダルメシアン模様のツリバナスガ。真っ白でなくうっすらと黒くなっています。

ツリバナスガ
外縁の内側には白くなった所があるツリバナスガ。

 スガ科の蛾ツリバナスガを紹介します。
 ダルメシアン模様の蛾です。このような模様のものが外にも20種いて同定は難しいですが,このツリバナスガだけはすぐ区別がつきます。
 それは次にあげる理由からです。
 ①縁毛の一部が黒いです。
 ②外縁の一部が黒いです。だから,それらが重なった部分は太く見えます。
 ③翅の色がむらはありますがうっすらと黒ずんでいます。
 ④外縁の内側に白くなっている所があります。

 ①と②はツリバナスガを決定づける大切な要素です。ツマグロハイスガも縁毛の一部が黒くなっていますが,縁毛だけなので黒い部分が小さく見えます。


 科名 スガ科
 和名 ツリパナスガ
 大きさ 開張19-26mm
 出現月 6~9月
 食餌植物 ツリバナ
 特徴
 ・縁毛の一部が黒い。
 ・外縁の一部が黒い。
 ・真っ白ではなくうっすらと黒ずむ。
 ・外縁の内側に白くなっている所がある。

縁毛が ツリバナスガは 黒く染め


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